治水は、現代から未来にかけての防衛問題です。
命と生活の根拠に直接かかわることで、交通網のように我慢すればしのげる問題ではありません。
この検査システムは、随所に設けた個別の河川監視システムとはまったく違います。
全国の河川とその流域のデータが集積されています。
このシステムで決められた治水手当の方法や順番は、国土交通と防衛の力関係、管理部門の区分による河川等級、集票維持のための政治力や情緒では、変えられないようになっています。
体裁だけが整った報告や提言データは、一切入っていません。
作文作図、説明の巧拙や、声の大きさなどは、検査結果に反映されないようにできています。
科学的な根拠がない限り、新任大臣のひと声などでは、計画を変えることはできません。
予算編成前に再検査と修正が繰り返されるこの計画は、だれが見てもすぐにはっきりわかるよう公開されます。
ただし、計画を見て、ひと山当ててやろうというガメコンには、閲覧パスワードが与えられないような仕掛けになっています。
もちろん、そのからくりはわかりません。
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