ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

アルカサル-王城-外伝1

2009年01月09日 | 
 去年13年ぶりに最終刊が出て、なんとか終了した「アルカサル-王城-」の外伝。


 「公爵夫人の記」は、ドン・ペドロの次女、ランカスター公妃・コンスタンシアの後日談。コンスタンシアの侍女頭が、妻だった史実から、語り手はチョーサー。

 ええ!チョーサーって、あのカンタベリー物語の??…と、意外な関連性にびっくり。カンタベリー物語、パゾリーニ監督作品の映画の写真が表紙になっている文庫本がどこかにあったはずだが…と、部屋を捜索しましたが、出てきませんでした。本って、調べたいと思ったときには、捨ててしまっていることが多い…。

 「アルカサル-王城-」の最終刊と同じように、大急ぎで歴史を漫画を解説しているだけ、という感じもありますが、今までなんの興味もなかった歴史上の人物が具体的に思えてきます。


 「天使の飛翔」は、ドン・ペドロ王の恋愛もの。「公爵婦人の記」で、頭がチョーサー→カンタベリー物語→パゾリーニになっていると、瀉血の場面など、パゾリーニの映画のシーンを思い浮かべてしまいます。「天使の飛翔」は、他の2本とは違い、1994年の作品なのですが、すでに絵柄というか、画法は確立されていて、違和感がありません。さすが、八頭身を定規で測って描く青池さんだ。


 「地の果てへの道」は、別シリーズ、「修道士ファルコ」のファルコとマティアスが登場。ファルコは以前にもドン・ペドロとからんだことがあります。マティアスのキャラクターも、以前登場したときとはかなり違うので、押し入れから「修道士ファルコ」も引っ張り出して復習しました。


 ZEP好きで、「エロイカより愛をこめて」では、ジミーくんやボーナムさんを登場させる青池さんですが、キャラクターのルックスはクィーンメンバーのようでもあり(ただし20~30代の頃。それぞれ身長を15cmプラス)、風景や衣装はパゾリーニのようでもあります。でも、草刈正男とか、阿部寛、オダギリ・ジョーなんかも出てきてもおかしくないかも。

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