ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

日蝕とラーフル

2009年07月22日 | インド
 きょう7月22日は、日本国内で46年ぶりに皆既日蝕が観測できる日だそうで、私の友人も何人か屋久島に出かけたようです。中国まで見に行った人もいるらしい。インドに行った人もいます。

 インドのヴァラナスィー(ベナレス)では、世界で一番早く、朝の6時半近くから、観測できたそうです。知人のひとりは、デリーの大学に願書を出しに先週インドに出かけたのですが、日程は、「ヴァラナスィーで日蝕観測をする教授に合わせた」とのことでした。日蝕時のインド人の反応を見る民俗学調査研究の一環だとか。


 インド神話では、神々の霊薬アムリタを飲んだラーフというアスラが、ヴィシュヌ神の投げた円盤で首を切られたけど、アムリタを飲んでいたので首は不死となり、天に昇ったのちも、日蝕や月蝕を起こす悪星になったという話があります。このアスラの名前がラーフなので、「ラーフル」というインドの男子名も関係があるのではないかといわれているようです。未読ですが、山折哲雄さんの著書、『ブッダは、なぜ子を捨てたか』という本の広告の「自らの子に”ラーフラ”(悪魔)と名付け…」というコピーを読んで気になっていました。

 「ラーフラ」ってサンスクリット(パーリー語も)読みだから、現在のヒンディー語では「ラーフル」だけど、「ラーフル」ってよくある名前で、そんな悪い意味じゃないんじゃないかな…?ボリウッド映画でも、ラーフルという名前の主人公は、ローヒットとかジャイとかと同じくらいよく出てくるし。インドの赤ちゃんの名前リストを調べても、「son of Lord Buddha」とか「Efficient」という意味は載っていますが、日蝕や、「ラーフラ」の漢音、「羅睺羅(らごら)」の漢訳にある「障碍、障月、覆月、覆障」といった意味は出てきません。「ラーフル(ラ)」のもともとの意味は現在ではわからなくなっているのでは?という説もあります。

 インドでは胎児に皆既日蝕の悪い影響が及ぶのを恐れた妊婦が、帝王切開の手術予定日を22日から変更するという記事もありました。日蝕前後に生まれた男にはラーフルという名前が多いとか、そういうこともないのかなぁ。

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2 コメント

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Unknown (akberlin)
2009-07-23 23:47:08
「聖☆おにいさん」の知識しかないもんですから
ラーフラくんは「目上のひとんち(たとえば父であるブッダんち)
に泊まる時はトイレで寝る」ということしか知りませんでした
・・・。

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ラーフラったら… (とーこ)
2009-07-24 08:17:43
akberlinさん

トイレで寝られたら、そりゃ「障害」ですわ(^^;)。ラーフラの実家(王城)のトイレなら、うちより広そうですけでど、うちのトイレなら横にはなれません~(あ、苦行だからいいのかな?)

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