ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

『THE DARK KNIGHT RISES』 ダークナイトライジング

2012年08月11日 | 映画

 今年の結婚記念日は、母の形見分けのため帰省していたので、久しぶりのデート映画。ちなみに前回のデート映画は、『ハラがコレなんで』(2011年11月)でした(笑)。

 

 ノーラン版バットマン三部作の完結版。『バットマン ビギンズ』(2005)、『ダークナイト』(2008)も、すっばらしかったのですが、今回も上質。『ダークナイト』は、作品としてのクオリティーは高かったと思うのですが、あまりにも救いがなくて、見終わった後は、しばらく、口をきく気にもなれないくらい打ちのめされていました。今回も、かなり絶望的な内容でしたが、最後の最後に救われました。いや~よかったよかった。そういや、『スターウォーズ』も最初の三部作の二作目…というとわかりにくいけど、エピソード5の『帝国の逆襲』も、相当ガックリくる終わり方で、次につないだんでしたっけ。西洋的な英雄譚の定石なんですかね。

 

 バットスーツやバットモービルで、空を飛んだりするとはいえ、バットマンは、サイボーグや宇宙人じゃなくて、生身の人間なので、満身創痍。今回のバットマンは、日頃の無理がたたって、背骨は曲がっているし、膝の軟骨がすり減って杖をついているしと、かなり痛々しい感じです。敵役のベインも、感染症の後遺症でたえず激痛があり、その痛みを抑えるガスを吸引するガスマスクを装着している(ダースベーダーみたいだ)という、生身の人間。

 人間、暗黒、善悪、自警団など、『バットマン』のキーワードはたくさんあると思いますが、私が強く感じるのは、「幼年期のトラウマ」です。特に今回印象に残ったのは、ジョン・ブレイクの言った、「怒りは隠すことだと学んだ」と言うセリフ。覆面をつけるバットマンも、鎮痛ガスマスクで顔を覆うベインも、「奈落」から這い出た子供も、セリーナ・カイルも、前回までに登場した悪役たちも、生きるために、何かを隠して、傷を治すとともに、タコのような固い皮膚を作って補強してきたんだなぁ…なんて勝手に納得しました。

 

 ところで、原題は、『THE DARK KNIGHT RISES』なのに、邦題はなぜ『ダークナイトライジング』なんでしょ?「ライジズ」は字面が悪いんですかね??


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