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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第9節 ベガルタ仙台vsFC今治

2025-04-14 16:01:30 | サッカー視聴記(J2)

※前回の仙台の記事はこちら(5節・水戸戦、2-2)
※前回の今治の記事はこちら(4節・愛媛戦、3-2)

<仙台スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(秋田戦、1-0)出場停止だった武田はリザーブに留まる。
  • 7節(富山戦、1-0)で負傷交代した相良は以降ベンチ外が続く。
  • 有田の負傷が発表され、2/26に発生して全治約3ヶ月との事。
  • 名願がプロA契約を締結。
  • 中田(阪南大)の来季加入が内定し、同時に特別指定選手となり6節(磐田戦、2-3)から登録される。

<今治スタメン>

  • 水曜(4/9)にルヴァン杯1回戦(順延/徳島戦、2-1)が挟まる。そこからの継続スタメンは無しで、大森・梅木怜・Mヴィニシウスが途中出場。
  • 5節(富山戦、0-0)で負傷交代した山田の詳細が発表されるも、治癒期間は未発表。
  • 来季加入が内定している菊池(江戸川大)が特別指定選手となり、6節(いわき戦、1-0)から登録される。

今季の前半戦は、本来のホームであるユアテックスタジアム仙台(以下ユアスタ)が、芝の張替えのため使用できないという環境下の仙台。
その代用がキューアンドエースタジアムみやぎで、兼用スタジアムながらその規模はユアスタよりも上という代物。

過去には代表戦も開催されるなど、それを活かすべくの運用が図られていましたが、最大のネックには逆らえず。
それは一重にアクセスの悪さであり、山中に位置するため公共機関では行き辛く、最寄り駅から直ぐに着けるユアスタとは雲泥の差。
頼りになる自家用車も、代表戦など大観衆が必至な一戦の際は渋滞が避けられないものとなり。
シャトルバスがユアスタから発車する(一部路線)というシステムも、そんな苦境を皮肉っているようであり何とも。
そんな評判の悪さ故か、使用頻度は激減して現在に至っています。

仙台もそれを重く見てか、当初はユアスタのキャパシティ越えを見込む試合に使用するはずでしたが、2013年を最後に開催は無し。
かくして大きなハコモノを持て余す格好となりましたが、ひょんな事から出番が巡ってきた今季。
思い起こされるのが2019年の福岡(当時J2)で、当時のレベルファイブスタジアム(現・ベスト電器スタジアム)が使用できない序盤戦(ラグビーW杯に合わせて改修のため)となり、それに合わせるようにチームが低迷。
そのため今季の仙台も、縁起がどちらに転ぶかという所でしたが、立ち上がりはまずまず(4勝2分2敗)でとりあえずは一安心でしょうか。

ロースコアの接戦を制する形で連勝中も、この日の今治は目下攻撃力爆発中というクラブ。
難しい一戦となるのは避けられないなか、どう立ち回ってそれを抑えにかかるか。

その今治、序盤からロングボールを前線に当てる手法から押し込み、セットプレー攻勢に。
梅木怜のロングスローも交えながら敵陣でサッカーを展開し、前半4分には攻めが途切れた後のゲーゲンプレスで奪取してからの好機。
右ワイドからカットインした梅木怜の中央への戻しで、加藤潤がミドルシュート(枠外)とプレッシャーを与え。

直後の5分、仙台も石尾ロングパス→荒木とダイレクトで前線に届けると、今治のパスカットが乱れて左コーナーキックをゲット。
クロスの跳ね返りを石尾がミドルシュートにいくと、このフィニッシュが主審に当たるという珍事。
これにより途切れたため当然ドロップボールになりましたが、その位置はエリアからすぐ手前と、疑似的な直接フリーキックとも取れる仙台の好機に。
距離を詰めたい今治ディフェンスとの牽制のなか、主審が落としたボールをすかさず郷家がシュートしましたが、前に出たタンキがブロックで防ぎ決められません。

しかしこれにより仙台もオナイウのロングスローを交えながら押し込みと、逆の展開に。
10分にそのロングスローからの二次攻撃で、後方左サイドから石尾のクロスがファーに上がると、菅田が折り返し。
そして中央で宮崎が身体で合わせ、ゴールネットを揺らしましたが菅田がオフサイドを取られてしまい、無念のノーゴールとなります。

アバウトな攻勢が続いた事で、どちらが主体的な攻めの体勢に入るかという点が見どころとなり。
12分の今治、プレッシングを受けるも戻し→GK立川左へショートパスでいなすと、加藤潤が持ち運んで敵陣へ。
しかし結局は近藤がアーリークロス(ファーのヴィニシウスの前でGK林キャッチ)と、強力なスコアラーであるヴィニシウスを活かすような攻めは変わりません。

仙台が17分から、CKとロングスローを交互に続ける攻勢になり、その跳ね返りに対し外からミドルシュートを積極的に放ち。
勝利したとはいえ、前節シュート3本に終わった事を気に病むかのように立ち回ります。

それでも20分が過ぎると、仙台も最後方からボール保持で組み立てる姿勢に。
23分今治のゲーゲンプレスを浴びながらの保持も、石尾が巧にキープで剥がして繋ぎ。
そのまま左サイドを運び、鎌田が奥を取ってマイナスのクロス(ニアの荒木の前でクリア)と、地上からでも十分に勝負になる事を示し。
26分、荒木が降りてのレイオフで、スペースを開けた所を石尾が受けて前進開始。
そして鎌田のスルーパスを受けたオナイウが左奥からカットインでエリア内を突くも、撃たんとさらに切り込んだ所を奪われて実りません。
しかし27分、29分と立て続けにパスミスから今治のショートカウンターとなり、後者はヴィニシウスのミドルシュートに繋がり。(GK林キャッチ)

先んじて地上で繋ぐ姿勢を取った今治は、助っ人2トップを活かす立ち回りに加え、チーム全体も前進を急ぐ意識が強まり。
敵陣で得たFKも、素早くリスタートする場面が目立ちます。
37分には左ハーフレーンで加藤潤が反則を受けた所からそれを選択、近藤がそのままポケットまで切り込みシュートするも枠を捉えられず。

ここから停滞する試合展開、お互い保持の姿勢から何も起こせない、という絵図が続き。
そうなると、41分にオナイウが敵陣深めでボールカット(そのままゴールラインを割る)、42分にヴィニシウスがプレスバックで奪う(その後左サイドでパスワークも戻して作り直し)という具合にボールゲインが目立つのは必然となり。
続く43分には、今治の後方からのミドルパスを菅田がカットすると、今度はフィニッシュまで繋がり。
中央で鎌田が持井を剥がして左へ展開し、受けたオナイウが再びカットインで中央からミドルシュート。(GK立川キャッチ)
これで仙台に針が振れたか、その後は序盤のようにスローイン攻勢に。
最後はオナイウのロングスローからの二次攻撃で、右奥へ切り込んだオナイウのクロスを菅田が合わせヘディングシュート。(枠外)
得点する機会は何度か生み出したものの、結局スコアレスで前半終了となりました。

ハーフタイムでの交代は無く後半開始。
すると終盤の流れは引き継がれ、後半2分にGK林ロングフィード→郷家フリック→宮崎ドリブルが加藤徹に反則を受け。
これによるFKから、またもセットプレーで攻勢を掛ける仙台。

後れを取った今治は、後半になるとヴィニシウスが降りてパスを受ける場面が目立ち始め。
次第に劣勢になった事を受け、ダイレクトプレイとショートカウンターのみでは限界があると悟ったでしょうか。
ビルドアップの流動化に努めたヴィニシウスですが、その姿勢は報われる事無く、攻撃機会を得られず時間を浪費してしまいます。

10分には仙台の攻撃を切るも、大森のヘッドでのバックパスがズレてしまいCKを献上するなど、絵図的にも苦しいものに。
その左CKで、キッカーオナイウニアにクロス→井上フリック気味にヘディングシュート(GK立川キャッチ)と、セットプレーから着実にダメージを与えていく仙台。

その後主体的な攻撃へと移る仙台に対し、今治は反則気味のアタックでそれを阻む(そして多発する仙台サポーターのブーイング)という具合に退潮著しくなる今治。
ハイライトは16分で、リトリートに徹する今治に対し保持に入る仙台、井上の右→左へのサイドチェンジはカットされるもこぼれ球を尚も繋ぎ。
エリア内を突く→跳ね返しという応酬を経て、左からオナイウが切り込んでポケット奥からクロス。
ファーで跳んだ宮崎の奥で郷家が足下で収める絶好機が訪れましたが、シュートは加藤徹のブロックに阻まれ先制ならず。

どう見ても押され気味なのは明らかな今治、ベンチが動いたのが20分でタンキ→笹へと交代。
FWを1枚削ったその采配通りに、(笹がボランチに入り)3-4-2-1へとマイナーチェンジさせる手を打った倉石圭二監督。

これによりなし崩し的なリトリートから、意図的なそれへと意識を変えたでしょうか、5-4-1のブロックを形成し仙台を迎え撃つ体勢に。
以降仙台はボール保持するだけ、という状況に陥り。

そんな中で24分、仙台が敵陣で真瀬がボールカットしてショートカウンターに入ると、そのまま奥へ切り込んでグラウンダーでクロス。
これが合わずに終わると今治がカウンターに持ち込み、近藤が持ち運び加藤潤とのパス交換も交えて敵陣へ。
そして抜け出すヴィニシウスにスルーパスが送られ、オフサイドに終わったものの、堅守速攻の意図は十二分に伝わる攻防となり。

勝ち筋を見出したかに見えた今治ですが、28分に再度ベンチが動くと橋頭保であるヴィニシウスが退く事に。(藤岡と交代、同時に梅木怜→弓場に交代)
これでカウンターが成り立たなくなり、仙台攻勢の流れが再度生まれる事に繋がってしまいます。
こうなると、水曜のルヴァン杯の終盤でヴィニシウスを(後半42分から)出場させた采配に疑問符が浮かび、これと前半ヴィニシウス(とタンキ)にパワープレイをさせた事で消耗が早くなってしまった印象を受けました。
なお仙台はこれ以前の26分に動いており、松井・オナイウ→武田・名願へと2枚替え。

仙台はオナイウが退いたものの、代わって入った名願が彼顔負けの突破力を披露。
何度も左からのカットインで脅かし、大黒柱の不在で勢いを失う今治に見せつけるかのように攻勢に入ります。
33分、名願がカットインからヒールパスと変化を付けるも、今治の壁は破れずポゼッションを続け。
そして中央から鎌田が浮き球で縦パス、宮崎が1タッチで前へ送ったボールを荒木がスルーし、右ポケットへ流れる所に郷家が走り込む決定機に。
そのまま奥へ切り込みマイナスのクロスを入れた郷家ですが、ニアで遮断され合わずと、これもモノに出来ません。

完全に守勢に回る今治ですが、その分仙台も崩しが難しくなり。
かつ激しく当たってくる今治ディフェンスへの難色も大きくなるなど、前節とは打って変わって優勢故の難しさを味わう事となり。
前述の好機以降、攻撃機会が生まれない時間が5分程も続いてしまった末に、39分にFWを揃って代え荒木・宮崎→安野・グスタボ。
局面を変えるべく、新顔のストライカーに勝負を託す事となりました。(安野がこれが2試合目)

その2人へと浮き球パスを届ける攻めが中心となる仙台、39分にミドルパスを収めた安野が(ダニーロに)反則を受け、左サイドからのFK。
クロスの跳ね返りを拾った石尾がミドルシュートと、この日積極的に放たれるフィニッシュですが枠を捉えられず。

押されっぱなしだった今治、41分に最後の交代を敢行し新井・加藤潤→三門・ディニスへと2枚代え。
大ベテランの三門を投入したものの、シャドーでは無くボランチに入り。(笹がシャドーに回る)
晩年故に守備強度が無くなり、近年は一列前での起用が中心だったため意外な采配に映りました。

その変節が奏功したか直後の43分に地上での繋ぎ、GK立川が小さいフィードでプレスをいなし、収めたディニスから左サイドで前進。
縦パスを受けた笹が奥へ切り込み、鋭いクロスが入りましたが走り込む持井には合わず。
しかしその直後、グスタボが大森に反則を犯し警告を受け、自陣からのFKですが時間も押し迫っていたため放り込み。
その跳ね返りを拾った三門が右ポケットへ切り込んでシュート、菅田のブロックでゴール前に浮き上がり、これを笹が詰めてヘディングシュート。
しかし浮いてしまい決められず。

その直後、ロングフィードを収めたグスタボにより前進の体勢に張る仙台、武田がディニスに反則を受けこちらも遠目からのFKで放り込み。
蹴る前にアディショナルタイムへ突入と、切羽詰まった攻防へと移り変わるなか、その二次攻撃で辛抱強く攻める仙台。
右奥からクロスが上がると、ファーで郷家が体勢を崩しながら折り返し、中央のグスタボが収められずもこぼれたボールが郷家の下へ戻り。
素早く起き上がって放たれた郷家のシュートが逸れて菅田に当たり、ラインに出ようとするボールをさらに菅田が追撃に。
しかしコースにGK立川が立ちはだかったのもあり、ミート出来ず結局ラインアウトと、どうしても先制点が生まれない膠着した試合に。

この際立川がポストに激突して痛んだ事で、目安時間(+4分)がアテにならなくなるAT。
しかしその後はお互い蹴り合い、奪い合いという絵図が続き、一歩も退かないながらもフィニッシュへの導線は生まれず。
0-0のまま試合終了を迎え、引き分けに終わりました。

旋風を巻き起こしている今治ですが、この日はやや助っ人、特にヴィニシウス頼みの攻撃という印象が強く。
ボール保持の際は、右センターバックの大森の持ち運びなど光るものも随所に見られていただけに、活かす下地はまだ足りないといった所でしょうか。
前節長崎を粉砕した(4-1)その活躍は象徴的なものでしたが、果たしてそれが恒常性あるものかどうかが、今後の注目となりそうです。

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