Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

12月23日(木) 行財政改革推進委員会の存在意義が問われている

2021-12-23 12:05:13 | 日記

知人から、池田町のホームページに「まちづくり懇談会」のまとめがアップされたから見て欲しいという電話がありました。
その方や私が発言した最もかんじんな部分がすべてネグレクトされているという指摘でした。

見てみると、確かにアップされ、「意見」と「回答」が載せてはあったものの、「かんじんな部分」がやはりほとんど抜け落ちていましたね。
この懇談会は、来年度の予算編成にあたっての町長の方針説明と、改訂された財政シミュレーションの説明が中心の話題であるため、当然現在問題となっている財政状況に対する質問や回答が主なものになるはずでした。

ところが、補足的に説明された「会染西部ほ場整備非農用地」の活用についての質問と回答が異様に多い。財政については、職員給与の削減に対する質問と回答が散見される程度で、財政危機に対する認識、経常経費の削減が急務であることの指摘などは一切無視されています。私の質問も町長の回答もものすごく簡略化され、たいしたことがないように触れられていました。

改めて、私の質問と町長の回答をリンクしておきます。
私の質問で、最も重要な点は、財政危機に対する認識を問うたのに対して、「表向き財政危機は脱したと感じている」という町長発言でした。ここでは根拠は明確に示しませんでしたが、後に議会において、その根拠を6点挙げたことはすでに触れたとおりです。

さて、一体なぜこのようなことになったのか。理由ははっきりしています。
1つは、都合の悪いことは極力町民の目から遠ざけたいという意識的あるいは無意識的な行政の保身が働いたこと。
2つは、何がこの懇談会の目的であり焦点は何かを事務局が捉えていないこと。
3つは、それらの背景に、現在の財政状況が一年前よりははるかに改善し、町長発言と同じ「もはや危機的状況ではない」という認識になってしまっていること。

事務局は、「いやいや、基本部分は載せてあるじゃないか」と言うかもしれませんね。しかし、全体をよく見てほしい。整理も何もなく、ただ意見が羅列されているだけで、この懇談会が何のために開かれ、どんな問題点が指摘され、どう町が答えたかが何も浮かんでこないではありませんか。ただ、意見を羅列すれば報告になると本気で考えているなら、それは行政の怠慢です。

私は、今日開かれる行財政改革委員会で、ある問題提起をしようと文書をつくり、すでに他の委員に送付してあります。
その中身の中心は、町長の「財政危機は脱した」発言にあります。

もし、危機を脱したという認識に立てば、第1に、委員会の「財政危機の最中にある、非常事態である」という認識と真っ向から対立します。第2に、昨年度町がそのような認識に立ち、議会でのやりとりもあって設置された行財政改革推進委員会も同様に認識に立って議論を始めたわけですから、その議論の前提が崩れることになります。つまり、平常時に移行したわけですから、委員会の任務は終了したということになってしまいます。
議論の前提がない以上、さらに何を議論するのか、私にはまるでわかりません。

町長がそのような認識に立つのであれば、今次委員会は第1次、もしくは第2次答申をもって解散し、改めて町長の現在の認識にもとづく委員会を立ち上げ、答申を求めるべきでしょう。
そのくらいの大きな問題だと言うことに気がついているのか、いないのか。