脳のミステリー

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地震と人間の脳

2011-05-10 21:59:18 | Weblog
菅直人首相が浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の全炉停止を要請して波紋が広がっている。
マグニチュード8程度の地震発生確率が今後30年以内で87%あることなどを根拠にしている。

そこで今回大きな問題を引き起こした地震という天災と怯えた人間が大きな問題を抱える事になった原発という人災を考えるにあたって『地震と人間の脳』を考えてみる事にしよう。
「体感」が地震災害から尊い人命を救う為に、非常に重要な事項になるかもしれない。
つまり、ある特異な感覚を持った人が地震の発生に先立ってそれを感じ取る事ができると自分の経験から私は主張したい。
大阪大学大学院名誉教授故池谷元伺の興味深い著書に『大地震の前兆こんな現象が危ない―動物・植物・気象・家電製品…に起こる兆候』というのがある。
昭和15年生まれの池谷氏は残念ながら65歳で亡くなっている。
彼は、自然はいろんな形で地震を「警告」を発してくれている、と言っている。
宇宙地球科学専攻の教授は、地震の前兆現象の多くは地震の発生に先立って生じる電磁パルスで説明できると主張している。

昔から、日本には地震に関する色々な言い伝えがある。
「ナマズが騒ぐと地震が起きる」
「キジが騒げば地震あり」
実際には、様々な知見を持つ人がいる。
私の場合は、愛犬が怖がって私のの傍を離れない。
家の外で鳥が、眠れなくなるほど騒がしく鳴いていた、という経験者もいる。
モグラの歩いた後がそこら中にあった、とかミミズの大群を見たという人もいる。

阪神淡路大震災の前に、大阪府のいくつかの水族館では、直前の半月間で10匹の魚が水槽から飛び出したり、1週間前からナマズの類が暴れ出した、という。

動物病院長の話では、阪神淡路大震災の前に20%の犬と25%の猫が異常行動を示していたそうだ。
米国では、行方不明になった犬や猫を探して欲しいという新聞広告が、地震の前に増えると言っている。

我らがNZの猫のティガーも昨年一時期行方不明だったと聞いている。

阪神淡路大震災の前日に、仏壇のロウソクに火をつけようとしたが、マッチの火が逃げてしまったそうだが。「神前、仏前のロウソクの炎が弓なりに曲がるか砕けると地震」という諺があるけど、これらも電磁波の影響によって説明がつくというのだ。

阪神淡路大震災の前の動物園では、アシカ、ワニ、パンダ、オウムなどの異常行動が見られたようだ。

また、阪神淡路大震災の前に、ユリの花が風もないのに微妙に揺れていたり、椿の花が300個以上の花をつけたという報告があるが、中国では、地震の10時間前にオジギ草が倒れたという。こうした植物も電磁波に敏感である事が実験で確認されたのである。

トルコ・イズミット地震の8~9日前に、通常の3倍の漁獲量があったという事だが、あの地震の前後に、クラゲが大量発生したという報道がある。


台湾大地震の直前に、多くの地域でミミズの大群が地中から現れた、という。

三陸沖地震(1933年)の前に、ウナギ(ウナギは電磁波に非常に敏感)の大群が海岸に現れたという記録が残っている。

中国・唐山地震の前夜に、養鶏場で1000羽のニワトリ(夜に鳴いたら要注意)が騒ぎ始めたという。

カラスは大勢で早口でギャーギャーまたはグヮーグヮーと鳴きわめき、騒いだり、いなくなったりするというが、これは私にも解るような気がする。

中国・海城地震の前に、雪や氷で覆われた地表に蛇が現れ、凍え死んでいた、とか蟹が民家の屋根の上に上がっていたとかいう報告があるが、チョッと鳥肌が立つ

2004年12月26日に発生したスマトラ島沖地震では、津波により多くの犠牲者が出た。
ところが、津波を受けたスリランカの国立公園では、動物の死骸がまったく見つからなかったのである。
津波の際には、低周波音が発生するからだろうか
ゾウたちは、その低周波音を聴く能力をもっているのだ。
ゾウは自ら低周波音を発し、仲間たちとコミュニケーションを取る手段とする。
毎日海岸に来ていたのに、津波の到来よりも早く到達する低周波音により、津波が来ることを察知し、逃げたはないだろうか。

地震の前に魚類やカイコが整列という奇妙な行動をとる。
確かに、電場に対して垂直に並ぶらしいが、体内に流れる電流が低減する為だという

また、天空でも竜巻雲、蛇状の雲、うろこ雲、筋状の雲、放射状の雲や地震前夜の発光が地震の前兆現象であることは、電磁波の増加によって説明できる。
地球の表面を伝わる電磁波ならば、震源から1000キロ離れたところでも、干渉し合って縞状の地震雲をつくり得るのである。

故池谷教授曰く、地殻が割れる岩石破壊によって、電磁波が発生するといい、地表に現れた電磁波パルスを動物や植物は敏感にキャッチすると言っている。

電磁波による前兆現象は地震発生の6~9日前にピークとなった後でいったん沈静化し、地震発生の1~2時間前に二番目のピークを迎えるそうだ。

地震雲については、たしかに地震の前兆現象としての電磁波パルスによって発生するが、防災の為には使い難い対象らしい。

冬の日本海上には北西から南東へ向かう筋雲が現れやすいが、晴天の日に筋雲や帯状の雲が現れたら、地震雲と疑う必要もある。

生前、教授は阪神淡路大震災や新潟県中越地震で、多くの人々の命が犠牲になっているというのに、日本の他の科学者たちや政府は何をやっているんだと言いたくなる、と言っている。
嗚呼、池谷教授が生きていたら、何と言うだろうか

教授の仮説は・・・
地震に先立つ地殻変動で、地殻に含まれる石英の岩石破壊によって、パルス電磁波が発生するのだが、動物たちの地震前の異常行動は、この電磁波を何らかの形で受信した結果ではないかというのである。

以上のように、動物たちは、電磁波を感じていることがわかった。
だから、地震の前兆として発生する電磁波を感じ取って、回避行動を取ったのだと考えても頷ける。
では、人間にはこのような能力はないのだろうか

普通は音として聴こえない電磁波が音として聴こえるメカニズムは、キチンと解明されていないが・・・
私ように異常なほどの鋭敏な感覚をもった人間がいてもおかしくはないのではないのではないだろうか。
耳鳴りのような「体感」によって地震の前兆を捉える事は、あながち「非科学的」ではないのである

私自身自らのブログのテーマである『脳のミステリー』ではないが、大きな地震の数日前に耳鳴りを感じる事があり、それ以上に死んだ?右半身が騒ぎ出して体の内側から反乱が起るのでその相関関係を自分なりに探っている。
それが、故池谷教授のお陰で、科学的に説明できるかもしれないと考えると、チョッと嬉しく思った。
地震の前後に発生する電磁波が、人間の脳を刺激し幻覚や幻聴を引き起こすという関苦心が持てるようになったのである。

地震前の電磁波は、極低周波の瞬間的な電磁波。連続的に出ている携帯電話の電磁波と質は違うから、 詳細な時刻や場所を指定するのは難しいが、電磁波が地震と何らかの関係があるという事は確信できる。
地震の前に、家電製品のスイッチが勝手に入ったり、リモコンが不調になったり、蛍光灯が薄赤く灯ったり、テレビ・ラジオの雑音が増えたり、パソコンが誤動作することは、電磁波パルスによって説明でき、また実験によっても確認されているが、日常生活でも経験済みという事であろう。

米国では、行方不明になった犬や猫を探して欲しいという新聞広告が、地震の前に増えるらしいから、愛犬家や愛猫家もご用心