ミックに学ぶドレスコード

　２月に開催された英国アカデミー賞にプレゼンターとして出席したミック・ジャガーですが、なにより気になったのが、彼の着ていたスーツ。ダークカラーのダブルで細いタイ。いや～、なんかねぇ。ダブルのスーツっていうのが今までミックがあんまり着そうもなかった感じの服っていうか。しかもネクタイはブルースブラザーズみたいだし。きっとデザイナーの彼女、ローレン・スコットのお勧めか、チェック済みの衣装だと思うけど、ポケットが飛び出していたりして…ローレン、ちゃんと直してよ－。

　英国アカデミー賞のすぐ後にはアメリカのアカデミー賞があって、そこにもローレンと２人で出かけましたが、同じような格好でした。ちょびっとフォーマル度が増していた？　背が高い（188cm）ローレンと並ぶので、最近のミックはずーっとあげ底靴。これも革っぽいけど、ウォーキング・シューズみたいな形です。

ローレン、美脚なのに、ハイヒールを遠慮していて気の毒…

　スーツは光沢ダークカラーのシングル。ボタンはひとつ。こういう形の方がミックっぽい感じです。ネクタイは相変わらず細身（英国アカデミー賞のときと同じなんじゃない？）で、黒。なんとなく日本の葬式用のネクタイみたいに見えます。ダブルのスーツよりは合うけど、なんか、おもしろくないなぁ。　男の人がフォーマルな場所でダークスーツを着るのは、カラフルなドレスを着た女性を目立たせるため、と聞いたことがありますが、ローレンはたいてい黒なのよね。もともとシックな服が得意なデザイナーらしくて、彼女のコレクションを見ても、黒のドレスが多いです。ニコール・キッドマンが着ていた白のドレスもステキでしたけど。

　このシングルのジャケットのポケットはジェテッド・ポケットというふたのないもの。英国アカデミー賞のときは、フラップ・ジェテッド・ポケットで、ふたを出してもしまってジェテッド・ポケットのようにも使えるポケットでした。…ということは、今回こちらのサイトでお勉強したんですけどね。ふたなしの方がフォーマルだそうです。

　スーツって、フラップ・ジェテッド・ポケットが多いですよね。しつけ糸は、ふたを中に入れた状態でついているし、一度ポケットに手をいれると、英国アカデミーのミックのように、ふたが中途半端な状態になることが多いので、めんどくさ～と内心思っていましたが、両用タイプだったのか。

　
　授賞式後のパーティーで、お酒が入って暑くなったのか、ミックはジャケットを脱ぎますが、

ネクタイが襟から出ちゃっているし。
あんなに細いタイなのに…

　
　ロックスターとしては、きっちりドレスコードを守った着こなしというのは、カッコ悪いのかもしれません。パンツも細身すぎるし、その細いパンツにウォーキング・シューズを履いているから、くるぶしのあたりがもたついて、ちょっと裾がクシュクシュとなっています。

　
　でも、ミックに一番似合うのは、ダークカラーじゃなくて、ピンクかブルーのジャケットだと思うよ。どうせローレンは黒っぽいドレスを着るんだから、ミックはどこへでもカラフルな服を着ていけばいいのに。