言の葉収集

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いろいろ気ままに書きたいと思っています。

関わるということ

2006-08-10 19:14:24 | Weblog
昨日書いた、「人との関わり」について。補足。

この田舎町でも生活改善の名の下に、見舞いやお祝いを受け取らなかったり、この時期なら初盆のお供え物を断ったりと、昔に比べて各家々でのお金や物品のやりとりは明らかに減少している。
それにより時間や金銭面での負担は減少し、生活は穏やかになるかもしれない。義理に縛られず気が楽になることもメリットだろう。

しかし、こんな考え方もある。
親しい人からお祝いやお供え物を頂く事は、「これからもあなたとお付き合いしていきたい」という意思表示でもあるのではないか。
それにはお返しが必要になり、立場が変わればこちらがお届けする側になるのだが、受け取るということはそれらを約束するという事ではないのだろうか?
「ありがとう頂戴します。でも今度あなたに幸せが訪れた時、または不幸に見舞われたとき、今度は私があなたを支えます。」という慣わしではなかったろうか?
最近は、「お見舞いを取ってくれない」「結婚祝いや出産祝いを取ってくれない」といった話をよく聞く。
例えば入学祝などは何年後に来るのは分かっているし、お互い様で済ましておけばいいことだ。非合理的な習慣であることには間違いないのだが、それが「あなたとずっと関わっていきたい」というシグナルなら、遠慮なく「ありがとう」と受取るべきだとは思うのだが…
確かに交際の多い人は大変だろう。