図書館で2度借りて やっと読了した1冊です。
お恥ずかしい話ですが、読み終えたら、なんだか達成感!(笑)
ハリポタを何度も何度も再読している娘に、笑われてしまいますね。
『十一月の扉』 高楼 方子
たかどのほうこさんと言えば、もっと小さい子向けの 楽しく愉快な本の印象が強かったのですが、ちょっと大きい子~大人向けのこういう本には 初挑戦でした。
主人公は 中学生の女の子・爽子。
親の仕事の都合で転校するまでの2ヶ月間を過ごした 「十一月荘」での様々な出会いと思春期の爽子の心の成長が描かれています。
読了前に ちょうどジブリの映画「耳をすませば」を観たこともあって、大人になりかけた淡い恋心にも年甲斐もなくちょっとドギマギしたりしながら。
喜びや悲しみをきちんと受け止めつつ大人になった人たちに囲まれて、それを羨ましいと感じたり、こうありたいと願ったり、そんな未来への希望は、真っ直ぐに進もうとする子どもたちへの応援歌です。
「十一月荘」を発つ最後の夜、明日からの日々を思いつつ爽子はつぶやきます。
『だいじょうぶ。 きっときっと、未来もすてきだ。』
大人になるって 楽しいよ。
子どもにも楽しいことたくさんあるけど、大人もまんざらでもないよ!
そんなふうに 子どもたちには育って欲しい。
* * * * * * *
そう思っていた矢先、すごく悲しいことがおこりました。学校関係のメール配信です。
私の住んでる県で、許されない書き込みがあったようです。
日にちも時間も指定して、県内の小学生に危害を加えるというもの。
市町村により対応も様々ですが、私の市では、その時間帯に警察官も在駐することになっています。
それに関しての学校の対策や、家庭への呼びかけが配信されてきたのです。
何があっても我が子を守り抜こうと思う親の心を、もてあそぶ行為です。
こんないたずらに屈しない気持ちは持っていても、悲しくて仕方ありません。
早く大人になりたいなぁって 明るい未来を思い描いてほしいのに。
何故って、そのころの大人って本当に輝いてましたから。
今、夢を形にするために一生懸命になってる大人の姿を若い世代にちゃんと見せてあげられているのだろうか?
「大人の一人」としてあらためて自問するバイアリーでございます。
子どもと一緒に見ずらいテレビ番組の一番が、ニュースになりそうな、最近ですもの。
私たち大人一人一人が、ちゃんと胸をはって生きていかなければと思います。
自分自身のために。大切な子どもたちの未来のために。
ほんとにそう思える、言える人生(動植物にも)であって欲しいと、
願わずには居られない昨今のニュースの数々…。
大人の懸命さをしっかり見つめられていたら、子供たちもちゃんとそれを受け止めて
地に足の着いた暮し、生きざまが送れるはずですよね。
中学生の頃と言えば、決起多感な大人と子供の中間点に位置し、
良しも悪しもすんなり吸収し、迷いも多い時期ですから、
周りの大人はしっかり見つけ、愛してあげなくてはならない時だと思います。
フッと自分の中学生時代、子供たちのその時々を想い出しました。
大人も子供もとっても大事な時期です。
もちろん小学生の時もそうに違いはありませんけどね。
何にも増して、愛情が無いと話しになりません。
子どもたちを取り巻く大人が「あんな人になりたい」って
子どもに思われるような存在なのかどうか、
自分自身がそうなっているだろうか?
昨日は午後から授業参観だったのですが、今と昔
いろんな面で違うなぁって、思いました。
兄弟がいると親がはしごしていることもありますが、
せっかくの学年末の懇談会に、親が6人って、驚きです。
何も教えられなくても、私自身が一生懸命生きなくちゃ!ですね。
今日は、朝から全ての先生が通学路に出てくださっています。
ご近所の方々も、登下校の見守りに出てくださるようです。
学校では運動場も、体育館も使用しません。正門以外は施錠されます。
こんな悲しいことないですよ、やりきれません。
それとは別に、スクールガードの方の専用の帽子を見ると
私はありがたくて涙が出そうです。
見ず知らずの、けれど、地域の子どもを皆さんが守ってくださるから。
私を見た子どもたちが「大人ってつまんなそう・・・」って思わないよう
「早く大人になりたいなぁ」って思ってくれるよう
将来を楽しみにしてくれるよう、母も日々精進です。
明日の朝を楽しみにして欲しいし、上の学年になるのを待ち望んで欲しいし
大人になることに夢を描いて欲しいです。
こんなイヤな事件性のものがあっても、大人が守ってくれると感じて欲しいです。
だから、だいじょうぶ、今日も大丈夫って。