発言は磨けば光ります。
磨き方にもいろいろあって、その言葉の本質がよく見えるようになる磨き方もあれば、見かけをよくするように表面をつくろう方法もあります。
表面に艶は出ても、そぎ落とされたり変質したりで、本質が失われることもあります。
リンゴやミカンのつや出しのように、味が落ちても表づらをよく見せようという磨き方です。
発言の磨き方しだいで、発言者がどういう人物か、見せ方を変えることができます。
現代のもっとも悪質な犯罪は"報道機能犯罪"だと前にも書きましたが、その基本型のひとつは"ことば磨き"の利用です。
磨いているかのように見せて本質をそぎ落としたものを、「ああ言った」「こうも言った」と、大量印刷物や電波に載せます。
言葉の端くれをつかまえて、その人が何を考えているのか、探り出そうと試みるのは自由です。
しかし、その"ことば磨き"の結果を見せて、それが全人格であるかのように公言するのは許されません。
報道機能を使って拡散されたとき、もしそれが国の威信を損ねることになれば、その行為は確かな"報道機能犯罪"ということになります。
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