毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は東京都が実施する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ時差通勤を促進する為に京王電鉄が期間限定で運行している臨時座席指定列車「京王ライナー 時差Biz号」に乗車してきましたのでレポします。この「京王ライナー 時差Biz号」は東京都が実施する時差Bizなどを推進する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ、7月22日〜8月2日と8月19日〜8月30日までの計20日間運行されている臨時列車で、新宿発の京王八王子行きと橋本行きがそれぞれ1本期間中の平日夕方に設定されています停車駅は通常の京王ライナーと同じで、座席指定券の価格も変わらず一律400円となっています。一般的に時差Bizに伴う臨時列車は朝のラッシュ時間帯前後に運行されることが多いですが、京王電鉄の場合は朝ラッシュ前後に既に定期の京王ライナーが運行されているため、唯一ラッシュ時間帯の前後で設定がなかった夕方に運行することになったのだと思います。
逆に言うと普段から時差Biz推進に努めているとも言えますね…と、言うわけで「京王ライナー 時差Biz号」の始発駅である新宿駅にやって来ました。まず、新宿駅の改札口付近に設置されている京王ライナーの発車案内を見てみます…しっかり「京王ライナー時差Biz○○号」と表示されていますね先発の相模原線系統橋本行きが「京王ライナー 時差Biz91号」で後発の京王線系統の京王八王子行きが「京王ライナー 時差Biz93号」となっています。ちなみに英語表示に関しては「時差Biz」の部分が省略されて「KeioLiner91」、「KeioLinbr93」という風に表示されていました。駅構内に設置されている配布物ラックには「京王ライナー 時差Biz号」のパンフレットや同時に実施されている「楽・得・通勤キャンペーン」のパンフレットなどが並べられていました。
それでは私が乗車する「京王ライナー 時差Biz93号」の座席指定券を購入します。京王ライナーの座席指定券は新宿駅では改札口や駅構内に設置されている券売機でも購入する事が出来ます。券売機上には各列車の空席状況が表示されています。こちらは特に号数などは表示されていないので他の定期列車と同じように表示されていました。ですが、券売機の購入画面の方を見てみるとしっかり「時差Biz」表示がありました。文字数ギリギリですね…各列車の欄をタッチすると画面が切り替わり購入人数が選べるようになっています。列車の号数に注意し乗車予定の93号の座席指定券を購入しました。ちなみに座席ですが、券売機で購入する場合は号車を指定することしか出来ません。そして、発車案内を見てみると既に先発の時差Biz91号橋本行きが表示されていました。気になる列車名表記ですが、こちらは「京王ライナー91号」となっていました。改札内に設置されている大きな発車案内も同様の表示となっていました。まぁ、号数が違う訳でも無いので特に問題は無いとは思いますが…続いては改札内に設置されている座席指定券の券売機です。こちらは改札口に設置されている券売機とは異なり先発1列車分の座席指定券しか購入する事が出来ません。また、号車の指定も出来ませんので悪しからず…券売機上の空席状況の表記はしっかりと「時差Biz」仕様になっていました。
(英語表記は相変わらずですが…) そして京王ライナーが発着する2番線にやって来ました。まだ入線まで時間があるので電光掲示板の表示を記録しておきます。新宿駅を16時44分に発車する京王ライナーは平日・土休日合わせて定期設定がありませんが、何となく見慣れている表示なだけで珍しさは感じませんね…当たり前のように「京王ライナー91号」表示でした。暫くすると電光掲示板に接近表示が現れ…発車時刻4分前の16時40分に「京王ライナー 時差Biz91号」が入線してきました。京王ライナー専用のミュージックホーンを鳴らしながらの優雅な入線です。最初はこの光景も見慣れないものでしたが、運行開始から早1年半が経ち馴染み深い風景になってきましたね…降車専用ホーム側からも側面中心で撮影しておきます。通常の京王ライナー同様に回送列車として新宿駅に入線しているので到着しても降車専用ホーム側のドアは開きません。正面からも撮影しておきます。臨時列車として設定された京王ライナー(Mt.TAKAO号や平成→令和号)などは特製のHMを装着して運行されることが多いですが、今回の時差Biz号では特にそういった装飾はありませんでした。前面・側面ともにLED表示器の表示は通常便と変わりません。まぁ、変わらないだろうなと予想していましたし想定内です。乗車ホーム側のドアが開き利用客が各号車パラパラと乗り込んでいきます。空席状況を確認するため、ホーム中程の座席指定券券売機に向かってみるとまだまだ空席があるようで係員の誘導のもと座席指定券を購入している利用客の方の姿を見かけることが出来ました。ですが、平日のこの時間は中々厳しいようで満席になることはなく16時44分にドアを閉めて発車していきました。「京王ライナー 時差Biz91号」は終点の橋本まで42分掛けて運行していきます。次の京王ライナーは私が乗車する「京王ライナー 時差Biz93号」です。発車案内を見ると分かりますが、各駅停車高尾山口行きの後を2分続行で走るという中々鬼畜なダイヤとなっています。臨時列車という性質上仕方が無いことですが…先ほどと同じように改札内の座席指定券券売機にやって来ました。発車時刻約10分前ですが、変わらず空席有り表示でした。先にネタバレしてしまうと、ご想像の通り発車時刻までに93号も満席になる事は有りませんでした恐らく運行期間中に余程のことがない限り満席になる事は無いんじゃないかなと思います。ホーム上の発車案内の表示も記録しておきます変わらず「時差Biz」の文字は現れませんでした。しばらくの間、暇だったので駅構内を散歩していると物凄い勢いで主張している掲示を見つけました。これは今回の東京都が実施する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ運行されている「京王ライナー 時差Biz号」の紹介と「楽・得・通勤キャンペーン」、「楽・得・京王ライナーキャンペーン」のキャンペーンポスターです。「楽・得・京王ライナーキャンペーン」は京王チケットレスサービスの優先予約サービスに登録している方が対象で、キャンペーン期間中に京王ライナーの座席指定券を4席分購入するごとに、通常のポイントに加えてボーナス400ポイントがプレゼントされるというものです。「楽・得・通勤キャンペーン」は京王パスポートカード会員の方の中で「京王PAS✕PASポイントサービス」に登録されたPASMOを使用して朝のラッシュ時間帯を避けて通勤した方が対象で、京王グループ共通ポイントがプレゼントされたり福引ゲームによる商品がプレゼントされるものです。
(後者はポイントサービス登録有無関係無し)ポスター群の横には同キャンペーン用の専用端末が設置されていました。朝の時間にはPASMOをタッチするための行列が出来ているんですかねぇ…そんな感じで時間を潰しながら撮影していると発車時刻が近づいてきました。ホーム先端部分で到着を待っていると電光掲示板に接近表示が現れ…発車時刻4分前の17時00分に「京王ライナー 時差Biz93号」が入線してきました。先ほど同様にミュージックホーンを狭い地下の駅構内全体に響かせながらゆっくりと入線してきます。奇しくも運行開始直後の2018年3月に私が初めて京王ライナーを利用した時に乗車した5731Fでした。到着すると直ぐにドアが開き乗車が始まりました3線しかない新宿駅のキャパの問題などで入線が発車時刻の4分前となってしまっているのでかなり慌ただしく事が進んでいきます。私も早速乗車していきます。車内LCDの表示や自動放送などは全て通常通りで「時差Biz」の表記等は何処にもありません。車内では洒落た京王ライナー専用BGMが新宿駅停車中のみ流れています。 そして新宿を17時04分に定刻通り発車しました。
終点の京王八王子到着時刻は17時49分、次の停車駅である府中までの総通過駅数は20駅…
二つの意味で長くて短い「小旅」の始まりです。
私が乗車した10号車には10人以下の利用者が乗車していて、内訳は夏休み中という事もあるのかベビーカーを持った親子連れや1人で乗車する女性客などが大半で通勤客と見られる方の姿は殆ど見かけられず車内の雰囲気としては平日朝夕の「通勤ライナー」というより土休日の「休日ライナー」感がすごい列車となっていました。
列車は始発駅の新宿を発車すると爆音をトンネル内に響かせながら急カーブを抜けて長いトンネル区間を走行していきます。
普段ならトンネル内でも速度を上げて爆走しながら最初の通過駅である笹塚を通過しますが、新宿駅を2分前に発車した各駅停車が前を走行しているので速度を上げる訳にもいかず、速度を徐々に落としていき笹塚駅手前では停止寸前の速度にまでなりました。
そんな状況の中、「本日は京王ライナー 時差Biz93号をご利用下さいましてありがとうございます。」という旨の初の車掌による手動放送が流れました
この調子で各駅到着前の手動放送でも「時差Biz」と言うのかなぁ…なんて思いましたが「時差Biz」のワードが手動放送の中で出てきたのは後にも先にもこの放送1回のみでした。
まぁ、一般の乗客からすれば「いつもの」京王ライナーと何ら変わりませんからね…
先行電の各停が発車したのか、停止寸前の速度から徐々に速度を上げて新宿駅発車から5分後の17時9分に笹塚を通過しました。
が、しかし先行の各駅停車がすぐ先の代田橋に停車しているため笹塚駅を通過し終わる前から減速し始めて徐々に速度を落としていきました。
京王線アプリを見てみると乗車電の2本先を走る区間急行が3分遅延して明大前に停車しているようで先行電の各駅停車も巻き込まれてしまっているようです。
乗車している京王ライナーも代田橋を通過したところで停止信号により停止してしまいました。
30秒ほど停車すると、ゆっくりと動き出しましたが明大前手前で再度停車しました。
もうこの区間でノロノロ運転になってしまう事は仕方ありませんね…
15秒ほど停車すると、再び動きだし17時14分に明大前に運転停車しました。
この時点で乗車電の京王ライナーも2分延となっていて、後ろには新宿駅を3分後に発車した準特急京王八王子行きが迫ってきているので慌ただしく明大前の駅を発車しホームを空けました。
明大前発車後は先行電の各駅停車に詰まらないようにゆっくりと走りながら下高井戸を通過して、次の桜上水で各駅停車が待避線に入り本線が空いた瞬間にフルノッチで加速して17時17分に桜上水を通過しました。
詰まりの原因となっていた各駅停車が居なくなったことから速度を上げて爆速で上北沢、八幡山、芦花公園の3駅を通過していきます。
途中の八幡山では都営車の回送列車を追い抜きました。
そして17時19分に千歳烏山を通過すると、明大前手前での詰まりの原因となっていた区間急行が依然3分延を保ったまま仙川駅に停車しているため、速度を徐々に落としていきました。
そして低速で仙川を通過すると少しだけ速度を上げるも直ぐに信号に引っかかり減速しつつじヶ丘駅の手前で停止信号のため停車しました。
20秒ほど停車すると、ゆっくりと動き出し17時23分につつじヶ丘を通過しました。
恐らく後続の準特急も遅延の影響を被ってしまっているでしょう…
つつじヶ丘を通過すると速度を急激に上げて柴崎を通過し地下に入り国領と布田の2駅を通過していきます。
調布手前までくると先行電の区間急行が分岐器を渡り調布駅に到着したことから、本線が空き加速しながら17時25分に調布を通過しました。
そのままの勢いで西調布とホームドアが最近追加設置された飛田給と武蔵野台を通過していきます
この頃には明大前発車時点で3分だった遅延も1分に収まっていました。
しかし、あまりに早すぎたのか先行電の各駅停車に詰まりはじめ多磨霊園をゆっくりと通過しました。
そして競馬場線との分岐駅である東府中を17時30分に通過すると京王ライナー専用のチャイム付きの自動放送が流れ17時32分に府中に1分延で到着しました。
府中からは座席指定券が不要な区間になります。
府中では5名の乗車があり降車客は居ませんでした
後続の準特急が迫ってきていることから、ゆっくりしている訳にもいかず到着と同時刻に府中を発車しました。
ほぼ90度の急カーブを抜け、列車は続けて分倍河原に17時34分に到着しました。
相変わらず1分延のままなので直ぐにドアを閉めて発車し中河原を通過して多摩川を渡り京王電鉄の本社がある聖蹟桜ヶ丘に17時37分に到着しました。
この辺りではこまめに停車していくので車内の乗客数の変化が激しいです。
聖蹟桜ヶ丘を発車すると、「京王百草園」で有名(?)な百草園を通過していきます。
百草園から先、長沼までの間はあまり見えませんが浅川と並走しながらの走行が続きます。
そして17時41分に高幡不動に到着しました。
高幡不動尊の最寄り駅で動物園線、多摩都市モノレール線との乗り換え駅である同駅では多くの乗降がありました。
高幡不動を発車し1分の遅れを取り戻すべく爆速で南平、平山城址公園、長沼の3駅を通過し最後の途中停車駅である北野に17時47分に到着しました。
北野では前を走っていた各駅停車高尾山口行きと連絡しました。
そして、北野を各駅停車と同時発車し左手に横浜線の線路を見ながら高架から地下に降りていき終点の京王八王子に17時50分に到着しました。結局1分の遅れでの終着駅到着となりました。やはり京王ライナーのダイヤのキツさが分かりますね。京王八王子駅到着時点で既に「回送」幕に変更されていました。これもいつもの事ではありますが、乗客を降車し終わると直ぐにドアが閉められ折り返し回送列車として発車する準備が進められていきます。そして車内も消灯されて真っ暗の状態に…もうこうなっては特に珍しい光景でもありませんが、記録として色々撮影しておきます。暫くすると17時52分に先発のラグビーワールドカップRPの各駅停車新宿行きが発車していきました。そしてホームに残った5731Fも各停の後に続くように17時54分に発車していきました。高幡不動入庫でしょうか…その5000系が発車した1分後の17時55分には後続の8000系が同じ1番線に入れ替わる形で入線してきました。1面2線の折り返し駅ならではの光景ですねそんな所で、ホームを離れ改札口へ…実際に乗車してみての感想ですが、やはり通勤目的で利用してもらおうというのは無理があった設定だったのではないかなぁと思います。
最初にも触れたことですが、昨今「時差Biz」が徐々に浸透してきていて時差通勤が進んできていますが、現代の働き方的に朝のラッシュ時間帯の前後の通勤は出来ても夕方のラッシュ時間帯前の通勤をするのは厳しいのではないかと考えます。
この列車は利用する為には16時30分には退社する事が出来ないと厳しいですし、新宿エリア以外の場所に勤務されている方は更に早い時間帯の退社が必須です。
現実的な問題としてその時間帯に勤務を終了する事が出来る人がどれだけ居るかということと、ラッシュ前の比較的空いている時間帯に定員制の「ライナー列車」の需要がどれだけあるかという事を考えると乗車率の低さが頷けると思います。この結果が、今後の「時差Biz」運動やライナー列車運行にどう影響を与えてくるかが気になるところですね…以上、「京王ライナー 時差Biz93号」乗車記でした
今回は東京都が実施する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ時差通勤を促進する為に京王電鉄が期間限定で運行している臨時座席指定列車「京王ライナー 時差Biz号」に乗車してきましたのでレポします。この「京王ライナー 時差Biz号」は東京都が実施する時差Bizなどを推進する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ、7月22日〜8月2日と8月19日〜8月30日までの計20日間運行されている臨時列車で、新宿発の京王八王子行きと橋本行きがそれぞれ1本期間中の平日夕方に設定されています停車駅は通常の京王ライナーと同じで、座席指定券の価格も変わらず一律400円となっています。一般的に時差Bizに伴う臨時列車は朝のラッシュ時間帯前後に運行されることが多いですが、京王電鉄の場合は朝ラッシュ前後に既に定期の京王ライナーが運行されているため、唯一ラッシュ時間帯の前後で設定がなかった夕方に運行することになったのだと思います。
逆に言うと普段から時差Biz推進に努めているとも言えますね…と、言うわけで「京王ライナー 時差Biz号」の始発駅である新宿駅にやって来ました。まず、新宿駅の改札口付近に設置されている京王ライナーの発車案内を見てみます…しっかり「京王ライナー時差Biz○○号」と表示されていますね先発の相模原線系統橋本行きが「京王ライナー 時差Biz91号」で後発の京王線系統の京王八王子行きが「京王ライナー 時差Biz93号」となっています。ちなみに英語表示に関しては「時差Biz」の部分が省略されて「KeioLiner91」、「KeioLinbr93」という風に表示されていました。駅構内に設置されている配布物ラックには「京王ライナー 時差Biz号」のパンフレットや同時に実施されている「楽・得・通勤キャンペーン」のパンフレットなどが並べられていました。
それでは私が乗車する「京王ライナー 時差Biz93号」の座席指定券を購入します。京王ライナーの座席指定券は新宿駅では改札口や駅構内に設置されている券売機でも購入する事が出来ます。券売機上には各列車の空席状況が表示されています。こちらは特に号数などは表示されていないので他の定期列車と同じように表示されていました。ですが、券売機の購入画面の方を見てみるとしっかり「時差Biz」表示がありました。文字数ギリギリですね…各列車の欄をタッチすると画面が切り替わり購入人数が選べるようになっています。列車の号数に注意し乗車予定の93号の座席指定券を購入しました。ちなみに座席ですが、券売機で購入する場合は号車を指定することしか出来ません。そして、発車案内を見てみると既に先発の時差Biz91号橋本行きが表示されていました。気になる列車名表記ですが、こちらは「京王ライナー91号」となっていました。改札内に設置されている大きな発車案内も同様の表示となっていました。まぁ、号数が違う訳でも無いので特に問題は無いとは思いますが…続いては改札内に設置されている座席指定券の券売機です。こちらは改札口に設置されている券売機とは異なり先発1列車分の座席指定券しか購入する事が出来ません。また、号車の指定も出来ませんので悪しからず…券売機上の空席状況の表記はしっかりと「時差Biz」仕様になっていました。
(英語表記は相変わらずですが…) そして京王ライナーが発着する2番線にやって来ました。まだ入線まで時間があるので電光掲示板の表示を記録しておきます。新宿駅を16時44分に発車する京王ライナーは平日・土休日合わせて定期設定がありませんが、何となく見慣れている表示なだけで珍しさは感じませんね…当たり前のように「京王ライナー91号」表示でした。暫くすると電光掲示板に接近表示が現れ…発車時刻4分前の16時40分に「京王ライナー 時差Biz91号」が入線してきました。京王ライナー専用のミュージックホーンを鳴らしながらの優雅な入線です。最初はこの光景も見慣れないものでしたが、運行開始から早1年半が経ち馴染み深い風景になってきましたね…降車専用ホーム側からも側面中心で撮影しておきます。通常の京王ライナー同様に回送列車として新宿駅に入線しているので到着しても降車専用ホーム側のドアは開きません。正面からも撮影しておきます。臨時列車として設定された京王ライナー(Mt.TAKAO号や平成→令和号)などは特製のHMを装着して運行されることが多いですが、今回の時差Biz号では特にそういった装飾はありませんでした。前面・側面ともにLED表示器の表示は通常便と変わりません。まぁ、変わらないだろうなと予想していましたし想定内です。乗車ホーム側のドアが開き利用客が各号車パラパラと乗り込んでいきます。空席状況を確認するため、ホーム中程の座席指定券券売機に向かってみるとまだまだ空席があるようで係員の誘導のもと座席指定券を購入している利用客の方の姿を見かけることが出来ました。ですが、平日のこの時間は中々厳しいようで満席になることはなく16時44分にドアを閉めて発車していきました。「京王ライナー 時差Biz91号」は終点の橋本まで42分掛けて運行していきます。次の京王ライナーは私が乗車する「京王ライナー 時差Biz93号」です。発車案内を見ると分かりますが、各駅停車高尾山口行きの後を2分続行で走るという中々鬼畜なダイヤとなっています。臨時列車という性質上仕方が無いことですが…先ほどと同じように改札内の座席指定券券売機にやって来ました。発車時刻約10分前ですが、変わらず空席有り表示でした。先にネタバレしてしまうと、ご想像の通り発車時刻までに93号も満席になる事は有りませんでした恐らく運行期間中に余程のことがない限り満席になる事は無いんじゃないかなと思います。ホーム上の発車案内の表示も記録しておきます変わらず「時差Biz」の文字は現れませんでした。しばらくの間、暇だったので駅構内を散歩していると物凄い勢いで主張している掲示を見つけました。これは今回の東京都が実施する「スムーズビズ」の集中取り組み期間にあわせ運行されている「京王ライナー 時差Biz号」の紹介と「楽・得・通勤キャンペーン」、「楽・得・京王ライナーキャンペーン」のキャンペーンポスターです。「楽・得・京王ライナーキャンペーン」は京王チケットレスサービスの優先予約サービスに登録している方が対象で、キャンペーン期間中に京王ライナーの座席指定券を4席分購入するごとに、通常のポイントに加えてボーナス400ポイントがプレゼントされるというものです。「楽・得・通勤キャンペーン」は京王パスポートカード会員の方の中で「京王PAS✕PASポイントサービス」に登録されたPASMOを使用して朝のラッシュ時間帯を避けて通勤した方が対象で、京王グループ共通ポイントがプレゼントされたり福引ゲームによる商品がプレゼントされるものです。
(後者はポイントサービス登録有無関係無し)ポスター群の横には同キャンペーン用の専用端末が設置されていました。朝の時間にはPASMOをタッチするための行列が出来ているんですかねぇ…そんな感じで時間を潰しながら撮影していると発車時刻が近づいてきました。ホーム先端部分で到着を待っていると電光掲示板に接近表示が現れ…発車時刻4分前の17時00分に「京王ライナー 時差Biz93号」が入線してきました。先ほど同様にミュージックホーンを狭い地下の駅構内全体に響かせながらゆっくりと入線してきます。奇しくも運行開始直後の2018年3月に私が初めて京王ライナーを利用した時に乗車した5731Fでした。到着すると直ぐにドアが開き乗車が始まりました3線しかない新宿駅のキャパの問題などで入線が発車時刻の4分前となってしまっているのでかなり慌ただしく事が進んでいきます。私も早速乗車していきます。車内LCDの表示や自動放送などは全て通常通りで「時差Biz」の表記等は何処にもありません。車内では洒落た京王ライナー専用BGMが新宿駅停車中のみ流れています。 そして新宿を17時04分に定刻通り発車しました。
終点の京王八王子到着時刻は17時49分、次の停車駅である府中までの総通過駅数は20駅…
二つの意味で長くて短い「小旅」の始まりです。
私が乗車した10号車には10人以下の利用者が乗車していて、内訳は夏休み中という事もあるのかベビーカーを持った親子連れや1人で乗車する女性客などが大半で通勤客と見られる方の姿は殆ど見かけられず車内の雰囲気としては平日朝夕の「通勤ライナー」というより土休日の「休日ライナー」感がすごい列車となっていました。
列車は始発駅の新宿を発車すると爆音をトンネル内に響かせながら急カーブを抜けて長いトンネル区間を走行していきます。
普段ならトンネル内でも速度を上げて爆走しながら最初の通過駅である笹塚を通過しますが、新宿駅を2分前に発車した各駅停車が前を走行しているので速度を上げる訳にもいかず、速度を徐々に落としていき笹塚駅手前では停止寸前の速度にまでなりました。
そんな状況の中、「本日は京王ライナー 時差Biz93号をご利用下さいましてありがとうございます。」という旨の初の車掌による手動放送が流れました
この調子で各駅到着前の手動放送でも「時差Biz」と言うのかなぁ…なんて思いましたが「時差Biz」のワードが手動放送の中で出てきたのは後にも先にもこの放送1回のみでした。
まぁ、一般の乗客からすれば「いつもの」京王ライナーと何ら変わりませんからね…
先行電の各停が発車したのか、停止寸前の速度から徐々に速度を上げて新宿駅発車から5分後の17時9分に笹塚を通過しました。
が、しかし先行の各駅停車がすぐ先の代田橋に停車しているため笹塚駅を通過し終わる前から減速し始めて徐々に速度を落としていきました。
京王線アプリを見てみると乗車電の2本先を走る区間急行が3分遅延して明大前に停車しているようで先行電の各駅停車も巻き込まれてしまっているようです。
乗車している京王ライナーも代田橋を通過したところで停止信号により停止してしまいました。
30秒ほど停車すると、ゆっくりと動き出しましたが明大前手前で再度停車しました。
もうこの区間でノロノロ運転になってしまう事は仕方ありませんね…
15秒ほど停車すると、再び動きだし17時14分に明大前に運転停車しました。
この時点で乗車電の京王ライナーも2分延となっていて、後ろには新宿駅を3分後に発車した準特急京王八王子行きが迫ってきているので慌ただしく明大前の駅を発車しホームを空けました。
明大前発車後は先行電の各駅停車に詰まらないようにゆっくりと走りながら下高井戸を通過して、次の桜上水で各駅停車が待避線に入り本線が空いた瞬間にフルノッチで加速して17時17分に桜上水を通過しました。
詰まりの原因となっていた各駅停車が居なくなったことから速度を上げて爆速で上北沢、八幡山、芦花公園の3駅を通過していきます。
途中の八幡山では都営車の回送列車を追い抜きました。
そして17時19分に千歳烏山を通過すると、明大前手前での詰まりの原因となっていた区間急行が依然3分延を保ったまま仙川駅に停車しているため、速度を徐々に落としていきました。
そして低速で仙川を通過すると少しだけ速度を上げるも直ぐに信号に引っかかり減速しつつじヶ丘駅の手前で停止信号のため停車しました。
20秒ほど停車すると、ゆっくりと動き出し17時23分につつじヶ丘を通過しました。
恐らく後続の準特急も遅延の影響を被ってしまっているでしょう…
つつじヶ丘を通過すると速度を急激に上げて柴崎を通過し地下に入り国領と布田の2駅を通過していきます。
調布手前までくると先行電の区間急行が分岐器を渡り調布駅に到着したことから、本線が空き加速しながら17時25分に調布を通過しました。
そのままの勢いで西調布とホームドアが最近追加設置された飛田給と武蔵野台を通過していきます
この頃には明大前発車時点で3分だった遅延も1分に収まっていました。
しかし、あまりに早すぎたのか先行電の各駅停車に詰まりはじめ多磨霊園をゆっくりと通過しました。
そして競馬場線との分岐駅である東府中を17時30分に通過すると京王ライナー専用のチャイム付きの自動放送が流れ17時32分に府中に1分延で到着しました。
府中からは座席指定券が不要な区間になります。
府中では5名の乗車があり降車客は居ませんでした
後続の準特急が迫ってきていることから、ゆっくりしている訳にもいかず到着と同時刻に府中を発車しました。
ほぼ90度の急カーブを抜け、列車は続けて分倍河原に17時34分に到着しました。
相変わらず1分延のままなので直ぐにドアを閉めて発車し中河原を通過して多摩川を渡り京王電鉄の本社がある聖蹟桜ヶ丘に17時37分に到着しました。
この辺りではこまめに停車していくので車内の乗客数の変化が激しいです。
聖蹟桜ヶ丘を発車すると、「京王百草園」で有名(?)な百草園を通過していきます。
百草園から先、長沼までの間はあまり見えませんが浅川と並走しながらの走行が続きます。
そして17時41分に高幡不動に到着しました。
高幡不動尊の最寄り駅で動物園線、多摩都市モノレール線との乗り換え駅である同駅では多くの乗降がありました。
高幡不動を発車し1分の遅れを取り戻すべく爆速で南平、平山城址公園、長沼の3駅を通過し最後の途中停車駅である北野に17時47分に到着しました。
北野では前を走っていた各駅停車高尾山口行きと連絡しました。
そして、北野を各駅停車と同時発車し左手に横浜線の線路を見ながら高架から地下に降りていき終点の京王八王子に17時50分に到着しました。結局1分の遅れでの終着駅到着となりました。やはり京王ライナーのダイヤのキツさが分かりますね。京王八王子駅到着時点で既に「回送」幕に変更されていました。これもいつもの事ではありますが、乗客を降車し終わると直ぐにドアが閉められ折り返し回送列車として発車する準備が進められていきます。そして車内も消灯されて真っ暗の状態に…もうこうなっては特に珍しい光景でもありませんが、記録として色々撮影しておきます。暫くすると17時52分に先発のラグビーワールドカップRPの各駅停車新宿行きが発車していきました。そしてホームに残った5731Fも各停の後に続くように17時54分に発車していきました。高幡不動入庫でしょうか…その5000系が発車した1分後の17時55分には後続の8000系が同じ1番線に入れ替わる形で入線してきました。1面2線の折り返し駅ならではの光景ですねそんな所で、ホームを離れ改札口へ…実際に乗車してみての感想ですが、やはり通勤目的で利用してもらおうというのは無理があった設定だったのではないかなぁと思います。
最初にも触れたことですが、昨今「時差Biz」が徐々に浸透してきていて時差通勤が進んできていますが、現代の働き方的に朝のラッシュ時間帯の前後の通勤は出来ても夕方のラッシュ時間帯前の通勤をするのは厳しいのではないかと考えます。
この列車は利用する為には16時30分には退社する事が出来ないと厳しいですし、新宿エリア以外の場所に勤務されている方は更に早い時間帯の退社が必須です。
現実的な問題としてその時間帯に勤務を終了する事が出来る人がどれだけ居るかということと、ラッシュ前の比較的空いている時間帯に定員制の「ライナー列車」の需要がどれだけあるかという事を考えると乗車率の低さが頷けると思います。この結果が、今後の「時差Biz」運動やライナー列車運行にどう影響を与えてくるかが気になるところですね…以上、「京王ライナー 時差Biz93号」乗車記でした