すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

昨晩のカレー、明日のパン。

2014-10-31 16:58:21 | 本・映画・音楽
NHKのBSでこの秋から始まったドラマ、「昨晩のカレー、明日のパン」。

木皿泉さんの小説を原作に、木皿さんが脚本も手がけたこの作品。

原作は、今年読んだ、というか、ここ数年読んだ小説の中で、私の中で間違いなくナンバーワンなので、ドラマ化されるニュースを見て、それはもう楽しみったらありませんでした。

ただ、配役が発表されて、テンションが一気に下降。主人公のテツコさんが仲里依紗さんで、ギフが鹿賀丈史さん。

なんかキャラ、濃くない?

テツコさんはもっとしっとりしたイメージだし、ギフもなんというかもっと落ち着いた感じだったような。

日曜夜は、ゆっくりテレビを見れる時間帯ではないのでとりあえず録画。配役の違和感を引きずって「見ないかもな~」なんて思いながら。


それが、おととい、体調不良で寝込みながら、何か刺激の少ない番組が見たくなって見始めたのが、このドラマ。

ああ、体調不良になってよかった
ああ、消さなくて良かった


と思わず呻きたくなるくらい、素晴らしいドラマでした。最初から最後までずっと泣いてる私は、ちょっとウザいかしらね。

のっけのテツコさんとギフの朝食の風景から、泣ける。ユーモアたっぷりの描写なんですが、なぜだか泣ける。ついでに、エンディングはプリプリの「M」。明るい音調なのに失恋ソングというギャップ感が、このドラマとマッチして、これまた泣ける。

悲しいとか、感動!とか、嬉しい、とか、そんな理由以外て泣ける作品があることを知ったのは、やっぱり木皿さんの「すいか」だったかもしれないな。

私は、こういう世界の何に反応するんだろう。

この涙は、オトナだけに許されたご褒美って気がする。それなりに頑張って、それなりに悲しみも苦しみも味わって、大きな別れも経験して。そうやって、「よく頑張ったね」と大きな存在に頭を撫でてもらってる感じの涙。

ちなみに、テツコさんな仲さんも、ギフの鹿賀さんも、こんな素敵な配役があるのかっていうくらいの馴染み方。どの口が言うか~って感じですが、でも事実です。

配役聞いてテンション下がっていた自分に言ってやりたい!

「食わず嫌いは、損するよ!」

って。

個人的には、心はそれなりに元気だけど体調悪い人にオススメのドラマです。

それ、あたしか(^_^;)




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