オーディオスペースコア

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YGアコースティックANATリファレンスⅡアンプ修理♪

2010-04-11 12:06:36 | 修理
YGアコースティックのアンプには悩まされています。。
が、これで本当の最後です。

色々問題は解決してきましたが、突如発生したガザガザノイズ!(?_?)

突然のノイズ症状の原因がこのフラットケーブルでした。
基板は3つで構成。
パワーアンプセクション、電源セクション、コントロールセクション。
この3つを結んでる信号線がこのフラットケーブルですが、
なんとこのうちの1本が微妙に接触不良をおこしていて、ノイズが発生。
音質的にも問題ある可能性があるのでいっそのこと全てハンダ仕上げしちゃいます。

普通信号ラインにはコンピューター用のフラットケーブルは
使って欲しくないですよね。。(^_^;)

自分は昔、電子パーツの外商部にいたので、こういったパーツ関係には
結構詳しいので、今回の問題の解決できたのですが、圧着によって接触するといった
構造は素晴らしく合理的ですが、ちょっとしたことで接触不良も起こします。

コネクターがY字になっていて、被覆を破り、中の線がY字に食い込む仕組み。
内部の線が食い込んだときに少し切れちゃうんですよ。
切れれば少し隙間が空くので、接触不良になるんです。(^_^;)

これをバラシして、1本1本をよじって予備半田します。(^_^;)
結構大変!!(@_@)


こうやって、1本1本Y字に食い込ませてハンダしてきます。
う~んんん、大変です!(@_@;)


はい!なんとか完成!(^^ゞ
綺麗に出来ました♪


で、今度はお客さま宅でハムノイズが微量に出るのを解決するために
実機をアッカより持ち込んでテストです。(^_^;)
これが、大変でした~(__)

800Wのアンプですが、BTLで出力を稼いでるのでノイズ成分も二乗倍になります。
ウーハー部なのでノイズ成分としては問題ないのですが、
最初ノイズの多い時の状況を知っているだけに
気になってしょうがなかったのです。
普通だと全く問題ないレベルなんですが。。。(^_^;)

多種のシールド材、トランスの角度調整など、あらゆることを試しました。
3時間以上、防音されている試聴ルームを閉め切ってノイズチェックです。(^_^;)

シールドすると輻射ノイズが逆に増えて、ノイズが増えてしまうので慎重に行います。

結果的に素晴らしくノイズは下がりました♪
トランスの角度調整、ボリウムセクションのシールド、トランスの配線のツイスト等、
実際に耳で確認しながら考えられることの対策はしました。

これは今後のYGアコースティックの製品に技術反映されます。
また、既に基板もバージョン2で以前のゲインアップの提案も採用されています。(^^)v

コアからの提案が、全世界の製品に反映されるなんて名誉なことです♪(*^_^*)

完璧な対策の元、お客さま宅で実際に再インストール。

左右のノイズバランスも良くなり、
音も格段に良くなりました♪(^^)v

一件落着~(^^ゞ

アメリカのYG社とオランダのHYPEX社に技術料を請求したいと思います。苦笑



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