・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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同じであることの価値

2013年06月04日 | つぶやきの壺焼

キャラクターとは、小説、漫画、映画、アニメ、コンピュータゲームなどのフィクションに登場する人物や動物など、あるいはそれら登場人物の性格や性質のこと。
Wikipedia にはこういう説明が最初にある。

この説明をうしろから読んでみると、元来の意味であった「特徴」や「性質」に、「登場人物の」という限定条件がついている。
その前にはまた、「あるいは」というつながり言葉があって、本来の意味は、ここでついでのグループに追いやられている。
総称の主看板を許されているのは、つくりものの世界に現れるなにがしかの特徴を持った生きものらしいもの、ということになっている。

キャラクターと呼ばれるものは、みなどこかおかしい。
言葉で説明しにくい違いが少しずつあって、見分けるのは難しい。
似ているのは、普通でない何かで、これも言葉にはならず、感覚でしかつかまえられない。

特徴があるようでなく、醜いけれども憎さを感じない。
近寄っても安全で付き合っても安心のような姿態をそなえている。

いちばんの特質は、同じものが大勢の人からだいじにされるというところである。
それをだいじに思っていれば、その人同士がどこかでつながっていられる。
同じであるということ以外には、別段何の価値もない。

どこがいいのかと聞けば「かわいい」としか返事はないだろう。
すっきりわからなくてもよいので、わかってしまっては、多分かわいくなくなるのだろう。

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