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DAZN観戦 2021年J2リーグ第4節 SC相模原vs大宮アルディージャ

2021-03-26 19:24:40 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の大宮の記事はこちら(1節・水戸戦)

前年の昇格争いを土壇場で制し、念願のJ2の舞台に足を踏み入れた相模原。
開幕からのホーム2連戦を経て、J2で戦っているという実感は関係者の間で出来たでしょうか。
3戦目のホームとなったこの日ですが、依然として厳しい入場制限が課せられているのに加え、大雨・強風という悪天候の影響で観衆は伸びず(3桁だったそうな……)。

個人的には、前年この記事を書いた際には、正直相模原が昇格する可能性は殆ど無いと思っていました。
しかし最終節で長野と順位をひっくり返し、2位を確定させる事に成功。
終了間際での昇格決定で契約交渉ももつれたのか、開幕間際の2月になって助っ人のホムロの残留が決定したりとオフの動きは激しく。
また、三浦文丈監督の契約更新が決まるのもかなり遅かった気がしました。
ともかく、初のJ2への準備は慌ただしいという印象を残しつつシーズンイン。

2・3節と共にスコアレスドローで、しかも相手にシュート数で圧倒される試合を強いられつつも、粘りを見せてしぶとく勝ち点1を拾い。
未だ得点は皆無ながらも、初勝利への機運を高めつつホームに大宮を迎えての一戦。

その大宮、3節(京都戦)が雷雨の影響で中断・中止となり、この日の3日後に代替試合として再開される段取りに。
中断時と同様のメンバーを揃えなければならないため、この日はスタメンを10人も入れ替えて臨む事となりました。
そのためユース出身の新人である大澤(FW)や、特別指定の鈴木(左サイドバック)といった未知数な選手も起用してきました。
右SBの翁長が、京都戦スタメンの中で唯一の連闘に。
奥抜を故障で欠く中、イレギュラーな状況で早速メンバー選択に頭を悩ます事となった岩瀬健監督。

同地域の湘南・レモンガススタジアムでの一戦と酷似した、大雨・強風の中での一戦。
コイントスで陣地を取り、前半のうちに追い風でのプレーとなった大宮が立ち上がり攻勢に。
前半2分の最初の好機で、起用された鈴木がファーストシュートを放つ(ブロック)など、首脳陣の目線の正しさを証明させるような入りとなりました。

一方の相模原、堅守からのロングカウンターが主体のチームだけに、向かい風の中でのプレーは辛め。
6分に左サイドでクロスを入れられる位置まで進み、舩木が強引にグラウンダーでシュートを放った(サイドネット)以降は、音沙汰無しの状況が続く展開となりました。
特にFWを狙ったロングパスが、風の影響で戻され不安定なものとなるのがキツそうでした。

そんな攻め手に欠ける相模原を尻目に、盛んにサイド突破を中心に攻め込む大宮。
2センターバックによるオーソドックなビルドアップから、サイドに展開したのち(主に黒川・柴山のサイドハーフによる)突破か、三角形を作ってのパスワークかの択を迫る攻撃。
SB・SH・ボランチによる三角形でパスを回す体勢をとりつつ、縦パスを入れて崩す隙を伺う、というのが主体のようでした。
サイド奥まで攻め込み、盛んにコーナーキックを得るものの、モノにすることが出来ず。
0-0のまま飲水タイム(23分)を迎えます。

そして明けて最初のチャンスを迎えたのは大宮。
25分、自陣右サイドから翁長がロングパスを送ると、クリアに入った相模原・夛田のミスでボールがエリア内へ転がり。
そして矢島がコースを変えるシュートで冷静にゴール左を捉え。
半分ラッキーな形ながらも、先制に成功しました。

過去3試合とは裏腹に、前半にビハインドとなってしまった相模原。
嫌でも得点を狙わなければならない状況で、向かい風の中でも、チームの特性上ロングボールを使わざるを得ない攻撃を強いられます。
それでも、戻される軌道となったボールが上手く繋がるなど、次第に攻撃権を得て反撃体制。
38分にはホムロがミドルシュートを放つ(GK笠原キャッチ)など、J2初得点を目指さんと奮起を見せます。

しかしその間にも大宮の攻撃が襲い掛かり。
40分には鈴木の左からのクロスがクリアされた後、黒川がエリア手前やや左からミドルシュートを放つもGK三浦基瑛がセーブ。
アディショナルタイムには、右サイドで翁長が石川とのワンツーを経て前進、エリア内右で矢島のポストプレイから柴山がシュート(GK三浦基キャッチ)と攻め掛かります。
何とか凌いだ相模原、0-1のまま前半を終えます。

後半はエンドが逆、という事で風向きも反対に。
相模原はハーフタイムで芝本→川上へと交代し、フォーメーションも3-3-2-2から4-4-2へとチェンジして挑みます。

その後半開始直後、大宮サイドがボールを蹴り出した際、ブロックした相模原・稲本の足裏にボールが当たり。
するとボールがパンクして試合が止まるという珍事が発生します。

攻勢を掛けるかと思われた相模原ですが、後半も立ち上がりは大宮ペース。
無理にロングボールを使わずとも攻め込めるため、向かい風の中でも盛んに好機を作ります。
後半4分、右サイドで黒川のパスを入れ替わって受けた大澤、そのままドリブルでエリア内右へと進みシュート。(ブロック)
直後の右CK、キッカー河面のクロスが流れたのち、逆の左から石川がダイレクトでクロス。
そして鈴木の落としを黒川がシュートするもGK三浦基がセーブ。
9分にも右サイドから黒川が前進、エリア内右へと入ったのち矢島からクロスが入り、中央で柴山が収める絶好機。
柴山のシュートがブロックされ、こぼれ球を大澤がループシュートを放つもこれもGK三浦基のセーブに阻まれ。
決定機を量産するも、追加点は奪えなかった大宮。
その後も15分に柴山がドリブルシュート、16分に石川がミドルシュートを放ったものの、いずれもGK三浦基のセーブに防がれゴールならず。

守護神の奮起もあり、何とかリードを広げられずに済んだ相模原。
13分には稲本→梅鉢に交代、19分には星→和田に交代と、先んじて交代カードを切っていきます。
布陣変更で後半を戦う相模原ですが、ビハインドのためかボールを持たされる展開を強いられる事が多々。
川上・稲本(→梅鉢)のドイスボランチにシフトした他、夛田が左CB→右SB・平松がシャドー→右SH・星(→和田)が右ウイングバック→左SHと大幅に動き。
そんな中でのビルドアップは、川上が両CB(鎌田・川崎)の脇に降り、3枚での最終ラインが基本形でした。
それでもショートパスで繋いでのチャンスメイクは稀で、ロングボールも対処され好機に繋げられず。
可能性があったのは、サイドに展開したのち、素早い半円でのパスワークで逆サイドを突くもの。
それかそのまま同サイドでドリブル突破を絡めてのものぐらいで、そこからクロスを上げたのがやっと、というぐらい。
フィニッシュは殆ど生まれないまま、飲水タイム(22分)を迎えます。
いつの間にやら、前半の荒れ模様の天気も収まりつつありました。

明けた後、再び大宮が攻勢に。
前半と同様のサイド攻撃を展開し、そこからスローインやCKを得て相模原を押し込んでいきます。
しかし今度はフィニッシュには繋げられず、効果は時計を進められた事ぐらい。

耐え凌ぎ、終盤に賭けるという展開を強いられる相模原。
大宮ペースの時間が終わった31分、右サイドでパスを回したのち、梅鉢のサイドチェンジから左で攻撃する形に持ち込み。
そしてエリア内左へと切り込み、舩木の戻しを受けた川上がシュートを放つも、大宮・河面のブロックに阻まれます。
ここからCKを3本続けるもモノに出来ず、しかし終盤勝負の雰囲気には持ち込めました。

一方の大宮、交代カードを使い逃げ切りを図る体勢に。
29分に翁長→馬渡に代えたのち、33分には石川→松本へ。
その松本ですが、投入されて早々にコンタクトに異常を訴えピッチ外で治療(?)。
その後は味方の反則の後、ボールを蹴ってしまい警告を貰う(36分)など、リズムを失わせるような振る舞いを演じてしまう事に。
カードはこの2枚のみの使用と、3日後の試合の事を考えていたのでしょうか。

相模原は39分に最後の交代を敢行、ホムロ→藤本へと交代。(平松がFWへシフトし、藤本は右SHに入る)
そしてその交代効果を得て、40分を過ぎて勝負の体制に。

42分、舩木の自陣からのロングパスに、ユーリが走り込んでディフェンスに対応させて右CKを得ます。
藤本がキッカーを務めたこのCK、放たれたクロスを大宮・黒川が頭でクリアにいくも、逆方向に飛んでしまいゴールポストを直撃。
跳ね返りを平松が詰め、ネットを揺らしてゴール。
とうとう好機をモノにした相模原、J2初得点は胸すく同点ゴールに。

こうなると相模原が勢いづくのは当然の事で、大宮はそれを阻止するように、果敢に前線からプレスを仕掛けます。
45分、最終ラインのボール保持にプレスを掛けられた相模原ですが、鎌田の巧みな右へのミドルパスでそれを剥がし。
このプレーで攻撃に自信がついたようで、以降は相模原の一方的なペースとなります。

そして歓喜の瞬間が。
相模原の右サイドからのスローイン、受けたユーリが巧みに右足でポストプレイ、拾った藤本がエリア内右へ進入。
そして角度の無い所から果敢にシュートを放つと、ボールは左ゴールポストの内側を叩いてゴールイン。
時間帯・シュートの質とともに、文句無しの逆転劇を締めくくりました。
そのまま2-1で逃げ切り、ついにJ2初勝利に辿り着いた相模原。

一方ダメージの残る敗戦となった大宮。
3日後に再開試合に挑んだものの、この試合も京都相手に1-2で敗れ、結果的に3連敗となってしまいました。
難しい舵取りを強いられる中、結果は付いて来ずと窮地に立たされた感じですが、何とか立ち直りを見せたい所でしょう。


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