言の葉収集

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いろいろ気ままに書きたいと思っています。

悲しい父と子

2006-08-02 18:30:46 | 出来事
奈良の高1放火殺人事件で、少年の父親である医師が、事件後息子と初めて面会したやりとりがyahooニュースに載っていた。

父親は、長男に対し「暴力をふるったパパを許してくれ」と謝罪する一方、「パパは死ぬまで、一緒になって罪を背負って生きていくつもり」と語りかけ、長男は終始泣きながら「ごめんなさい」と繰り返したという。
悲しい父と子の会話は、親子のこれまでの時間を埋めるように交わされた。泣きじゃくる息子に厳しすぎた指導をわび、これから一緒に償おうと語りかけた父。
取り返しのつかない痛ましい事実は、これからの父子に辛く長い試練を与えるだろう。しかし父は「もう一度やり直せる可能性があると信じている。若いから、まだまだやり直せる」と励ました。

そして救いは友の存在だ。
少年には嘆願書を書いたり、手紙を送ってくれた友がいる。
「何があっても一生の親友です」と父にメールを送った友が、彼の帰りを待っている。