ダイビングと生き物の写真ブログ3~魚・鳥・花・蝶・トンボなどなど

ダイビングの海の写真、動物・鳥・魚・昆虫などの生き物、自然風景の写真、これらを中心に気ままにブログを書きます。

ごあいさつ/使用機材/撮影地

野鳥・昆虫・ダイビングの水中写真の3本柱でブログをしています。基本的に、美しい生き物を綺麗に撮りたいと思っています。
大阪近辺で長い天体望遠鏡レンズ(BORG77ED2/71FL)に迷彩テープを貼っている若手がいたらきっと自分です。 最近はOLYMPUS M.ZD300mmF4で撮ることが多いですが・・・。
鳥の数は数えていないので何種類撮ってるかわ分かりませんがたくさん撮っています^^ 数を数えることよりも好みの野鳥をじっくり撮ることに重きをおいています。 近所で見かけたらよろしくお願いします。
カメラ;OLYMPUS E-5(水中用) / OM-D E-M1 MarkⅡ(メイン機) / OM-D EM-5(サブ機)
レンズ;BORG77ED2 510mm(F6.7) / BORG71FL 300mm(F4.2) / ZD50mm Macro(F2.8) / OLYMPUS M.ZD300mm(F4) / M.ZD60mm Macro(F2.8) / M.ZD75mm(F1.8)

撮影地は近場では大阪の北摂の公園・大阪城・淀川河川敷・巨椋干拓地など。
定期的な遠征地は沖縄本島・石垣島・西表島・宮古島・北海道・柏島・舳倉島・台湾など。

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今季のゼフィルスいろいろ

2024-07-15 17:00:00 | 昆虫

今季撮ったゼフィルスをまとめて載せます。
ヒサマツとフジミドリは別で載せています。







★☆★オオミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・四国・九州 / 中国大陸・シベリアなど
・特徴;大型で翅裏の橙色斑が2つに分かれ黒点がしっかり丸い
・雄;翅表は青色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;コナラ・クヌギ・カシワ・ナラガシワ・ミズナラなど
・撮影適期;当地では6/1日から6/15日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;翅を90°以上によく開く
青系のミドリシジミで翅を思いっきり開き直線的に飛ぶ姿が印象的です。
オオミドリシジミはエゾミドリ・ジョウザンミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリにとても似ていいます。
見分けはやはり橙色斑がしっかり2つに分かれることと黒点がまん丸なことですかね。
青色の構造色が少し紫がかって派手な感じなので見た感じでオミドリと判断することもできます。










★☆★ウラジロミドリシジミ★☆★
・分布;北海道南部・本州・四国・九州 / 中国大陸・朝鮮半島
・特徴;やや小型で前翅が丸くなる
    翅裏は銀白色で茶帯は細く目立たない
    橙色斑は薄く尾状突起は太く短い
・雄;翅表はやや濃い青色の構造色
・雌;翅表は茶色で先端付近にわずかな構造色
・食草;西日本ではナラカシワ、東日本ではカシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;夕方から日没に占有行動
    早朝にナラガシワを竿で叩いて探す
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;雄の翅表は青い
ウラジロミドリシジミは小型で翅の裏側が白っぽくやや丸いので貧弱に見えます。
雄の翅表は濃い青色の構造色で目を見張るものがあります。
当地ではヒロオビの副産物的な感じですか雄の翅表の青色が撮れると嬉しいです。








★☆★ヒロオビミドリシジミ★☆★
・分布;日本固有種 / 本州の中国山地
・特徴;やや大型で翅裏の白帯に内側の茶帯がはっきりしている
・雄;翅表は青緑色の構造色
・雌;翅表は黒褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ナラガシワ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;8時から10時に占有行動
    早朝にナラガシワ林を竿で叩く
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;戦後まではハヤシミドリシジミと混同されていた
ヒロオビミドリシジミは中国山地のナラガシワ林のみに生息しています。
後翅裏側の白帯の内側にある茶帯が明瞭なことで同属他種と見分けます。













★☆★ウスイロオナガシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏の黒帯が不連続(ミズイロオナガは連続)
・雄;翅表は茶色でやや薄く構造色がある
・雌;雄と同じ
・食草;西日本ではナラガシワ、東日本ではミズナラ
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
・撮影時間;日中は下草や樹上に留まっている
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;ウスイロ・ミズイロ・オナガが近似種でオナガ3兄弟
ウスイロオナガシジミもヒロオビの副産物としてナラガシワ林でよく見られます。
ミズイロオナガシジミに比べて翅裏の黒帯が不連続でなのが分かります。
オニグルミに生息するオナガシジミは更に黒帯が不連続でごまだら模様に見えて貧弱です。
wikiにはウスイロオナガの前翅裏側に橙色斑はなくオナガには橙色斑があり見分けるとありますが、
写真のように前翅に橙色斑が見られるタイプが存在するので注意が必要です。







★☆★キマダラルリツバメ★☆★
・分布;岩手・福島・関東・中部・近畿・中国地方 / 中国大陸・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;翅裏は黄色地に黒い斑模様
    尾状突起が4本ありその根元がオレンジ色
・雄;翅表は黒褐色で基部に紫色の構造色
・雌;雄と同じ
・食草;アカメガシワなどの樹幹に生息するハリブトシリアゲアリの巣の中で共生
・撮影適期;当地では6/7日から6/20日まで
      低標高では5/25日から6/10、標高を上げれば7月初旬まで
・撮影時間;夕方4時から6時に占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;国内に類似種はなく4本の字状突起は唯一無二
キマダラルリツバメは尾状突起が4本ありとても美しく局所分布の希少種です。
近畿地方には割と多くの産地がありますがシーズンに入ると網屋が横行します。
夕方の蝶なのでヒロオビ/ウラジロ/ウスイロオナガ→フジ→ヒサマツと回った後の締めに行けるのがいいですね。
















★☆★ハヤシミドリシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国・朝鮮半島
・特徴;やや大型のゼフィルスで後翅の橙色斑が繫がり尾状突起は長い
・雄;翅表はultra marineと言われる濃い青色の構造色
・雌;翅表は褐色で前翅に白い斑紋
・食草;ほぼカシワのみ
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、占有行動は夕方
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;オオミドリシジミ属のオオミドリ・ハヤシミドリ・ヒロオビミドリ・エゾミドリ・ジョウザンミドリはよく似る
     ハヤシの雄は後翅の橙色斑の繋がりが微妙な個体もいるので植生で見分ける
学名にもあるultra marineの色合いはキリシマミドリの次いで美しいです。
発生はやや遅く関西でも7月のゼフィルスという印象です。
カシワの木が大好きでなかなか降りて来ないので見上げて撮るしかないです。
たまたま羽化不全の個体が足元にいたのは撮れましたが・・・。






★☆★ウラミスジシジミ / ダイセンシジミ★☆★
・分布;北海道・本州・九州 / 中国東北部・朝鮮半島・極東ロシア
・特徴;アカシジミに似るが翅裏に3条の白線が入る
・雄;翅表は太い黒縁に鮮やかな水色
・雌;翅表は雄と同様だがやや水色の面積が小さい
・食草;カシワ・ミズナラ・コナラなど
・撮影適期;当地では7/1日前後から7/10日まで、標高を下げれば6月上旬から
・撮影時間;早朝にカシワ林を竿で叩く、夕方に下草で占有行動
・撮影地;兵庫県但馬地方
・その他;別名ダイセンシジミ、カシワ林のハヤシミドリの副産物
アカシジミに似ていますが翅裏に白い筋が3本見られるのが特徴です。
夕方、下草で翅を開いていたんですが撮り損なったのが残念です。
別名ダイセンシジミは伯耆大山に因んでいます。






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