先週から風邪で寝込んでいましたが、かなり回復してきたので、インド映画DVDを1本見ました。
マニ・ラトナム監督作品、主演アビシェーク・バッチャン、共演アイシュワリヤー・ラーイ、音楽A..R.レヘマーン。
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グルカーント(=グル、アビシェーク・バッチャン)の父親は数学の教師だというのに、勉強に興味なし。試験にすべってしまったのを機に、トルコに出稼ぎに行くことにする。トルコで13年間働いたグルは、セールス・マネージャーに昇格するが、「もう人のために働くのはまっぴら。国に帰って事業を始める」と、インドに帰国する。国(グジャラート)に帰る途中の汽車の中で、駆け落ち相手に振られた娘スジャーター(アイシュワリヤ・ラーイ)に出会う。
グルは、トルコで貯めたお金で事業を始めようとするが、資金が足りない。幼なじみも誘うが、「父は姉の結婚資金のために貯金しているし、投資してくれそうもない」という。それを聞いたグルは、「君の姉さんと結婚して、ダウリー(持参金)をもらうから、それで、フィフティー、フィフティーのパートナーにならないか?」と持ちかける。友達の姉とは、実はスジャータだった。
グル達はムンバイの繊維市場に参入しようと試みるが、マーケットは、古参のメンバーと政府によって仕切られていて、なかなか入っていけない。その不満を新聞社に訴え、グルは自らチャンスを切り開いて行く。数年後、グルはポリエステルの工場を開く。グルは株式公開をして、会社はどんどん成長していく。法の目をかいくぐって、事業を広げるグルの前にたちふさがろうとするのは、かつてグルの不満を記事にした新聞社だった。
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インド人が見ればすぐわかるほど有名な人の話だそうです。その有名人とは、リライアンス・インダストリーの創設者ディールバーイ・アンバーニー。というわけで、リライアンスとアンバーニを、うちにある資料で調べてみると…
『リライアンス・インダストリー:ディルバイ・H・アンバーニが一代で築きあげた新興財閥。アンバーニは、16歳のときから8年間、アデンの貿易商会で雇人として働いて、帰国しボンベイにリライアンス商会を設立した』
『リライアンス商会が急成長を遂げたのは、政府奨励制度をうまく利用したことにある。60年代前半、インドではレーヨンを国産できたが、ナイロンは輸入品しかなく、輸入価格の2倍から4倍の価格で取引されていた。インド政府はレーヨンの輸出をはかるため、その輸出の実績に応じ、ナイロンの輸入ライセンスを発給した』
(↑以上「知られざるアジアの帝王たち」(NHK取材班、1990年、潮出版社)
『高校教師の家に生まれ、16歳の時からアラビア半島のアデンの貿易商社で下積みの勉強をした』(「アジアの100社」1990年、朝日新聞社)
と、そのまんまの設定でした(^^;)。
映画では、多少不法な手段で儲けたにしても、インド人のプライドを持ち、自分自身の力で戦って、一代でトップ企業にした英雄的な描かれ方をしているような気がします。昔ながらの、男らしい男というか。実際、ミッタルさんとか、アンバーニさんとか、フォーブスの世界10大富豪に入るようなインド人は、インド人の憧れであり、誇りなのかも。主人公の名前が、グルカーント→グル(師)というのを見ても、ただの悪徳商人ではない感じ。
結婚前の共演ですが、アビシェークとアイシュが、仲の良さそうな夫婦役を、息をピッタリ合わせて楽しそうに演じているので、見ている方も、シアワセな気分になります。
それにしても、アビシェーク、いいですね~。パパ(私のアミターブ・バッチャン)の若い頃は、背がひょろひょろ高くて、アンバランスで、ぶっきらぼうにしていても、品の良さが隠せない…という感じでしたが、アビシェークは、がっちりしている分、粗野というか、ワイルドな感じが、マーロン・ブランドみたい。中年以降の、腹が出たシーンなんか、特殊メイクが、スタントだとは思うのですが、違和感なくて、実によかった!まだ30代ですが、50、60と、年を重ねていくのが楽しみでございます。
マニ・ラトナム監督作品、主演アビシェーク・バッチャン、共演アイシュワリヤー・ラーイ、音楽A..R.レヘマーン。
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グルカーント(=グル、アビシェーク・バッチャン)の父親は数学の教師だというのに、勉強に興味なし。試験にすべってしまったのを機に、トルコに出稼ぎに行くことにする。トルコで13年間働いたグルは、セールス・マネージャーに昇格するが、「もう人のために働くのはまっぴら。国に帰って事業を始める」と、インドに帰国する。国(グジャラート)に帰る途中の汽車の中で、駆け落ち相手に振られた娘スジャーター(アイシュワリヤ・ラーイ)に出会う。
グルは、トルコで貯めたお金で事業を始めようとするが、資金が足りない。幼なじみも誘うが、「父は姉の結婚資金のために貯金しているし、投資してくれそうもない」という。それを聞いたグルは、「君の姉さんと結婚して、ダウリー(持参金)をもらうから、それで、フィフティー、フィフティーのパートナーにならないか?」と持ちかける。友達の姉とは、実はスジャータだった。
グル達はムンバイの繊維市場に参入しようと試みるが、マーケットは、古参のメンバーと政府によって仕切られていて、なかなか入っていけない。その不満を新聞社に訴え、グルは自らチャンスを切り開いて行く。数年後、グルはポリエステルの工場を開く。グルは株式公開をして、会社はどんどん成長していく。法の目をかいくぐって、事業を広げるグルの前にたちふさがろうとするのは、かつてグルの不満を記事にした新聞社だった。
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インド人が見ればすぐわかるほど有名な人の話だそうです。その有名人とは、リライアンス・インダストリーの創設者ディールバーイ・アンバーニー。というわけで、リライアンスとアンバーニを、うちにある資料で調べてみると…
『リライアンス・インダストリー:ディルバイ・H・アンバーニが一代で築きあげた新興財閥。アンバーニは、16歳のときから8年間、アデンの貿易商会で雇人として働いて、帰国しボンベイにリライアンス商会を設立した』
『リライアンス商会が急成長を遂げたのは、政府奨励制度をうまく利用したことにある。60年代前半、インドではレーヨンを国産できたが、ナイロンは輸入品しかなく、輸入価格の2倍から4倍の価格で取引されていた。インド政府はレーヨンの輸出をはかるため、その輸出の実績に応じ、ナイロンの輸入ライセンスを発給した』
(↑以上「知られざるアジアの帝王たち」(NHK取材班、1990年、潮出版社)
『高校教師の家に生まれ、16歳の時からアラビア半島のアデンの貿易商社で下積みの勉強をした』(「アジアの100社」1990年、朝日新聞社)
と、そのまんまの設定でした(^^;)。
映画では、多少不法な手段で儲けたにしても、インド人のプライドを持ち、自分自身の力で戦って、一代でトップ企業にした英雄的な描かれ方をしているような気がします。昔ながらの、男らしい男というか。実際、ミッタルさんとか、アンバーニさんとか、フォーブスの世界10大富豪に入るようなインド人は、インド人の憧れであり、誇りなのかも。主人公の名前が、グルカーント→グル(師)というのを見ても、ただの悪徳商人ではない感じ。
結婚前の共演ですが、アビシェークとアイシュが、仲の良さそうな夫婦役を、息をピッタリ合わせて楽しそうに演じているので、見ている方も、シアワセな気分になります。
それにしても、アビシェーク、いいですね~。パパ(私のアミターブ・バッチャン)の若い頃は、背がひょろひょろ高くて、アンバランスで、ぶっきらぼうにしていても、品の良さが隠せない…という感じでしたが、アビシェークは、がっちりしている分、粗野というか、ワイルドな感じが、マーロン・ブランドみたい。中年以降の、腹が出たシーンなんか、特殊メイクが、スタントだとは思うのですが、違和感なくて、実によかった!まだ30代ですが、50、60と、年を重ねていくのが楽しみでございます。
ラフマーンのキャッチーなメロディーと社会派ストーリーで娯楽至上主義のボリウッドの中でちょっとシリアス面もあるっていうか。
下のアーミルのとともに気になる映画リスト入り♪