米軍が世界に配備しているオスプレイ全機の飛行を停止したというビックリのニュース。
勿論日本政府が申し入れたからではありません。日本政府は安全に飛ぶようにと恐る恐る申し出ただけですから、その翌日から我が物顔に列島全域で飛行を続けていたのです。
この飛行停止は、米軍の「機材の不具合の可能性」を考慮したためで、米軍兵士の命には替えられないという判断に基づくものでしょう。何しろ直近20ヶ月で20人の死亡ですから、さすがに無視できなくなったということではないでしょうか。
自衛隊へのオスプレイ導入をめぐって、政府は事故率は「他の航空機よりも低い」と説明を繰り返し、今回の事故後の定例会見でも、吉田圭秀統合幕僚長は「オスプレイが他の航空機より安全上問題があるわけではない」と強調した(東京新聞12月6日)というのですから、全く米軍の言うがままという隷従状態。この全機飛行停止を受けて何と弁明するのでしょうね。
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いま、自民党各派閥、とりわけ安倍派の政治資金パーテー資金の裏金づくりに司直の手が伸びて、自民党のみなさん戦々恐々としているのではないかと思われますが、この国の政権政党の成り立ちから見ても、こんなことは驚くほどのことではありません。彼らにとっては金がすべての世界であり、金と権力は密接不可分、表と裏の関係です。たまたま、余りにも露骨なやり方であったに過ぎない。
経団連の十倉会長は、毎年約24億円の政治献金を自民党側に続けていることについて、「民主主義を維持していくにはコストがかかる。企業がそれを負担するのは社会貢献の1つだ」と堂々とおっしゃる。政治資金パーティーでお金を集めるのも、社会貢献だと言わんばかり。さすがに、裏金づくりについては各派閥の担当者が説明責任を果たすべきだとはおっしゃっていますけど。
過去に自民党の企業癒着が酷すぎて企業・団体献金を自粛する代わりに政党交付金制度を作ったんじゃなかったっけ。そんなことは何処吹く風で、「世界各国で同様のことが行われている。何が問題なのか」と開き直る。経団連会長の面目躍如。そうでも言わなければ、自民党は瓦解するわけだから、何が何でも、献金は続けなければならない。
しかし、それにしても「社会貢献」とはまた、スゴイ発想力。東京新聞によると、この言葉は別に十倉会長の独占物ではなく、2003年5月に奥田碩会長時代に登場した言葉だという。献金をしてその対価=有利な政策を求めるわけですから、本来の意味での社会貢献であるはずがない。こんな言葉の悪アソビを子ども達が聞いたらどう言うのでしょうか。
次のような会話ができる親子なら、子どももきちんと物事を考えられるようになるんだろうけど。
父:日立とか三菱とかトヨタなどのでっかい会社が、「原発をもっと作れ」とか「企業への税金をもっと安くしろ」と言って自民党に何億円もお金を出しているとしたら、どう思う?
息子:それって、会社のためになるから、会社にとって何かいいことが期待できるから、そうするってことでしょ?
父:そうだね。だけど、日本の代表的な企業でつくる経団連という団体の会長はね、それは「社会貢献」だと言ってたよ。
息子:学校の先生はこの間、夏休みには近くの道路や公園のゴミ拾いや掃除をしようねとか、洪水災害にあった人たちに募金しようとか言って、それが社会貢献なんだと言ってたよ。
父:その通りだと思うね。それがホントの社会貢献、または社会奉仕だよ。
息子:じゃ、自民党に沢山のお金を出すのも社会貢献なら、どこがどう違うの?
父:社会貢献というのはね、個人であれ団体であれ、まわりの社会が良くなるように、見返りを求めないで行動することをいうんだ。何かしてほしくてやるなら社会貢献とは言えないさ。公園の掃除をしたら1000円もらえるからやるっていうのを社会貢献って言えるかな?
息子:それってアルバイトでしょ?でも、経団連の会長さんは、どうして自民党だけにお金を沢山渡すのを社会貢献って言うのだろう?おかしいでしょ。
父:どうしてなんだろうね。それは、君がいろんな情報を集めて、これからしっかり考えていくべきことじゃないのかな。
息子:そうそう、お母さんがね、この前、「お父さんと結婚したのは社会貢献だよ」って言ってたっけ。
父:そんなこと言ってた?ま、見返りを求めず、社会がよくなるように、ひたすら私や君のために尽くすってことじゃないのかな。
息子:そうかなあ、結婚してあげたのよとも言っていたけど。掃除して社会がきれいになるみたいに聞こえたけどなあ。
父:・・・・