すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

ふたり目、に揺れる。

2012-07-14 09:55:36 | ひとりごと

37歳で初めて妊娠したとき、
自分の年齢からして、ふたり目なんて考えることは非現実的に思えた。
それでも、
38歳で初めての子どもを出産して、
その可愛さに触れた時、
もう一人、この子の弟か妹を・・・と、現実感はなかったけど、かすかに思った。

それから月日が流れ、夫婦の間に、いろんな問題が起きた。
ふたり目を考える、ということは、無意味というか、無駄というか、
あり得ないことになった。私が、夫婦関係を拒絶した。

子育ては本当に大変だったものの、しばらく平穏な日が続き、
高齢でもふたり目を産む選択をして、実際に授かった周りの友だちと接して、
胸がざわざわとした。
でも、意地もあって、夫には自分のそのざわざわを打ち明けずにいた。
自分自身、本当にふたり目を欲しいのか、欲しくないのか、
わからなくなっていた。

ひょんなことから、久しぶりに夫婦関係をもった。
避妊もせず、カレンダーで確認すると、危険な日であることが分かった。

生理が二日ほど遅れ、眠れなくなり、半狂乱になりそうだった。
夫に、「生理が来ないんだけど!!!」、そう怒りをぶつけた。
産みたくなかった。産むのが怖かった。

すったもんだして、夫は、考えた挙句言った。
「本当に申し訳ないんだけど、俺は欲しい。
これまでいろいろあったし、自分がふがいなかったから、
積極的に思っていたけではないけど、せっかく授かったのなら、欲しい。
息子に兄弟ができるのも、いいことだと思う。
ふたり目を授かることであなたに降りかかる負担はとても大きなものだと思う。
自分は、仕事上のことであきらめられることはあきらめて、
子育てに協力したい」

その次の日に、生理は来た。
そして、夫にメールをした。


生理が本格的に始まりました。
私は、やはりホッとする気持ちが強いです。

今回のこと、振り回して、本当にごめんなさい。
暴言に始まり、考えなくてもいいことまで考えさせてしまい、期待させてしまい、
申し訳ないです。
ただ家族のことを、真剣に、前向きに考えてもらえたことが、
すごくありがたかったし、嬉しかったです。

私としては今回のことを通して、自分の今の本当の気持ちがわかりました。
もう無理なんだなぁと。
妊娠したら喜びより恐怖の方がはるかに大きいというのは、もうそれが答えなんだと。

あと5つ、いや3つ若かったら…と、2人目を授かったママ友の話を耳にしたり、
公園で兄弟が遊ぶ姿を見て、切ないような羨ましいような感じを味わうと、
よく思っていました。
無い物ねだりです。考えてみれば贅沢ですよね。
私の年で息子を授かれたことだけでも、決して簡単ではなかったんだし。

これから先、息子に「僕はどうして兄弟がいないの?」と聞かれたらどうしよう、
とか、
息子がトラブルを起こした時に「だから一人っ子は…」なんて言われたら、
自分を責めることになるのかな、という不安もよぎります。
でも今回自分の気持ちにひとまず決着が着いたことで、
そういうことにいちいち過剰に反応しないですみそうかなと。

息子に兄弟を、ってあなたが思っていたのは実はとても意外でした。
その気持ちに答えられないことについては、どうが許してください。ごめんなさい。
これからもよろしくお願いします。



このメールを打ってから、数日たった。
不思議なもので、すっきりすると思っていた自分の心が、
まったくすっきりしない。
妊娠したと思った時、あれだけの恐怖を味わったのに、
いざ、妊娠していない、とわかると、何パーセントかの自分が、
がっかりしている。

面倒だ。
男女の別れ、みたいなものかな。
もうこれで終わり、終わるしかない、と決心して、実際別れても、
なかなか、そうすぐには、すっきりとはいかない。

時間薬かな。





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