すじかいは骨組みを丈夫にします。
すじかいには、"筋交い"と"筋違い"という、ふた通りの漢字の書き方があります。
"すじちがい"とも読む"筋違い"は、突っ張って頑張る感じも出て、このほうが言葉の性格にあっているようです。
スーパーに、家でゴロゴロしてないで買い物にでも行ってきてよと追い立てられてきたような爺々が増えました。
こういう客には、理屈っぽい苦情を言う人が多く、「筋論クレーマー」と名づけられているそうです。
何でもかでも店の責任にしたがるこの苦情は、"筋論"というより"筋違い"ではないかと思います。
「筋論クレーマー」について書かれた記事に、「国には積極的な対策を取ってほしい」という注文が載っていましたが、なんでも行政のせいにしたがるこんな要求こそ筋違いではないでしょうか。
"したがる"と"したがる"がせめぎ合って二重の筋違いになっても、社会は丈夫になりません。
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