ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

アナンダ工房 春展

2010年04月12日 | 美術展・展覧会
 千駄木で「編みぐるみ和菓子店」展を見た後、谷中を抜け桜木まで歩きました。アナンダ工房の春展を見たかったのです。

  アナンダ工房はインドの西ベンガルで布地とそれを使った服を制作しています。気が遠くなるような細かい手作業の布です。布のむこうが透けて見えるほどのうす~いダッカモスリンに、細い糸でこまかく刺繍した布、1枚にいろいろな布や刺し子を組み合わせたジャケット、手で変わり織りのような細かいタックを施した布…。染料は植物染料で、みんな少しずつ色合いが違います。

 これだけのものを作るとなると、気の遠くなるような手間暇がかかると思いますが…と、お店にいらっしゃった西岡さんに思わずお尋ねしてしまいました。

 「そうなんです。でも作るのが楽しいんですね。新しいデザインを考えたり、細かい作業をするのが」


 うーん。
 そうなんでしょうね。
 楽しくなくっちゃここまでできない。
 
 「それに、熱中することによって、苦しいことから解放されるというか、一種のメディテーションになるみたいで」


 カルマ・ヨーガですか。そんな境地で作った服はなんだかとても清浄なもののような気がします。


 素材も手間暇も惜しまず作っているアナンダ工房の作品は当然のことながらお値段もかなりします。今の私にはとても買えないので、最初から『見るだけ』のつもりでお店にお邪魔しましたが、万が一大金持ちになったあかつきには、ぜひこちらの作品を着てみたいと思っています。湿気の多い日本には最適のさらっとした素材で、しかも冷房にあたっても必要以上には冷えずに体を守ってくれるような生地でした。
 

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2 コメント

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実は (笹団子)
2010-04-17 18:59:59
私も編みぐるみ和菓子展に行ってきました。

谷根千近辺は芸大が近くにあるからか?結構、大小様々な展覧会があるようですね。
個人的にはお菓子のイメージだったのですが、新しい楽しみが見つかった感じです。

起源は古代エジプト辺りなんでしょうか?こういった手工芸品はイラン、インド、インドネシア・・・そして日本にもありますね。

在日イラン人タレントのサヘル・ローズのお母さんも日本でじゅうたんの製作をしていて「視力が落ちる」らしいです。 それだけ緻密な作業なんでしょうね。
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ご紹介ありがとうごじあました (とーこ)
2010-04-18 18:01:11
笹団子さん

和菓子展を教えていただいてありがとうございました。いや~すばらしかったです!虎屋文庫で、ちりめん細工の和菓子を見たことがありますが、和菓子と手芸はちまちましているところがいいですね!大きいお菓子のオブジェなんかもそれはそれで楽しそうですが…。

性格的に私には緻密な作業ができませんが、その分見るのは大好きです!
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