・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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テロ

2010年06月27日 | Weblog
ものごとに定義を与えれば、良否正邪は別にしてその存在を肯定することになる。
だから、テロという始末に終えないものをわざわざ定義するのはよくないと思っていた。
Wikipedia には、「テロリズムとは、恐怖心を引き起こすことにより特定の政治的目的を達成しようとする組織的暴力の行使、およびそれを容認する主義のことであって、テロリズムに則った行為・手段、およびそれらによって敵対者を威嚇する事をテロルと呼ぶ。日本では一般にテロリズムとテロルの双方を指してテロと略す」と書かれている。

この「特定の政治的目的を達成しようとする」がまずひっかかる。
テロは目的とか達成などという概念の埒外にあるのではないか。

「生物と無生物のあいだ(福岡伸一)」で、生命の定義の基準は、自己複製と動的秩序だとしているのを読んだ。
自己複製と動的秩序、この逆は自己破壊と動的無秩序だ。
これこそテロではないか。
自分を壊してしまうのだからもちろん他人のことなどという意識はそこにない。
無秩序の前には政治的目的もその達成もありえない。

テロとは生命の否定なのだ。