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自己満足で色々かいてる独りよがりブログです。

赤ちゃんウォッチングのすすめ

2007-04-15 23:53:04 | イラストブログ
育児書を持っていない。
育児相談に乗るのが主な仕事だから、
仕事っぽくて家にいるときくらい避けたいと思うし、
育児書ってなんか「こうしないとこう(ダメに)なる」みたいなことが書かれているような気がして、
読む気にならない。
そういうのに振り回されて「こうしなかったからダメになった」「こうしたのにダメになった」みたいな人も多いみたい。
だいたい、ちょっとした育て方で、
子どもがものすごくよくなったり、
取り返しもつかないほどダメになるなんてことはないと思う。
そんなにいじくり回さなくてもいいんだと思っている。

しかし、
おもしろい育児書があった!
もうずいぶん前に論文のために買った、
「発達」の別冊、
正高信男 編 「赤ちゃんウォッチングのすすめ」ミネルヴァ書房 1996
論文集というより、
実験報告読み物。
当時の文部省の「認知・言語の成立」事業で行ったシンポジウムが下敷きになっているらしい。
正高信男は一回講演会聞きに行ったけど、
おもしろい方だった。(好き嫌いはあると思うが)
サルと赤ちゃんが大好きな先生。
「ケータイをもったサル」書いた人。
多分サル研究が専門だけど、
絵本まで書いてるマルチな方。

研究自体はちょっと古いかもしれないけど、
赤ちゃん(とサル)大好き研究者たちが、
赤ちゃん実験を淡々と発表しているのだ。
どうしろこうしろということではなく、
「赤ちゃんはこんなのですよ」「こういう訓練をしたらこういう結果が出ました」というだけのもの。
間にはさまれた赤ちゃん写真もおもしろかわいい。
古い本で画像が見つからず、
携帯でとりましたが、
表紙もかわいいでしょ。

感情認知能力の発達、共同注視の発達、非言語的相互作用と言語発達、喃語や笑いの身体との連動、顕在記憶と潜在記憶の発達的相違みたいなことを、
その道の専門家が書いている。
ホントにワクワクしながら読める。

「過渡期喃語が手足のリズミカルな運動と同期しているなぁ」とモモをウォッチングしていると、
よりかわいく感じてしまう。
私も赤ちゃんウォッチングをすすめる!

そして、
なんだかいつもと調子が違うなと思ったあなた!するどい!
gooの「トラバご意見番」にTBする予定。
コメント
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