脳のミステリー

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175.私と薬

2007-06-14 10:21:46 | Weblog
 久しぶりのセンターでのOT,やっぱり、調子がいい。センターでの今現在の療法士は今年で何年目になるだろう。初めの内はお互いが知り合えなくて少し戸惑った期間が長かったと言える。だが、最近では、恐らく双方共に性格が幾分でも分かってきたのか、私にとってはとてもいい療法の時間に思える。指導はとても的確で、説明も分かり易い。
 最近、私は我が身に悩んでいる。あまりの痛痺に絶えかねて、整形外科医と脳神経内科の医師達を改めて訪ねた。
 前医はノイトロピンとメチコバールという薬をくれた。共に副作用として発疹などの過敏症、食欲不振、下痢を上げている。ノイトロピンは主な作用としては過敏になった痛みを和らげ、循環をよくすることによって鎮痛効果を示すとあり、メチコバールはビタミンB12を補給し、痺れや痛み、また、筋力低下などの末梢神経障害を改善するとある。効果はそれほど感じられない。
 後医はトリプタノールという三環系抗うつ剤といわれるものをくれた。一日一回一粒だが、これが脳に直接働いて感情の調節と高揚作用を示し、さらに自律神経を安定させる作用もある、と説明書にある。これらの作用により抑うつ状態(理由のないゆううつ感におそわれたり、気分が沈んだりするうつ病の症状)を改善し、精神活動を活発にし、また、夜尿症にも用いられる、とあった。鬱になることはなく、精神活動は至って快調で夜中たまにトイレに行く事はあっても夜尿症だとは思わない。暫くの間、真面目に服用してみる事にした。
 何だか変だ! 私らしくない! 妙に怒りっぽいし、着替えに異常な時間が掛かる、だから気持ちが苛立ってくる。何だろう? どうしたのだろう! 綺麗なブルーのトリプタノールという錠剤がちょっと気になって、副作用を今一度よく読んでみる。血圧の低下または上昇、動悸、筋肉の強張り、手のふるえ、口や喉の渇き、それに排尿障害などが起こるとある。改めて主な作用を読んでみると、感情の調節と高揚作用そして自律神経を安定とあるが、これって今までの私には何の問題にもなっていない症状じゃない! トリプタールとやらが直接、私の脳に働き過ぎて、血圧の変動や自律神経云々で、動悸や筋肉の強張りがもっともっと出始めたら、どうしよう。やめよう! 私は元々服用してきた降圧剤エースコールだけにしようと自ら決めた。これは血圧降下作用の他に末梢血管を拡張する作用も私にとってはかなりいい錠剤である。それに高血圧症に基づく心肥大を抑える効果も報告されている系統の薬である。副作用の最たるものが空咳で薬を中止すればなくなるというから悪性の咳ではない。元々、空咳は私の長い間の友で若い頃からエヘン虫には慣れていて、特効薬(役!)のニッキ飴がある。これは、かなりの量のニッキが含まれているが、嫌味のない甘さが使用を長続きさせている。
 今現在、他にはビタミンEの補給としてユベラNを毎食後飲んでいる。ビタミンEには末梢の血行障害や動脈硬化症に効果がある。更に、組織の代謝を活発にして、組織に障害を与える過酸化脂質が出来るのを抑えたり、血液の凝固性を弱める作用もあって高脂血症にも薬剤として使われている。ユベラNの副作用には食欲不振、下痢、便秘、発疹などが起こるらしいが、私には今現在は全部無関心でいられる症状である。
 亡き父の晩年期に気づいた言葉がある。彼は亡くなる数ヶ月前から「夜寝る前に必ず、明日も朝が来るかなと思うよ」と妙な事を言い出しては私に「お父さん、バカな事言わないでよ。夜が来て、次に朝が来るのは当たり前に事よ」と笑い飛ばされていたっけ!
 綺麗なブルーのトリプタノールのお陰かどうか分からないが、この錠剤を貰う時、「眠くなるから夜一度の服用になります」と言われたが、確かに、ここ最近は私にしては珍しく「ヤバイ!もう起きなくては!」という位の時間までよく寝てしまう。よく寝るのはいいが、目が覚めてから着衣の時間が恐ろしく掛かって、痛痺が一向に治まらず、かえって酷いのでは考え直そうと思うのは当たり前だろう。
 今朝は従来のエースコールとユベラNだけにしてみる。薬とは自分にピッタリ合う物を服用して初めて効果が出るものだろう。乞うご期待!と自らに言っている私はやはり奇人変人?