
今回は京阪電車が運行している座席指定の特別車両「プレミアムカー」に乗車してきましたので紹介します。








一例として出町柳駅から乗車する際の値段を紹介しますが、枚方市までの各駅で降車する場合は400円で京橋以遠の大阪市中心部エリアの各駅で降車する場合は500円です。



まず1つめはインターネット購入で、会員登録制の予約専用サイト「プレミアムカークラブ」においてクレジットカードを使用して「プレミアムカー券」を購入する事が出来ます。
そして2つめが駅での購入で、京阪特急が停車する各駅に設置されている「プレミアムカー券うりば」において「プレミアムカー券」を購入する事が出来ます。
ちなみに駅で購入する際の支払方法は現金決済のみとなります。





6号車が「プレミアムカー」として設定される京阪特急は日中時間帯毎時3〜4本運行されています。
今回は出町柳駅を11時29分に発車する特急淀屋橋行きに乗車します。

もちろん「プレミアムカー」対象列車です。
平日ダイヤの11時台は5本設定されていて、10〜20分間隔で運行されています。

本当は先発の11時19分発の列車にもギリギリ間に合う時間でしたが、わざわざ焦りながら乗車したくないので次発便に乗車することにしました。
頻発運行されているからこそ出来る技です



私が乗車する11時29分発の1107号はディスプレイを見た限り、空席がある様です。







駅によって異なりますが、出町柳駅の場合は階段を降りてすぐの所に「プレミアムカー」の乗車口があります。
乗り場には先発の11時19分に発車する特急淀屋橋行きが停車していました。
こちらが京阪電車が誇る特別車両の


プレミアムカーです。
京阪特急のイメージカラーである「赤色」を基調に、特別車両としての品格を表す「金色」が扉周りに配置されています。
また、同車両は「プレミアムカー」化に伴い京阪電車初の1扉車に改造されています。
車体側面には京阪特急の伝統的シンボルである鳩マークに「プレミアムカー」のグレード感を表した三つ星が組み合わされた専用のエンブレムが描かれています。


一応、先発列車のプレミアムカーの利用状況も確認しておきましたが、2名のみと微妙な感じでした…
出町柳駅には改札口が叡山口と今出川口の2カ所にあり、今出川口から「プレミアムカー」に乗車する際にはホームを少し歩く事になりますがホーム上にもしっかりと乗車口案内が設置されているので特に問題は無いと思います。
乗車口案内にもエンブレムが描かれていますね…
先発の列車が発車していったので、改めて乗車口を紹介します。
乗車口にはホーム床面に目立つ形で案内が設置されているほか、柱にも乗車口を示す案内が設置されています。
また、乗車口付近にも駅事務室入口上に設置されているものと同タイプの空席状況が分かるディスプレイが設置されています。







乗車する特急は準急が発車してから3分後に発車するダイヤとなっています。







漆黒色と生成り色を基調とした内装で、アクセントカラーとして金色が取り入れられています。
また、客席には枯山水をイメージしたカーペットが設置されています。
従来の座席よりも前後間隔やサイズが拡大されている大型シートが2+1の3列でゆったりと配置されています。
京阪電車初となるリクライニング可能な座席で、手動で回転させてボックスシート状態にさせることも出来ます。





また、トランクケースなどの大きな手荷物を置いておけるラゲッジスペースがエントランス部の近くに装備されています。




出町柳を発車すると、トンネル内なので見ることは出来ませんが大阪方面に向けて鴨川の横を沿うように走行していきます。
鴨東線唯一の途中駅である神宮丸太町を通過し、出町柳を発車してから2分後の11時31分に京都市営地下鉄東西線との乗換駅である三条に到着しました。
三条では出町柳を3分前に発車した準急を追い抜きます。
他の一般車両には乗り込んでいく人の姿が結構見られましたが、「プレミアムカー」には誰も乗り込まず11時32分に定刻通り三条を発車しました。
そして、三条を発車してから1分後の11時33分に続いて祇園四条に到着しました
祇園四条でもプレミアムカーに乗り込む乗客はおらず、11時34分にそのまま祇園四条を発車しました。
清水寺への最寄駅である清水五条を通過し、2分後の11時36分に七条に到着しました。
七条でも車内の状況は変わらず、11時37分に定刻通り七条を発車しました。
七条を発車すると出町柳から走ってきた長い地下トンネルを抜けて、JR奈良線との乗換駅である東福寺を通過しました。
駅通過後に高架で奈良線を越え、鳥羽街道や伏見稲荷大社の最寄駅である伏見稲荷、2019年10月に深草駅から駅名が変更された龍谷大前深草などの各駅を通過していきます。
墨染駅を通過してから再び高架で近鉄京都線を越えて11時42分に丹波橋に到着しました。
丹波橋では出町柳を13分前に発車した準急を追い抜きます。
丹波橋では2名の乗車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計4名となりました。
また、出町柳を13分前に発車した準急淀屋橋行きと接続しました。
そして、11時43分に定刻通り丹波橋を発車しました。
丹波橋からは近鉄線と並走しながら走り、伏見桃山を通過した直後にある急カーブを曲がりながら11時45分に宇治線との乗換駅である中書島に到着しました。
中書島では乗降がなく、11時46分にそのまま定刻通り発車しました。
中書島までは駅間が短く速度も遅めでしたが、ここから先は駅間が長くなるため特急らしい走りを堪能することが出来ます。
特に中書島〜淀間は京阪電鉄で最も長い駅間距離となっていて、宇治川を横目に見ながら快走していきます。
京都競馬場の最寄駅である淀を通過すると左右に淀車庫が見えてきました。
眼下に車庫をみながら左カーブを抜けて宇治川と木津川を連続して渡ります。
そして11時52分に石清水八幡宮を通過しました。
この石清水八幡宮駅も龍谷大前深草駅のように2019年10月に八幡市駅から駅名が変更された駅で、石清水八幡宮へ向かう石清水八幡宮参道ケーブルとの乗換駅です。
駅通過時には2019年6月に18年ぶりにリニューアルされた新デザインの鋼索線車両を一瞬だけですが見ることが出来ました。
その後も淀川の横を沿うように走り、11時56分に樟葉に到着しました。
樟葉では5名の乗車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計9名となりました。
また、出町柳を22分前に発車した準急淀屋橋行きと接続しました。
そして、11時57分に樟葉を発車しました。
前が空いたので速度を上げて走り、牧野と御殿山の2駅を通過し12時1分に大阪市内中心部エリア(京橋)までの最後の途中停車駅である枚方市に到着しました。
枚方市では2名の乗車があり、うち1名は乗車した際にアテンダントから「プレミアムカー券」を購入していました。
これで「プレミアムカー」の乗客数は計11名となりました。
京都市内よりも樟葉や枚方市での乗車が目立ちましたが、これは京都市内から大阪市内へは「プレミアムカー券」の料金が500円なのに対して樟葉や枚方市から大阪市内へは400円と安価に設定されている点や途中駅からの着席保証列車の需要が高いという点などが関係していると思われます。
そんな枚方市では当駅始発の普通中之島行きと接続を取り、12時2分に定刻通り枚方市を発車しました。
枚方市を発車すると、京阪電鉄の子会社が運営している「ひらかたパーク」の宣伝放送が入り最寄駅である枚方公園を通過しました。
「ひらパー」を左手に見ながら走っていき、12時6分に通過した香里園では準急淀屋橋行きを追い抜きました。
その後も順調に走っていき、12時7分に寝屋川市を通過しました。
寝屋川市を通過すると左手に京阪電鉄最大の車両基地である寝屋川車庫が見えてきました。
停車している車両群を高架線上から眺めていると、地上にある車庫から伸びている複線の入出庫線が本線に合流してきました。
ここ、寝屋川信号所から本線と中之島線の分岐駅である天満橋まで長い複々線区間が続いています。
そんな複々線区間に入った直後にある萱島を通過すると、更に速度を上げながら複々線区間を快調に走行していきます。
大阪モノレールとの乗換駅である門真市や守口市、駅間距離が約400mしかない土居・滝井・千林の3駅などを準急や普通を追い抜きながら通過していきます。
そして、枚方市を発車してから14分後の12時16分に大阪環状線や長堀鶴見緑地線などとの乗換駅である京橋に到着しました。
京橋では4名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計7名となりました。
また、添乗しているアテンダントの方が別の方に交代されていました。
そして12時17分に定刻通り京橋を発車すると、寝屋川信号所から京橋まで走行してきた内側線から外側線に転線しました。
その後、寝屋川を渡った先で地下トンネルに入り12時19分に中之島線との分岐駅である天満橋に到着しました。
天満橋では2名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計5名となりました。
12時20分に定刻通り天満橋を発車すると、約1分で北浜に到着しました。
北浜では1名の降車があり、「プレミアムカー」の乗客数は計4名となりました。
そして定刻通り北浜を発車し、約2分後の12時23分に地下鉄御堂筋線との乗換駅である終点の淀屋橋に到着しました。








平日の朝夕時間帯や土休日は満席となる事があるようです。







