・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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要諦山探訪:29 数値崇拝

2018年08月17日 | つぶやきの壺焼

数値は正確なほうがよいと、だれもが思います。
しかし、報道が数値表現にこだわりすぎると、奇妙なニュースが出来上がります。

以下は、イタリアで起きた高速道路の橋の崩落ニュースです。

 イタリア北部ジェノバで高速道路の高架橋が崩落し多数の死傷者が出た事故を受け、コンテ首相は15日、ジェノバで閣僚会合を開き、1年間の非常事態を宣言した。
 橋は14日昼、約200メートルにわたり突然崩落、30台以上の車やトラックが巻き込まれた。内務省は当初、死者数を39人と発表していたが、15日夜になって38人に下方修正した。

:1年間の非常事態宣言・・・非常事態に期限が必要か。
 たしかに非常事態ではあっても、交通の混乱がおさまり、負傷者の手当てがすめば非常事態は解消され、その後は軽重緩急の差はあっても平常の対策になるのではないでしょうか。
 応急対策に1年もかかっていたのでは、ぐずぐずし過ぎということになるでしょう。
 非常事態はいつまでかなどと、バカな質問が出たのかもしれません。

:死者数を38人に下方修正・・・死亡の確認された方が減ることが下方修正か。
 はじめ39人と報告されたいたけれども、懸命な救急医療の甲斐あって、止まっていた心臓が動き出したのかもしれません。
 なんでも数の多いほうが上位という思考様式が染みついていると、こういう失礼きわまる表現を平然と用いることになってしまうのでしょう。

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