Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

7月8日(金) 衝撃的な事件 どう受け止めるか

2022-07-08 20:53:33 | 日記

安倍元首相が銃撃されて亡くなった。やりきれない思いで、TV各社のニュースを見ている。どんな政治信条を持った政治家に対してであれ、こうした蛮行は絶対に許されないことだ。
動機がどうであれ、どんな理由であれ、政治家を殺害するということは、民主主義の完全否定であり、言論を暴力で封殺するだけではなく、その意図を超えた様々な否定的言動を大規模に起動してしまうことになるからだ。

映像を見る限り警護体制は穴だらけで、警護の専門家がついているとは到底思えないことにも驚いてしまう。厳しい分析と責任の追及が必要だろう。こと要人の警護については100%安全が保証されなければならず、想定外だったという言い訳は通用しない。

安倍元首相は、実は今日の夕方長野駅前で演説する予定だった。しかし、先日来の松山三四六候補のスキャンダルが2件も週刊誌で報じられるに及んで、急遽予定を変更したらしい。もし予定通り長野県に来ていたならば、こうした悲劇は避けられたかもしれないのだから、運命とは皮肉なものだ。

中島岳志さんは、次のようにツイートしていた。

テロとはTerror(恐怖)という単語と関連していることからわかるように、世の中に恐怖を蔓延させ、社会を委縮させることで、自分の思う方向に世界を動かそうとするものです。政治家の方々は動揺せず、毅然とした態度を貫き、(閣僚を除いて)選挙運動を続けてほしいと思います。
今回の事件が、参議院選挙の結果に影響を与えたということになると、「テロは有効」というメッセージを、これからのテロリストに与えてしまうことになります。昭和維新テロを研究してきた者として恐れるのは、この点です。昨日と同じ今日・明日を生きましょう。私たちが変えられてはいけません。

全くその通りで、テロは、暴力で現状を否認し強制的な反動を作り出そうとするものだから、これによって選挙の動向に影響を受けた妙な動きを生み出してはならない。この国の将来を託すべき議員を選ぶ選挙である以上、これまで以上に冷静な判断と決断が求められるのだと、私自身自戒を込めて思う。

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ここまでは、ある意味、一般的な、教科書的な論評です(自己分析と評価)。しかし、この事件の一報を聞き、「犯人が外国系の人物でないことを祈る」と、身構えた方々もいたことを忘れるべきではない。

次の記事を是非読み込んでみたい。

安倍元首相銃撃事件への怒りが、在日コリアンに向かうとき


7月8日(金) 暴力による言論の封殺は断じて許されない

2022-07-08 14:54:00 | 日記

街頭演説の最中だった安倍元首相を狙った暴力的な政治テロが起きた。氏は心肺停止状態であると報道されている。自由な言論を暴力で封殺するなどという行為が許されないのは言うまでもないことだ。

犯人は元海上自衛官であると伝えられる。動機や背景はまだ不明だが、政治的な極右暴力団による不満の爆発としての「天誅」的行為ではなく、まだ40代という比較的若い自衛官であることが大変気がかりだ。

言論には、もちろん言論で向かい合い、自由闊達に意見の交換ができることが「民主社会」の大前提だ。だが、その言論も、最近ではメディアの自己規制と誘導、フェイクに対する野放しの状態を見れば、この国の言論の状況が極めて危機的状況にあることが見て取れる。

そのような状態の中では、暴力的にこうした状況を打開したい衝動に駆られる人間が出てきても決して不思議ではない。そして、それが、一層の言論統制・抑圧への動機となることも歴史の示すところだ。その意味で、この事件が日本の大きな右旋回のきっかけにならないよう、最大限の警戒をしなければならないだろう。

自由な言論を守り発展させることは、民主主義の制度に不可欠な前提条件であり、その圧殺は民主主義の死を意味する。