Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

12月18日(土) 真冬の到来

2021-12-18 22:39:30 | 日記

昨夜から雪になり、今朝までに3、4センチの積雪。午後からは晴れたものの、かなり強い寒気のために外はマイナスの気温。
満月に1日足りない月が北アルプスを照らして、寒空の中に白い稜線が浮かんでいます。

2人とも1日外に出ず、妻は豆腐づくり、私は委員会向けの資料作成で終日過ごしました。
妻は、その昔沖縄で結構豆腐づくり(海水利用)をしたようでしたが、今回はミキサーでの粉砕とにがりを使った手作り豆腐。
夕食に、作りたての豆腐、とおから料理を出してくれました。一ヶ月ほど前に収穫してきた大豆で豆腐をつくり、食卓に並べられるのは幸せなことです。

明日は、昨年収穫した落花生を使って、白あえ料理を久しぶりに作ってみようと思っています。これは私が子どもの頃、祖母がよく作った正月料理で、落花生をすり鉢でペーストにするのがこつ。市販のピーナツバターでも出来るのですが、やはりすり鉢で油が出るまで潰して練り上げるのに勝るものはありません。あとは、キャベツ、ニンジンを茹でて、ちょっと味を濃く煮付けた椎茸を加え、焼き豆腐とピーナッツペーストを入れて混ぜるだけ。今回は試作品で、正月に子ども達が帰ってきたときにまた作って食べさせようと考えています。

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飼い猫のハルが死んでから6日目。夜寝ているときに、時折外で呼んでいるような気がしてハッとする。
精一杯世話をしたつもりでも、あのとき、なぜもっと優しく出来なかったのかと、心の中で手を合わせハルに詫びて涙が流れる。
足を伸ばすと必ず飛び乗って、安心した顔でくつろいでいる背中が目に浮かぶ。もう一度会いたい。

言葉を交わすわけでも、言ったことを理解するわけではないけれど、長い間暮らしていると、どこか通じ合うものがある。
忙しいと気も紛れるけれど、遺骨の前に座るとどうしようもなく寂しくなることがある。こんな小さな生き物でも、人間にとってどれほど大事なパートナーであるのか、やはり失って初めて理解するのだ。

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火を放って無差別殺戮を行う人間も後を絶たないが、心を病んでしまった人間には、1人1人の人間にどんな人生があり、どのような人との関わりがあり、どんな悲しみや喜びがあるのかなど、想像の外のことになってしまっているのだろう。そんな人間を作り出しているのは、まさに、弱肉強食の資本主義の世が際限なく生み出し垂れ流す汚物。小さな命さえ、かけがえのないものであることを、小さい頃から身をもって体験し、痛みを知るならば、もう少しこの世は優しい気持ちにあふれた場所になるだろうが、しかし、心の持ち方で世の中が治まるほどこの末期資本主義は甘くない。命すら商品であり、商売の道具になっているのだから、その仕組みそのものを変えるしか人間らしさを回復する道はない。

せめて、これからこの世を生きる子ども達や若い世代には、小動物をかわいがり、世話をし、出会いと別れの悲喜こもごもを身をもって体験することをぜひ勧めたい。動物から学ぶことは無数にあります。それらを1つの土台にして、新しい人間のつながりと、人間の生み出すものの豊かさを守ることができる生き方を探り当てて欲しい。