脳のミステリー

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06.28.ペーパームーン!

2006-03-10 05:25:08 | Weblog
 脳卒中や心筋梗塞の患者から1滴の血液を採取し、僅か80分間で治療に使う抗血栓薬の最適量を判定する装置という画期的な発表を朝刊(06・03・04)に見つけた。患者一人ひとりの体質に合った治療を可能にする装置で、副作用が問題になっているリューマチ薬や抗がん剤などにも応用できる可能性があるらしい。4月から一部の病院で使用を開始するというが、一部の病院ってどこ? まあ、研究が東大医科学研究所だから東大病院では使うのかな? この抗血栓薬「ワーファリン」は、血の塊(血栓)ができにくくする働きがあるので血管が詰まる病気の治療に幅広く使われるという。ただ、体内に長時間とどまると、鼻血、内出血のほか、脳出血などの副作用を起こす恐れがあり、適正な投与量は患者によって大きく異なるのだそうだ。
 東大の教授らは、血液の凝固や代謝に関係する二つの遺伝子を調べ、その違いが、ワーファリンが少量でも効くなどの体質の違いにつながることを突き止めたのである。教授は「判定時間を短くできれば、もっと患者に役立つ」と話している。日本の研究者の優秀さは世界に誇れるが、それを実際に使ってみて経験を積む場が乏しいような気がする。
 宝の持ち腐れという言葉がある。読んで字の如しで意味は簡単に理解できる。では、自分の身辺でこの言葉が使える? 
 世界中の人を魅了したフィギュアスケート、金メダルの選手より4回転を本番でもトライした選手に拍手を贈りたい。「出来るんだ、出来るんだ」と思ってるだけでなく、トライする事が肝心だというわけである。トライしなければ金メダルは夢で終わってしまう。
 ペーパードライバーが溢れていた時代はもう過去の話で、狭い日本も一家に車2台の時代になったといっても過言ではない。ペーパードライバーではいくら講釈が素晴しくてもゴールドカードは貰えない。
 英文法は確かで英単語は万と暗記した、英検は何級、トフルは、トエックは、何だかんだと言っても街で通じる英語が使いこなせなければ、宝の持ち腐れという事になる。日本はこの英語コンプレックスに何年、悩まされているんだ!
 日常の生活の中でもいかにペーパー・・・が多い事か。言うは易すし、は止めようよ!
 医学の進歩は素晴しい! だから、医療の進歩もそれに見合ったものであって欲しい。医者の世界で時折、話題になる事で、安楽死という重大な問題がある。日本では安楽死を認めていない。これには賛否両論あって、明確な答えを出すのはとても難しい。哀しくも植物人間になった人は、本当に心から生きている事実を幸せとして受け取れるのだろうか。命の貴さだけを善しとする医者だけがこの世にいたら、どうなのか。薬だけに頼って生命維持装具をつけて無理に命を繋ぐ。極楽浄土に送ってあげることも、人間らしい行為ではないだろうか。そして、幸い考えて表現する機能にダメージを受けなかった人には体験をもって医学への現在進行形の協力を義務、否、権利と捉えて貰いたいと思う。
 とにかく、一般人としては発表だけで終わらずに実行を急いで欲しい。ペーパームーンは私の大好きな昭和30年代の夢のあるヒット曲で終わって欲しいのである。