すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

いい人やってちゃだめ。

2016-09-01 22:13:38 | ひとりごと
昔、仕事仲間のだれかから、

上に行きたいなら、いい人やってちゃダメなんだよ

って言われたことがあった。

その時は、悪い人をやるくらいなら、上になんていかなくていい、って、心の中で反発していた。

でも、上に行くかどうかは別にして、確かにいい人ばかりをやっていたら、自分が行きたいところにはいけない。

今は、そう強く思う。

いい人は、良い人でも、善い人でもない。
いい人、それは自分を殺す人だ。何よりも真っ先に自分を殺す人のこと。

それがクセになりすぎて、自動的になりすぎて、いい人というあり方が、自分を殺している自覚すらないかもしれない。

でも、殺したつもりの自分は決して死んだりしない。心の深いところに窮屈に窮屈に仕舞われていく。そして、じわじわ染み出てきては、勝手に人生の舵を切っていく。不幸な方へ、望まない方へ。私が、本当は行きたくない方向へ。

いい人ばかりやってくると、いい人をやめることはものすごくこわい。自分を殺した方がずっと楽に感じてしまうかもしれない。でも、その積み重ねは、殺した自分からの返り血を色んな形で浴びることでしかない。

いい人をしてきた人ほど、やってみよう。

あいさつしたくなかったらしない
お世辞が言いたくなかったらいわない
沈黙に責任を感じて話題を提供しなくていい
自分が悪くないなら謝らなくていい
笑いたくない時に笑わなくていい
要らないものは要らないという
できないことはできないという

悪ぶることとは違う。他人を殺すことでもない。ただ、自分の心のままに、その欲求に従ってあげるだけ。

自分につながる人たちとの関係の中で、社会の中で、自分を「いい人」という名の調整弁にしてはいけないんだ。

「いい人」に殺されてきた自分を救おう。


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