ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

先祖の名前

2014年07月05日 | インド

 ゴールデン・ウィークに帰省したとき、仏壇に置いてある過去帳を調べてきました。父は自分の家の話を子供にはほどんどしなかったので、父方の祖父の名前を知ったのは、父が亡くなった後でしたが、過去帳には、享保7(1722)年に亡くなったご先祖様の名前から書いてありました。

 

 というような話を、インドでお世話になった家の家長に手紙で知らせたら、おもしろかったらしく、すぐに返事をくれました。家長が小さい頃、父方のおじいちゃん(ダーダージー)から、ご先祖様の名前を教えてもらったとかで、自分の孫を含め、14代の名前を書いて送ってくれました。その家族の属するコミュニティーでは、男子の名前は、

                  自分の名前 + 父親の名前 + 姓

で表すので、ご先祖様の名前をさかのぼるのは比較的簡単なのだとか。というか、そのために、父親の名前をくっつけているんでしょうかね。インドの国父、マハートマー・ガーンディーも、私の知人一家と同じグジャラーティーで、「マハートマー」(偉大な魂)は呼び名で、本名は、「モーハンダース・カラムチャンド・ガーンディー」。モーハンダースが、固有名で、カラムチャンドはお父さんの名前です。

 

 「とーこも自分のご先祖様の名前を書き出して教えてくれ」というので、過去帳から書き写してきた名前を再度確認しました。しかし、祖父は、長男である兄が亡くなったあと、その未亡人と結婚して父が生まれているので、話は複雑。父も次男で、過去帳は父の代から始まりますが、父方のご先祖様の名前という意味では、曾祖父→祖父→父→兄となるのかなぁ。

 

 …なーんて、どうでもいい話に、とてもくつろぎました。最近はインドというと、インドビジネスの話とか、Facebookでやりとりしている若いインド人のハイソな話ばかりでしたが、私が興味あるのは、こういうインド。

 家長は60代前半ですが、手紙の中で、自分の奥さんのことを、今まで使ったことのない「私の忠実な妻」という表現で書いてあったので、おや?と思いました。他のインド人に意味を聞いてみようか…と思いましたが、ネットで検索したら、どうもそういうタイトルのドラマがあるらしい。それにかけたのかどうかわかりませんが、こういう些細なひっかかりがとても楽しいです。


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2 コメント

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昔の家 (笹団子)
2014-07-10 20:40:32
ウチの叔父の一人がとある家に婿養子に行きましたが、そこの家は子どもがいなくてよそから養女をもらって成人になってどこかへ行かないように高校を中退させて結婚させたそうです。
家を維持するために昔は色んなことをしたようですね。

ちなみにウチの本家が(祖父の兄?)十日町にあるようですが、詳細は不明です。
案外、皆さん自分のルーツを知らないのかもしれないですね。
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家と家族 (とーこ)
2014-07-13 06:04:17
笹団子さん

そこまでして維持しようとする家とは何なのでしょうね?…なーんて普通に思うようになっているので、日本の人口は減少しているのかな。「移民を増やそう」という意見もあるそうですが、外国人の養子というケースも出てくるのかも。

私の両親は長野県出身ですが、父の顔を思い出すと、インドシナあたりにルーツがあるような気がしてなりません。
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