ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

旧字体・異字体

2007年02月03日 | その他

 学生の頃、「桜堤」という地名の場所に住んでいましたが、祖父が出した手紙が、宛先不明で、遅れて届いたことがありました。祖父は、「堤」と書いたので、郵便物を分類する人が、わからなかったのでしょう。

 平安朝の文学を読む授業で、変体仮名の読み方を習いました。習ってから気づいたのですが、平安朝ではなく、21世紀の現代でも、母から来る手紙には、変体仮名が混ざっています(^^;)。正確には知りませんでしたが、文脈から判断して読んでいました。

 というように、同じ音・意味でも、別の字体を使うことはよくあります。表記文字数が多いと、煩雑なのか、JIS規格とか、当用漢字、常用漢字など、少ない文字で代用することもあります。新聞社などでは、独自の基準で、使用する文字を決めているようですが、朝日新聞社では、1月15日から、字体を一部変更しました。Windows Vistaでも、JIS規格の変更に対応して、字体が変わったようです。

 それで思い出したのが、「Indian」というインド映画。日本では、「インドの仕置き人」というすごいタイトルがついています。("コメディ"というジャンル分けは、どうかと思いますが…)

 元・インド独立運動家で、正規感の強い老人が、腐敗した現代インド社会に怒り、世直しのために立ち上がるというストーリー。不正を働いて庶民を苦しめる役人を仕置きしたあと、置き手紙を残して立ち去るのですが、そのメッセージに使われた、ヒンディー語の文字(デーヴァナーガリー文字)が、旧字体であるため、「犯人は年配」というめぼしをつけられます。

 デーヴァナーガリーの旧字体(赤枠)と、現在使われている字体(青枠)

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 そういえば、以前、日本に住んでいるインド人に手紙を出した時、「手紙に書いてあったインド数字が読めないので、ヒンディーを習っている日本人に聞いた」とか言われたことがありました。そのインド人は、インドの大学で、英文学の修士コースを取っていた人です。若い世代だし、英語で勉強する学校に通っていたので、インド数字は習ったことがなかったんでしょうかね~。もしかすると、上記の赤枠の旧字体のデーヴァナーガリーも読めないかも…。

 ちなみに、デーヴァナーガリーのインド数字はこんな感じ。この文字から、現在使われている数字(いわゆるアラビア数字)が、できたそうです。2とか3とか似ていますよね。
 


左から、 1 2  3  4  5  6  7  8  9

…あ、インド数字の8がぬけていました!(追記:2月4日)


左から、1 2 3 4 5 6 7 8 9 です。<(_ _)>

 


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4 コメント

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Unknown (やぬす)
2007-02-04 17:05:10
あのぉ…インド数字の“8”が抜けているようなのですが…。
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失礼しました(*^_^*;) (とーこ)
2007-02-04 17:22:42
やぬすさん

きゃっ!失礼しました。さっそく訂正しました。
やぬすさん、インド数字も読めるんですね~。インド人もびっくりですよ。
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えーく・・・。 (akberlin)
2007-02-04 21:56:38
インドに行ったことない私ですが、どこかで
「ちょっと待って」っていうときに
「えーく・みにっと」って言われた気が・・・。
どこでだったか??
文字もどんどん忘れてるのに、数字までもうとても
読めません・・・。
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私たちかも? (とーこ)
2007-02-05 21:09:23
akberlinさん

> インドに行ったことない私ですが、どこかで
「ちょっと待って」っていうときに
「えーく・みにっと」って言われた気が・・・。

日本ではなくて?わたしやウシャじーは、「えーく・みにっと」が完全にくせになっています。夫もこれはわかるようになりました(^_^;)。
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