ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

またナヴラートリー?

2010年03月24日 | インド
 Happy Navratry ! ナヴラートリーおめでとう!

 というメーセージがインド人の友人から来ましたが、またナヴラートリー??ナヴラートリーは、10月くらいにやったんじゃなかったっけ?別のインド人もナヴラートリーのことをSNSで書いていたので、「ナヴラートリーは1年に何回あるの?」と聞いたら、他のインド人から「2回。春と秋」というコメントがつきました。10月のナヴラートリーは秋のナヴラートリーだったのか。

 ナヴラートリーはनवरात्रि、9つの夜だということは想像がつきますが、よくわからないので、ウィキペディアを見てみました。ほうほう…わかったようなわからないような…。でも、「五種類のナヴラートリが存在するが、現在ではこの内の三つしか祝われていない」とか書いてあるな。インド人は2つと断言していたけど、ホントは3つなの?と、英語版ウィキを参照。…こっちは「年に4回だけど、と春のナヴラートリーが特に重要」と書いてあります。英語版にはナヴラートリーの起源、というか、どういうお祭りなのかということも詳しく書いてありました。英語だけど、だいたいこんな話だと思います↓

 『ドゥルヴァシンドゥー王は狩りの途中でライオンに殺され、スダルサナ皇太子が次の王になることだろうと思われていた。しかしウジャイン王国の王で、リラヴァティ妃の父であるユダージット王とマノラーマ妃の父であるカリンガ王国のヴィラセーナ王は、互いに自分の孫を王にしようと戦った。ヴィラセーナ王は戦死して、マノラーマ妃はスダルサナ王子を連れて、聖仙バラワージャにかくまってもらった。ユダージット王は、コーサラの首都、アヨーディヤで、孫のサトゥルジトを王位につけようとしたが、聖仙は、スダルサナにも権利があると反論した。ユダージット王は聖仙を攻撃しようと思ったが大臣に止められた。
 天はスダルサナ王子に味方した。「クリーバ」という宦官の名前を呼ぼうとして、クリ…と言いかけ、「クリーム」と発音してしまったが、それは母なる女神を呼ぶ神聖な力のあるマントラだったのだ。スダルサナは女神の祝福を受ける、ベナレス国王女のサシカーラと結婚する。
 結婚式に列席したユダージット王は、ベナレス王に戦いをしかけ、女神をバカにしたため、灰になってしまう。スダルサナとベナレス王は女神を讃え、女神は春のナヴラートリーの間、女神をまつることになった。スダルナの子孫、ラーマヤナのラーマも、女神に祈りを捧げ、援助してもらった』

 …って、なんのことだかわかります?(^_^;)
 私の訳も悪いけど、前提となる情報がないとさっぱりですよね。たぶん、
 
 ●ドゥルヴァシンドゥー王はコーサラ王国の王で、マノラーマ妃とリラヴァティ妃という2人の后がいた。スダルサナはマノラーマ妃の息子で皇太子。リラヴァティの息子がサトゥルジト王子。

 …なんでしょうね。それから、母なる女神というのは、たぶんドゥルガー女神に集約された、いろいろな女神(パールヴァーティーとかカーリーとか?)。と、ここまで解読してもわからないのが、「なぜ年に何回も(実際は2回?)ナヴラートリーを祝うのか」ということ。秋のナヴァラートリーの最終日、ダシャラー(10日という意味)には、ラーマがラーヴァナーに勝利したことを祝うらしいので、秋はラーマ、春はスダルサナの逸話によるお祭りなんでしょうか?でも、ウィキを読む限りでは、スダルサナの方がオリジナルだけど、秋のナヴラートリーの方が盛大みたいです。

 今年の春のナヴラートリーは、3月16日から24日までだそうです。この間は、普段はノンヴェジでも、ヴェジ(菜食主義)になるとか。それだけじゃなくて、穀物断ちをして、果物とかタピオカから作る軽食くらいしか食べない「断食」をするんだそうです。ヒンドゥーはムスリムのラマダーンみたいに何も食べない断食じゃなくて、こういう制限のある断食をよくやるようです。

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4 コメント

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季節の変わり目 (笹団子)
2010-03-25 00:17:59
農業に影響のある季節の変わり目だからという気がしますがどうなんでしょうか?

春と秋なんて日本のお彼岸みたいです。
日本のお彼岸も本当は色々難しい行事だったみたいですね。

タピオカから作る食品なんて貧乏アイドル上原美優の「でんぷんを水で溶いたもの焼いて食べていた」を思い出しました。(笑)
多分、違うものかと思いますが。
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Unknown (akberlin)
2010-03-25 09:06:04
宗教行事が土着の信仰と結びついたお祭りというのは洋の東西を問わずよくあるようなので(クリスマスが冬至の時期と重なっていて、救世主の誕生と日が一日ずつ長くなって明るくなっていくのに重ねた、とか)、もしかして春分、秋分とも関係が・・・なんて思っちゃいました。

断食というか、肉を食べないっていうのはキリスト教にもあって、ドイツのカトリックの強い地方(現ローマ教皇の里、バイエルンとか)の信心深い人は「金曜日は魚の日」です。・・・ていうか魚は肉じゃないから、って言う程度でヴェジにもなってないですが・・・。
あとは魚はキリスト教の古いシンボルでもあるので、そういう意味もあるらしい。

今年は4月2日が聖金曜日、4日が復活祭、イースターですがそれに先立つ2月にパンケーキを食べる日とかカーニバル(断食のあとの馬鹿騒ぎ)とかがあって・・・でもイマドキ、断食なんかする人はいなくて、馬鹿騒ぎだけ楽しいからやってる、って感じですかねー。(--;)
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タピオカ(サプダナ) (とーこ)
2010-03-25 10:32:06
笹団子さん

さらに調べたら、春のナヴラートリーの9日目は、ラーマ神の誕生日だということがわかりました。

タピオカは、日本ではココナッツミルク煮が有名ですが、インドでは、油で揚げたり、チャーハンのように野菜と混ぜて炒めたりもします。おいしいですよ!
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春夏秋冬 (とーこ)
2010-03-25 10:43:22
akberlinさん

5つのナヴラートリーは、Magha Navaratri(1~2月)以外は、春分・秋分・夏至・冬至の時期と一致するようです。季節はちょっと違うけど、太陽の運行は、ほぼ同じですもんね。

ヒンディー語の春(vasant)は、日本の「春」の感覚とはちょっと違うようです。日本だと初夏~夏みたいな感じなんじゃないでしょうか?(ヒンディー語の「夏」は、日本語だと「猛暑」とか「熱期」になるに違いない…)

日本のお祭りでは、「何かを食べない」というより「特別なものを食べる」ということが多いかもしれませんね。昔は祭日は精進料理だったのかもしれませんが。
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