すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

そこにいていい。去っていっていい。

2006-05-07 22:20:25 | ひとりごと

今そこにいるものは、そこにいていい。
追い払わなくていい。
邪魔者扱いしなくていい。
そのものにとって、まわりにとって、
今必要だから、そこにいる。
いていいのだ。

去っていくものは、去っていっていい。
追いすがらなくていい。
縛っておかなくていい。
そのものにとって、まわりにとって、
必要だから、去っていく。
去っていっていいのだ。

そこにいることがうれしいときは、うれしがればいい。
憎らしいときは、憎らしがればいい。

去られて悲しいときは、悲しがればいい。
ほっとしたときは、ほっとすればいい。

その気持ちをなかったことにしないほうがいい。
口に出せなくてもいいから、
自分の中だけにとどめておけばいいから、
そのとき自分の中に芽生えたものを、
素直に認めたほうがいい。

そこから、自分が、
どこかに向かっていくことになるから。

いなかったものがそこにいること、
そこにいたもののが去ること。
その動きを通して、
動きの主体はもちろん、
まわりも、成長し、後退し、
そしてまた成長する。

その振り幅の中で、
人は、何かを思い、感じ、そして変わっていく。

最初からいたわけじゃない、
最初からいなかったわけじゃない。

いたものが、いなくなる。
いなかったものが、いるようになる。
そこに、何かがある。

だから、
そこにあるものは、尊い。
そこからいなくなったものは、尊い。

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