次は松代(まつだい)へ。川西町や松代、松之山は、最近、市町村合併で十日町市に編入された場所で、私が地元にいる頃は、行ったことがありませんでした。10年ほど前に、湯沢からほくほく線という路線ができ、このあたりへ行くのも便利になりました。
2003年の第2回芸術祭の時に、駅前に「まつだい雪国農耕文化村センター」(通称:農舞台)という建物ができ、そのあたりを中心に作品群があります。
農舞台の中も、作品がたくさん。館内レストランの「まつだい食堂」は、『野良仕事定食』、『里山カレー』といった田舎臭いメニューとうらはらな、オシャレな内装のレストラン(正式には「カフェ・ルフレ」 、No.243、ジャン・リュック・ヴィルムート、2003)です。ここの定食は郷土料理でおいしそうでしたが、ダイジェスト・ツアー(定員44名)のバスが3台、南回りコース・ツアーのバスも3台、その他に松代・松之山ツアーのバスもこのあたりを回っていたので、簡単に食べられるおにぎりを買いました。たかがおにぎりを侮るなかれ。このあたりは、魚沼産コシヒカリの産地ですので、おいしいのです。
まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」 (No.234、2003)
のどかな景色ですが、まつだい駅直結です。
農舞台の屋上にある「空と地の間にて」 (No.242、藤本修三、2003) :左
農舞台敷地内に置いてあった玩具:右
「ワールド・エナジー・システム」 (No.243、岡部俊彦、2006)
叩いて音を出してもいい。
「まつだい住民博物館」 (No.235、ジョセップ・マリア・マルティン、2003)
歩くとセンサーが感知して、妻有方言で「よく来たね、寄っていって」と言ってくれます。カラフルな木札には、松代住民の屋号が書いてあります。
「花咲ける妻有」 (No.251、草間彌生、2003)
"水玉作家"草間彌生の作品。元気はつらつ!
「棚田」 (No.249、イリヤ&エミリア・カバコフ、2000)
棚田に農作業をする人型のオブジェを配置。棚田の持ち主は高齢で、「もうそろそろ棚田での米作りを止めようと思ったけど、芸術祭があるので今年も作った。作品は作業には邪魔だけど、かわいいもんだよ」
「土の音-まつだい」 (No.253、渡辺泰幸、2006)
左の窯で焼いた米粒型の焼き物。叩いて音を出して遊べる
「関係-黒板の教室」 (No.236、川口龍夫、2003)
壁も机も地球儀も黒板素材。落書きOK
「私たちはそれをありありと憶い浮かべることができる」 (No.292、小澤さよ子、2006)
空き家の障子に布製のフィルターを張り、絵が描いてある。使われた家は、昔の農家で、庭もきれい
「脱皮する家」 (No.289、日大芸術学部彫刻コース有志、2006)
黒くすすけた空き家の中心に向かってひたすら彫り続けた作品
「無音花畑」 (No.291、丸山純子、2006)
スーパーのポリ袋で作られた無数の花を廃校に展示
「影(ei)来し方 行く先」 (No.286、大谷俊一、2006)
古いアルバムの写真をガラスに転写した作品
この他にも、冬の雪で作った雪だるま「今と楽しめ」 巨大なイナゴ「イナゴハビタンボ」 テレビ局「明後日新聞社文化事業部-一昨日テレビ局広報宣伝部」などなど、数え切れない作品がちりばめられていました。松代はもっとも作品が多い地区かもしれません。
この芸術祭、マジすごい。
次回行きたい。 いやたぶん行く!
おにぎりまで美味しいのね。
そっかー食べる楽しみもアリですな♪
> 次回行きたい。 いやたぶん行く!
第4回もあるといいですよね~。私もこういう芸術祭って初めてだったのですが、いいもんですね。雪よけの機具までもアートだと思った都会の人も多かったそうです。
おにぎりもおいしいし、水も冷たくておいしいですよ。
おいしいおにぎり~。
・・・ないものねだりですとも、ええ。
ベルリンやケルンには日本米、あまり売っていないのでしょうか?日本では、ポツポツ新米が出始めました。この間、今年初のサンマを焼いて食べたらおいしかったよ~。