8号 78才老女 明治8年5月
にち/\に月日さんねん山/\と
つもりてあるをはらしたいから (8-1)
このはなし月日をもわくだん/\と
なにかよろづのたすけなるのわ (8-2)
しんちつの心したいにとのよふな
つとめするのもみなたすけやで (8-3)
月日にハせかいぢうゝハみなわが子
たすけたいとの心ばかりで (8-4)
そのところさしとめられてさんねんな
まだそのゝちハとりはらいまで (8-5)
それゆへにたすけづとめがでけんから
月日の心なんとさんねん (8-6)
つとめでも月日たん/\てをふしゑ
にんけんなるの心でわない (8-7)
とのよふな事をするのもにんけんの
心あるとハさらにをもうな (8-8)
このところいかなはなしも月日なり
どんなもよふもみな月日やで (8-9)
いかなるのさハりついてもにんけんの
心わさらにあるとをもうな (8-10)
このよふをはじめだしたる月日なら
どんな事でもしらぬ事なし (8-11)
せかいぢう一れつなるのむねのうち
つきひのほふゑみなうつるなり (8-12)
それしらすみなにんけんの心とて
わがみしやんをばかりをもふて (8-13)
このさきハみなだん/\としんぢつの
みちをふしゑる事であるから (8-14)
このよふのはじまりだしハ月日なり
なにかいさいをみなをしゑかけ (8-15)
それまでハたれかしりたるものハなし
なにか月日のしやんばかりで (8-16)
けふまでもなによの事も月日やと
ゆうてあれどもまだわからんで (8-17)
しかときけこのよはじめたしんちつと
ゆうてはなしハといてあれども (8-18)
せかいにハたれかしりたるものハなし
なにをゆうてもハかりがたない (8-19)
そのはづやこのよはじめてない事を
たん/\くどきばかりなるから (8-20)
このよふのはじまりだしのしんぢつを
しらしてをかん事にをいてわ (8-21)
いまゝてもたすけ一ぢよとまゝとけど
ほんしんぢつをしらぬ事から (8-22)
どのよふな事でも月日ゆう事や
これしんぢつとをもてきくなら (8-23)
どのよふな事もたん/\ゆてきかす
これをまことゝをもてきゝわけ (8-24)
このよふのほん元なるとゆうのハな
このところよりほかにあるまい (8-25)
このはなしどふゆう事にをもうかな
どうゆはなしもみなしたいから (8-26)
このよふをはじめだしたるしんぢつを
みな一れつハしよちせゑねば (8-27)
どのよふなたすけするにも人なみの
よふなる事ハゆうでないから (8-28)
いまゝてにみへたる事やある事わ
そんな事をハゆうでないそや (8-29)
これまてにない事ばかりゆてきかし
しんぢつよりのたすけするそや (8-30)
このたすけどふゆう事にをもうかな
ほふそせんよのまむりこしらゑ (8-31)
またたすけをひやぢうよふいつなりと
のばしなりともはやめなりとも (8-32)
こらほとのぢうよじさいをゆうのもな
よいなる事とさらにをもうな (8-33)
月日にハたいて心ハつくせとも
せかいぢううハまだせかいなみ (8-34)
このよふをはじめたしたるほんしんを
ゆうてきかさん事にをいてわ (8-35)
このところつとめばしよハにんけんを
はじめだしたるところなるそや (8-36)
にんけんをはじめだしたるこのをやハ
そんめゑでいるこれがまことや (8-37)
このはなしこれをまことにをもうもの
どこのものでもさらにあるまい (8-38)
このよふなない事ばかりゆうのハな
これがしんぢつみなまことやで (8-39)
いまゝでもないせかいをばはじめたハ
しらぬ事をばをしゑはじめて (8-40)
このたびもまたない事やしらぬ事
ばかりゆううてまたをしへかけ (8-41)
どのよふなものでもしらぬ事ばかり
これをふしへる月日をもわく (8-42)
月日にハたん/\しらぬ事ばかり
なにもをしへてせかいたすける (8-43)
こらほどにをもう月日のしんばいを
せかいのものハなにもしらずに (8-44)
心さい月日しんぢつうけとれば
どんなたすけもみなうけやうで (8-45)
とのよふなたすけとゆうもしんちつの
をやがいるから月日ゆうのや (8-46)
この月日もとなるぢばや元なるの
いんねんあるでちうよぢざいを (8-47)
このはなしなんでこのよにくどいなら
たすけ一ぢようけやうのもと (8-48)
このもとハとこをたづねてみたるとも
しりたるものハさらにあるまい (8-49)
そのはづや月日たいない入りこんで
はなしするのハいまはじめやで (8-50)
このせかい一れつみゑる月日なら
とこの事でもしらぬ事なし (8-51)
月日よりみなそれ/\とみさだめて
善とあくとをみハけするぞや (8-52)
月日よりなんでこのよにくどいなら
あしきみへるがきのどくなから (8-53)
たん/\とをんかかさなりそのゆへハ
きゆばとみへるみちがあるから (8-54)
とのよふなものでも月日しんぢつを
うけとりたならみなたすけるで (8-55)
いまゝでハどんなはなしをしたるとも
なにもみゑたる事ハなけれど (8-56)
これまてもみなみへきたる事なれど
ほんもとなるをしらん事から (8-57)
かみなりもぢしんをふかぜ水つきも
これわ月日のざねんりいふく (8-58)
この事をいまゝでたれもしらんから
このたび月日さきゑしらする (8-59)
月日にハみな一れつハわが子なり
かハいゝばいをもていれとも (8-60)
一れつハみなめへ/\のむねのうち
ほこりいゝばいつもりあるから (8-61)
このほこりすきやかそふぢせん事に
月日いかほどをもふたるとて (8-62)
月日よりこわきあふなきみちすじを
あんぢていれどめへ/\しらすに (8-63)
とのよふなたかいところとゆうたとて
月日のたあにみなわがこやで (8-64)
それしらずをやのする事さしとめて
またとりはろてこれハいかゞぞ (8-65)
月日にハいまゝでどんな事やとて
あらわれでたる事わなけれど (8-66)
このたびハむねのうちよりすきやかに
はらさん事にあとのもよふを (8-67)
このあとハとのよなものも一れつに
たすけたいとのしゆだんはかりを (8-68)
このさきハたすけ一ぢよにかゝりたら
どのよなものもいさむばかりや (8-69)
なに事も月日一どふゆうた事
ちがいそふなる事わないぞや (8-70)
いまゝてもあくどいほともといてある
なれと心にわかりないから (8-71)
しかときけをなじにんけんなるよふに
をもているのハこれハちがうで (8-72)
どのよふな事をふしへてかゝるのも
もとなるをやてなくばいかんで (8-73)
いまゝてもなにをふしへてきたるのも
みなこのどふりはじめかけたで (8-74)
にんけんをはじめたをやがも一にん
どこにあるならたつねいてみよ (8-75)
このよふなしらぬ事をばだん/\と
ゆうていれどもこれがまことや (8-76)
にち/\にしらぬ事をやない事を
これをしへるが月日たのしみ (8-77)
このよふのにんけんはじめをやなるに
天のあたゑハあるときけども (8-78)
このはなしなにの事やら一寸しれん
月日ぢきもつやろとゆうのや (8-79)
このはなしどふゆう事であろをなら
かんろふたいにひらばちをのせ (8-80)
このさきハあゝちこゝちにみにさハり
月日ていりをするとをもゑよ (8-81)
きたるならわがみさハりとひきやハせ
をなじ事ならはやくそふぢふ (8-82)
そふぢしたところをあるきたちとまり
そのところよりかんろふだいを (8-83)
したるならそれよりつとめてをそろい
はやくかゝれよ心いさむで (8-84)
こればかりどこたづねてもないほどに
これにいほんのしんのはしらや (8-85)
これさいかたしかみへきた事ならば
とんなものでもをそるものなし (8-86)
なにゆうもしんぢつなるのしよこふが
みゑん事にわあとのもよふを (8-87)
とのよふな高いところのものやとて
ぢうよしだいにはなしするなり (8-88)
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