Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

12月7日(木) 社会貢献

2023-12-07 21:05:34 | 日記

米軍が世界に配備しているオスプレイ全機の飛行を停止したというビックリのニュース。
勿論日本政府が申し入れたからではありません。日本政府は安全に飛ぶようにと恐る恐る申し出ただけですから、その翌日から我が物顔に列島全域で飛行を続けていたのです。
この飛行停止は、米軍の「機材の不具合の可能性」を考慮したためで、米軍兵士の命には替えられないという判断に基づくものでしょう。何しろ直近20ヶ月で20人の死亡ですから、さすがに無視できなくなったということではないでしょうか。

自衛隊へのオスプレイ導入をめぐって、政府は事故率は「他の航空機よりも低い」と説明を繰り返し、今回の事故後の定例会見でも、吉田圭秀統合幕僚長は「オスプレイが他の航空機より安全上問題があるわけではない」と強調した(東京新聞12月6日)というのですから、全く米軍の言うがままという隷従状態。この全機飛行停止を受けて何と弁明するのでしょうね。

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いま、自民党各派閥、とりわけ安倍派の政治資金パーテー資金の裏金づくりに司直の手が伸びて、自民党のみなさん戦々恐々としているのではないかと思われますが、この国の政権政党の成り立ちから見ても、こんなことは驚くほどのことではありません。彼らにとっては金がすべての世界であり、金と権力は密接不可分、表と裏の関係です。たまたま、余りにも露骨なやり方であったに過ぎない。

経団連の十倉会長は、毎年約24億円の政治献金を自民党側に続けていることについて、「民主主義を維持していくにはコストがかかる。企業がそれを負担するのは社会貢献の1つだ」と堂々とおっしゃる。政治資金パーティーでお金を集めるのも、社会貢献だと言わんばかり。さすがに、裏金づくりについては各派閥の担当者が説明責任を果たすべきだとはおっしゃっていますけど。

過去に自民党の企業癒着が酷すぎて企業・団体献金を自粛する代わりに政党交付金制度を作ったんじゃなかったっけ。そんなことは何処吹く風で、「世界各国で同様のことが行われている。何が問題なのか」と開き直る。経団連会長の面目躍如。そうでも言わなければ、自民党は瓦解するわけだから、何が何でも、献金は続けなければならない。

しかし、それにしても「社会貢献」とはまた、スゴイ発想力。東京新聞によると、この言葉は別に十倉会長の独占物ではなく、2003年5月に奥田碩会長時代に登場した言葉だという。献金をしてその対価=有利な政策を求めるわけですから、本来の意味での社会貢献であるはずがない。こんな言葉の悪アソビを子ども達が聞いたらどう言うのでしょうか。
次のような会話ができる親子なら、子どももきちんと物事を考えられるようになるんだろうけど。

父:日立とか三菱とかトヨタなどのでっかい会社が、「原発をもっと作れ」とか「企業への税金をもっと安くしろ」と言って自民党に何億円もお金を出しているとしたら、どう思う?
息子:それって、会社のためになるから、会社にとって何かいいことが期待できるから、そうするってことでしょ?
父:そうだね。だけど、日本の代表的な企業でつくる経団連という団体の会長はね、それは「社会貢献」だと言ってたよ。
息子:学校の先生はこの間、夏休みには近くの道路や公園のゴミ拾いや掃除をしようねとか、洪水災害にあった人たちに募金しようとか言って、それが社会貢献なんだと言ってたよ。
父:その通りだと思うね。それがホントの社会貢献、または社会奉仕だよ。
息子:じゃ、自民党に沢山のお金を出すのも社会貢献なら、どこがどう違うの?
父:社会貢献というのはね、個人であれ団体であれ、まわりの社会が良くなるように、見返りを求めないで行動することをいうんだ。何かしてほしくてやるなら社会貢献とは言えないさ。公園の掃除をしたら1000円もらえるからやるっていうのを社会貢献って言えるかな?
息子:それってアルバイトでしょ?でも、経団連の会長さんは、どうして自民党だけにお金を沢山渡すのを社会貢献って言うのだろう?おかしいでしょ。
父:どうしてなんだろうね。それは、君がいろんな情報を集めて、これからしっかり考えていくべきことじゃないのかな。
息子:そうそう、お母さんがね、この前、「お父さんと結婚したのは社会貢献だよ」って言ってたっけ。
父:そんなこと言ってた?ま、見返りを求めず、社会がよくなるように、ひたすら私や君のために尽くすってことじゃないのかな。
息子:そうかなあ、結婚してあげたのよとも言っていたけど。掃除して社会がきれいになるみたいに聞こえたけどなあ。
父:・・・・


12月7日(木) 12月雑感

2023-12-07 13:21:12 | 日記

結構インフルエンザが流行しているというので、今年もワクチン接種をしてきました。予定より大幅におくれたものの、今のところかかってはいなかったので、何とかセーフ。

沖縄に送った干し柿が届いたと義兄から連絡があり、大層喜ばれているとのこと。私などは新鮮なリンゴかブドウの方がいいのではないかと、つい思ってしまうのですが、沖縄の感覚ではそうでもないらしい。
妻は、新鮮なリンゴは固くて食べられないという。ボケて多少柔らかくなったリンゴでないとダメなのだそうです。前にも書いたことがあるけれど、その昔は、リンゴが沖縄に着く頃には、相当ボケボケになっており、リンゴとはそういうもんだということだったのでしょうか。
私は、もぎたてのリンゴでなければリンゴではないという、まあこちらでは普通の感覚なのですが、どうも妻の感覚はいつまでも変わらないようです。そんなことはどうでもいいことなんだけど。

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今日開会された12月議会には、町の保育園統合方針を具体化する「条例改正案」が提出されます。しかし、一人の議員が12月議会前日に議員を辞職し、町長選挙への出馬をする予定であるといいます。

この辞職をめぐって、町民や役場職員の中から「なぜこの時期なのか」という疑問の声が出ていると聞きます。全くその通りで、会期の最終日には町提出の議案が採決されることになるわけですから、あえて自らの立場を示すことを避けたとしか受け止められません。私としては何とも理解しがたいことです。

町民の側からすれば、12月議会ではっきりと自身の政治的立場を明らかにし、その上で「このような町をつくる」と訴えることこそ立候補宣言です。このままでは、おそらく争点を曖昧にする選挙戦になる他はないでしょう。すでにこのブログでも明らかにしてきたように、現町政の問題点は数多くあり、どれも明白なものばかりです。

もっとも、争点とは候補者が決めるものではなく、現実の町政の中で浮かび上がってくるものであり、町民の側が決めるものですから、候補者がいくら争点隠しやずらしをやったところで、隠しようもずらしようもなくなることは必至。

私は、以前に立候補を検討中のこの議員に対して、12月議会では「一般質問において、現町長の町政全般をきっちり批判し、自らのビジョンに基づいて争点を明確にするべきだ」との意見を何度も伝えてきました。どうやら、それも検討の中には入らなかったらしく、むしろ保育園のあり方を含む子育て支援策、具体的な少子化対策などの重要争点は避けるという方針を採ったように見えます。この議員には一定の期待感を持っていただけに、残念としか言いようがありません。

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いま私たちがとりくんでいる「保育園2園の存続を求める」署名運動は、10日の締め切り日を前に大詰めを迎えています。
11月30日の役員会、署名推進会議を経て、沢山の町民がこの活動に参加し急速に署名が広がり、目標1,000筆に対して、昨日の段階で1.100筆を超えているのですから、これはもう予想を超えた展開です。
議会が今日から始まるので、活動には一定のブレーキはかかるものの、とにかくあと2,3日最後の奮闘が重要です。13日朝には、署名簿を町長に提出し、統合に関する「条例改正案」を取り下げることを求めることにしています。

これまでの取り組みを振り返るとき、多くの保育園保護者を含め、若手の住民の皆さんと私のような高齢者のグループとが手をつないで町民活動を展開できたことは、これからの町づくりを進める上で、間違いなく大きな力になるはずです。
私自身は実務担当者として、縁の下の力持ち的な役割に徹してきたつもりです。勿論世話人の一人としては当然活動全体の推進にも大きな責任がありますから、今回の活動では徹頭徹尾民主的な手続きを踏んで、多数の意見を集約し一致点で活動できるように腐心してきました。

現在までの活動では、そうした活動のあり方への理解は深まり、一人一人が自覚的にどんどん活動をすすめ、何人かの力持ちが牽引車の役割を果たすという理想的な動きになっていることは頼もしい限りです。
私の役目は、そうした経験が可視化され、全体に共有され、さらに運動を広げられるようにすること。今回の署名活動で蓄積された経験が前向きに受け止められ、次世代に継承していってもらえるとうれしいですね。あと3,4日で結果の全貌が明らかになります。