広島レポで燃え尽きたし、
もう1週間前の記憶なので簡単に書きたいと思います。
広島楽座のレポはここです。
そして、序章として書いていて長すぎて別記事になった
ホールでライブも併せてご覧ください。
レポってより感想になってしまったのですみません。
癖です。
マストさんの「訓読み癖」みたいに、
寝かせると「レポじゃなくなる癖」です。
それと、
今回はもしかしたら辺境音楽用語かもしれないところにチョコチョコ注釈を入れました。
薄汚れた音楽が好きな人達のためじゃないから、
君たちはスルーしなさい。
本当にギリギリだったのである。
家を出る直前まで仕事していた。
8月~9月にかけて岩手に行って来たせいで仕事が溜まったのと、
やたら講義類が多くて、たまたま〆切が重なったのと。
直前にちょいと健康上色々あって思い詰めてた。
色々と事情でライブに行けなくて、久しぶりに復帰したのである。
この私がですよ、ライブに行ってなかったですよ。
人って色々なことを関連づけるようにできている。
アッチの情報とコッチの情報をもってきて統合する、そういう脳機能があるのだ。
きいやま商店と縁があると勝手に思うのだ。
多分好きなアーティストに対してみんな思う。
その人にとって大事なとき、必ず登場した音楽をみんな持ってる。
大事な島が2つある。
一つがバリ島で、もう一つが石垣島なのだ。
バリ島はもう「帰省」しているようなところ。
石垣はまだ初めて訪れてから7年なのだけど、
とても大事な場所なのだ。
去年、その大事な場所を再訪して、
おみやげ物屋さんで怖いくらい自分に馴染む音楽を聴いた。
立ち尽くして喧噪の中に途切れ途切れに聞こえるとても好きな音を拾った。
好きすぎて背中が強張った。
その後、北谷のライブハウスMOD'Sの店長さんと仲よくなり、
「きいやま商店」と教えてもらった。
偶然、その店長さんが次の週に来福し同じイベントに参加した。
一緒に飲んでいるときにきいやま商店の音源の入手方法について尋ねると、
店長さんはどこかに電話をして音源について聞いてくれていた。
電話を替わってくれと言われて、電話先に出た人は亮作さんだった。
来月福岡でライブをするので是非来て欲しいと言われた。
平日だったけど無理してハイサイ食堂に出かけた。
ライブに行くまで漠然とトリオであることしか知らなかった。
震えるライブだった。
器材トラブルでアコギが鳴らなくなったとき平気な顔してマストさんがベースを弾き始め、
かっこいいバンドだと思った。
またみたい。何度でもみたいと思った。
偶然が集まっているようでもあり、
必然のようでもあり。
今は当たり前のように聴いている。
音源はごまかしがきかない。
出会い頭の音源から惚れるとき、私は酷い依存症になる。
今までも何度かそういう手痛い恋をした。
結果手痛くなっただけだけど。
年度末色々あって、私は相変わらず走っていた。
燃え尽きて倒れかけていた。
その頃、
4月にきいやま商店が福岡でライブをし続けるということを知った。
救われた。
あれがなかったらどうなっていたのだろう。
命拾いをした。
先月は久しぶりに岩手入りする直前、元スタッフの披露宴会場のはす向かいでライブがあった。
飛行機に乗る直前会えて、見送ってくれた。(ような気がした)
大事な場所で偶然出会い、偶然に偶然が重なって出会った。
大事な時に偶然出会い、偶然に偶然が重なって音と交わりつづけた。
これはもう必然だったんじゃないかと思うのだ。
そういう脳機能があるんだろうけど。
いつも前置きが長い私です。
語弊があるかもしれないけど、
きいやま商店っていうよりライブに飢(かつ)えていた。
生音を欲していた。
ガルルルルル。
空腹の生音肉食獣と化してIMSに臨んだのである。
この空腹を満たしてくれるのがきいやま商店でよかった。
順調に引きずり込んだ京都のM~ちゃんと天神到着後、
さくらさん、あやかちゃん、クロちゃんと続々といつものライブ仲間が集ってきた。
普段はフラカンやらBirthdayやら色んなライブで会う人達である。
整列するときの全体的な健全感にやや緊張する我々である。
そして、
歌人の方とも初めてお話しする。
一方的に「いらっしゃるなぁ」と思ったり、お子様と一緒にタオルを回したりということはあったのだけど。(ええ、子どもは得意です)
それにしてもホールライブなんて何年ぶりじゃ。
IMSホールにいたってはCHAR以来かもしれん。
さくらさんの引きの良さで良番だったので最前へ。
何となく座っていたら。
色々あって結局定位置である亮作さん前に。
こうなる運命なのじゃ。
突然ですが豆知識☆(ライブ通いの人は誰でも知ってる豆知識であります)
実は仕事で遅れた怒髪トカちゃんのチケットを私が持っていた。
入場後にチケットを渡したいときどうしたらいいかというと、
受付の人に預かってもらえるのです。
受付にその旨伝えると、渡し手、受取手の名前など聞かれて書かされます。
受取手の人にそれを伝えておけば、渡してもらえます。
チケット持ってる人が遅れると大変です。
今回特別な事情があったのだけど、
なるべくチケットは事前に渡そうね。
あやかちゃんと最前に座ると器材が見える。
本当に楽器とは美しいものであるよ。
これからホールを震わすくせに、すました顔して鎮座して。
おお!オベーションのストラップが変わってないか?
緑地に赤のパターンが入った凝ったもの。
サンレレも変わったのかな?これは自信ない。
ホールの広いステージに誇らしく佇む器材をしばし堪能。
ホールはいっぱいの人。
けっこう埋まったなぁ。
バンドが出る、客電(客席の電灯のことだよ。普通、ライブが始まる合図になるよ)が落ちる。
登場SE。
ああ、このときが来た!
ゾクゾクとした。
手を叩いて跳ねながら3人が飛び出した。
とうとう聴けるのだ!
バンドも一緒に手拍子してOPダンス。
キマっている!
大ちゃんがグッと客席を睨め付けて「きいやま式ミルクムナリ」。
ハッ!ハッ!とかけ声が入ると、血湧き肉躍る。
わあ!バンドでみるの2回目!楽しみ!
ホーン隊が入ってたよね?(もう1週間経つとこういうことになります。本当にメモすらしてないのです)
お、お、おおお!!!???
音が、音が、めっちゃくちゃ器材に合ってる。
ホールだからかな?
これはどう受け止めたらいいのだ。
…そうか、楽しめばいいのだ(・∀・)
今回のミルクムナリは、後ろの音からボーカルがエイッと押し出された感じ。
ヤッシーのドラムがキラキラ、ナオトさんのベースがボンボン、ヒビキさんのバッキングがギャンギャン。
ホーン隊(ホーンセクションのことをよくこう言うよ!)は元々立つ。
ユニゾン(ハモらないで、ビシッと音程とリズムを合わせたアンサンブルとかコーラスのことだと思うよ?←あやふや)のエッジが反響でボケるけど、これは華やかさとも言える。
なんだか凄い感じだぞ!これは!
これが、これがホールのきいやまなのか!
BBに由来しているであろう白シャツ、黒ネクタイ、黒短パン&島ぞうりは素朴なのだけど、
出してる音がデラックス!
きいやま・デラックス!(←マツコ・デラックスの発音で)
沖縄料理屋、ライブハウス、野外、路上…いろんなところで見てきたけど、
きいやま・デラックスを感じたのは初めてですバイ。
2回目に見るのかな?きいやま商店しってるかい?
こんなおしゃまな振り付けだっけ??
なんだかカワイコぶってて笑える。
パーピーポンというダンスナンバー(?)が続く。
ああ、こんなにステージ高いのだから立ってはダメなのかい?
本当にきいやまライブって座ってるの辛いよ。
最前って気を遣う。
で、大ちゃんが「歌える人は一緒に」って。
何となく覚えてはいるのだけど、
未だカタカナでしか聞こえてこないので自信がない。
それにしてもバンド音が凄いなぁ!
MCではIMSホールが埋まるとは思わなかったという感動。
マストさんは「訓読み癖」があるので、「満席」を「みつせき」って読んでしまうのであった。
席って訓読みないから「せき」のままなの仕方ないな。
いつもギュッと肩寄せ合って、時にはこんなにくっついてて踊れるの!?と思うことすらあるのに、
今日は広々、マイクスタンドも離ればなれ、
MCのときだけ若干寄り合って喋るような形である。
永遠の高校球児については、広島で詳しくかいたけど、
なんだか申し訳ないような、でもちゃんと生きなきゃというような、
そういう気持ちになる。
背中を丸めて俯いて、目線だけステージを追っていた。
ああ、レコ発だなぁ!とか思っていたら、
大ちゃんがカズーをくわえた。
まさかー!まさかーーーーー!…案の定~カズーを吹いて、イントロ始まり、Milk Tea!(←ゆーしったいっぽく)
泣いた。すぐ泣いた。即座に泣いた。間髪入れず泣いた。
だっていつも疲れ切って、もうダメだ、走り続けるしかない、走らないと倒れる…と思っているタイミングでこの曲を聴く運命なのだ。
のんびり歩いていこうMilk Teaでも飲みながら~♪と言われると、
ああ、そうだった!と思い出す。(すぐ忘れるけど)
新譜+テッパン曲があるので、どう考えても外される曲だと思っていた。
レコ発で聴けると思わなかった。
素晴らしいセトリでございます~!
バンドいいなぁ。
ヒビキさんのエレキが華やか~~。
アコギってどうしてもコードになりがちだから、
ちょいちょいソロが入るとアクセントになるなぁ!
しかし、決して出過ぎず、バッキング(メインのギターではなく後ろで支えるギターのことだよ。リズムギターみたいになることが多いけど、きいやま商店は他がアコギでコード弾くっぽくなるから、あえてアクセントをつけていたのだと思うよ)に努めている。
リズム隊(リズム体を出す楽器の人達をこういう言い方するよ。グルーヴ担当だよ。普通はドラムとベースだよ。ベースはギターの仲間だけどリズム楽器なんだよ)もおもしろい。
てか、ヤッシーが、ヤッシーが、気になって仕方がない。
ニコニコニコニコして、あんなに奥にいるのに目が行っちゃうなぁ。
あんな笑ってるドラマー見たことない…ってより、
あんな笑ってる人見たことない。
特にあのハイハット踏む左足が、あっち行ったりコッチ行ったりダンスしているのだ。
私はドラムは全く分からないのだけど、
ハイハットってクローズするからキッチリとリズムを刻むためにあるのではないだろうか。
あんなに踊っててよく刻むな。
曲終わると、ウフフフとユラユラしたシンバルをユラユラと止めて、
なんだか私のドラマーの概念を覆される人ですよ。
いや、ムッツリ、クールに、黙って、汗かいて、一人座り、叩いてる人多いですからね。
悲しい曲でもニコニコして、コーラスってより口ずさんじゃって、
MCやコントが始まると、
身を乗り出して嬉しそうに一生懸命聴いているし。
ライブを楽しんでいるんだなぁ。
きいやま商店が好きなんだなぁ。
そういう人が明るい音を出しているのいいなぁ。
奥にいるけど手前にいるように見える、遠近感を狂わすベーシストのナオトさんのツーフィンガーと、
時々繰り出すスラップベース(チョッパーベースのことだよ…あれ?チョッパーも普通の言葉でないかな。弦を引っ張ってビョインって音出す奏法だよ。私は苦手だよ)たまらん。
PUがナオトさんらしく堂々としているなぁと思いましたよ。
それを優しく手で包み込んで、指先がちょこまか繊細に動くのがおもしろい。
三連符なんかスリーフィンガーでポロンポロンですわ。
ああ、シャッフルとかちゃんと見とけばよかったわ。
見るとこ多すぎて全部見られないなぁ。
というわけで、
あやふやなセトリは広島の再掲。
(万が一ご存じない方がために書きますが、セトリはセットリストの略です)
ミルクムナリ、きいやま商店知ってるかい?、パーピーポン、永遠の高校球児、 Milktea、行ってくるよ、土曜日のそば、足りない日々でも、頑張れ!スミオおじぃ、ドゥミンガセ! Everybody ワン・ツー、また明日、星を数えているうちに、じんがねーらん、 ドゥマンギテ、ゆーしったい、沖縄ロックンロール、 EN さよならの夏 …だったようなぁ~??
行ってくるよは、亮作さんの声が伸びるー。
広島で気づいたけど、あのビリビリした私の好きなトップで割れる声が調整してあったのかなぁ。
ある意味綺麗すぎた。PAさんの趣味かな。
これまたホールなり。
土曜日のそばなど、今までのばあちゃんのそばネタはなくなり、
スッと曲に入っていく。
定番になってきたらこれでいいですな!
足りない日々でもは初聴きかな。
でも、なんか懐かしい曲。
その理由は分かっているんだけどね。
大ちゃんの優しいボーカルが好きだ。
今回マストさん描写が少ないのは、
私が下手にいた上に、ホールなので異常に遠かったからだ。
それと、
3人とのコミットがうまくいかなかったんだな。
それは、私がホールライブに慣れないからだと思うけど。
…なんて、おいおい、この調子で書いていたらまた終わらんぜ!
ちょっと急ぎたい。
けど、ちょっと待ってください。
私の指フェチの描写だけさせてください。
この頃から、
やけに今日は音が立ってるオベーションに見入ってしまっていた。
なんだろ?弦変えたのかな?ギラギラしているなぁと思っていた。
スチール弦ではあるけど、オベーションらしくない、
エレアコのエレの部分が突出した尖った音がする。
こんなオベーション聴いたことない。
怖い~けど、惹きつけられる。
いつもセーハセーハ言う私なんですが、
うーん、亮作さんのオープンコードの指ってとても綺麗なんですわ。
と、く、に、D系が!
いや、Dのよさに気づかせてくれた方です。
Dって親指ミュートを堪能するにはよいコードですなぁ。
ミュートするわけだからソウッと触れてるはずなのに、鋭利な関節が見えて、
そこがなかなか漢って感じです。
ほんで、コレデモカって垂直に立った3本の指!
ほんで、SUS4なんかあるわけじゃぁないですかぁ、
あれはまあ、誰でも萌えるわけなんですが、
えらく器用に動くんですよ。
ええ、小指ですよ!
こう、ピョコピョコ動くことがあるでしょうけど、
それとも違って、非常に丁寧に「ここですね」って音色を変えるツボを押してるんですよ。
で、なんでこんなことできるんだろう?と思ったら、
亮作さん、本当はレフティーなんですわ。
左手が器用なの当たり前なですわ。
ウーン!右投げ左打ち!(本当は左投げ右打ちになってるんだけど)矯正による勝利でございます。
※この辺りの注釈には無理があるので、不思議なフェティズムの世界があるものだと読み流してください。
ヤヴァイ。
本当に読む方も力尽きる。
ドゥミンガセも初聴き。
未だパッパカーてのがわからんけど、
あっという間にサクッと終わる歯切れのいい曲ですわ。
Everybody 1,2は、
ホールだったので飲み物がなく、
エアビールでエア乾杯。
これは亮作さんの「1,2」の後に「1,2」と指さしながらレスポンスすると楽しい曲だと提案しますぞ!
なので、勝手にそうしてた。
また明日は出身小学校のために作った曲だそうで、
私とは全然関係ないのに、
やっぱり小学校を思い出した。
そうだ、
いつも思うのだけど、
こんなに文化の違う人達の作った曲なのに、
いつも私は郷愁に誘われる。
なんでだろう。
日本とか、そういう概念ではなく、
もっとグローバルな世界の根底に流れている揺るがないものを、
いつも3人は歌ってる気がするのだ。
ドゥマンギテは、
おお!またカスタネット使ってもらってますが…初号機だな。
なんで弐号機みられないのだろう…と思っていたら次の日にゴムが取れちゃったことを聞いた。
これも、
もう歌詞解説なく、さながらフラメンコであるかのように演奏されていた。
ホーン隊が入るとかっこいいなぁ。
やっぱり曲って進化する。
アレンジが違うとかいうのではなく、進化する。
ライブの度に進化する曲ってのを、
いろいろなミュージシャンでみるのだけど、
これもそういう曲だな。
ゆーしったいからはいつもの流れで楽しかった。(←雑過ぎやろ)
最後はみんな総立ちになって踊り狂いました。
楽しかった。
せっかくホールで、みんな立っても見えるのだから、
早く立ちましょうよぅ!
MCはお楽しみにしましょう。
ただ、
コント初日であったためか、
あまりに…あまりに…gdgdで、
ちょっとアドリブもしすぎで、
亮作さん笑いすぎで、
オチも弱くて……そこがおもしろかった!
本当に研ぎ澄まされたコントとかはじめられたら残念ですバイ。
福岡だけの話で言えば、
ヤッシーの妹を中心に集められたホーン隊の名前は、
妹さん以外はメガネをかけていたので、
大ちゃん提案で「ノーコンタクト」と命名された。
基本的には何を提案されても受け入れていたホーン隊であった。
それと、
福岡大好き大ちゃんの両手両足震わせて「福岡ー!ワーッ!」と跳ぶやつ。(←意味わからんでしょうが、あるのです)
というわけで、
なんだかいつもと違った感じのホールライブだったのである。
福岡でこれだけの人が集まるとなると、
もうハコでみるのは難しいのかな…と思ったり、
それならどこかに見に行けばいいなと思ったり。
これからも、いろんなバリエーションのライブを見せてください~。
空腹の肉食獣は音楽を貪り喰ったが、
「まだまだ喰うんじゃ~まだ腹八分目じゃけん!」と、
広島を目指したのであった。
画像は惚れてしまったオベーション。
亮作さんのせいで、今私は散財しそうになっている。もちろん最安値のものだけど。
あ!そうだ、きいやま商店のオベーションにもアコギにもトカゲがついてる!
これまた必然であったのか!?
<追記>
マストさんのシャツ、シワッシワ!
広島でもシワッシワ!