夏休みをとるために、
連日仕事をつめこんでいた。
母に仕事を休ませて子守り頼んでるから、
申し訳ないのだけど。
午後からだけの仕事でも、
午前中に、朝、昼、夕 三食分のモモのご飯を作っておかなければならない。
全食事いちいち作ってなんかいられないので、
手を抜くために、
いつも野菜をスープで煮たものをつくっておくことにしている。
にんじん、たまねぎ、じゃがいも、かぼちゃ、なす…など、
なんでもさいころに切って、
あれば手羽中と煮たり、冷凍しておいた鶏ガラスープで煮たりするのだ。
そのまま食べてもよし、
スープをご飯に混ぜてドリア風にしてもよし、
野菜にチーズのせて焼いてグラタン風でもよし、
肉や魚と混ぜてしょうゆであえてよし、
つぶしてコロッケ風にしてよし…と大活躍なのだ。
大人の献立に汁気がないときや、お弁当もう一品など相伴に預かることもあるのだ。
この日も朝のうちに、
にんじん、たまねぎ、だいこん、なすをガラスープで煮ておいた。
3食分はある。
ついでにモモの大好きな芋も、
小ぶりなヤツを剥いて、サイコロにして茹でておいた。
5回分はある。
ご飯も出汁を入れてレンジでチンしたらすぐ食べられるように、
煮ておいた。
2食分はある。
きつかったけど、
これで明日の朝まで安泰だ!!
それぞれをタッパーに入れて冷まして冷蔵庫へ。
それとは別に今日の昼食をつくらねば。
じゃこと出汁で煮た軟飯、
茹でたばかりの野菜と刻んだ牛肉としょうゆとごま油であえたもの、
デザートの芋少量 を食器に盛ってトレーに載せて冷蔵庫に入れた。
このようにあとはレンジでチンするだけにしておかなければ、
母はご飯を食べさせてくれないのだ。
仕事行く前からくたくただけど仕方ない。
母に後を頼んで仕事へ。
その日の仕事は思いの外大変で、
予定より一時間も遅くなってしまった。
もう仕込んでいた野菜にチーズのせて焼いちゃうだけにしようかな…
ご飯にスープ足して…
などと、レシピを組み立てながら帰った。
家に帰ってみると、
昼食はゆっくり時間をかけて食べたので、
そんなに慌てなくてよいと言われ、ホッとした。
しかし、
一回座ってしまうともう立てなくなるので、
母のいるうちに夕食を作ってしまわねば…と、
冷蔵庫を開けると、
なんと朝作ったモモの昼食がそのままトレーに載っている!
私「お母さん!モモにお昼ご飯食べさせたよね!?」
母「食べさせたけど」
私「お昼ご飯がそのまま残っているんだけど」
母「え!?」
そして、気づいた。
作り置きしていた軟飯と野菜と芋がなくなっていることに。
そう、母が昼食に食べさせてしまったのだ。
タッパーに入っていること、
妙に量が多いこと、
ご飯に何の味付けもされていないこと、
肉気(タンパク質)が全然ないこと、
など色々「変だな」と思ったらしいが、
「変な娘(私)」と解釈し、
自分が間違っているなんて微塵も思わなかったらしい。
そして、
昼食あるから「ご飯作らないでよかったね」と言ってくれた。
この辺は
あの人に似てるな。
それにしても、
モモは2回分のご飯と3回分の野菜と5回分の芋を全部食べちゃったんだな…
その上、
昼食からスライドされた夕食も全部食べちゃったんだな…
下ごしらえのストックを失った私は、
次の日の朝また仕込みに追われたのだった。
ちなみに、
こういう大作を書いている日に限って、
gooは不具合を起こします。
一回2/3以上消えてしまいました。
消えた分の方が名作だったなぁといつも思いますわい。