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TV観戦 2020YBCルヴァンカップ プライムステージ決勝 柏レイソルvsFC東京

2021-01-06 16:43:59 | サッカー視聴記(2020年以前)

<柏スタメン> 4-2-3-1
GK キムスンギュ
RSB 川口 CB 大南 CB 山下 LSB 古賀
DH ヒシャルジソン DH 大谷
RSH クリスティアーノ CH 江坂 LSH 瀬川
FW オルンガ

<FC東京スタメン> 4-1-2-3
GK 波多野
RSB 中村帆高 CB 渡辺 CB ジョアン・オマリ LSB 小川
DH 森重
IH 東 IH 安部
RWG 原 CF 永井 LWG レアンドロ

延期の影響で、既に翌シーズンの体勢作りに邁進する中で開催される事となった決勝戦、一発勝負の意味合いが一層強まった感があり。
それでもFC東京側は、ACLの最中に相手の蛮行でディエゴ・オリヴェイラを故障で欠き、爪痕の残るメンバー構成に。

これまで1度この大会を制している柏と、2度制しているFC東京の戦い。
現在指揮を執るネルシーニョ監督の、第一期政権時の安定期に制した柏。(2013年)
しかしこの年は、シーズン途中でネルシーニョ氏が辞任表明→のちに撤回(実際にヘッドコーチ・井原正巳氏が代行した事もあった)という騒動もあり、安定しているのかどうか不透明な一年だった。(リーグ戦は10位)

一方FC東京も、2度目に制した際(2009年)は、その翌年(2010年)にJ2降格となってしまうなど縁起はあまり良くない。
最初に制したのは2004年で、この際の決勝戦は序盤で退場者を出し数的不利となり、後は耐えに耐えてスコアレス→PK戦で勝利という内容。
逆に準決勝では、数的有利の中でヴェルディとの死闘(3-0から追い付かれるも勝ち越して勝利)を強いられるなど、浮き沈みの激しさの末の栄冠となった。
今季はACLも含めた超過密日程だったが、割と安定した一年を送り、その締めくくりを綺麗に終われるか。

・試合開始
どちらもロングカウンター狙いのチームのためか、蹴り合いに見えてしまうシーンも散見。
前半1分 FC東京・レアンドロがエリア内からシュート
クリアボールを直接安部がシュートにいったが当たり損ね、こぼれたボールをシュートしたレアンドロ。(枠外)
前半4分 FC東京・中村帆がシュート
その後は左サイドで、小川の上がりを絡めつつ押し込むFC東京。
シュートシーンは、その小川のクロスがクリアされたボールを、ダイレクトでミドルシュートにいった中村帆。(枠外)
相手のクリアを狙いにいくという、一つの形が徹底されていたような立ち上がり。
前半6分 柏・オルンガがエリア内からシュート
立ち上がりのFC東京の攻勢が終わり、以降柏もやり返す。
早速古賀の左サイド手前からのクロスから、怪物・オルンガのヘッドが生まれたシーン。(枠外)
この後は右サイドでクリスティアーノを軸に、川口の上がりも絡めつつ好機を作る。
11分、オルンガとの競り合いでセンターバック・渡辺が肩を痛めてしまい、長らく倒れ込む場面を作ってしまうもプレイに復帰。
前半16分 FC東京先制 レアンドロがエリア内からシュート 0-1
その渡辺の根性が利いたか、先に点をもぎ取ったのはFC東京。
左サイドで小川のクリアが直接レアンドロに渡ると、個人技を発揮するレアンドロ、左サイドからエリア内に進入しカットイン。
そして中央やや左寄りからシュートを放ちゴール右へと突き刺す。
何度も使っていた左サイドからという形にもなり、幸先の良いスタートを見せた。
前半20分 柏・オルンガがエリア内からシュート
追う立場となった柏、ビルドアップを強いられる場面も生まれ始め。
瀬川と江坂がポジションチェンジする工夫も見られる中、セットプレー(コーナーキック)から再びオルンガのヘッド。(枠外)
一方FC東京は裏狙いのロングパスを多用し、無理はしない中であわよくば追加点を狙う、という思考を見せ始める。
前半23分 飲水タイム
ブレイクの後、最初の好機はFC東京のセットプレー(左サイドで距離のあるFK・26分)、キッカー・レアンドロのクロスがGKとDFの間に入るも味方には合わず。
前半29分 柏・瀬川がシュート
次に柏のセットプレー、ほぼ中盤からのFK(キッカーはクリスティアーノ)だったが、エリア内へオルンガを狙うロビング→クリアボールを瀬川が直接シュート。(枠外)
FC東京が見せていた形とそっくりなフィニッシュを見せる。
柏は大谷がCBの左脇へ降りる形のビルドアップを見せるものの、それが効果的とは言い難く。
前半33分 FC東京・永井がエリア内からシュート
アンカーの森重を中心に左サイドで作り、レアンドロに繋げにいくもクリアされ、中央で東が拾う。
東はエリア内へのロビングを選択、これがスルーパスのようになり、抜け出した永井の頭に合ったがGKキムスンギュがキャッチ。
直後の柏も、右サイド手前からのクリスティアーノのクロスを、エリア内でオルンガが足で収めにいったが囲まれて撃てず。
前半38分 FC東京・東がシュート
再び左からのFKを得、レアンドロのクロスが入るもクリア、東が今度は直接ミドル。(GKキムスンギュセーブ)
やはりこの姿勢は徹底している。
前半40分 柏・江坂がエリア内からシュート
相手陣内で左右を揺さぶったのち、大谷がエリア内へミドルパス。
そしてオルンガのポストプレイを受けた江坂がエリア内に入っての一撃。(枠外)
その後柏はサイドからのクロス、FC東京はクロスを上げずに中央も絡めつつの攻撃で一進一退。
そして柏がCKを得る。
前半45分 柏同点 瀬川がエリア内からシュート 1-1
そのCK、クリスティアーノが蹴ったクロスはオルンガに合うも、ヘディングは上空へ。
しかしこれがゴール上を襲い、GK波多野が触ってゴールバーに当たり、ゴール前にこぼれたボールをいち早く瀬川が詰めた。
最高の時間帯で追いついた柏。
前半AT FC東京・安部がシュート
最後はセットプレー、やはり左からのFKでレアンドロがエリア内に上げる。
クリアボールを、やはり安部がシュートとお馴染みの形が発動したが、枠を捉えられず。
前半終了

後半開始
共に交代無く後半が始まるも、東が足を痛め倒れ込むシーンが。
長期離脱に悩まされた東だけにヒヤリとしたが、プレイは続行。
後半4分 柏・瀬川がエリア内からシュート
立ち上がりはロングパスを絡めての攻撃を展開する柏。
長いボールを出した瀬川自身が、オルンガからリターンを受けてエリア内へ進入、ディフェンスに入られるもその流れでブロックする形でのシュートとなった。(渡辺がブロックで防ぐ)
直後には柏サイドも、ヒシャルジソンが痛んで倒れ込み1分程試合が止まる。
バチバチとやりあう真剣勝負の様相は高まりを見せる。
後半8分 FC東京・永井がシュート
オマリの裏へのロングパスに、走り込んだのは東。
そして彼の戻しを受けた永井が、エリア手前でカットインしてシュートするもゴール左に外れた。
後半11分 柏・江坂がエリア内からシュート
大南のパスカットから攻撃、敵陣で半円状態から左右にパスを散らすという基本形。
そして右から川口のクロスが入ると、ファーサイドで江坂がヘディングシュート。
オルンガを囮としたような恰好だったが、GK波多野にキャッチされる。
後半14分 柏・川口がシュート
ここから柏の時間となり、13分には左サイドをスルーパスで突破、古賀のクロスがニアに入りクリスティアーノが合わせにいくもクリア。
直後のCK、クリスティアーノはサインプレーを選択し、エリア外中央へ挙げられたボールを川口がボレーシュート。(ゴール上に外れる)
押し気味となった所でこの変化での一発は効くはずだったが、モノに出来ず終わる。
後半16分 柏・大谷がシュート
このミドルシュート(GK波多野キャッチ)で柏のターンは終了。
キャプテンを務める大谷もすっかり大ベテランの域で、柏を支える一途な男。
後半21分 FC東京・レアンドロがFKを直接シュート
レアンドロがエリア手前中央でキープする所を、ヒシャルジソンに倒されて反則。
自ら得たFKを自ら狙う形となり、2分程間合いの時間が掛かる重大な場面ともなった。
そして放たれたレアンドロのキック、ゴール右を襲ったもののポスト、それも右上角に当たり外れる。
後半22分 FC東京 原・東→アダイウトン・三田に交代
後半も半ば、ジョーカー投入というべく動いたFC東京。
この後レアンドロがCFのような位置取り、ないしはアダイウトン左SHという感じの2トップと言えなくも無い布陣に。
後半24分 飲水タイム
後半26分 柏・江坂がシュート?
ブレイクを挟み、積極的にいきたい時間帯。
最初の好機を得た柏だが、オルンガのポストプレイを受けた江坂、ドリブルで前進。
しかし次に彼の足から放たれたボールはスルーパスかシュートか迷ったようなボールとなり、GK波多野がキャッチと、積極的な思考が逆に仇となったような場面。
後半27分 FC東京・永井がシュート
その直後、GKのロングフィード→落とし(アダイウトン)という単純な攻撃から好機。
レアンドロのドリブルを経て放った永井のシュートだが、ゴール上へ外れてしまう。
お互い最初の好機でフィニッシュを狙い、そしてここで可能性のあった側に勝利の女神が舞い込む事に。
後半29分 FC東京勝ち越し アダイウトンがエリア内からシュート 1-2
左サイドに全体を寄せてパスを回した後、最後方のオマリからロングパス。
レアンドロを狙ったボールは跳ね返されるも、永井が落としたボールがエリア内へ入り、そこに走り込むアダイウトン。
そして左足を素早く伸ばしシュート、ゴール右へ突き刺さる。
途中出場のアダイウトン、見事なジョーカーぶりを発揮し勝利へ前進したFC東京。
後半33分 柏 大谷・瀬川・江坂→三原・神谷・呉屋に交代
再びリードを許した柏、3枚替えで反撃を試みる。
後半36分 FC東京・レアンドロがシュート
しかしその後はカウンターを狙うFC東京。
少ないタッチ数でも前線のタレントに渡れば、それだけで脅威を作れる攻撃を見せる
対する柏、呉屋がFWに入る4-4-2の形へとシフトし、呉屋と神谷という「J2の主力」のホットラインで好機を作る場面もあったが得点は生まれず。
後半40分 柏・クリスティアーノがエリア内からシュート
守りを固める相手に対し攻めるという図式を覆した唯一のシーン。
ヒシャルジソンのパスカットからクリスティアーノに渡り、右ハーフレーンをドリブルで前進、エリア内に進入しシュート。
しかしここもGK波多野が正面でキャッチ、ショートカウンターも実らず。
後半41分 柏 ヒシャルジソン→仲間に交代
再び元J2戦士が投入される。(神谷がボランチにシフト)
後半43分 柏・オルンガがエリア内からシュート
交代選手で若さと勢いを加えにかかったが、時間も進み、エリア内へクロスを上げての紛れに期待するしか無くなったような柏。
左サイドから古賀のクロスがファーサイドへ上がり、オルンガは合わせにいきディフェンス2人を引き付けつつ、GK波多野の飛び出しを抑制するかのような動き。
誰も合わせられずバウンドしたボールを、クリスティアーノと共に合わせにいき、後ろ向きでのキックとなったオルンガが蹴る。
これがループシュートとなりGK不在のゴールに向かったが、渡辺にクリアされてしまい、紛れが起こったもののモノに出来なかった。
FC東京は肝を冷やしたものの、以降は落ち着いて逃げ切り体勢にシフト、45分には永井が左サイド奥でボールキープ。
後半45分 FC東京 永井→内田に交代
直後にお役御免となった永井、以降明白な4-4-2(アダイウトン・レアンドロの2トップ)の形となる。
AT突入後も、安部が左コーナー付近でキープするシーンを作るなど時間を使っていくFC東京。
柏の攻撃を凌ぎつつ、相手陣内奥へとスルーパス出し、繋がらずともやり直しをさせるFC東京の姿勢。
結局ATでシュートを放つ事は無かった柏、そして試合終了の笛が。
試合終了 1-2 FC東京勝利

優勝に辿り着いたFC東京、これで3度目の栄冠。
辛いシーズン(どのクラブもそうですが)となったものの、締めくくるに相応しい結果を手にし、「終わり良ければ……」を地でいく一日でした。

そして翌日、一挙21人と契約更新というニュースが発表されたFC東京。
慌ただしくオフに突入したような印象(まあ事前に決定済みだったのでしょうが)ですが、来季の離陸に向けてどんな動きを見せるのか。
前回優勝時の翌年の二の舞を演じるのは避けたい所でしょう。

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TV観戦 第100回天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会決勝 川崎フロンターレvsガンバ大阪

2021-01-05 16:01:27 | サッカー視聴記(2020年以前)

<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山村 CB ジェジエウ CB 谷口 LSB 旗手
DH 守田
IH 田中碧 IH 大島
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 三苫

<G大阪スタメン> 3-4-2-1
GK 東口
RCB高尾 CCB三浦 LCBキムヨングォン
RWB 小野瀬 DH 山本 DH 矢島 LWB 藤春
IH 倉田 IH 宇佐美
FW パトリック

波乱は起こらなかった準々決勝以降、順当にJ1同士の対決に。
今季の直接対決は川崎がダブルで、特に2戦目は5-0の夢スコで優勝を確定させたという良い事尽くめであった川崎。
登里が故障離脱中というマイナスの要素はあっても、それを感じさせない面子なのは相変わらずで、準決勝では秋田を一蹴。(被シュートはたった1本だったそうな)
王者の貫禄を見せ、黄金時代の証でもある複数タイトルを掛けて挑む。

一方のガンバ、今季(といっても既に前年だが)の戦いぶりが「勝っている割に内容が良くない」という噂は聞いていたが、自分は大して試合を観ていないので詳細は不明。
準決勝では徳島相手に、川崎と同じく2-0での勝利を挙げたものの、支配率・シュート数共に後れを取っていた。
確かに下位カテゴリ相手にこれでは、本当に内容は良くないのかも。
試合前は4-4-2と予想されていたが、相手に合わせて来たのか3バックのフォーメーション。
高尾が右センターバックに入る、前年後半の基本フォーメーションを踏襲してリーグ戦のリベンジを図る。

・試合開始
ガンバが攻撃権を得るも、GK東口のフィードを受けようとしてパトリックと宇佐美が被ってしまうなど、リズムの悪さを感じさせるシーンが。
・前半2分 川崎・田中碧がエリア内からシュート
一方の川崎、ファーストシュートは右サイドで田中碧がポストプレイののち、スルーパスに走り込んでエリア内右から放つ。(ゴール左へ外れる)
尚も前半3分、ビルドアップから守田が右サイド裏へと走り込んでパスを受けてグラウンダーのクロス、三苫のスルーを経て中央に旗手が走り込みシュート体勢に。
三浦がブロックに入り撃てなかったが、早くもポジションチェンジを絡めて好機を演出した。
・前半6分 G大阪・パトリックがエリア内からシュート(オフサイド)
しかしセットプレーで決定機を作るガンバ。
左サイド・やや手前という位置から、宇佐美のクロスが中央へ入りディフェンスラインの裏を取ると、パトリックが合わせてヘディングシュート。
綺麗にゴールネットを突き刺したものの、オフサイドとなりノーゴール。
一発勝負のトーナメントでは、いくら良い試合をしたとしてもこの一発が怖い。
・前半8分 G大阪・倉田がシュート
無理目な倉田のロングシュート、当然枠外。
立ち上がりは比較的攻撃に出れていたガンバ、ここで無理に遠目から狙う必要は無かったはずで、以降の試合の流れを決定付けてしまう。
川崎の立ち上がりは、シュートを狙いつつも様子見という感じを受けた。
ビルドアップの際に2CBの間に降りる選手を適時入れ換え、アンカーの守田だけで無く田中碧・大島もその役を務める。
「ポジションチェンジで攻めまくるぞ」という意思表示にも見え、実際10分以降から怒涛の攻勢が始められる事に。
・前半15分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
そのMF3人のゆったりとした、かつ距離の近いパスワークから好機を作る川崎。
ギアチェンジは左サイドの旗手に送ったのち、リターンを受けた田中碧のパスを大島がフリックでエリア内へ。
これをダミアンが拾い、切り返しで三浦のスライディングをかわしシュートするも、GK東口がキャッチ。
・前半16分 川崎・三苫がシュート
肝を冷やしたガンバサイド、直後にビルドアップでのミスを三苫にカットされそのまま撃たれる。(ゴール右へ外れる)
この直後から、川崎は長めのパス(グラウンダー)を交えてのスタイルに変更。
今まではショートパスの連続で攻撃を作るのが目立っていただけに、ガンバはその変化への対応に四苦八苦。
・前半22分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
・同上   川崎・ダミアンがエリア内からシュート
パスの質を変えつつ、ダミアンへのロングボール一発で好機を作ったシーン。
前者はヘディングシュート(GK東口キャッチ)、後者は頭でトラップののち、得意のバイシクルシュートを狙う。(枠外)
・前半23分 飲水タイム
・前半26分 川崎・家長がエリア内からシュート
・前半28分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
尚も押し込んで攻める川崎、26分に決定機。
家長がエリア手前で中央へ流れつつのキープから、守田→田中碧→守田と渡ってエリア内右へ切り込み、守田の低いクロスに頭で合わせた家長。
しかしゴール左へと逸れてしまい先制ならず。
以降も家長が降りて来て大島が前に上がる、サイドバックの山根と旗手が中央に絞ってプレーするなど、激しくポジションチェンジを絡めて攻め上がる川崎。
・前半28分 G大阪・パトリックがエリア内からシュート
そんな状況下で、小野瀬の右からのクロスをヘディングシュート(ゴール右へ外れる)と、何とか一矢放ったガンバだが流れは変わる事無く。
・前半30分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
・前半33分 川崎・旗手がシュート
33分に初のコーナーキックを得た川崎、クリアボールを旗手がミドルシュート。(枠外)
この時のキッカーは大島だが、以降ここも適時入れ替える。
これ以降ガンバも攻撃を試みるが、その際にパトリックが山根との競り合いの中腕でチャージされ、倒れ込むシーンが。
・前半39分 川崎・家長がエリア内からシュート
守田のダミアンを狙った縦パスを、読み鋭く三浦がカット、しかしこぼれ球を家長が拾ってシュート。
二次攻撃も分厚い川崎。
・前半43分 川崎・三苫がエリア内からシュート
大島の敵陣でのパスカットから、左サイドをドリブルしカットイン、そのまま撃った三苫。(GK東口キャッチ)
直後再びパトリックが痛むシーンが発生し、着実にフラストレーションを貯めてしまっていたのか、アディショナルタイムに噴出。
ルーズボールを追い掛ける際に旗手にチャージしたパトリック、前半終了の笛の後に警告を貰う破目となるなど、一向に反撃ムードが沸かないガンバ。
・前半終了

・後半開始
前半のシュート数だけでも11対2と圧倒的な差が付いたが、後半が始まるとガンバは最早攻撃どころでは無くなる。
パスを遮断できず、カットに入れてもこぼれ球を拾われ継続されるの繰り返しで、アタッキングサードに進入されるのが当たり前という状態に。
・後半3分 川崎・大島がシュート
・後半4分 川崎・田中碧がCKから直接シュート?
パスワークから守田のドリブルを経て、ペナルティアークから放たれた大島のシュートは高尾のブロックでコースが変わり、ゴールバーに当たりゴール上へ。
そのCK、田中碧の蹴ったボールは巻く軌道でゴール上部を襲い、僅かに外れる事に。
・後半4分 川崎・三苫がエリア内からシュート(オフサイド)
・後半6分 川崎・旗手がエリア内からシュート
尚も短い周期でシュートを放つ川崎。
旗手のシュートの後、CKが4本続くなどひたすらガンバを押し込み続ける。
そして先制点のシーンが生まれる事に。
・後半10分 川崎先制 三苫がエリア内からシュート 1-0
守田がCBの右脇へ降りる形を取ったが、守田は使わずに左へ展開するジェジエウ、そして旗手が中央へロングパス。
合わせにいった大島、こぼれ球となるも自ら拾いダミアンへパス、これもカットに入られるがダミアンが拾い直す。
何度もディフェンスを受けても止まらない攻撃、そしてスルーパスが三苫へと通り、トラップでエリア内に入った三苫が右足でゴールに流し込む。
・後半13分 川崎・谷口がエリア内からシュート
・同上   川崎・守田がシュート
先制後も守りに入る事の無い川崎、多彩なパスを交えながら攻撃権を独占。
フリーキックから、キッカー田中碧のクロスを谷口が打点の高いヘディングシュートを放つが、GK東口のファインセーブでCKへ。
そのCK、クリアボールを守田がミドルシュート(枠外)と、キッチリシュートで終える。
・後半14分 川崎・田中碧がシュート
前半は半数近くがダミアンのシュートだったが、後半は多彩なシューターによるフィニッシュ。
これ以降、先制されてプレスに来るガンバをかわす意味合いか、最終ラインはお互い距離を広めに取ってパスを繋ぐようになる。
・後半18分 川崎・旗手がエリア内からシュート
家長のエリア内でのキープののち、横パスに走り込み撃つも枠外。
後半開始からここまで攻撃機会が皆無という惨状のガンバ、溜まらずフォーメーションを変更。
4-4-2へとシフトし、プレッシングで勝負を賭けにいく体制へ。
・後半22分 川崎・家長がエリア内からシュート
それでも最初は嵌らずに、21~22分に延々と川崎のパス回しを許す。
そして左サイドからの大島のクロスを、家長がファーサイドでジャンピングボレー、しかしジャストミートせずGK東口が抑える。
・後半24分 川崎・ダミアンがエリア内からシュート
後半初のシュートとなったダミアン、CKからヘディングシュートも枠外に。
・同上   飲水タイム
ブレイクを挟んだ事で、以降はガンバのプレスも有効に。
それでも川崎はボールを回す時間が続くが、28分についにガンバが攻撃。(矢島の裏へのロングパスに宇佐美走り込む→GKチョンソンリョン飛び出してクリア)
攻撃機会ゼロは何とここまで続いており、傍らから観ていて様々な感情が渦巻く状態にさせられたが、ともかくこれで反撃体制に。
後半29分 G大阪 藤春・山本→福田・渡邊に交代
このタイミングで2枚替えを敢行したガンバサイド、上げ潮ムードを高めにかかる。(倉田が左サイドハーフ→ボランチへ、宇佐美がFW→左SHへシフト)
以降ビルドアップによる主体的な攻撃体制を採ったガンバ。
後半31分 川崎・家長がシュート
後半33分 川崎・家長がシュート
それに対し、川崎はカウンターで冷水を浴びせる。
旗手のパスカットから素早く前線に送り、家長がエリア手前からグラウンダーでシュート。(GK東口セーブ)
その2分後にも、再びエリア手前からシュートした家長。(ゴール左へ外れる)
後半34分 川崎 ダミアン・三苫→小林・長谷川に交代
後半35分 G大阪 小野瀬→塚元に交代
時間も押し迫り、双方交代カードを切っていく展開に。
いずれも同ポジションでの交代。
後半37分 川崎・長谷川がエリア内からシュート
一旦はガンバディフェンスがクリアするも、倉田のトラップミスに反応した長谷川がシュート。(枠外)
繋ごうとしたのかクリアなのかハッキリしなかったシーン、混乱が窺えたものの、以降ようやくガンバの時間に。
同上   G大阪・パトリックがエリア内からシュート
ガンバのポゼッションといえば、宇佐美が積極的に降りて来てパスを受け、散らしていくイメージ。
しかしここでは宇佐美は関与せず、右から左へと展開され、左SBに入った福田がスルーパスに走り込んでクロス。
これをパトリックが頭で合わせたものの、GKチョンソンリョンがキャッチ。
後半38分 G大阪・渡邊がエリア内からシュート
ガンバが不利な状況なのは変わらずも、矢島のロングパスを収めたパトリックから泥臭く攻撃。
右サイドで今度は宇佐美もパスワークに絡み、倉田のファーサイドへのクロスを一旦はGKチョンソンリョンが抑えるも、着地の際にこぼしてパトリックが拾う。
そして中央へ横パスして渡邊がGK不在のゴールへ撃ったが、谷口のブロックに阻まれてしまった。
後半40分 G大阪・福田がエリア内からシュート→宇佐美がエリア内からシュート
尚も押し込むガンバ、パトリックも苦手なはずのポストワークを展開し、何が何でも点を挙げにいく姿勢を見せる。
そして渡邊がエリア内右へと切り込んでクロス、GKチョンソンリョンが右手を横に出して弾くも宇佐美が拾い、エリア内でパスを繋ぐ。
まずはエリア内左で福田が撃ち、守田が頭でブロックしたボールを宇佐美が中央からシュート、しかしチョンソンリョンがセーブで上へ逃れる。
後半40分 川崎 旗手→車屋に交代
CK前の守備側の交代だったが、さして影響は無かった。
後半43分 川崎・大島がシュート
尚も主体的な攻撃を見せるガンバだったが、ビルドアップを守田に奪われてピンチに。
大島がエリア手前からシュートを放つも、枠を捉えられず。
ATも迫り、以降はキムヨングォンのロングフィードを中心に、AT突入後は三浦を前線に上げての攻撃を余儀なくされる。
後半44分 川崎 大島→脇坂に交代
後半45分 G大阪・福田がエリア内からシュート
宇佐美がスルーパスに走り込む役となり、右サイドからクロス。
GKチョンソンリョンが弾いた所を走り込み、シュートしたもののふかしてしまう。
後は枠に決めるだけ、というガンバの攻勢なのだが……
後半AT 川崎・長谷川がエリア内からシュート
タイムアップが押し迫り白熱する中、観ていて自分が思わず憤慨してしまったシーン。
ガンバ陣内で空中戦ののち、家長がバイシクルでラフに前に送ったボールが、クリアミスを経てエリア内の小林の下へ。
焦ったGK東口(クリアミスを何とか残してグラウンド外に出ていた)が、小林からのバックパスを受けた長谷川に突進。
そして足からシュートを防ぎに行って長谷川と交錯。(シュートは放たれ枠外に)
戦闘意欲の高い東口だが、こうした頭に血を上らせたようなプレーは(敵味方問わず)不幸な結果を及ぼすので観たくないものであり、長谷川が無傷で良かった。
その後はラストプレーでFKを得たガンバ、キッカー宇佐美がエリア内にクロスを送るも、パトリックの折り返しをクリアされると試合終了の笛が。
試合終了 1-0 川崎勝利

最後はガンバの圧力に苦労したものの、勝利・優勝に辿り着く事に成功した川崎。
川崎のクオリティ溢れるサッカーもさる事ながら、それにぶつかる事で露呈したガンバの「内容の悪さ」の意味も対眼出来、とても有意義な視聴となりました。
川崎並びに鬼木達監督は、これで国内3冠全てを経験する事となり、誠に目出度い限り。
このサッカーに肩を並べるクラブは、果たして今年中に現れるでしょうか。

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第42節 栃木SCvsジュビロ磐田

2021-01-03 16:45:59 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の栃木の記事はこちら(41節・千葉戦)
※前回の磐田の記事はこちら(40節・北九州戦)

既に6位が確定している磐田。
後半戦の中心選手として君臨していた大ベテラン・遠藤は、体調不良との事で前節に続いてベンチ外となり、形式上一足先にシーズン終了となりました。

その遠藤が、来季も契約延長(レンタル)という噂が出始めている現状の磐田。(現在もまだ未定)
経験豊富な中盤の選手の力を借りるのは確かに必要でもありますが、その遠藤は最早最晩年で無理をさせられないのは明白。
名波浩監督がJ1で苦闘していた時代も、中心選手とされていた中村俊輔(現横浜FC)の衰退で、あっという間に降格の危機が訪れてしまう事となりました。
果たしてその時からチーム全体として意識は変えられているのか。
言い換えれば、遠藤加入という事象をチーム力の上昇に還元できているのか。
その試金石ともいえる遠藤不在の今季ラスト2節となり、前節・町田戦は0-2からの逆転勝利、しかもアディショナルタイムでの2得点による大逆転。
とりあえずは結果を出し、最終節を迎えました。

前節に続き、カンセキスタジアムとちぎでの稼働となったこの試合。
最終節とあって、前節(千葉戦)からは倍以上の観衆を集めての一戦。
ホームの栃木は前半2分に早くも矢野が、黒﨑の右サイドのドリブルからのクロスに合わせボレーシュート(GK八田キャッチ)と見せ場を作ります。

その後も栃木は最大の特徴である「ストーミング」スタイルから、磐田がシュートまで行けないのを尻目に好機を作っていく試合を展開します。
しかしこの日は何処と無く迫力が無く、ボールを繋ぐスタイルの磐田に巧くかわされているという印象。

その磐田の攻撃、序盤は大森がボールの引き出し役として、実にピッチ上を広く動き回る。
それがいつものスタイルなのですが、遠藤不在なためそのウェイトも大きくなり、栃木側もその対応に苦難していました。
栃木も混乱状態に陥っていたのか、磐田の最終ライン相手にプレスを躊躇するシーンが目立つ事となりました。
まあ3バックがそのまま最終ラインになり、一列前の受け手(ドイスボランチ)に大森が加わったりするので、プレスにいっても剥がされる危機が大きそうでしたが。

パスワークで攻撃を展開するも、フィニッシュには繋げられなかった磐田。
24分にようやく山本康裕の左への展開から、大森のエリア内左へのスルーパスに走り込んで受けた松本がシュート(GK塩田キャッチ)と初のシュートを放ち、飲水タイムへ。
確実に良い流れはそこまで迫っていた磐田。
そして29分、右サイドで山本義道・小川大貴・山田を中心にパスを繋ぎ前進するも、一旦最終ラインへ戻され作り直し。
そして再び右サイドを選択し、上原縦パス→山田スルーパス→小川大と渡り奥へ進入、エリア内へのパスを受けた山田が切り返しからシュート。
GK塩田がセーブするも、跳ね返りを詰めた松本がネットに突き刺しゴール。
長いパスワークを得点に繋げ、遠藤不在を感じさせない先制点となりました。

その後も磐田はゲームを支配。
36分には再び、大森のスルーパスをエリア内右で受けた山田が、カットインからシュート。
ブロックされた跳ね返りに松本が走り込んでシュートと、1点目のシーンと同じ2人がフィニッシュに絡みましたがGK塩田のセーブに阻まれます。

栃木は以降も得意のプレスに難儀し、持ち味が中々生まれず。
リードされた後は最終ラインにプレスを掛けていく事が増えましたが、それも実らず磐田に攻撃権を独占されてしまいます。
結局反撃の糸口を掴めぬまま、ビハインドで前半を終了。

クラブの最高順位である9位に並んでいる現状、1万人を超す大観衆の中、勝利して記録更新を期待されての試合となった栃木。
前年の最終節を思い出しますが、あの時はアウェー(フクダ電子アリーナ)で、J2残留のために何が何でも勝たなければならないという悲壮感溢れる状況でした。
それとは正反対で、プレッシャーの薄い状況の中、さらに上を目指すという未来溢れる展開。

J2という下位カテゴリーの中でも、パスを繋ぐ・ボールを支配するサッカーを基調とするクラブが蔓延する状況にあって、その真逆のサッカーを追求する栃木。
中途半端にポゼッションを踏襲するようなクラブを喰っていく今季の戦いぶりはある意味爽快でしたが、1点勝負のシビアな状況が続き、当事者にとっては相当苦しかったと思われます。
何度も敵陣深めでボール奪取に成功しても、そこから得点に結び付ける精度の面では今一つといった内容で、「ストーミング」本来の威力はまだ発展途上。

それでもこのサッカーを続ける事以外に選択肢は無いと思われる栃木の現状。
来季は本格稼働するであろうこのスタジアム、この日のような大観衆の中、ゴールを量産する戦いは出来るでしょうか。

ハーフタイムで2枚替えを敢行し、後半に臨んだ栃木。(溝渕・佐藤→大島・西谷に交代)
その入り、いきなり左サイドでパスカットした森がドリブルで奥に進入する展開。(プレスバックした小川大に対応される)
サイドにボールを出させて引っ掛けるというスタイルを見せ、立ち上がりは攻撃権を支配する事に成功します。

しかしすぐさま磐田も慣れを見せ、互角の様相に。
時には最終ラインを、片側のセンターバックを上がり目にした2枚でのビルドアップを敢行したりと、変化を付けて相手のプレスの狙いをそらしていきます。
13分に自陣で大井からの縦パスを上原がポストプレイ、左サイドでパスを回すも中川が右へサイドチェンジを敢行し、これを受けにいった小川大がダイレクトで前にパス。
このダイレクトプレイが栃木にとっては実に厄介となっており、この時もその後山田のスルーパスで小川大の走り込みを許し磐田の決定機に。
小川大のクロスがファーサイドに上がり、藤川の折り返しに上原が走り込みシュートと、流れるような攻撃もGK塩田がセーブして何とか防ぎます。

再び磐田のパスワークに翻弄される栃木、その通りに以降は磐田に流れが全振りになってしまいます。
セットプレーでも、18分の磐田のコーナーキックで、磐田のサインプレーに四苦八苦。(キッカー山本康エリア外へクロス→山田ボレーシュートもGK塩田キャッチ)

押せ押せの展開に拍車を掛けるべく、22分に小川航基を投入した磐田。(大森と交代)
飲水タイムを挟んだ後、27分には右サイドから上原のロビングを、収めた小川航がすかさずシュート(ゴール左へ外れる)と早速栃木ゴールを脅かし。

磐田に押し込まれていた栃木、29分にカウンター。
柳がエリア内右へとスルーパスを送ると、受けた矢野がキープののち戻し、走り込んだ山本廉がシュート。
しかしふかしてしまい枠外となると、直後の磐田の攻撃。
上原がドリブルから右奥へスルーパスを送り、走り込んで受けた小川航の戻しから、山田がダイレクトでクロス。
これを中央で藤川が合わせヘディングシュート、ゴールに突き刺して追加点。
磐田が勝利へ近づくとともに、栃木にとって痛かった山本廉の枠外シュートとも感じてしまいました。

無理にでも攻めなければならなくなった栃木。(2失点目の直後に山本廉→榊に交代)
32分に代わって入った榊がエリア内右からシュート、GK八田が足でセーブした所に矢野が詰めてヘディングシュート、しかしこれも枠を捉えられず。
34分にはセットプレー、中央やや手前からのFKで、キッカー明本は直接狙うと見せかけてロビングを選択。
エリア内やや右へと上がったボールに田代が跳び込みヘディングシュート、しかしGK八田のキャッチに阻まれます。
尚も押し込まんとする36分に岩間→有馬へと交代、明本がボランチへとシフトした栃木。

反撃体制は整えた栃木でしたが、2点のビハインドはやはり重く。
43分には再びFKを得て、今度はエリアからすぐ手前。
キッカー明本が直接狙い、GK八田は反応できずもゴールバーを直撃してしまいます。
尚もこぼれ球を明本がシュートするも、エリア内に居た大島に当たり跳ね返り。
前掛かりになる中、35分には矢野が、43分には西谷が警告を貰うなど副産物も付いてきてしまう展開に。

そしてATとなり、CKから田代のヘディングシュート(枠外)もあったものの、磐田に時間を使われる展開に持ち込まれます。
何とかマイボールにして、GK塩田のロングフィードから、柳がエリア内へと落としたボールに矢野が走り込み。
磐田・中川のスライディングを受け体勢を崩しながらも合わせ、ゴールに突き刺して1点を返します。
しかしそこまでで、1-2で試合終了の笛が吹かれて最終戦が終了。
栃木は水戸に抜かされ、10位で今季を終える事となりました。

前年の残留争いから一転、というシーズンとなった栃木ですが、本当の勝負は降格枠が広がる来年となるでしょう。
期待半分・不安半分ぐらいの状況といった現状から、どのようにチームを成長させてくるか、来季も注目したいと思います。

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第42節 東京ヴェルディvs水戸ホーリーホック

2021-01-02 18:36:17 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回のヴェルディの記事はこちら(40節・長崎戦)
※前回の水戸の記事はこちら(41節・琉球戦)

勝利する事で、水戸は9位・ヴェルディは10位まで順位を上げる事が出来る試合となった最終節。

ヴェルディの現状は、目下6戦未勝利(3分3敗)と決して見通しは明るいものでは無く。
そこに経営難の発表を経て、オフには伴う社長(羽生英之氏)の辞任・運営体制の変更(ゼビオの子会社化)が行われる事となるなど、来期以降への不安感は増すばかりな終盤戦に。

グラウンドレベルでは、大ベテランの近藤が引退を発表。
前節の終盤で途中出場、これで400試合出場を達成し、最後のホームゲームに間に合い記念セレモニーが行われた試合前。
その他、契約満了が決まっている同じく大ベテラン・大久保がベンチ入りするなど、選手の送り出しムードが高い最終節となりました。
それに入れ替わるように、次代の主力候補であるセンターバック・馬場が3試合連続のスタメン。

序盤はお互い攻め合い。
水戸は前半3分、右サイドからのフリーキックを得てキッカー森は中央へクロス、クリアボールを深堀がヘッドで繋いで鈴木がシュート。(枠外)
直後にヴェルディもやり返し、右からのスローインから小池が落とし、藤田譲瑠チマのスルーパスに佐藤が抜け出して受けエリア内右へ。
そして奥へ切り込んでマイナスのクロスを入れると、井出が走り込んでシュートするもブロックに阻まれます。

とにかくシュートの打ち合いとなった前半戦。
7分にはヴェルディが、井出の左手前からのクロスをエリア内遠目で小池が収め、彼のパスを受けた佐藤がシュート。(枠外)
水戸も9分に深堀が、10分に松崎が、いずれも敵陣でのボール奪取からシュートを放ちます。(前者はゴール左へ外れ、後者はブロック)
13分のヴェルディ、右サイドから佐藤がサイドチェンジを敢行し左サイドで攻撃、一旦井出が奥へ進入もクロスは上げず。
中央へ戻されたのち、ダイレクトパスの連続で中央突破から、森田がエリア内からシュート(ブロックされ右へ外れる)とパスワークでの崩しを見せました。

この日のヴェルディは、左サイドバックに山本・センターフォワード(偽9番?)に森田が入るなどイレギュラーな陣容のスタメン。
そのためビルドアップ時は、山本が前に出る3バックの形が基本となっていました。

水戸が7本・ヴェルディが5本というシュート数となり、飲水タイムへ突入。(23分)
以降はヴェルディがペースを握り攻撃権を独占するものの、攻撃の迫力はあまり無く。
あれだけ放っていたシュートも、34分の小池の遠目からのシュート(枠外)のみとなり、ペースダウンは明らかでした。

一方の水戸、ヴェルディの攻勢を浴び続けていましたが、終盤も近付いた36分頃からペースを引き剥がし。
38分には左サイドで攻撃、パスワークに中山のポストワークも絡めて前進、森のヒールでのスルーパスに外山が走り込み。
そしてエリア内左からマイナスのクロスが入り、中山が合わせシュートと形を作りましたが、ブロックに阻まれ先制ならず。
以降前半は優勢に進めるも、結局ゴールを奪う事は出来ず。
前半はスコアレスで終了となりました。

チーム成績は中位をうろつくという状態が最後まで続いたものの、得点力はリーグトップクラスという今季の水戸。
首位の徳島と並び、1位タイの67得点を残して迎えた最終節、結果次第では単独トップに躍り出る事も可能という状況。
いかにも戦闘系というような、体格・言動が印象的な秋葉忠宏監督。
残した数字も「攻撃あるのみ」というような感じの、男らしいものでした。

それでも、チームトップの15得点を挙げている山口の故障離脱で、得点力にやや陰りが見えている終盤戦。
目下2試合連続無得点で連敗中とあり、ヴェルディ程では無いにしろ、尻すぼみな現状となっています。

前年の主力選手は軒並み移籍し、開幕前から不安が顔を覗かせた今季の戦い。
試合毎に数多の選手の入れ替えを行い、過密日程を乗り切るとともに、競争意識を高める効果もあったでしょう。
秋葉監督の下、ひたすらテンションを高めてのサッカーを敢行する、言うなれば戦闘集団と化しつつあるようなシーズンでした。
エンターテイメント的には非常に面白いものとなりましたが、このサッカーで果たして昇格を狙えるか、疑問が残る一年となったのも事実。
顕著であった、試合終盤での失点で勝ち点を逃すという勿体無い試合を減らさなければ難しいですが、果たして今季の魅力を残したままでそれは実行できるのか。
来季は非常に悩ましい選択を強いられそうです。

後半が始まり(ハーフタイムにヴェルディが、小池→山下へと交代)、早速牙を向く事となった水戸の攻撃力。
後半2分、敵陣深め左サイドで拾った深堀、中山とワンツーでエリア内へと進入してシュート。
GKマテウスが足でセーブするも、クリアボールを拾った中山がエリア手前からシュート(GKマテウスキャッチ)と、連撃を浴びせヒヤリとさせます。
一方で、3分はヴェルディ・山下が右サイドをドリブルする所を、森がスライディングで倒してしまい反則・警告。
戦闘集団的な意識が、良くも悪くも表れる入りとなった水戸。

そして7分でした。
敵陣深めで中山がヴェルディ・馬場のパスをブロックして奪い、戻されたボールを平野がミドルシュート。
これがゴールバーを直撃し、跳ね返りに森が詰めてヘディングシュート、しかし叩き付けて大きく跳ね上がったボールは再度バーを直撃。
再び跳ね返ったボールを三度シュートしたのは鈴木で、今度はヘディングシュートをゴールに入れる事に成功。
最初に見せた連撃をここでも発揮し、先制した水戸。
この時点で総得点も単独トップに立ちました。

一方のヴェルディ、失点シーンに代表されるようにビルドアップを遮断される事が多くなり、思うようにポゼッション出来なくなります。
当然フィニッシュの場面もめっきり減り、14分にセットプレー(右CK)から、クリアされたボールを森田がシュートした(枠外)ぐらい。

その直後に水戸は、先制点を挙げた鈴木に代えて安東を投入。
以降流れに乗れないヴェルディを尻目に、追加点を狙いに果敢に攻め込む戦闘集団。
18分、クリアボールを右サイドで中山がポストプレイ、受けた平野の中央へのパスを受けた森。
安東とワンツーでチャンスエリアに進み、エリア手前からシュート。(GKマテウスセーブ)
飲水タイムを挟んだ25分、中央をパスワークで前進ののち中山が左へ展開、受けた外山がドリブルからクロス。
低いボールに深堀が走り込むも合わせられず、エリア内右で拾った松崎から再度低いクロスが入り、今度は森が合わせシュート。
しかし至近距離でGKマテウスがセーブ、跳ね返りを中山がシュートにいくも、ディフェンスに当たりゴール上へ外れモノに出来ず。
試合を決める事が出来なかった水戸。

何をしても駄目な時間帯を強いられたヴェルディ、29分に井出→奈良輪へと交代。
山本が井出のポジションを受け継ぎ奈良輪が左SBへと入った事で、ポジションのイレギュラーぶりがいくらか改善した事で、ようやく流れが巡って来ます。
31分、井出の左サイドのドリブルから、ディフェンスに遭いこぼれたボールを中央でチマが拾いエリア内左へスルーパス。
走り込んだ山下がクロス気味のシュートを放つも、GK牡川の左手一本でのセーブに阻まれます。
しかし水戸は攻め込めなくなり、ヴェルディが攻撃権を支配する事に。

業を煮やした水戸、33分に松崎・深堀→山田・山谷へと2枚替えを敢行。
すると34分にヴェルディのCKからカウンター、入ったばかりの山谷がドリブルで前進し、エリア手前やや右からシュートするもGKマテウスがセーブ。
CKを得ますが、森が蹴ったクロスは、蹴る直前に風でボールが動いたとされてやり直しというレアなシーンに。(結局2本目はシュートまで繋がらず)
相手GKマテウスに追加点を阻まれ、流れも自然に切られるといった感じの水戸。

38分、ヴェルディも2枚替えを敢行し馬場・佐藤→近藤・大久保。
大ベテランが揃って投入される送り出しモードとなりましたが、その後一進一退ののち、アディショナルタイムに再びヴェルディの流れが到来する事となります。
イレギュラーなシーズンだった今季、一年戦えるかどうかという瀬戸際の戦いを強いられた所為か、千葉での一戦しかり情緒的な思考に傾いたクラブは良い目に合う最終節となったのでしょうか。

最初の決定機は、右サイドで森田のスルーパスに山下が走り込んでクロスを入れるもブロックに遭いますが、こぼれ球を森田が拾い攻撃継続。
そしてエリア内右へ進入してシュートを放つも、惜しくもゴール左へ外れ。
そして次には、左サイドからチマが中央へと浮き球でスルーパスを出し、受けた山下がエリア内左から低いクロス。
クリアされるも小さくなり、そのままエリア内へ走り込んだ大久保がシュート。
完全に決まる流れの攻めでしたが、シュートは浮いてしまい枠外に。
折角得た流れも紙一重でモノに出来ず、結局0-1のまま試合終了。

水戸が勝利し9位へ浮上、徳島が無得点だったため総得点1位を確定させるとともに、2年連続の一桁順位も達成。(まだ12クラブしか無かった2003~2004年以来)
初の昇格へ向けて足場は整った……と言いたい所ですが、オフには再編成が待ち構えているのが悲しい性。
オフには早速ディフェンスの要であったンドカ・ボニフェイス(この日不出場)が、この日の相手であるヴェルディへの移籍が決定となってしまいました。
水戸のような規模の小さなクラブにとっては悩ましいオフという時期ですが、どう乗り切り秋葉体制2年目を迎えるでしょうか。

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第42節 ジェフユナイテッド千葉vsギラヴァンツ北九州

2021-01-01 11:28:16 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の千葉の記事はこちら(41節・栃木戦)
※前回の北九州の記事はこちら(40節・磐田戦)

昇格レースも前節をもって終了し、それを前半戦引っ張ってきた存在の北九州。
首位で折り返す快挙を見せたものの、現在は緩やかな失速を経て5位に留まり。
しかし前年も、前半戦首位の山形は6位でリーグ戦を終えているという具合に自動昇格を逃しています。
そんな要素を考えれば、J3から復帰して初年度のJ2リーグ、決して悪いとは言えないシーズンでした。

4バックを下地に、組織的なサッカーを繰り広げていた今季の北九州ですが、この日の最終節で突如フォーメーションを変更。
生駒・村松・佐藤喜生の3バックへとシフト、しかもこの日佐藤喜はプロ初スタメンというおまけ付き。
3-3-2-2で加藤がアンカーという、今までとは一線を成した形でスタートしました。

千葉のキックオフで試合が始まると、その攻撃で早速好機。
この日右サイドバックの、既に引退が決まっている増嶋のロングパスから、船山の落としを経て堀米がドリブルののち中央へパス。
クレーベのポストプレイから小島がダイレクトでシュート(ブロック)と、先制攻撃を浴びせます。

しかしその後は北九州が反撃に出ます。
急造の3バックといっても、普段から最終ラインを3人にしてのビルドアップを行っており、村松が中央を張る変わらぬ姿がそこにはありました。
6分にはスローインを受けた加藤が千葉・高橋壱晟に倒され反則、得たフリーキック(中央やや右・エリアからやや手前)を高橋大悟が直接狙うも、GK新井章太は読み切って正面でキャッチ。
直後の8分、高橋大が中盤でポストプレイののち、受け直して裏へミドルパス。
跳ね返されたボールに藤原が走り込みミドルシュート。(GK新井章セーブ)
12分には高橋大が敵陣でパスカット、そのままドリブルからミドルシュート(GK新井章キャッチ)と、フィニッシュ・チャンスメイク両面で高橋大が活躍します。

以降は千葉ペースとなり、決定的なチャンスを得たのが18分。
北九州のパスミスを拾った船山、そのままエリア内に進入してGK永井を右にかわし、GK不在のゴールへシュート。
しかし戻った村松がヘディングでブロックし、寸での所で失点を防ぎます。
40節・磐田戦でも、ゴール前でのファインプレーで先制点を許さなかった北九州の守備。
そしてそこから勝利への道筋を掴みました。

その通りに好機は到来し、24分。
サイドチェンジも絡めつつパスを繋ぎ、一旦村松まで戻されたのち縦パスが入ると、受けた針谷のボールキープから鈴木へ。
鈴木はエリア手前中央から果敢にシュートを放つと、豪快にゴールネットに突き刺さり。
先制に成功した北九州、直後に飲水タイムへ突入しました。

リードを奪われた千葉、以降はセットプレー中心に反撃。
そんな流れの中この日がラストマッチの増嶋、フリーキックからのクロスを折り返したり、右サイドからのスローインでロングスローを投げ入れたりと奮闘。

そして同点劇は鮮やかなカウンター。
33分、自陣エリア付近での北九州のパスワークを遮断して船山のスルーパスで攻守逆転、左サイドで受けたアラン・ピニェイロがドリブル。
エリア左角へと入り込んだのちカットイン、そしてシュートを放つと右サイドネットに突き刺さってゴール。
堅守のチームらしく、カウンターを得点に結び付けました。

一方自分達がボールを握っていた所に冷水を浴びせられた北九州ですが、その後も主体的に攻撃。
37~38分にはじっくりとボールを繋ぎ、左サイドで攻め込んだのち最終ラインに戻され、生駒の縦パスから好機。
これを鈴木がヒールでポストプレイ、受けたディサロ燦シルヴァーノがエリア手前右からシュートするも、枠を捉えられず。
この時間帯から、アンカーの加藤が最終ラインに降り、左右のセンターバック(生駒・佐藤喜)が大きく開く形でのビルドアップ。
所謂「ミハイロ・ペトロヴィッチ(現札幌監督)式」で組み立てを図るなど、最終節でも新たな形を模索していたような北九州。

一方の千葉も、40分には右サイドから増嶋の低いクロスをアランがボレーシュート。(枠外)
42分にも右サイドから増嶋がクロス、クリアボールを高橋壱が繋ぎ、アランがエリア手前でのキープからヒールパス。
下平が走り込んでシュートしたものの、GK永井がキャッチ。
奮戦を続ける増嶋、これにベンチには同じく引退表明している佐藤寿人が控える等、ホームでの情緒的な後押しを力に変えているかのようでした。
結局1-1のまま前半を終えます。

前年の佐藤勇人に続き、身を退く決意を固めた選手を送り出す舞台となった千葉の最終節。
緩やかではありますが、年齢層が高いという編成の問題点を改善させようとしている。
そんな感じの尹晶煥(ユンジョンファン)監督の1年目となりましたが、逆に言えば解決スピードの遅さが顕著。
特に同じく新体制ながら、大胆な新戦力の加入で今季の昇格を掴んだ福岡とは雲泥の差、というシーズンとなりました。

シーズン前は、「J1でも手腕を発揮していた監督(尹氏)を呼んだ」という事で安心しきっていた感もあり。
その尹氏のサッカーの基本である「ハードワークからの堅守」の実現を手助けするような選手獲得は、山下ぐらいのものでしょう。
そしてシーズンインしたものの、現場の悪戦苦闘ぶりは語るに及ばず、昇格争いにも全く縁が無く。
もちろん過密日程というイレギュラーな一年となったのも、フィットネスの面で大きく影響したでしょうが、それは他クラブも同じ事。

そしてシーズンも終わりが近付き、ゼネラルマネージャーの高橋悠太氏が退任というニュースが。
5年間勤めていたという事ですが、昇格争いには2017年(6位・プレーオフで敗退)に絡んだのみと、クラブの凋落ぶりを結果的に手伝ってしまいました。
新たな責任者(鈴木健仁氏)の下、かなりの選手入れ替えが図られるでしょうが、果たして「J2沼」からの脱却は見えてくるのか。

後半開始後も、展開的にはさほど変わらず。
ボールを繋いで攻撃を仕掛ける北九州に対し、守備を固めたうえでセットプレーで押し込む千葉。
開始1分、自陣からのFKでしたが放り込みを選択、再び増嶋の落としからアランのミドルシュートが生まれる(ゴール右へ外れる)という好機。

そんな路線を貫いた千葉、この日はそれが奏功する事に。
8分に再びカウンターの流れで攻撃、高橋壱のパスカットから堀米がドリブルで持ち上がり、エリア内左でパスを受けた船山がシュート。
GK永井を抜くも右ゴールポストを直撃、決定機逸かと思った刹那、跳ね返りを高橋壱がシュート。
今度はゴールに突き刺さり、勝ち越し点を奪った千葉。
ポゼッションvsカウンターの戦いに持ち込み、見事制する展開となりました。

反撃したい北九州ですが、後半になるとペースを掴む事が出来ず。
2失点目の場面もそうでしたが、楔のパスが思うように繋がらず、カットされるシーンが目立ち始めます。
千葉は明らかに縦パスの対策を採ってきて、守備時にはサイドハーフが中央寄りに位置してパスコースを狭める体勢。
これが実に効いていました。

攻撃に行き詰まった北九州は、17分に2枚替え。
加藤・生駒に代えて國分・佐藤亮を投入し、フォーメーションも基本である4-4-2へとシフトし再起を図ります。
直後の18分、左サイドで形を作り、佐藤亮のクロスがこぼれ球となった所を高橋大がミドルシュート。(ゴール上へ外れる)
しかしミラーマッチとなった事で、以降も千葉の守備が冴え渡り。
逆に千葉がボールを握っての攻撃も散見されるなど、一向に流れが変わらぬまま飲水タイムへ。

明けた後、27分頃からようやく主体的に攻撃が出来るようになった北九州。
それでもシュートは29分、エリア内での鈴木が放った(ブロック)ものぐらいと実を結べず。
その隙を突き、千葉はこの日冴え渡るカウンターを仕掛けて北九州ゴールを脅かしにいきますが、こちらもシュートは撃てず。

そして38分、千葉ベンチが動きます。
船山・アラン・クレーベ→佐藤寿・米倉・川又と3枚替えを敢行と、とうとう投入された佐藤寿。(フォーメーションも3-4-2-1にシフト)
情緒的なボルテージは最高潮となりますが、それを味方に付けたのかここから千葉が押し込む展開に。

43分には佐藤寿の左サイドでのクロスから、合わずに相手が拾ったボールを川又が奪い、そのままシュート。
GK永井にセーブされてコーナーキックとなり、そこでもキッカー小島のクロスに増嶋が合わせヘディングシュート。(枠外)
44分も、佐藤寿の右へのスルーパスから、米倉のニアサイドへのクロスを小島が合わせヘディングシュート。(枠外)
あわよくば3点目、ないしは佐藤寿の送別ゴールか、という雰囲気となったフクダ電子アリーナ。

結局ゴールは生まれずも、北九州サイドも反撃の有効打は撃てず。(アディショナルタイムの國分のミドルシュートぐらい・枠外)
最終盤には最後のカードを切った千葉ベンチ。(鳥海→岡野)
ピッチを退く鳥海は涙を見せていましたが、シーズン後に移籍が発表される運びとなり、この時点で決まっていたのか感情を抑えられなくなっていたのでしょうか。
かくしてメインイベンター(増嶋・佐藤寿)以外も、言葉に出来ぬ思いを表す事となった試合は終了の運びとなりました。

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