ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第6節 アスルクラロ沼津vs藤枝MYFC

2021-04-29 18:20:31 | サッカー視聴記(2021年その他)

<沼津スタメン> 4-2-3-1
GK 大友
RSB 安在 CB 後藤 CB 藤嵜 LSB 濱
DH 菅井 DH 徳永
RSH 北 CH 鈴木拳士郎 LSH 高橋
FW 渡邊
<藤枝スタメン> 4-4-2
GK 杉本
RSB 久富 CB 川島 CB 秋山 LSB 稲積
RSH 枝村 DH 鈴木惇 DH 岩間 LSH 杉田
FW 押谷 FW 宮本

磐田がJ2で燻っている現在、静岡ダービーが観れるのはJ3だけ。

前年にJ2ライセンスを(特例で)取得した藤枝、その通りに昇格を目指す意気込みが感じられる選手編成となっています。
鈴木惇・岩間・押谷・金正也(キムジョンヤ)と、上位カテゴリで実績ある選手達をこぞって補強した今季。
前年からの枝村・久富とも併せ、初めて観たにも拘わらず知っているメンバーの多さに驚かされました。

藤枝にはかつて(Jリーグ誕生以前)、藤枝ブルックス(中央防犯サッカー部)というクラブが存在したものの、Jリーグ参入を目指すため福岡に移転。
それが現在のアビスパ福岡となり、Jリーグクラブとして在籍しているのは周知の通り。
一方で置いて行かれた感じとなった藤枝には、2009年になって新しくクラブが生まれ(といっても、藤枝ネルソンFCが母体)、以降Jリーグ参入を目指す事となりました。
それに伴うかのように、かつて中央防犯時代の監督であった菊川凱夫氏が、(総監督として)藤枝に帰ってきたのが2014年。
折りしもJ3に参入して初年度の事でありました。

そんな歴史はさて置き、沼津が2017年にJ3に参入してから、両クラブは激しい戦い(?)を繰り広げ。
遅れてJリーグ入りした沼津が勝ち越している(4勝2分2敗)という戦績で、藤枝サイドもこのまま燻る訳にはいかず。

立ち上がりは一進一退、沼津が1本・藤枝が2本シュートを放ったのち、前半7分に沼津が決定機を迎えます。
GK大友から中央で繋ぎ、縦パスを受けた鈴木拳が左に流れたのち左→右へとパスを繋ぎ、右サイド手前から安在がクロス。
そして渡邊が合わせヘディングシュート、GK杉本の跳び出しを受けるもループの軌道となってゴールに向かい、戻った藤枝・秋山が跳んでボレーでボールを掻き出し。
際どい所で得点にはなりませんでした。

その後10分に沼津が、左サイドで高橋のスルーパスで濱が抜け出すと、藤枝・川島がスライディングで濱を倒してしまい反則。
そして警告を貰う事となり、早くもガチンコ対決の様相を描く試合展開。

前年沼津のサッカーを観た際は、バリバリのポゼッションスタイルという感じでしたが、この日は様子が違い。
早めにボールを前線に送る攻撃を展開しており、どうやら今季はこのスタイルを敢行しているとの事でした。
ボールを繋ぐ能力を高めるためにポゼッション指向を落とし込み、それが果たされたのち、本来行いたいサッカーを行うといった手法でしょうか。

0-0のまま試合は進み、飲水タイムが挟まれた(23分)のちの27分の沼津の攻撃。
左サイドのスローインから、徳永が北とのワンツーでエリア内に進入してシュート。
ブロックされてこぼれ、その後エリア内で北シュート→安在シュートと波状攻撃を浴びせるもいずれもブロックに阻まれ。
さらに鈴木拳がシュートするも枠外と、4本続けたもののゴールは奪えません。

主導権を握っていた沼津でしたが、以降は藤枝ペースに試合は傾きます。
むしろ藤枝の方が後方からショートパスを繋ぐ傾向が顕著だったこの日、中盤に鈴木惇・岩間・枝村とネームバリューのある選手が揃って居た事も手伝い、パスワークで中央突破を図る攻撃を見せ付けます。
中央からスルーパスを最終ラインの裏に通し好機を作っていきますが、こちらもゴールを奪う事は出来ず。

ともに良い時間帯はあれど、一歩も譲らない試合展開。
35分に沼津・菅井が警告を受けるなどその副産物も目立つ中、無得点のまま前半を終えます。

後半が始まり、藤枝は前半同様に中央でのパスの連続で崩さんとする攻撃を見せます。
スルーパスがエリア内奥まで入りクロスを上げたり、逆にパスを入れられずどん詰まりになり手前からクロスを上げたりと、結果的にクロスで終わる事はあれど基本は中央からの展開。

そのクオリティを保つためか、ベンチも早めに動き。
後半11分に川島・枝村→那須川・谷澤へと2枚替えを敢行した藤枝。
さらに18分には宮本・杉田→大石・松村と再び2枚替えと、積極的にカードを切っていきました。

しかしその甲斐も無く、先に試合を動かしたのは沼津。
直後の19分、徳永の左へのロビングを濱が落とし、走り込んで受けた高橋が奥に進入してクロス。
スライディングで藤枝・那須川がブロックに入りましたが、これが腕に当たったとされてハンドとなり、エリア内だったためPKに。
ハンドを誘発した高橋がキッカーを務め、冷静に右へと蹴り込んでゴール。
ややラッキーながら、欲しかった先制点を挙げます。

その直後、縦パスを収めた沼津・渡邊が藤枝・鈴木惇にチャージを受けて倒れ込む場面も。(反則)
やはりプライドのぶつかり合いを感じさせる一幕で、前年まで福岡に居た鈴木惇も、見事にその色に染まっていたのでしょうか。

反撃に出たい藤枝は、一転してサイドでの攻撃に活路を見出し。
サイドでスルーパスを通して奥まで切り込み、クロスないしはコーナーキックを得る攻撃を押し出します。
スローインも、久富がロングスローを見せるなど、なりふり構わない姿勢を見せ始め。
30分には稲積→岩渕に交代と、早くも5枚全てのカードを切る前掛かりさを見せるベンチ。(同時に沼津も北→森に交代)

そしてその姿勢が報われる事となったのが33分。
右からのCKで、キッカー鈴木惇のクロスを中央で那須川がスルーし、ファーサイドの押谷が合わせシュート。
マイナスの位置ながらもやや強引に合わせた押谷、執念でゴールにねじ入れて同点となります。

そのキックオフ直後に再び反則が。
それも沼津・菅井が、最終ラインでボールを奪われる失態を演じてしまい、奪った押谷のドリブルをエリア手前で後ろから倒してしまうというもの。
決定機阻止の格好となり、一発レッドで退場となってしまった菅井。(まあ既に警告を受けていたので決定機で無くても退場だったでしょうが)
キャプテンマークを後藤に託し、ピッチを去る事となります。

中央やや左という位置からこのFKを蹴るのは、当然ながら名手・鈴木惇。
左足で狙いすましたシュートが壁を越え、ゴール右上を襲います。
しかし次の瞬間ゴールバーを叩く音が響き、惜しくも決まらず。

命拾いした沼津ですが、以降数的不利での戦いに突入。
36分に鈴木拳→瓜生へ交代と、中央を固めての4-4-1へとシフトしたでしょうか。
直後に右CKのチャンスを迎えると、キッカー瓜生のクロスがクリアされ、再度瓜生がクロス。
ファーサイドで濱がゴール方面へと折り返すと、渡邊がヘディングシュートをゴールに突き刺し。
不利を跳ね返す勝ち越し点、かと思われましたがオフサイドで無効となります。

ヒヤリとした藤枝、その後はやはり攻撃権を支配し押し込みます。
ロングパスも交えつつ、何度もクロスを上げる攻撃で勝ち越しを狙いますが、フィニッシュには繋がらず。

沼津は43分に渡邊→今村に交代。
その直後の44分、中盤右サイドから安在がドリブルで運び、エリア手前で中央へパス。
そして瓜生がペナルティアークがシュートするも、GK杉本がキャッチ。
押し込んでいた藤枝とは対称的に、数的不利の沼津がゴールを脅かすというねじれ現象が描かれます。

藤枝も直後の45分、幾度もエリア内にボールを送り込んだのち、落としを経て後方から那須川?がシュート。
ブロックでこぼれたボールを大石が拾ってシュートするも、GK大友がキャッチ。

互いに2点目を狙うスタイルを維持しつつ、アディショナルタイムへ。
そこでも沼津2本・藤枝1本とシュートが重ねられる白熱の様相で、最後に好機を得たのは沼津。
森のロングパスが跳ね返されるも、安在が拾ってエリア内右へと送り、走り込んだ徳永のクロスが中央へ。
そして高橋が捉えヘディングシュートを放ちましたが、ゴールバーを掠めてゴール上へと外れ。
そして試合終了の笛が吹かれ、一歩も譲らない試合内容に相応しく、1-1で引き分けという結果に終わりました。

今季のJ3はクラブ数が奇数という事で、試合の無いクラブが生まれるやや変則的なシーズンに。
またU-23の廃止もあり試合数も全体的に少なく、昇格を目指すには取りこぼしを続けるのは許されない。
5戦で3引き分け(1勝1敗)と出遅れた格好となった藤枝ですが、選手編成に相応しい結果を叩き出せる日は来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第10節 ブラウブリッツ秋田vs水戸ホーリーホック

2021-04-28 16:32:41 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(3節・千葉戦、2-0)
※前回の水戸の記事はこちら(5節・松本戦、3-0)

自慢の攻撃力も、最近は陰りがさし失速気味の水戸。(4戦で1勝3敗・3得点)
このタイミングで守備強度の高い秋田が相手、しかも天候的にも強風とやり辛い一戦となりました。

そんな状況で右サイドバックに村田、左SBに鈴木喜丈と、ともに本職では無いSBを起用する大胆な方策。
前年同様、競争を図りつつメンバーを入れ替えながら戦う体制を敷いている秋葉忠宏監督。
そのため日によっては安定度に欠けるスタメンとなる事も多々で、今季で言えば、ボランチ(1アンカー)の平野が欠場した試合は3戦全敗。(途中出場の1試合は勝利)

試合が始まると、前半2分にその平野が、秋田・齋藤との競り合いで頭部から出血してしまう事態に。
止血して試合に復帰、そのままフル出場するも、早くも包帯を巻いての痛々しい姿を見せる事となりました。

前半は秋田が風上となり、そのロングボールを積極的に蹴り込むスタイルは、まさに追い風そのものでありました。
しかし立ち上がりは、逆風であるはずの水戸もロングボール重視で攻撃。
どれぐらいボールが流されるのかをチェックする意味合いもあったのでしょう。
4分、GK牡川のキックが相手のクリアミスを誘発し、そこから中山仁斗落とし→松崎エリア内へロブ→山根ボレーシュートと繋がるも枠外に。

しかしお互いにロングボールを蹴り合えば、風上側が優勢になるのは道理であり、その通りに10分以降は秋田に主導権が移ります。
裏狙いのボールで選手を走らせ、繋がればよし、そうでなくても相手がクリアで逃げる事を狙い。
そしてセットプレーを得てゴールを狙っていく、という全体の狙いに全くブレは見られず。
この日は初のスタメンとなった普光院がボランチに位置し、放送席の中でも「繋ぐスタイルも出来るのでは」と語られておりましたが、基本方針に変わりははありませんでした。

相手を押し込みつつも決定機は掴めない秋田でしたが、20分。
クリアボールを受けようとした水戸・中山仁から、輪笠が反則気味に奪ってから攻撃、右サイドで拾った鈴木準弥からパスを受けた普光院がエリア内右へ切り込み。
そしてマイナスのクロスが入り、ニアサイドに走り込んだ中村がシュート。
グラウンダーで左サイドネットに突き刺し、見事先制点を挙げた秋田。

その後も秋田は押し込み続け、ロングスローで水戸エリア内を脅かし。
右サイドで鈴木準が投げ入れるだけでなく、左サイドでも、普光院がその役を務めひたすらエリア内へ投げ入れる体制を作ります。
25分に飲水タイムが挟まれてからもその流れは不変で、セットプレーだけで無く、敵陣でのパスカットからも好機を作る秋田。

30分過ぎからようやく水戸も攻撃権を掴み。
立ち上がりのロングパス攻勢から切り替えるも、秋田の速い寄せに苦しみ流れを掴めずにいましたが、ここに来てサイドチェンジを絡めての攻撃。
33分、右サイドで奥田・松崎らが細かく繋いだのち、松崎がサイドチェンジで左へ送り。
こぼれ球を中央で山根が拾い、村田が右ハーフレーンからミドルシュートを放つも、ブロックに当たりゴール左へ外れ。

しかし秋田の流れを堰き止めるには至らず。
そのまま苦戦を続けつつ時間を浪費し、アディショナルタイムへ突入。
そこで秋田は好機を作り、加賀の縦パスを齋藤がポストプレイで右へ送り、受けた沖野が溜めたのちグラウンダーでクロス。
ニアサイドで齋藤が合わせシュートするも、ブロックされてコーナーキックとなり、そこでの攻めもクリアされてスローインに。
再度右からロングスローを投げ入れる鈴木準、ニアサイドで中村がゴールと逆向きで胸で収め、反転してクロス気味にシュート。
これが左ゴールポストに当たり、中央の茂へと跳ね返る絶好のシーンとなりましたが、茂のボレーシュートはゴール左に逸れてしまいました。
最後に決定機を逸した秋田でしたが、リードを保ち前半を終えます。

前年J3リーグを圧倒したその実力を、J2の舞台でも発揮している秋田。
大ベテランの加賀がセンターバックに入り、入れ替えながらレギュラー起用を続けているなど、CBに薄さを感じる陣容ながら堅守をここまで保っています。

開幕から5戦で3勝を挙げる上々の滑り出しで、戦術的にも相手に立ち塞がる厄介なチームとして存在感を示し。
監督の吉田謙氏も、独特過ぎるインタビューの応答により注目を集めるなど、J2の戦いの中に十分割って入れているというここまでの印象です。
これから新潟・琉球はじめ上位陣との対戦が組まれており、果たしてどれだけ渡り合う事が出来るか。
まだ先の話ですが、非常に興味深いものであります。

後半はサイドが変わり、一転して向かい風の中の戦いとなった秋田。
それでも立ち上がりは、前半と同様にロングボールで好機を作っていきます。

しかし最初にシュートに持ち込んだのは水戸で後半4分、左サイドで鈴木喜・山根・新里が細かく繋ぎつつ、逆サイドから松崎も絡んで押し込み。
松崎が奥田とのワンツーでエリア内に進入し、シュートにいくも威力無くGK田中がキャッチ。

次第に秋田は攻撃権を得れなくなり、水戸の攻撃に構える展開を強いられます。
それでも寄せの速さで水戸に自由を与えず。
主に右サイドを使ったこの時間の水戸の攻撃でしたが、スルーパスをケアされて奪われるシーンが目立ち、クロスを上げる段階までも到達出来ません。
14分の水戸、中央で様子見のパスを繋ぐも、展開出来ずにそのまま平野が遠目からシュートを放つも枠外に。
秋田の堅さの前に、崩しを考える余裕も無い事が伺えたシーンでした。

手詰まり感漂う水戸でしたが、16分に交代カードを切り鈴木喜→温井。
本職のSBが入った事により、温井が左サイド高目の位置でボールを受けてクロス、という攻撃でリズムを与えていきます。
17分は中央で山根がドリブルから左のスペースへ展開し、温井が走り込んでダイレクトでクロス。
これを中山仁が中央で収め、そのまま反転シュートを放ちましたが秋田・増田にブロックされゴールならず。
19分にはCKから、キッカー新里のニアへのクロスを山根がヘディングシュートするも、ブロックされて右ゴールポストの外側に当たり。
再度のCK、クロスがクリアされたボールを、中央から温井が叩き付けるボレーシュート。
しかしコース上に居た中山仁に収まり、戻して山根がシュートもブロックに阻まれ、その後村田がシュートするも枠外に。
惜しいシーンが生まれ始める水戸。

押され気味となった秋田は、21分に沖野・中村→久富・才藤と2枚替え。
23分の秋田は右からのロングスロー、クリアされたボールを加賀がボレーシュートしたものの上空へと上がり、普通なら枠外で終わる所が風に押し戻されてGK牡川がパンチングという珍しいシーンも。

水戸が攻め込むも同点に出来ないまま、25分に飲水タイム。
明ける際にさらに手を打つ水戸、山根・松崎→ブラウンノア賢信・森と2枚替え。
長身を生かしてターゲット役を果たすブラウンノア、中山との2トップの4-4-2にシフトしたようもに見えました(奥田が右サイドハーフ・森が左SH)が、詳しくは解らず。

しかしその後水戸はシュートにまで辿り着けなくなり。
逆に秋田は30分にカウンターが炸裂、水戸のCKをクリアしたこぼれ球を久富が拾いドリブル、そのまま縦パスをを出して齋藤のポストプレイを受け取りさらにドリブル。
そしてエリア内右へとスルーパスを送り、走り込んだ才藤の奥で受けた茂がシュート。(ブロック)
相手の猛攻を跳ね返しカウンターで脅かすという図式を、この日も綺麗に作り上げます。

34分に再度水戸がカードを切り、今度は村田・新里→岸田・平塚の2枚替え。
以降左サイドで形を作り、右奥へ岸田を走らせるロングパスで活路を見出そうとします。
しかし秋田の壁を崩す有効打とはなり得ず。

長所を押し出しつつ守る秋田。
しかし38分に、ボランチとして奮闘した普光院が足を攣らせて交代(飯尾が出場、同時に齋藤→武へと交代・輪笠が左SB→ボランチにシフト)になるなど、そのダメージは決して小さくなく。
それでも水戸にシュートを撃たせぬままATまで持ち込みます。

諦める事無く攻め上がる水戸、右サイドで細かくパスを繋いだのち、森が縦パスを送ると中山仁がエリア内で収めてチャンス。
しかし秋田ディフェンスに囲まれて撃てず、こぼれた所を温井が走り込んでシュートしますがこれもブロックされて決められず。
CKではGK牡川も上がり、こぼれ球を跳んで合わせにいく場面も見られ。
なりふり構わない姿勢を見せ、最後は平野のロビングから中山仁がヘディングシュートを放ちます。
しかしこれもGK田中にキャッチされ、そして試合終了を告げる笛が鳴り響き。
2試合連続でウノゼロの敗戦と、攻撃力は依然として冴えぬまま終わった水戸。

逆に4勝目を挙げた秋田、この4戦はいずれも無失点勝利。
勝利への道筋がハッキリと見えている何よりの証拠であり、一丸となってそれを辿る戦いは今後も続いていく事でしょう。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第11節 清水エスパルスvs湘南ベルマーレ

2021-04-27 15:54:23 | サッカー視聴記(2021年J1)

<清水スタメン> 4-4-2
GK 権田
RSB エウシーニョ CB 鈴木義宜 CB 立田 LSB 奥井
RSH 中山 DH 河井 DH 宮本 LSH 西澤
FW 鈴木唯人 FW チアゴ・サンタナ
<湘南スタメン> 3-3-2-2
GK 谷
RCB 舘 CCB 石原広教 LCB 大野
RWB 岡本 DH 田中 LWB 古林
IH 名古 IH 山田
FW 石原直樹 FW 大橋

中々チーム構築が進まず、引き分け絡みでチマチマと勝ち点を稼いでいる、という印象である今季の清水。
少しずつ前進つまり漸進している感じでもありますが、流暢な事は言っていられないのが、降格枠が4つに倍増している今季のレギュレーションでもあり。

守備構築で名を挙げてきたミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を監督に招聘したものの、やはりこれまでのチームとのギャップに苦しんでいる感じ。
前年までのセレッソ時代、前任の監督・尹晶煥(ユンジョンファン・現千葉監督)氏も守備重視の指向だったので、まだ楽な仕事だったという事もあるでしょう。
しかし清水は、失礼を承知で言えば前年までの迷走で守備はボロボロな状況で、建て直す事はそう簡単にはいかず。
そんな状況故か、ここ最近はプレッシングを強める方策を採っている(と放送席で謳われていた)らしいロティーナ氏。
どうにか失点数を減らしているものの、得点数も伸びずに引き分けが膨らんでいるという状況で、チームの歩を何処に進めていくでしょうか。

試合が始まり、清水は最終ラインでボールを回しつつ、最前線に控えるサンタナを活かすべくロングボールを入れていくスタイル。
ロティーナ氏の持ち味である「堅守遅攻」は根付きつつあり、湘南の攻撃機会を減らしつつ好機を作っていくという立ち上がり。

そんな状況で、異端に見えたのが上がり目でプレーしたがる右サイドバックのエウシーニョ。
彼の突破や技術から好機が多々生まれるものの、守備重視の思惑からは外れたような起用に映りました。
まあ数年来からの主力故、外せないというのもあるでしょうが。

そんな中、早々に湘南にアクシデントが起こり、前半13分に石原直が足を痛めてピッチの外へ。
そのまま交代となってしまい、代わって町野が投入されました。

時間が進むと共に、ロングパスだけでは好機が生まれなくなってきた清水の攻撃。
右サイドでエウシーニョ中心に細かいパスを散らしつつ、エウシーニョが縦パスを入れて崩さんとするのが目立ったシーン。

何処で逆の左サイドを絡めるのか、なんて事を考えていましたが、33分に好機。
鈴木義のロングパスを中央で受けたサンタナから、鈴木唯→奥井と左へ展開されると、エウシーニョが左サイドへと寄ってきてボールを受け。
そして西澤経由で中央へと移り、中山→エウシーニョ→西澤と渡り、エリアライン際から西澤がシュート。(GK谷キャッチ)
一辺倒から脱したようなシーンが見られると、35分には敵陣中央で西澤がボールを奪い、鈴木唯が細かいドリブルでエリア内に進入してシュート。(ゴール右へ外れる)
38分には左サイドでサンタナがキープで時間を作り、宮本から一気にエリア内へロングパスを送り、逆サイドから走り込んだ中山がヘディングシュート。(枠外)
様々な攻め手からフィニッシュに繋げていきます。

一方の湘南は、ボールは繋ぐものの中々シュートシーンを作れずに推移。
3バックの左右が上がりつつ、シャドーも開いてサイドに人数を掛けるなど、やりたい事はハッキリと分かる攻撃。
それでもFWのアクシデントも影響したか、最後の部分で繋がらず。
前半の終盤は、業を煮やすようなミドルシュート攻勢が見られたのもその影響が大きかったでしょうか。

その終盤の42分、清水も好機。
左サイドから、中央でエウシーニョが受けたのち縦パス攻勢で前進、鈴木唯のエリア内への突破からこぼれたボールを西澤が左からクロス。
GK谷がパンチングでクリアするも、跳ね返りを河合がミドルシュート、ブロックで左へこぼれたボールを尚も奥井がシュート(GK谷キャッチ)と連続攻撃。
シュート数を重ねましたが、スコアを動かす事は出来ず前半を終えます。

押され気味なうえ、カードを一度使っている湘南はハーフタイムに動き。
田中→中村駿と、アンカーを代えて挑んできました。
前年までは押しも押されぬ山形の主力だった中村駿、アマチュア契約(群馬)からJ1まで這い上がってきた男として名を上げられるか。

しかし後半も、清水が好機を作っていく展開は変わらず。
後半4分ゴールキックから繋いで右サイドへ、エウシーニョがドリブルで持ち上がってスルーパス。
受けたサンタナから中山へと渡り、エリア内に入ってシュートを放つもGK谷が際どくセーブ。
それと前後してミドルシュートで脅かすシーンも作り(2分に鈴木唯・8分に宮本)、押し込んでいく清水。

対する湘南は9分にカウンター、左サイドから古林のスルーパス(その前に中山を剥がした動作が巧かった)が町野へと通り、町野はそのままドリブルでエリア内左へ持ち込み。
奥からクロス気味のシュートをGK権田に当て、コーナーに持ち込むと、キッカー中村駿のニアサイドへのクロスをフリックする町野。
中央に流したものの繋がらずと際どいシーンを作りました。

ここからやり返したい湘南、前線から果敢にプレスを掛け、14分にはGK権田に対し町野がスライディングで倒してしまう場面も。(反則)
それでも冷静にいなす清水、その直前に西澤→中村慶太へと交代。
そして交代策がピタリと嵌ります。

15分、サンタナの左への展開から、ボールを持った中村慶はカットインして右へパス。
右ハーフレーン・エリア手前でフリーのエウシーニョが受け、そしてクロスを入れると、サンタナがヘディングシュートで仕上げ。
危険なエリアでエウシーニョに渡った時点で勝負あり、というような先制点で、湘南を自分のサイドへと寄せる動きを見せた中村慶も見事でした。

勢いに乗る清水、尚も19分にエウシーニョのスルーパスを受けた鈴木唯がミドルシュート。(ゴール左へ外れる)
21分には中村慶がエリア内右へのロングパス、奥で中山が落とした所をエウシーニョがシュート(枠外)と、追加点を狙わんという攻勢。

23分に飲水タイムが挟まれ、反撃に出たい湘南もボールを握り始め。
ボールを繋ぎつつ、その過程で左CBの大野が最前線まで上がりターゲット役を務めるシーンが目立ち始めます。
疑似的なパワープレイという感じでしたが、それが裏目に出かかったのが29分。
清水が鈴木唯のボール奪取から、中村慶の右へのスルーパスがフリーの中山に渡る絶好機。
大野の居ない湘南守備陣を尻目に、ドリブルでエリア内右へと入り込む中山から中央へ横パスが出され、サンタナが合わせシュート。
絶体絶命と思われましたが、石原広がブロックして辛うじて防ぎ。(戻った大野がクリア)
何とか踏ん張った湘南でしたが、以降大野の上がりは自重気味となりました。

窮地の湘南は、32分に切り札を投入。
合流したてのウェリントンが交代で出場(大橋と交代)、同時に古林→毛利に交代。
ウェリントンの得点力は勿論の事、この毛利も今季初出場と、新星に賭ける采配を採った浮嶋敏監督。

湘南はボールを握り、同点を狙わんと攻め上がり。
ウェリントンが加わった事でロングボール攻勢に……と針が振れる訳でも無く、相変わらずパスワーク重視での攻撃。
むしろウェリントンのコンディションが不安要素であり、「ウェリボール」と呼ばれる程のポストワークは影を潜めたこの日。
疲労の色も深まる終盤、40分に双方交代。
清水は鈴木唯→指宿、湘南は名古→茨田へと選手を代えます。

そんな中、この日初のベンチ入りとなった毛利。(古林と同じく左ウイングバック)
43分、左サイドからロングボールをウェリントンに入れ、収めたウェリントンから右へと展開して山田のクロスへと繋がり。(シュートまではいけず)
何処と無く、これまで湘南のパスワークに交じる機会が無かった毛利が、先入観無くターゲットに向けたボールを蹴り込んでいるようでありました。

しかしそれが最良の結果を生み出します。
直後の同じく43分に、茨田の右→左へのサイドチェンジを町野が落とし、拾った毛利がすかさずクロス。
するとウェリントンが中央やや左で、得意のヘディングシュートを炸裂させ、強烈なボールがゴール左へと突き刺さり。
即結果を出したウェリントン、そのヘディングの威力に衰えは見られない事を強烈にアピールする同点弾でした。

その後はスタミナ勝負の様相で、清水は指宿を狙ったロングボールから好機を作れば、湘南は押し込んだのち町野のロングスローで清水守備陣を脅かし。
最後に攻撃権を得たのは清水で、カウンター攻勢で右サイドで中山が抜け出しドリブル。
溜まらず湘南・舘が警告覚悟での反則で止め(実際に警告)、そこからのフリーキックで、キッカー中村慶がクロスを上げるもフィニッシュには持ち込めず。

結局1-1のまま、勝ち点1を分け合う結果となりました。
おまけに清水・湘南共に仲良く勝ち点11、2勝5分4敗という成績。
降格圏から一段上という今の状況で、試合数の少ないガンバが浮上しないうちに勝ち点3を得たいという思惑だったでしょうが、中々上手くいかないものです。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第10節 ジェフユナイテッド千葉vsSC相模原

2021-04-26 18:19:57 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(3節・秋田戦、0-2)
※前回の相模原の記事はこちら(4節・大宮戦、2-1)

最近3戦で無敗(2勝1分)と、上り調子の戦績である千葉。
内容的には、堅守が光っての無失点試合を継続しているのが最もたる要因となっています。
一方で攻撃面では2点のみと不発で、嫌味を込めて言えば、ウノゼロでの勝利に活路を見出すしかないという状態。
今季から攻撃面での落とし込みを重視している節がある尹晶煥(ユンジョンファン)監督も、未だ時間が欲しそうな雰囲気が、最近の試合前コメントからは伺えるような感じでしょうか。

そんな状況で迎えた、J3からの昇格組である相模原との一戦。
同じ昇格組の秋田とは3節で対戦、その時は完全に「ボールを持たされる」状態にさせられた上での敗戦を喫してしまった千葉。
今回も、守備重視の相模原だけに同様の内容を押し付けられる可能性が高く、そして実際それをなぞる様な展開となりました。

千葉のキックオフで試合開始の笛が鳴ると、ボールを蹴り出さず、後方で繋ぐ入りを見せます。
8節・栃木戦から採用した3バックのフォーメーションを継続し、3バック(右=岡野・中央=チャンミンギュ・左=鈴木大輔)が互いに距離を取り、サイドへスムーズにボールを送る形でのビルドアップ。
しかしこの日は3-3-2-2なため、1アンカー(小林)へのパスの道を切られ、もっぱらサイドアタックが攻め手となりました。

そんな形を見せた千葉でしたがペースを握る事は出来ず、逆に相模原が攻撃権を支配。
前半3分、夛田のユーリ目掛けたロングパスからボールが繋がり、左サイドからの舩木のクロスをニアサイドでユーリがヘディングシュート。(枠外)
早くも得意な形を見せると、その後もロングパス中心に好機を作っていきます。

千葉は9分に福満がミドルシュート(枠外)を放ち、以降ポゼッションの千葉・カウンターの相模原という図式が成り立ち始めましたが、その矢先にアクシデントが。
相模原・ユーリが足を痛め、筋肉系のトラブルらしく続行不可能となってしまい、早くも交代に。
フィジカルモンスターとして相手を脅かす存在のユーリ、今後への不安を残しつつピッチを去る事となってしまいました。(ホムロが交代出場)

相模原に暗雲立ち込める中、千葉サイドにもアクシデント。
ポゼッションを高めて攻め上がる中、右ウイングバック・米倉が自らタッチにボールを出し、直後に交代に。
こちらも足を痛めてしまったらしく、そのままピッチを去る事に。(溝渕が交代出場)

サイド攻撃が中心の千葉ですが、ターゲット役も兼ねる大槻がサイドに開かないと好機に繋がらない場面が多々。
そのためクロスが上がっても脅威にならず、攻勢を掛けながらも流れの悪さを感じる展開に。
飲水タイム(23分)後、29分に溝渕が右ハーフレーンをドリブルで前進、そのままクロス気味にミドルシュートを放ったものの不発。(枠外)
中々フィニッシュに結び付かず、もどかしさを感じるようなシーンともとれました。

膠着状態の中、相模原はセットプレーからチャンス。
36分の右コーナーキック、キッカー舩木はグラウンダーでエリア手前へと送るサインプレーを選択し、中央から川上がミドルシュート。
ブロックで何とか防いだ千葉ですが、この時にエリア内で大槻が相模原・鎌田と交錯し、肩を痛めてしまう事態に。
苦悶の表情のまま担架で運ばれる大槻、またもやアクシデントか……と思われましたが、大槻はその後根性でピッチに復帰します。

それが実ったか、今度は千葉が42分のCKで決定機。
先程の相模原をインスパイアしたのか、キッカー見木はグラウンダーでクロスを入れると、ニアサイドに走り込んだ高橋がシュート。
ブロックされたボールが中央やや左に位置する大槻の下へと転がり、すかさずシュートした大槻ですがGK三浦がセーブ。
尚も拾った大槻が戻し、福満がミドルシュート(ブロックされ枠外)と攻め立てましたが、ゴールは挙げられなかった千葉。

相次いだアクシデントで前半から長めとなったアディショナルタイム。(5分)
相模原がフリーキックを得ると、ロビングの跳ね返りを夛田が拾って遠目からグラウンダーのシュート。
ブロックされるも尚も繋ぎ、左サイドからの川上のクロスを平松がヘディングシュートしますが、惜しくもゴール左へと外れ。
お互いにセットプレーでフィニッシュが目立つ展開で、流れの中の攻撃=セットプレーを得るための手段という感じも抱かせつつ、スコアレスで前半を終えます。

迎えた後半、千葉サイドはハーフタイムに2枚替え。
大槻・福満→櫻川ソロモン・船山と、FWを揃って交代し勝負に挑みました。
大槻は負傷の影響もあったでしょう、前半のうちに退くのと、HTまで粘るのとでは交代枠の消費も段違い。

その立ち上がり、千葉が右サイドからの攻撃で押し込み。
相手のクリアボールを拾っての連続攻撃も見られ、前半パスコースを消されていた小林も攻撃に積極的に絡み。
後半3分には右→左へとサイドを振るパスワークののち、左サイドからのクロスのこぼれ球を繋ぎ、見木がミドルシュート。
しかしゴール右へと際どく外れてしまいました。

結果的に、この流れでモノに出来なかった事が響いた千葉。
5分の相模原の攻撃、GK新井章太のファンブルを和田が拾い決定機。
横パスから平松がシュートするも、ブロックされてゴールならず。
これでペースが途切れ慌て始めた千葉サイドを余所に、右奥からのスローインを得ると、舩木のロングスローが炸裂。
ニアサイドに入ったボールを梅井がフリック、そして混戦の中ホムロがシュート。
GK新井章がセーブし、尚も後方から和田が走り込んでシュート、これもGK新井章がセーブするもボールは再び混戦の中に。
そして鎌田ポストプレイ→白井シュートと繋いだ相模原、三度目の正直でゴールネットを揺らし。
この日誕生日を迎えていたという白井、記念すべきゴールを挙げました。

高いポゼッションを維持しながらも、先制点を献上してしまった千葉。
その後相模原に攻撃権を支配され始め、秋田戦が頭を過るような展開となりかけます。
それでも秋田よりも強度は劣るのが幸いしたか、再びペースを取り戻し。
12分に右サイドでの溝渕のクロスから見木がヘディングシュート(枠外)、16分に見木のカットインから高橋がミドルシュート(ゴール上へ外れる)と、フィニッシュを重ねていきます。
その流れの中で再びカードも切り、17分に高橋→ブワニカ啓太へと交代。(船山がシャドーにシフト)

2トップが櫻川・ブワニカというハーフ同士の組み合わせとなり、遠目からだと見分けも付きづらい2人を起点に圧力を掛ける千葉。
次第に相模原は最終ラインで跳ね返すのみとなっていきますが、それでもリードを保ったまま飲水タイムへ。(23分)
そして相模原サイドも交代カードを切り始め、25分に和田→清原へ交代。

その後も千葉が攻め込む図式は変わりませんが、27分に千葉のCKから相模原がカウンター。
星が左サイドを一気にドリブルで駆け上がりエリア内を急襲、シュートは撃てなかったものの、千葉側にプレッシャーを与えるには十分の攻撃でした。

秋田戦のような「フィニッシュどころか攻撃の形すらままならず」というシーンには陥らなかった千葉ですが、シュートは重ねるものの、ゴールマウスを脅かすようなボールは放てず。
29分に小田がエリア内左へと進入して上げたクロスを、中央で合わせた櫻川ですが枠を捉えられず。

相模原の最後のカードは37分で、星→梅鉢へと交代。
これで川上・梅鉢のドイスボランチとなり、3-4-2-1のフォーメーションへシフトという守備固めの体制へ。

それを崩さんと攻勢を掛ける千葉。
CKも多数得て、見木が退いた後(小島と交代・30分)は船山がキッカーを務めて、クロスという爆撃を相模原エリア内へ数多送り。
スローインではブワニカがロングスローを務め、これが中央にまで届く飛距離でエリア内を脅かし。
44分には相模原・平松のキックミスから好機が生まれ、櫻川のキープからブワニカがドリブルで抜け出し、ミドルシュートを放つもブロックされゴールまで届かず。
45分にはCKからチャンミンギュがヘディングシュート(枠外)と、様々なフィニッシャーを絡めたものの、ゴールを割れないまま最終盤を迎え。

相模原の、ホムロがコーナー付近のキープで時間を稼ぐシーンを経て、何とかパワープレイの体勢を採る千葉。
ラストはCKでGK新井章も前線に上がり、船山のクロスに跳ぶ新井章でしたがシュートは放てず、試合終了の笛が。

今節も攻撃面での課題が露呈した千葉を尻目に、連敗を止める2勝目を挙げた相模原。
堅守を崩さぬ戦いはまさにギリギリという様相ながら、目標だと思われるJ2残留という結果を得るには、現状最適の方法という感じでしょうか。
18位浮上と降格圏を抜け出したものの、今後もラインを行き来する事が予想される中、白兵戦を無事に駆け抜ける事が出来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第9節 モンテディオ山形vsV・ファーレン長崎

2021-04-24 18:33:00 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の山形の記事はこちら(5節・岡山戦、0-1)
※前回の長崎の記事はこちら(6節・甲府戦、2-1)

ともに開幕前は昇格候補と謳われながら、出遅れたクラブ同士の対戦。

山形のホームはこれが4試合目で、過去3戦はいずれも敗戦。
特にアウェイでは無敗にも拘らずと、悪目立ちしているホームでの戦績で、長く続くようだと士気にも影響しがち。
どうやら不穏な予兆はこの辺りに現れていたようで、ここで劣勢を跳ね返せなければ、昇格を口にする事すら許されないシーズンとなりそうな山形。
そんな状況にも拘わらずここ4試合は無得点、しかも攻撃の中心であるヴィニシウス・アラウージョは欠場中(体調不良との事らしい)と、逆風激しい中どうなるのか。

試合が始まり、お互いにロングボールを蹴り合う入り。
ともに後方からボールを繋ぐスタイルながら、不調に陥っているのを気に病んでかの方針転換が伺える一幕となりました。

そんな状態の中、前半5分の山形。
左サイドから加藤のクロスがクリアされ、長崎が反撃に移らんとする所を右ハーフレーンで半田がボールを拾い、そしてすかさずミドルシュート。
ボールはグラウンダーでゴール左隅に突き刺さり、先制点を挙げた山形。
実に5試合ぶりの得点で、思い切ったミドルシュートで殻を破る形となりました。
同時に、この試合のカギがミドルシュートとなる事を暗示していたようですが。

先制を許した長崎も、10分前後から反撃体制。
後方からのビルドアップが基本線なのは変わらずも、以前よりも極力シンプルに前進する方策で好機を作っていきます。
12分右サイドでパスを繋ぎ、名倉がエリア内右へと進入してラストパスを出し、富樫がシュート。
ブロックされてコーナーキックとなり、キッカー秋野のニアサイドへのクロスを富樫がフリックし、中央で江川がヘディングシュート。
ボールはクロスバーを直撃、と思った刹那オフサイドの笛が鳴り無効に。

惜しいシーンが見られた長崎でしたが、これを境に攻撃権は山形に移り。
ショートパスを繋ぐいつもの攻撃で、サイド突破を中心に好機を作っていくも、フィニッシュには結び付かず。
おまけに19分には岡﨑が足を痛め、相手エリア内で倒れ込むシーンも生まれてしまいます。
離脱者が続出している山形、この日もそんな不安を抱えながらの試合となりました。

それが影響したのか、反撃に移った長崎は23分。
敵陣で秋野の右サイドへの展開から、エリア内右奥へ切り込んだ毎熊からクロスがファーサイドに上がり。
これを走り込んだルアンが、胸で押し込む(?)シュートでゴールにねじ入れます。
ルアンの腕に当たったとして山形サイドからハンドのアピールが上がるも、ゴールは認められ同点に。
同時に飲水タイムへと突入します。

勢いに乗った長崎、尚も相手ゴールを脅かし。
28分には右サイドから名倉が、カイオ・セザールや澤田とのパス交換を交えてエリア内に切り込み、そのままシュートを放つもGKビクトルがセーブ。
直後には敵陣で澤田のボール奪取から、パスを繋いだのちまたも名倉がミドルシュート(GKビクトルキャッチ)と躍動します。

そんな折、30分に山形・岡崎が再度倒れ込み続行不能に。
國分と交代し、早くもカードを使う事を強いられた山形。

34分頃から、山形も盛り返し再度攻撃権を支配。
サイドからクロスをバンバン上げていく攻撃を仕掛けますが、やはり得点までは辿り着けず。
36分に、GK徳重がパンチングでクリアしたボールを、山田康太がシュートした(枠外)のが唯一のフィニッシュとなりました。

前半も終わり際となり、再び長崎へと攻撃権が移り。
何処と無くターン制のような前半となりましたが、そのアディショナルタイム。
クリアボールを拾ったカイオが毎熊にパスを出すと、エリア内右へと走り込んで彼のスルーパスを受け、そしてヒールパス。
そこに走り込んだルアンがシュート(枠外)と、流れるような攻撃を見せましたが不発。
結局前半は同点(1-1)のまま折り返す事となります。

共に交代無く迎えた後半、双方セットプレーから好機を掴む入りとなります。
最初にCKを得たのは長崎(後半2分)で、キッカー秋野のクロスがクリアされたボールを、澤田がシュートしますがブロックに阻まれ。

直後の3分に山形もCKを得、キッカー國分のクロスがクリアされたのちの後方からの二次攻撃。
右サイドから中村充孝のクロスが上がり、こぼれたボールを半田が落とし、走り込んだ南がシュート。
ブロックされた跳ね返りを、尚も山田拓巳がミドルシュートを放ちましたが、長崎・カイオのブロックに阻まれます。

その後は山形がペースを掴み、セットプレーも絡めつつ攻勢に。
パスワークが冴え渡り、何度もエリア内を伺いますが、肝心のシュートは中々放てず。

逆に長崎は12分、左サイドでの前進から亀川がクロス、クリアされたボールを秋野がミドルシュート。
GKビクトルにセーブされ左CKとなり、そこから跳ね返しやブロックを経て3度目のクロスが右サイドのルアンから入る、中央で富樫がボレーシュート。
しかしこれもGKビクトルのセーブに阻まれ、後一歩でモノに出来ず。

一種の膠着状態となり、両ベンチも中々動けずに時間を消化。(山形が前半アクシデントで一枠使っていたという要素もありますが)
22分にようやく、長崎がカードを切りにかかります。
ルアン→エジガル・ジュニオへと交代、4-2-3-1から4-4-2へとシフト。
1トップがメインのフォーメーション故、このエジガルや都倉が中々働き場を得られないという、一種のミスマッチが起こっている今季の長崎。そもそもポストプレイヤータイプが揃いすぎという事もありますが
前節(町田戦・0-3)のように負ける時は完敗が目立つ事もあり、クオリティ高いストライカーの投入で後半勝負、という青写真を今後描いていけるかどうか。

23分に飲水タイムが挟まれ、明けた後最初のシュートは山形。
左サイドから、エリアライン近辺で中央へと繋いでいき、中村充がシュートしましたが枠を捉えられず。
それでもどちらともいえない流れのまま時間は進んでいき、とうとう残り15分を切り。
そして試合を決めたのは、遠目から果敢にシュートを放つ姿勢でした。

33分の長崎、左サイドで秋野がラフに前方へ送ると、富樫が収めたのち戻し澤田→秋野→カイオと渡り中央へ。
カイオはボールキープで相手のアタックを剥がし、遠目からミドルシュートを放つと、これがゴール左上を捉えるゴラッソに。
この日再三好セーブを見せていたGKビクトルもノーチャンス、という勝ち越し点となりました。

尚も長崎は攻撃の手を緩めず、直後の35分。
右からのスローインを受けたカイオが前進から中央へヒールパスを送り、澤田のポストプレイを経て、走り込んだエジガルが再び果敢にシュート。
威力あるシュートが再度山形ゴール左を捉え、あっという間の追加点。
立て続けにミドルシュートを叩き込んだ長崎、大きく勝利に近づきました。

直後に山形も動き、中村充・山田康→ルリーニャ・中原と2枚替え。
ヴィニシウスが出られない状況故、磐田から獲得してきたこのルリーニャに掛かる期待は大きいですが、ここから跳ね返すにはマンパワーだけではどうにもならず。
以降もパスワークで長崎を押し込んでいきますが、守備を固める長崎の前に、ゴールを奪うのはさらに困難な状況を強いられます。

その長崎、40分に中盤の要のカイオが足を攣る事態が発生。
カイオ自身もベンチに向けて交代をアピールしていたものの、ベンチは彼を代える事は無く。
43分に毎熊→鍬先へと交代、ATに名倉→フレイレへと交代(3バックにシフト)と、着実に逃げ切りのためのカードを使っていきます。
終始山形の攻撃を跳ね返し続け、終了間際には再びエジガルが際どいシュートをペナルティアークから放つ(GKビクトルセーブ)シーンを作り。
そのまま何も起こさせず、3-1で勝利に辿り着きました。

一方攻撃のリズムは掴みながらも、決定力不足に泣くという負けパターンから脱せなかった山形、これで今季ホームでは4戦全敗。
試合後には、ゴール裏で選手とサポーターが言い合いになる事象も発生するなど、良くない雰囲気も露呈してしまう事に。

そして一日明け、クラブが弾き出した結論は……。
監督の石丸清隆氏を解任するというもので、まだ第一クール(思えば昔のJ2は4回総当たりでしたな……)が終わっていないという状況で早くも動きを見せる事となりました。
順位的にも降格圏(20位)に居る中、この選択がどちらに転ぶのかは予断を許さない状態。
良く謳われる「監督解任ブースト」、今季早くも愛媛がその力を得ているJ2ですが、果たして今後の山形はどうなっていくでしょうか。

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