最近の知事には、評価が定まらない人がいると言われます。
評価が定まらないというのは、話にならないことのやわらかな言い換えでしょう。
地方行政区画を統轄する役所の最高責任者としての「知事」という職名の元を確かめてみることにします。
「知」は、物事の本質を正しく見とおすこと、「知事」は、物事をおさめつかさどることとされています。(藤堂漢和)
地方行政の範囲を超えて、国の消長に大きくかかわる重要な任務を背負っている知事職もあります。
その職に就いている人は、物事の本質を正しく見とおし、誤りなくおさめつかさどることが行動の基本になります。
あちこちに出かけしゃべり歩いたり何かして見せたりする芸人の仕事とは全く質が異なります。
任期を終えるまで人気を保ってもう一ぺんなどと、小細工を弄している暇はないのです。