ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

構図と色がわかる「花の12ヶ月」

2009年07月20日 | 
 遠縁の水墨画家、丸山東子さんの本が出ました。「構図と色がわかる 水墨色紙 花の12ヶ月」。






 ひとことで言うと、水墨画の描き方のノウハウ本なんですけど、完成作品がカラーで何枚も載っているので、鑑賞用としても楽しめます。

 水墨画というのは、その名のとおり、墨で描いた絵。この本のように、部分的に水彩絵の具で色を付けたものもあります。この本の表紙にある色紙も、花や実の色以外は墨色なのに、色を感じてしまいます。不思議。

 スケッチから構図、筆の選び方から色の混ぜ合わせ方、塗り方まで丁寧に説明してくれていますが、お手本のようにできそうもないのは、一目でわかります!やっぱり画家の目の指はすごい。

 素人は写生するときにも、見えないところが多いし、写真に撮って全部写そうとしても、どこをどう省略すれば写生したものらしく見えるのかわからない。絵の方が写真よりらしく見えるのは、大胆な省略と誇張のおかげなんですねー。

 …と、写生をする前から、(できなさそう…)と弱気になっていますが、それでも今年はちょっと絵を描いてみたいな。この本で説明している筆の運び方、水の含ませ方、色の塗り方などを試してみたい。

 何度か丸山さんの展覧会に行っていますが、この本を読んで初めて気づきました。水墨画って、一発勝負なのね。デッサンや構図を描くのは別の紙で、色紙には直接筆で描くんですね。画家ってやっぱり普通の人じゃない…。



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