もしも あなたが とても貧しい国に住んでいて
もちろん あなたも とても貧しくて
もしも あなたが 盲目の母親だとしたら・・・。
お腹がペコペコの子どもたちに ビタミンを採らせたくて
オレンジ1個分のお金を持って 買い物に出掛けました。
よその人の洗濯をして 稼いだ オレンジ1個分のお金。
おんぼろの杖をもって。
でも、オレンジだと思って持ち帰ったものが
もしも レモンだったら・・・。
あなたは どうしますか?
他人の悪意に気付けず、お腹をすかせた子どもたちの下に
レモンを持ち帰ったとしたら あなたは どうしますか?
『ったくもう、レモンなんかつかまされちゃって。
あたしって、ほーんと大ばかじゃん、
ほーんと大まぬけじゃん。
そんなことも気付かないくらいの大ばかだから、
こんな目にあうんだよ!』
って、独り言を言うかな。
ぐだぐだになって、こんなレモンなんか!って、放り投げるかな?
もしも あなたが 17歳で
もしも あなたが 2人の子どものいるシングルマザーで
もう本当に、誰も何にも教えてくれない!って背を向けていて
そしたら、そのあと あなたは どうなるかな?
あなたたちは どうなるかな・・・?
ヴァージニア・ユウワー・ウルフ/作 『レモネードを作ろう』
主人公ラヴォーンは 真面目な高校生。
父を亡くし、貧しい生活の中で
なんとかココから抜け出したいと、大学を目指しています。
その費用のために始めたベビーシッターのバイトで出会うのは、
みすぼらしい汚れ放題のアパートに、二人の子どもと住んでいる、
17歳の若い母親 ジョリー。
本当はよく知らないのだけれど
アメリカの暗い部分、ドラッグやセクハラや暴力や・・・
そんな部分にどっぷりつかってしまっているかのようなジョリーは
ラヴォーンとの出会いによって、周りとも共存することで
母として生活力を身につけるための言動ができるようになります。
ただ、それは一方通行の「教え・支援」なのではなくて
互いに見つめ、認め合えるものの存在もあってこそのものでした。
他人への不信感、皮肉な不幸な身の上、
そういうものに怒りをぶつけてはみるものの、
「今」を生きている自分が、「今」何をしなければならないのか。
そこに目を向けたとき、ジョリーには可能性の光が見えたのだと思います。
最初に書かれている「若いお母さんへ」との書き出しに
引っかからない訳ではありません。
実際には、ジョリーの母親の年齢とも言える私なので。
でも、昔きいた言葉を思い出しました。
「頑張れない時は、頑張らなくてもいい。でも、怠けてはいけない。」
頑張ることはとてもいいことだとは知っています。
いつも頑張っていたいとも思っています。
でもきっと、私が母として長続きする秘訣があるとしたら
こういうことかもしれません。
強く優しくありたいので。
最近読んだもので面白かったのは、こんなものもありました。
「ピトゥスの動物園」
スペインの子どもたちにはベストセラー
日本では、中学年対象の課題図書になっています。
大変面白く、楽しく、頼もしく、涙も出そうになった児童書ですが、
人間の本来持つべき優しさと強さを、
子どもの目線で知らせてくれる1冊でした。
子どもと大人の、良い関係にも憧れました。
昨日の葉っぱの朝稽古中に、お花も読み終えました。
感想文書こうにも、「中学年用だからなぁ・・・どうしよう?」と
高学年の彼女は、現在悩み中です。
それからこちら

こちらは実は、学校の読み聞かせの
一番最近お仲間になった方が、自費出版なさった本です。
闘病記と知っていたので、読むのは躊躇いましたが
ご自身の口から「図書館にもあります」と伺っていたので
思い切って読ませていただくことにしました。
運動会終了まで読み聞かせは始まりませんが
読ませて頂いた、と報告メールはどうしようか・・・
迷い中なのです。
もちろん あなたも とても貧しくて
もしも あなたが 盲目の母親だとしたら・・・。
お腹がペコペコの子どもたちに ビタミンを採らせたくて
オレンジ1個分のお金を持って 買い物に出掛けました。
よその人の洗濯をして 稼いだ オレンジ1個分のお金。
おんぼろの杖をもって。
でも、オレンジだと思って持ち帰ったものが
もしも レモンだったら・・・。
あなたは どうしますか?
他人の悪意に気付けず、お腹をすかせた子どもたちの下に
レモンを持ち帰ったとしたら あなたは どうしますか?
『ったくもう、レモンなんかつかまされちゃって。
あたしって、ほーんと大ばかじゃん、
ほーんと大まぬけじゃん。
そんなことも気付かないくらいの大ばかだから、
こんな目にあうんだよ!』
って、独り言を言うかな。
ぐだぐだになって、こんなレモンなんか!って、放り投げるかな?
もしも あなたが 17歳で
もしも あなたが 2人の子どものいるシングルマザーで
もう本当に、誰も何にも教えてくれない!って背を向けていて
そしたら、そのあと あなたは どうなるかな?
あなたたちは どうなるかな・・・?

ヴァージニア・ユウワー・ウルフ/作 『レモネードを作ろう』
主人公ラヴォーンは 真面目な高校生。
父を亡くし、貧しい生活の中で
なんとかココから抜け出したいと、大学を目指しています。
その費用のために始めたベビーシッターのバイトで出会うのは、
みすぼらしい汚れ放題のアパートに、二人の子どもと住んでいる、
17歳の若い母親 ジョリー。
本当はよく知らないのだけれど
アメリカの暗い部分、ドラッグやセクハラや暴力や・・・
そんな部分にどっぷりつかってしまっているかのようなジョリーは
ラヴォーンとの出会いによって、周りとも共存することで
母として生活力を身につけるための言動ができるようになります。
ただ、それは一方通行の「教え・支援」なのではなくて
互いに見つめ、認め合えるものの存在もあってこそのものでした。
他人への不信感、皮肉な不幸な身の上、
そういうものに怒りをぶつけてはみるものの、
「今」を生きている自分が、「今」何をしなければならないのか。
そこに目を向けたとき、ジョリーには可能性の光が見えたのだと思います。
最初に書かれている「若いお母さんへ」との書き出しに
引っかからない訳ではありません。
実際には、ジョリーの母親の年齢とも言える私なので。
でも、昔きいた言葉を思い出しました。
「頑張れない時は、頑張らなくてもいい。でも、怠けてはいけない。」
頑張ることはとてもいいことだとは知っています。
いつも頑張っていたいとも思っています。
でもきっと、私が母として長続きする秘訣があるとしたら
こういうことかもしれません。
強く優しくありたいので。
最近読んだもので面白かったのは、こんなものもありました。

スペインの子どもたちにはベストセラー
日本では、中学年対象の課題図書になっています。
大変面白く、楽しく、頼もしく、涙も出そうになった児童書ですが、
人間の本来持つべき優しさと強さを、
子どもの目線で知らせてくれる1冊でした。
子どもと大人の、良い関係にも憧れました。
昨日の葉っぱの朝稽古中に、お花も読み終えました。
感想文書こうにも、「中学年用だからなぁ・・・どうしよう?」と
高学年の彼女は、現在悩み中です。
それからこちら

こちらは実は、学校の読み聞かせの
一番最近お仲間になった方が、自費出版なさった本です。
闘病記と知っていたので、読むのは躊躇いましたが
ご自身の口から「図書館にもあります」と伺っていたので
思い切って読ませていただくことにしました。
運動会終了まで読み聞かせは始まりませんが
読ませて頂いた、と報告メールはどうしようか・・・
迷い中なのです。
夕べ独りで、ジッとTVの前に正座して観ていたのが、
夏休み特集で組まれているのでしょう、BS2でやっていた、
「動物たちが大活躍」という「白銀に燃えて」でした。
久しぶりに昔、お花ちゃん、いえ、葉っぱ君の年の頃、祖母に連れて行ってもらった、
「バンビものがたり」を映画館で観て、独り泣いていたのをフト思い出しました。
祖母が、近所の幼なじみ何人かと一緒に連れて行ってくれたのですが、
私独りが泣いていたのを見て、祖母が感動したと言っていたのを、後で母から聞いたものでした。
人間の本来もつ強さ、優しさ、思いやり、暖かさ、冷静さ、厳しさは深い愛情からなるもので、
(まだ適切な言葉があるでしょうが今浮かばない)
それは決して派手なものじゃなく、ひけらかすものではないことをいろんな
表現されたもので再発見することができますね。
昔に比べて、読む本のジャンルが変わったように思いますが
どちらかというと、子どもの頃に近くなった気がします。
ビジネス書も不要になりましたし(笑)
読書によって、再確認・再認識できることは
本当にたくさんありますね。
ただ、それを読後に生かせているかどうかは
また別のお話になりますが・・・。
子どもが映画や本に感動して涙する姿は
その子の成長振りを見るようで、
親としては、そのこと自体が感動に値します。
うん。確かに夏休みの宿題としては、先生は「良い点数」をくれないかもしれませんね。
でも、バイアリーは、「本は年齢で読むものではない」と思っております。
何より、この本は、バイアリーにこの夏の大きな宿題を投げかけておりますから。
先生が、この本を「課題図書」という枠組みに惑わされずに「本そのものと向き合う」事を願うばかりのバイアリーです。
回りが勝手に決めた「選定」が必ずしも「本の基準ではない」と思うバイアリーでございます。
だって、40才超えたお父さん(バイアリーさん)もお母さん(私)も
この本いいなぁって思っているんですもんね(笑)
中学年用だなんて、そんなわけない!
またそれ以来に2冊読んでしまったお花なので
どの本を選ぶかは任せたいと思いますが、
そんなアドバイスもできますね。
ありがとうございました。