すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

いじめと中島義道。

2013-09-01 10:09:28 | 本・映画・音楽
中島義道氏の本を、以前、何冊か読んだ。シニカルな内容が、その時の自分の精神状態になじんでいて、面白かった。

何冊目かで、異常なくらい女性に固執される、それくらい自分はもてたんだって言いたげな内容に、少々げんなりして遠のいていた。

「人生に生きる価値はない」で、久しぶりにこの人の本を読んだ。シニカルさは、いくぶんマイルドになっていた。

いじめの原因は、「みんな一緒主義」と看破するぐだりが、ひどく腑におちた。標準、常識、空気を読む力。

そこに重きを置く大人の意識にこそ、いじめの根がある。

そうだなあ。本当に、そう。

自分をも追い詰めるその意識は、必ずや他人も追い詰めている。私の中にも確かにある意識も、いじめに加担しているんだ。

そうした事に自覚的になること。突破口は、これに尽きる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿