言の葉収集

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いろいろ気ままに書きたいと思っています。

楽日決戦

2008-01-27 22:36:37 | 出来事
大相撲初場所は、千秋楽横綱同士の相星決戦となり、久々に盛り上がった。

結果は白鵬が、2場所の出場停止処分から復帰した朝青龍を右四つがっぷりの力の入った相撲で下し、3連覇を成し遂げた。
白鵬が安馬に負けた時点で、私は優勝は朝青龍と読んでいた。事実その後の朝青龍の相撲は俄然集中力を増したし、気合も充分であった。
しかし、白鵬も意地を見せた。最後まで集中力が途切れることはなかった。

前代未聞の2場所出場停止から復活した朝青龍に、その間土俵を支えた東の横綱が、賜杯を渡すわけにはいかなかった。何としても今場所だけは優勝したかったはずである。
でないと2場所の優勝の価値が一気に下がってしまう。それに先場所の千秋楽で琴光喜に下手投げで転がされた醜態が拍車を駆ける。
本当に気合の入った結びの一番であった。いい相撲を見せてもらった。
しかし、疑問も残った。速さが身上の朝青龍がなぜ白鵬戦ではいつもあんな形になるのだろう。右四つがっぷりは白鵬の得手であり、あの朝青龍が相手十分の相撲を繰り返すのは不思議でならない。それほど白鵬が朝青龍を研究しているのだろうか。

大一番を取り終えた朝青龍は20分も風呂に入っていたといい、支度部屋に入ってからも記者の質問には一切答えなかったと言う。
それほど悔しかったのだろうし、残念だったのだろう。
しかし、そこは横綱らしく受け答えをしてほしかったと思う。その辺りがこの横綱に求められるところではなかろうか。
皆強さは分かっている。充分分かっている。2場所休んでも最後まで優勝を争うこの闘争心と集中力は角界随一である。凄い横綱だと思っている。
ただし、今場所は禊の場所といってもいいはずだ。せめて最後はしっかりと記者の質問に答えて、来場所の健闘を誓ってほしかった。
足りないのは「強さ」ではないと分かってほしい。

「奇数月、経つのが速い15日」