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DAZN観戦 2021年J1リーグ第22節(先送) サガン鳥栖vsセレッソ大阪

2021-07-27 16:07:10 | サッカー視聴記(2021年J1)

<鳥栖スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 朴一圭
RCB 島川 CCB エドゥアルド LCB 大畑
RWB 飯野 DH 松岡 LWB 中野嘉大
IH 樋口 IH 仙頭
FW 小屋松 FW 酒井
<C大阪スタメン> 4-4-2
GK キムジンヒョン
RSB 松田陸 CB チアゴ CB 西尾 LSB 丸橋
RSH 坂元 DH 奥埜 DH 原川 LSH 清武
FW 大久保 FW 加藤

ACLから帰ってきたクラブは、中断期間も休む暇は少なく。
それに付き合う形で残りのクラブの一部も試合を行わざるを得ないという、変則的な真夏の季節。

ACLでグループJを戦ってきたセレッソは、無敗(4勝2分)という見事な成績で無事にノックアウトステージに進出。
一方リーグ戦では、そのACLを挟んで8戦未勝利、最後の勝利が4月18日(10節・浦和戦、1-0)という遠い出来事となりつつあります。
過密日程でメンバーを入れ替えながら戦い、為田・鳥海・喜田・山田といった面々の起用で層は厚くなったようですが、リーグ戦に戻るとそれは終焉を告げ。
再びレヴィー・クルピ監督の十八番であるスタメン固定起用(20→21節の為田→加藤への入れ替えを除く)が幅を利かせ、2戦連続引き分けを経て迎えた中断前最後の試合。

前節・FC東京戦は3-3と、守備が崩壊気味なセレッソはこの日も開始時から不安定ぶりを露呈。
鳥栖の最初の攻撃、エドゥアルドのクリア気味のロングパスを右サイドで小屋松が収め、中へ流れる姿勢から中央へとスルーパス。
酒井がこれを受けてエリア内に進入、ゴール右へシュートを放つと早くもセレッソゴールが揺れる事に。
開始僅か1分での先制ゴールとなりました。

以降も鳥栖が組織力豊かな攻撃を見せ付ける展開。
中2日のセレッソに対し、エネルギッシュに攻め続けてゴールを脅かし。
鳥栖は監督の金明輝(キンミョンヒ)氏が、練習中の行き過ぎた指導によりベンチ入り資格停止というイレギュラーな事態を強いられており、代行的に指揮を執っているのはヘッドコーチの片渕浩一郎氏。
これが2試合目との事で、前節・名古屋戦ではそれを物ともしない快勝(3-1)を果たし、この日も上昇機運そのままの立ち上がりを見せていました。流石は新潟で3度監督代行を務めた男

そして8分、最終ラインからボランチ(厳密にはボランチの位置へ降りて来る仙頭)経由で左へと展開、スルーパスを受けた中野嘉からグラウンダーでクロス。
クリアされるも大畑が拾い、エリア内左へ切り込んでからシュートとも思われる軌道でファーサイドへ送ると、抜け出した小屋松が合わせシュート。
セレッソサイドはシュートと見誤ったかのように足が止まり、綺麗にゴールネットに突き刺した小屋松。
早くも2点リードを奪い、試合を有利に進めます。

その後は早めにやり返したいセレッソが、鳥栖のビルドアップに対してハイプレスを掛けるという攻防に。
12分にGK朴にまで詰めていった加藤、朴のキックミスを誘ってコーナーキックを奪います。(そのCKで西尾がヘディングシュートもGK朴キャッチ)
対する鳥栖は14分、最終ライン~1列前で長めのパスを多用してサイドを振っての攻撃から、左サイドで中野嘉と仙頭が長いパス交換。
そこから受けた小屋松が樋口とのワンツーでエリア内左を急襲、そのままシュートを放つもブロックされCKに。(こちらもCKからエドゥアルドがヘディングシュート・枠外)

そんな勝負を経て迎えた18分、相手の攻撃を切って最終ラインから攻撃開始しようとする鳥栖に対し、セレッソは右サイドで持つ大畑に対し坂元がプレッシング。
そして大畑の蹴り出しをブロックすると、ボールはエリア内にこぼれて加藤が拾う大チャンスへと一転。
躊躇わずにシュートを放った加藤、ブロックに当たりコースが変わったのも幸いしゴールイン。
ややラッキーではありましたが、早い段階で1点を返したセレッソ。
その後も敵陣深めでボール奪取するシーンを続けたのち、前半の飲水タイムが挟まれます。(25分)

プレスに難儀していた鳥栖ですが、ブレイクを挟んだ事で微調整を実行し、再びペースを掴み。
仙頭がボランチの位置に降りて来て2-2の形を採る基本形から、さらに仙頭が下がり気味になる事により、疑似的な後ろ3枚へとシフト。
これで再び最終ラインから組み立てる攻撃が冴え渡り、セレッソサイドは容易にプレッシングにいけなくなりました。

センターバックのエドゥアルドを起点にした、ビルドアップからの攻撃を悉く好機に繋げていく鳥栖。
それをセレッソが何とか凌ぐというシーンの連続で、一方的な展開となって終盤に突入。
42分には一転して、飯野が右サイド手前からクロスを入れるという変化を付け、ニアサイドで酒井が合わせボレーシュートを放つもGKキムジンヒョンがセーブ。
決壊は近そうな予感を見せたのち、迎えたアディショナルタイム。
セレッソの中途半端なパス出しからエドゥアルドがパスカットして攻守交替、樋口が右ハーフレーンをドリブルで疾走。
そしてそのままミドルシュートを放つと、ライナーの軌道で左サイドネットへと突き刺さり。
組織で相手守備を振り回したのち、最後に決めたのは個人技といった得点で鳥栖の時間帯は締めくくられました。

再び2点差となり前半を終え、ハーフタイムにセレッソは選手交代。
大久保→高木へと交代し、清武をトップ下とした4-2-3-1のフォーメーションへとシフトします。(高木が左サイドハーフに入る)
ACLでは4-2-3-1が基本形であり、その形を踏襲して後半に臨みました。

その立ち上がり、狙いが的中した事を証明するかのように攻め上がるセレッソ。
後半1分の最初の攻撃では、左サイドでのパスワークに清武が絡みつつ、ワンツーで前進してエリア内に進入。
そしてそのままシュートを放つ(ゴール右へ外れる)という具合に、トップ下に移った清武を中心とした攻撃を展開。

しかしそれが剥がされると脆いのは、過密日程故の苦しさか。
8分に鳥栖が右サイドから樋口→飯野と立て続けのドリブル突破の攻撃、カットインでエリア内右へと進入した飯野がそのまま切り込み、角度の無い所からシュート。(右サイドネット)
セレッソの流れは以降切れてしまい、鳥栖が左CKを得たのが11分。
キッカー仙頭の中央へのクロス、跳んだ酒井を越えた奥でエドゥアルドが収め、そのままシュートを放ち。
ディフェンスに当たるもゴールネットに突き刺さり大きな追加点、と鳥栖サイドがひとしきり喜びの感情を表す中、主審はVAR確認へ。
そしてOFRへと移行したのち、クロスを収めたエドゥアルドの腕にボールが当たっていたとされ、ハンドの反則でノーゴール。
既にキックオフの体制へと戻っていたボールは、セレッソエリア内へと戻される事となり鳥栖側はぬか喜びに。

一方命拾いの形となったセレッソ、その後はGKキムジンヒョンからのショートパスによるビルドアップを多用。
何とか同点・逆転への糸口を探るような攻撃を見せますが、以降も鳥栖の攻撃の脅威にさらされます。
19分、酒井のパスがズレたのち最終ラインから作り直し、GK朴から縦パス攻勢。
そして中野嘉からのエリア内へのスルーパスが小屋松に渡り、シュートを放つもGKキムジンヒョンが身体でセーブ。
直後に中野嘉がセレッソ・松田陸に倒され(松田陸に警告)てフリーキックを得ると、左サイドからキッカー仙頭がクロス。
これが合わず、再びファーサイドで拾ったエドゥアルドがバックパスを送ると、島川のシュートがゴールを襲うもライン手前でセレッソ・チアゴがブロックで防ぎ。
間一髪の所での凌ぎを強いられます。

しかし21分、相手クリアを拾おうとした西尾が鳥栖・酒井に倒されて反則・FKと、今度はセレッソに試合を動かすチャンスが。(蹴る前に鳥栖は小屋松→福井に交代)
中央・エリアからやや手前という絶好の位置で、キッカー原川は直接シュート、これがゴールを襲うもバーを直撃して跳ね返り。
尚もエリア内中央で拾った高木、左へ流れてシュートを放ちますが、ライン寸前で鳥栖・仙頭がブロック。
今度は間一髪で防いだのは鳥栖、そう思った刹那、まだセレッソの攻撃は継続し左サイドへ流れたボールを拾った清武がクロス。
ファーサイドに上がり、跳んで抑えたGK朴が着地の際にボールをこぼし、すかさず抑えにかかるも坂元が拾い。
そしてこぼれた所を加藤が拾いシュート、3度目の正直でゴール上部に突き刺し。
GK朴への坂元の反則の疑いで、またもVARチェックが入ったものの、今度はゴールとなりセレッソ反撃の狼煙の1点が入ります。

再び仕切り直しの如く、主体的な攻撃を行う鳥栖。
29分にロングボールを福井が収め、相手ディフェンスに入られるも拾った中野嘉からエリア内右へスルーパスが送られ、走り込んだ酒井が中央へ横パス。
しかしズレてしまい、尚も繋いで仙頭のミドルシュートにまで持っていきましたが、ブロックされるとセレッソのカウンターに。
坂元がドリブルで進撃し、敵陣で中央へ流れたのちミドルシュートを放つも、ミートしなかったのか(あるいは加藤へのスルーパスだったか)威力無くGK朴がキャッチ。
鳥栖の攻撃に対しセレッソがすかさず応戦姿勢を見せた事で、試合は乱戦模様となります。

直後の31分、再び鳥栖に決定機。
敵陣で左→中央→右へのパスワークから、飯野がエリア内右へスルーパス、受けた樋口が斜め45度からのシュート。
巧く対角線を突いたものの、左ゴールポストを直撃してしまい跳ね返り。(再度樋口がシュートするもブロック)
リードしている鳥栖、片渕氏のHTの「追加点を取りにいく」とのコメント通りに、逃げ切りに入ってもいい時間帯でも攻め続けます。

そして再びセレッソがカウンター気味に好機(34分)、左サイドを高木がドリブルで持ち上がるも、エリア手前でペースダウンし右へ展開。
受けた松田陸がクロス気味にシュートを狙うと、GK朴が際どくセーブする惜しいシーンとなります。(直後のCKも、加藤が中央でボレーシュートを放つもGK朴キャッチ)

35分、セレッソは2度目の選手交代に踏み切り丸橋・加藤→喜田・山田へ交代。
続く37分にはチアゴ→鳥海へ交代と、ACLで場数を踏んだ戦力を投入します。
喜田や山田が推進力を見せて攻撃機会を得ていくセレッソ。
同点への架け橋が見えて来た所で、40分に両サイド選手交代。
セレッソは清武→松田力、鳥栖は酒井→ドゥンガ。
セレッソサイドは松田力・山田の2トップにシフトし、最終局面へ。

その刹那の41分でした。
左サイドでの高木がパスカットして中央へミドルパス、受けた坂元がそのままエリア内右へと切り込み。
鳥栖・仙頭との競り合いを剥がして前進すると、倒れた仙頭に引っ掛かるような形で坂元が倒れ、主審の笛が鳴り響き反則。
既にエリア内に進入しており、当然ながらセレッソのPKとなります。
これを坂元自ら蹴りにいき、放たれたシュートは中央のコースに思い切りよく蹴り込まれ。
無事ネットに突き刺さり、2点差を跳ね返し同点としたセレッソ。

ここまで来るとスタミナの残量は関係無い、と言わんばかりに逆転を狙いにいくセレッソ。
キックオフ直後の43分にはボールを奪ったのち、山田のスルーパスが高木に渡ってエリア内左を突き、グラウンダーのクロスに奥埜が合わせシュート。
逆転かと思われましたが、鳥栖・エドゥアルドの軸足でのブロックで辛うじて防ぎます。
45分には坂元が右サイドから個人技でエリア内右まで切り込み、原川とのパス交換ののち中央からシュート。
ブロックされるも喜田が拾い、ミドルシュートを放ちますがGK朴のセーブに阻まれ。
尚もエリア内から原川がシュート(ブロック)と波状攻撃を掛けるも、ゴールには辿り着けず終わります。

VARもあり6分というATに入る直前、鳥栖は仙頭→オフォエドゥへと交代。
助っ人同士の2トップへと変遷し、劣勢の流れを跳ね返しに掛かったAT。
これがリーグ初出場となったオフォエドゥ。
ロングボールのターゲット役として孤立しがちだったドゥンガを支え、もう一つの攻撃の橋頭堡となります。

再び鳥栖ペースが蘇り、樋口が2本シュートを放つも得点出来ず。
そして最後に攻撃権を得た鳥栖、ロングボールをドゥンガが収めたのちエリア内へとパスを繋ぎ、受けたのはオフォエドゥ。
ゴール右隅へ狙いすましたシュートを放ったものの、惜しくも外れてしまい勝ち越しならず。
直後にゴールキックが蹴られたのち、試合終了の笛が鳴り響き。

3-3という壮絶な打ち合いで、セレッソサイドは2戦連続での3失点。
鳥栖にしても3失点は今季初の出来事となり、普段のリーグ戦とは何処か異なった雰囲気が結果に表れたような試合に。
五輪と平行されて行われた試合(そういや鳥栖は林、セレッソは瀬古が代表で離脱中でしたね)、たまにはこうした派手な試合も素直に受け入れて楽しむべき、と納得するしか無いでしょう。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第23節 ファジアーノ岡山vsザスパクサツ群馬

2021-07-22 18:47:30 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(21節・甲府戦、1-3)
※前回の群馬の記事はこちら(15節・金沢戦、1-1)

丁度リーグ戦の半分を終えた段階で監督交代を断行し、それにより「残留争いを勝ち抜く戦い」へとシフトした感のある群馬。
目先の戦い・維持のための戦いというマイナスイメージを持たれかねないものの、今季の拡大している降格枠の事を考慮すれば、割り切って今後の試合に挑むのは重要でもあり。

過酷な戦いに挑む久藤清一氏、自身2度目のトップチームの監督であり、前回の働き場も2年前残留争いに巻き込まれた福岡。
どうやら残留争いという宿命を背負ってしまっているのでしょうか。
最初の指揮となった天皇杯3回戦(順天堂大学戦)では、延長戦にもつれ込む死闘を強いられたものの、何とか振り切って勝利。
前節・ヴェルディ戦(2-2)にプラス材料を持ち込む事に成功し、しぶとく勝ち点を拾う戦いに突入したと言って良いでしょう。

この日の相手は岡山で、そんな残留争いとは無縁……とまではいかない、勝ち点26で13位と今後の星取り次第では危うい位置。
この底辺付近での蜘蛛の糸を掴まんとする戦いを対岸の火事と出来るか、はたまた自身が蜘蛛の糸と化してしまうか。

立ち上がり、群馬は奥野僚佑前監督の時代と同様、ある程度のボール支配を根底とした攻撃を展開。
就任して間も無い久藤氏、自身の理想の落とし込みよりもまずは継続性を重視するといった立ち回りを感じさせます。

前線ではスルーパスを交え、何度か岡山エリア内を襲うシーンは見られたものの、フィニッシュまでは辿り着けなかった群馬。
すると次第に岡山ペースへと針が振れ始め。
前半11分、白井の裏へのロングパスが上門に渡り、エリア内右からシュートを放つもGK清水がセーブ。
20分にはプレッシングで群馬・大前からボール奪取し、拾った徳元がミドルシュートを放ちましたがゴール右へと外れ。

ともに4-4-2のミラーゲームで、プレスを嵌める・かわすという攻防を制した方がペースを握る、といった序盤戦。
次第にプレッシングが冴え、ビルドアップで長短を使い分ける岡山の方に一日の長があったでしょうか。

26分に飲水タイムが挟まれ次の局面となり、最初に岡山がフィニッシュに辿り着き。(30分)
その手段はカウンターで、中央へ縦パスを送って突破を図り、一旦カットされるも上門が拾い前進してそのままミドルシュート。(GK清水キャッチ)
しかし以降岡山は主体的な攻撃を仕掛けられず、その間隙を突いて群馬がペースを奪い返します。

30分頃から(恐らくは飲水タイムが契機)、ボランチ1人が降りる最終ライン3枚でのビルドアップの形へと変更。
この日の立ち上がりは2枚としていましたが、その所為で岡山のプレッシングに難儀すると判断したのでしょう。
そこからサイドへ展開したのち、サイドバック・サイドハーフが中心となって三角形を形成してのパスワーク。
これで攻撃権を支配していくも、40分に岩上のロングパスをエリア内で収めてボレーシュートした高木がオフサイドとなるなど、決定的な場面は中々訪れず。

一方群馬の跳梁を許していた岡山、43分には河野の右サイド手前からのクロスに、中央で徳元がダイビングヘッドで合わせましたが惜しくもゴール左へと外れ。
巧く攻撃を組み立てられない状況ながら、浅い位置からのクロスに活路を見出していた節があった第2クォーターの岡山、決定機を作ったものの先制とはならず。

終了間際の45分には群馬が、中盤でのフリーキックながら放り込む選択を取り、クリアされたのち右サイド手前から金城ジャスティン俊樹がクロス。
走り込んだ田中稔がファーサイドで合わせ、逆サイドでさらに青木が折り返すも、ゴールラインを割ったとされフィニッシュできず。
最終盤は早めの放り込みが目立った両チームですが、結局スコアレスで前半を折り返します。

共に交代は無く、開始された後半。
前半の立ち上がり同様、群馬はボールを握って攻勢を掛けるも、勝負所でパスがズレたりクロスの精度を欠いたりで実らず。
すると後半6分に中盤でもミスが生まれ、岡山の攻撃を許してしまう(ここはシュートまでいけず)と、ペースを失う事となります。

以降は岡山が群馬顔負けの、最終ラインからパスを繋いでの攻撃を展開して押し込み。
8分には右サイドでパスを繋ぎ、木村のカットインからの中央へのパスがズレるも左サイドで宮崎智彦が拾って継続。
クロスはブロックされるも尚も繋ぐ宮崎智、中央に渡って白井がミドルシュート。(ブロック)
9分は左サイドから前進し、白井からエリア内へと渡り、齊藤のボールキープを経て上門がシュート。(枠外)

10分からはミドルシュート・セットプレー攻勢で、徳元の左サイドでのドリブルから上門に渡り、中央へ流れたのちミドルシュート。
これもブロックされ、ここからコーナーキックが続き。
その1本目で、クロス→クリアという流れが4度続いたのち、中央で拾った河野がミドルシュートを放ちましたがGK清水のセーブに阻まれ。
再度のCK、クロスがクリアされた跳ね返りを宮崎智がボレーシュートするも、ブロックされてまたもCKと押し込み続けます。(3本目のCKはシュートに繋がらず)

一方で流れを失って以降、全く好機を作れなくなってしまった群馬。
ベンチが早めに交代を敢行していく事となったのは意味当然で、岡山のCK攻勢が終了したのちの13分に2枚替え。(青木・ジャスティン→久保田・小島)
それでもペースを掴む事が出来ず、守備陣は奮闘して岡山の好機を減らしていくも、得点を奪える気配は無く。
すると21分に再度交代、高木→内田へ代えると共に、中山がボランチ→右SH・田中稔が左SH→FWへとシフトと配置転換も絡めます。

その後の23分、徳元が群馬・小島のチャージを頭部に受け、出血してピッチ外へ。
一時的に10人となった岡山ですが、その間に好機が。
敵陣左サイドでの上門のボール奪取から、中央へと流れたのちエリア内左へとスルーパス、そこに齊藤が走り込み。
シュートを放った齊藤ですが、距離を詰めたGK清水がブロックし、尚も跳ね返りを角度の無い所から齊藤が撃つも今度は群馬・畑尾がブロック。
何とか凌いだ群馬、畑尾がブロックの際に痛んだのを境に飲水タイムが採られる事となります。

このブレイクで動いたのは岡山で、治療していた徳元を復帰させずに交代、喜山を投入という選択を取ります。(木村が右SH→左SHへ、白井がボランチ→右SHへシフト)
アクシデント気味ではあったものの、依然として岡山の流れは続き、両サイドで深めにボールを運ぶ攻撃。
また敵陣深めでのボール奪取と、決定機が生まれそうなシーンは作っていくも、群馬サイドも良く粘りシュートまでは持ち込めません。

しかし攻勢に出れないのは相変わらずな群馬、32分に最後の交代を敢行します。
中山・高橋→進・光永へと交代し、進がFWに入り、田中稔が右SHへと回り。

攻勢を続けていた岡山ですがこれだけ長時間攻め、かつ飲水タイム以降効果的なフィニッシュを放てないとなると、攻め疲れが懸念される事となり。
前回対戦時(9節)も終始押し気味に試合を進めながら、虎の子の1点を守り切られるという内容で、それを払拭したい展開を迎えつつありました。

38分に齊藤→山本へと交代、前線をフレッシュにして最終局面に挑みましたが、ここから恐れていた時間が到来。
攻守交替し群馬ペースへと針が振れ始めるという嫌な流れに。
40分、敵陣で左→右へとサイドを移すパスワークから、田中稔の裏へのミドルパスに走り込んだ小島からグラウンダーのクロス。
そして中央で久保田がシュートするもブロックされ、尚も繋いで内田がミドルシュートを放ちますがこれもブロックに阻まれ。
得点はならなかったものの、この時間帯でやっと後半最初のシュートに辿り着けた群馬。

こうなると勢いが生まれるのは当然で、迎えた42分。
降りてきた大前から右サイドへ展開し、田中稔の手前からのクロスがブロックされるも、拾った大前がミドルシュート。
GK梅田がセーブしたものの、跳ね返りがエリア内やや左の岩上の下へと転がり、躊躇せずに詰めた岩上がネットに突き刺し。
苦しい展開を跳ね返す先制点を、とうとう手にした群馬。

一方、予感が的中してしまいリードを奪われた岡山。
直後に木村・宮崎智→宮崎幾笑・廣木へと交代し、少ない時間ながら反撃を心ようとするも、余裕が生まれた群馬がボールを握る展開を強いられ。
先程までのように主導権を握る事が出来ず、アディショナルタイムへと突入します。

センターバックの井上を最前線に上げ、パワープレイも交えて何とかこじ開けようとする岡山。
左サイドから廣木のクロスが入るシーンが生まれ、そのクリアボールをパウリーニョがヘッドでエリア内へ送り、井上がボレーシュートにいくもののミートせずに終わり。
奮戦も実らず、そのまま0-1で試合終了となり、群馬が両方ウノゼロでのダブルを達成という運びとなったこのカード。

従来のサッカーにハードワーク・粘り強さを加え、とりあえずの結果を出す事に成功した久藤氏。
順位的にも降格圏を脱する18位へと浮上しましたが、下を見ると愛媛・大宮・相模原と、今の群馬と同様に監督交代で残留を目指すチームの目白押し。
中断期間が挟まれる事でサッカーの内容もまだ変わる可能性もありますが、再開後の最初の試合(8月9日)がライバル・愛媛という事で、最初から際どい勝負を強いられそうです。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第23節 愛媛FCvs東京ヴェルディ

2021-07-20 16:18:43 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の愛媛の記事はこちら(20節・町田戦、0-5)
※前回のヴェルディの記事はこちら(16節・秋田戦、3-1)

16節から怒涛の5連勝で、上位を伺う姿勢に入ったと思われたヴェルディ。
それでもこの5勝はいずれも中~下位、または秋田・栃木のようなポゼッションを端から放棄しているチーム相手と特徴がハッキリしており。
前半戦に植え付けられた、「上位相手には手も足も出ない」という印象を覆すには物足りなさがあったのも事実。
前々節は松本に敗戦(1-2)で連勝ストップ、前節は群馬に引き分け(2-2)と、下位相手に勝つ事もままならなくなっている現状。
そしてこの日の相手は愛媛と、下位相手が続く日程故取りこぼせないという意識が逆に動きを堅くしているのでしょうか。

この日も立ち上がり、愛媛のハイプレスでビルドアップに苦しむヴェルディ。
前半2分、愛媛は敵陣右サイドで近藤がボール奪取に成功し、同サイドで藤本からのクロスを吉田が合わせにいく好機を作り。
暗雲立ち込めるシーンを作ってしまうと、5分に再度忽那が左サイドでボール奪取して愛媛の攻撃。
拾った田中が前進し、エリア内を伺わんとした所で中央へ送り、受けた近藤がミドルシュート。
ンドカ・ボニフェイスがブロックに入るも、逆にゴール右隅へと軌道が変わり、綺麗にネットを突き刺すシュートとなりました。
序盤から総員突撃のように果敢に仕掛けた愛媛、先制点でその姿勢が報われる事に。
逆にヴェルディは前述の堅さが、ビルドアップは今一つ、失点シーンでもブロックにしっかり入れずという具合に作用してしまったか。

その堅さをほぐしたいヴェルディ、10分にはGKマテウスのショートパスから攻撃、加藤の縦パスを受けた井出が中央をドリブル。
エリア手前で奪われるも山下が奪い返し、左サイドへ展開したのち山口がクロス(シュートまでは行けず)と、最後方から一つ良い場面を作り。
これでボールが回るようになり、パスワークで愛媛ディフェンスを翻弄。
11分に端戸がポストワークでキープする所を愛媛・浦田に倒されるなど、立ち遅れ故の反則も目立つ事となります。
15分にはゴールゲッター・小池の下にチャンスが訪れ、ンドカの縦パスを受けた井出のスルーパスから、山口が左からグラウンダーでクロスという速い攻撃。
ニアサイドで合わせた小池ですが、シュートはGK岡本のセーブに阻まれます。

そして21分に左コーナーキックを得たヴェルディ。
キッカー佐藤優平のニアサイドへのクロスを、ンドカが合わせヘディングシュート。
対角線で右サイドネットを捉える、守備側にとって成す術のないシュートがゴールネットを揺らし。
第1クォーターのうちに同点となり、点の取り合いを予感させます。
実際に直後の愛媛キックオフからの攻撃、茂木のロングパスを中央で藤本が収め、ペナルティアークから吉田がシュートを放つ(ゴール左へ外れる)シーンが生まれ。
攻め合いの雰囲気を生みつつ、26分に飲水タイムが挟まれます。

ブレイク明けの立ち上がりも攻勢を掛ける(28分には再度吉田がシュートもブロック)など、いつに無く積極性が目立ったこの日の愛媛。
しかしヴェルディはそれを何とかいなすと、持ち味のボールポゼッションで奥深さを発揮。
序盤は愛媛のプレッシングに苦労していたものの、2トップが相手故、ヴェルディの本来の姿である最終ライン3枚でのビルドアップは健在。
左サイドバックの山口に高い位置を取らせ(従来その役を担っていた福村が逆の右SBなのが可笑しくもありますが)、ストロングポイントを発揮していきます。

32分、最終ラインから左へ展開すると、受けたのはアンカーの加藤。
ここで加藤がサイドに開くという変化を見せた事で、ギアを上げていく意思表示となったでしょうか。(ここではクロスが入るもシュートまでは行けず)

35分に再びCKから、中央へのクロスを若狭がヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と惜しいシーンを作り。
押し気味の流れが出来上がったのちの38分。
ここも左サイドへの展開から、山口から受けた井出が中央へ向かうドリブルののちエリア内へスルーパスが出され、小池が受ける絶好機に。
ディフェンスにこぼされた所を、エリア内右で山下がシュート、GK岡本がセーブするも小池が詰めにいき。
小池がトラップしたボールが愛媛・三原に当たると、そのままゴールへと転がってゴールイン。
愛媛サイドは小池の腕に当たったとして紛糾するも、判定は覆らずヴェルディの得点となります。(公式記録も、最初は小池の得点のようだったが後にオウンゴールに)

先程の失点直後は流れに負けない攻撃を見せた愛媛でしたが、流石に前半での2失点はモチベーションに影響したか。
直後に山下のドリブルを止めた忽那が反則・警告を受ける等、ヴェルディの攻撃に翻弄される時間が長くなり。
それ以上の失点は防いだものの、1-2のまま前半を終えます。

流れを変えようと、ハーフタイムに三原→小暮へと交代カードを切ってきた愛媛。
それでも一度出来上がった流れを崩すのは容易では無く。
逆に前半に露呈した、愛媛の後追いのチャージが一層目立つ事となり、試合も珍妙なムードが流れ始めます。

切欠となったのは後半4分、ヴェルディ・加藤の吉田に対する反則で、フリーキックを妨害した山下が警告を受けたシーンだったでしょうか。
不穏な空気が生まれ始めたか、その後の6分に佐藤優が浮き球を競り合いにいった後、味方のンドカの足が入ってしまった事で痛んで倒れ込み。
ここまではヴェルディの自爆というべきでしょうが、1分程試合が止まったのち、8分にはパスを出そうとした山口が愛媛・小暮のチャージを受けて痛み。
これがノーファールで流されたうえ、山口は続行不可能となり担架で運ばれる事態となった事で、その空気が固定される事となってしまいます。(深澤が投入され、福村が左SBへ回る)

10分には、ポストプレイの体制に入った端戸が後ろから愛媛・浦田に倒され。
流石にこれには反則・警告となるも、以降もヴェルディの選手が痛むシーンが続出。
16分に端戸が愛媛・田中に倒されると、その後鼻?から出血したという事で止血のためピッチ外へ。
一時的に10人になったヴェルディですが、その最中にも山下が愛媛・茂木と接触し倒れ込むなど、物理面での崩しに苦しむ時間帯となってしまいました。
(28分には佐藤優が愛媛・内田に倒され動けなくなり、ノーファールの中プレーが続けられるというシーンも)

そんな中でも攻撃を続けたヴェルディ、19分には絶好のカウンターチャンス。
小池のディフェンスから井出がドリブルで一気にエリア手前まで進み、端戸がペナルティアークからシュートしますが惜しくもゴール左へと外れ。
ラフプレーに喘ぎながらも攻勢に入っていましたが、結局この時間帯で追加点は奪えず。

25分には山下が浮き球を収めて抜け出そうとする所を、愛媛ディフェンス2人に阻まれ倒されると審判の笛が鳴り。
サンドしたのは浦田と大谷で、審判が黄色い紙を突き出した事で「浦田が2枚目で退場か?」という雰囲気が生まれましたが、後ろからいった大谷への警告となり。
何とか命拾いした愛媛、そのまま飲水タイムへと突入し、明ける際に2枚替えを敢行(吉田・忽那→唐山・石井)と反撃体制に入ります。

降格ラインを行ったり来たりという、残留争いの典型を描いてしまっている愛媛。
目下3連敗中、この試合も含めると4戦で11失点という成績面でもさる事ながら、試合以外の所でも物議を醸す事となってしまい。

DAZN中継で、愛媛ホームでの解説を務める事が多い大西貴氏の、その解説についてニュースに取り上げられてしまったのが20節・秋田戦。
もう旬を過ぎている話題で、ここから何かを語るのもおこがましいと思うので、個人的な意見を述べるに止めます。
前年から、愛媛の試合を取り上げる際に観る試合中継で、解説が要因で不快さが残る事が多かった。
愛媛自身が低調な試合内容だったという要素もありますが、それに合わせるかのように後ろ向きな言葉ばかりが並べられる、というのが悪い意味で印象に残り。

自分が書いた記事では2020年29節・栃木戦が最も印象的で、前半から栃木のプレッシングに成す術も無い試合内容で、当然愛媛に対する不満の嵐となり。
特に後半選手交代で多少盛り返した際の、「これだけで改善されるんですよ(うろ覚え)」という「何で前半からそうしなかったのか」と取れるニュアンスでの喋りが、強烈にインパクトに残され。
しかし栃木に先制され、試合終盤は全く攻められなくなるという試合展開で、「改善とは何だったのか……」なんて思いにもさせられる事となり。
そんな試合の事を思い出し、今回のように槍玉にあげられるのはある意味当然だな……とも思わされました。

話は脱線しましたが、そんな要素も反発心に変えつつ残留を目指したい愛媛。
ヴェルディは佐藤優が前述の痛みの影響もあったか、33分に退き。(石浦と交代、同時に端戸→佐藤凌我へと交代)
それと同時に愛媛も大谷・内田→森谷・榎本へと2枚替え、これで交代枠を全て使うという勝負に出た實好礼忠監督。(田中がボランチ→中央センターバックへとシフト)

これでヴェルディは殆ど攻め込めなくなり、愛媛の怒涛の攻撃が繰り広げられます。
40分相手のミスから左サイドで唐山が拾い、一気に中央へとドリブルで前進し、エリア内に進入した所でシュート。
しかしヴェルディ・若狭のブロックに阻まれ、その後CKが続いた2本目。(右)
一旦クロスがクリアされたのち、森谷から再度入れられたクロスをニアで田中がフリックし、流れたボールを藤本がシュートしますがGKマテウスのセーブに阻まれ同点ならず。

一気に劣勢になったヴェルディですが、42分に再度交代。(小池・井出→持井・梶川)
梶川で展開力・持井で推進力を担保した結果、以降攻撃機会を作れるようになり。
お互いイーブンといった感じで、試合はアディショナルタイムへ。

その最初の愛媛の攻撃でした。
森谷のロングパスがヴェルディ・持井にカットされた所を、榎本が奪い返してそのままドリブルで突進。
左から中央へ向かってエリア内へ進入と、先程の唐山を彷彿とさせるシーンを描いたのちシュート。
GKマテウスが弾くもこぼれ球がゴールへと転がり、ライン際で持井がスライディングで掻き出したものの、ラインを割っていたとの判定でゴール。
土壇場で同点に追い付いた愛媛。

以降はヴェルディが攻勢を掛け(CKを2本得る)、勝ち越しを狙わんとするも、それが果たされる事は無く。
2-2で引き分けを告げるホイッスルが鳴り響き、愛媛にとっては貴重な勝ち点1を得る結果に。

唐山・榎本のドリブル突破が、最後にヴェルディの牙城を崩した原動力になるという、フィクションのような展開。
中断期間を経て、彼らの推進力で閉塞感をぶち破れる日は来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第23節 ジェフユナイテッド千葉vsツエーゲン金沢

2021-07-19 16:23:58 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(19節・磐田戦、0-1)
※前回の金沢の記事はこちら(17節・大宮戦、1-0)

19節から上位陣との3連戦(京都・山形・琉球)に挑んだ金沢でしたが、結果は3連敗に終わり。
特に山形戦での大敗は堪えたようで、以降センターバックには石尾に代わって稲葉が定着。(石尾はベンチ外が続いているが繊細は不明)

スタメンが固定傾向で、行き詰まれば序列交代というのが(アクシデントが絡まなければ)割とオーソドックスなリーグ運営。
今季の金沢もその例に漏れずの出場記録で、大きな動きとしては左サイドハーフのホドルフォの起用。
5戦未勝利の時期に、故障が癒えた事でスタメンに抜擢されると以降レギュラー定着、この日まで継続してスタメンとなっています。
しかし連勝(17・18節)の後再び下降線を辿っているチーム状態、稲葉を使用してから3試合連続で同一のスタメンを張っており。
この日も敗戦してしまうようならば、再び序列の入れ替えが起こりそうですが、折りしもこの日を最後に3週間の中断期間に入るJ2。

前半立ち上がり、金沢がロングボールを多用する入りで、その影響故か中々ボールが定まらない流れに。
空中戦を制して千葉ボールになる事が多く、そこで前半5分と6分に金沢・藤村が立て続けに敵陣で反則を犯した事で、フリーキックを得た千葉が押し気味に見えるような展開となります。(いずれもシュートには繋がらず)

しかしそこに水を差すようなアクシデントが。
12分、空中戦で競り合った千葉・鈴木大輔が倒れると、そこに味方の小田の足裏が顔に入るという不運な形で痛んでしまい。
眼の付近を痛めたという事で、慎重な治療が施された末に、16分に復帰を果たした鈴木。
ホッと一息でしたが、その右目の付近には痛々しい腫れが出来てしまう事となりました。

鈴木大がピッチ外に居る間は金沢が押し込む流れでしたが、復帰後は一変して千葉の攻撃。
17分に鈴木の縦パスから左サイドで攻め上がり、小田のクロスがクリアされたのちも継続し、田口から斜めの縦パスがサウダーニャの下へ。
エリア内でキープするサウダーニャ、左からシュートかクロスか解らない強めのボールを蹴ったもののブロックされ、拾い直してクロスに切り替えるもGK後藤に抑えられ。
1トップのサウダーニャの能力は健在ながら、それに傾倒してしまう様子を「戦術・サウダーニャ」と揶揄されがちな千葉の攻撃。
それでも見木と船山が得点を重ねるなど前線の活性化はなされているという事実もあり、この日もサウダーニャを活かしつつ、流れの中からチームとしてしっかりと得点したい所。

そんな事を考えているうちに、金沢が決定機を迎えたのが21分。
左サイドで2トップ(丹羽・杉浦恭平)が斜めのパスを受けながらダイレクトパスで前進、杉浦恭のグラウンダーでのクロスが入ると、中央で合わせたのは嶋田。
流れるようなプレイからシュートで締めたものの、GK新井章太のセーブに阻まれコーナーキックに。
その左CKからも、藤村のニアへのクロスを大橋が擦らすヘディングシュート、ゴールに向かったものの寸前で千葉・小田に跳ね返されて先制ならず。
千葉にとっては間一髪のシーンが続き、その余韻が残りつつ25分に飲水タイムが挟まれます。

先程の好機は左サイドからだった千葉、以降も左ウイングバックの小田が跳梁するシーンが目立ち。
27分、右サイドで作ったのち中央へ渡り、見木のパスをエリア内左で受けた小田が前進からシュート。(ブロック)
42分にも左サイドで持った小田、田口とのパス交換を経てカットイン、エリア内へ切り込まんとしますが金沢・松田に倒されてシュートまでは行けず。(反則無し)

それでもこの時間は、金沢が敵陣でボールカットするシーンが多く、中々リズムに乗れなかった千葉の攻撃。
金沢サイドも、ショートカウンターで一気に得点を……という攻撃には繋げられず、一種の停滞感も漂う事となり。

そんな流れで突入したアディショナルタイム(鈴木大の治療の時間があったため長めの4分)、終盤に攻撃権を得たのは千葉。
右サイドのスローインから、安田が金沢・藤村に倒されつつもスルーパスを送り、走り込んだ新井一耀からグラウンダーでクロス。
するとニアサイドに入り込んだ見木が、ヒールで合わせゴールに流し込むという芸術的なシュートを放ち、見事先制点をゲット。
この日も得点を挙げた見木、7ゴール目でチームトップをひた走り、技量と共に存在感を見せ付けました。
その後もエリア内へのスルーパスにサウダーニャが走り込んで受ける場面を作った千葉(シュートまでは行けず)、既存戦力とサウダーニャとの相乗効果をアピールして前半を終えます。

リードを奪われた金沢は、ハーフタイムでホドルフォ→金子へと交代。
左サイドで突破力を……と期待されたホドルフォですが、この日は中々良い形で攻撃に絡めず。
建て直しに白羽の矢が立てられ、右の嶋田が左へと回る事となりました。

前半は、決定機の場面でのシュート2本のみという記録に終わっていた金沢。
最初の攻撃は後半2分、早速ポジションチェンジをした嶋田が、相手のクリアを拾ったのちすぐにミドルシュートを放ち(GK新井章キャッチ)積極性を見せる振る舞い。
しかし9分には、その前向きな気持ちが仇になったか、タッチライン際での攻防を経て反則を取られた嶋田。
するとボールを叩きつけるという、判定に不服な姿勢を示してしまいあえなく警告を受け。
4枚目で次節出場停止と、中断を長くしてしまう事となりました。

それでもその前向きな姿勢で、徐々に金沢が押す展開となり。
11分には千葉のパスミスを拾って攻撃、島田のエリア内へのミドルパスはクリアされるも、跳ね返りを右ハーフレーン・エリア手前から金子がボレーシュート。(ゴール上へ外れる)
そして続く12分、右サイドで金子のドリブルがこぼされて右CKを得ると、キッカー嶋田のクロスに中央ニアサイド寄りで跳んだのは松田。
綺麗に合わせてゴールネットを揺らし、早い段階で同点に追い付く事に成功した金沢。

尚も15分に嶋田がミドルシュートを放つ(GK新井章セーブ)など攻勢を続ける金沢。
それに対し千葉は慌てず、今季から取り組んでいるボールポゼッションを高めての攻撃を見せ始め。
パスワークで繋ぎつつ隙を伺い、チャンスボールを入れる攻撃で、逆転を目指す金沢の気勢を削ぐ事に努めます。

それが奏功したか、早く主導権を取り返したいと焦った金沢は、ルーズボールに対し丹羽が千葉・田口をチャージしつつ拾いにいったのが反則を取られ。
これでFKを得たのが18分、キッカー船山のクロスが跳ね返され、二次攻撃を展開する千葉。
ここでもサイドチェンジを交えつつの遅攻の姿勢で、左サイド奥で受けたチャンミンギュの戻しから小田がクロスを上げ。
中央で見木が合わせにいくも新井一と被ってしまい撃てず、しかしこぼれ球をその奥で船山が収め、そのままボレーシュート。
豪快にネットに突き刺さり、勝ち越しに成功した千葉。
2人の得点源(見木・船山)によるアベック弾と、攻撃への取り組みが間違って居ない事を証明するこの日のゴールとなりました。

再びビハインドとなった金沢、守備を固めにかかる千葉に対し、こちらも最後方からパスを繋いでのビルドアップを交えて反撃を試みます。
しかしボールを握らされている感は拭えず、飲水タイム(23分)直前に藤村がミドルシュートを放った(枠外)ぐらいで、同点への機運は薄れていきます。

対する千葉は27分、小田→末吉に交代。
左サイドで良いパフォーマンスを見せていた小田に代わっての出場となった末吉。
29分に自身も左サイド奥に切り込み、金沢・松田に腕で倒されて反則・FKを得て貢献。(松田に警告)
この左サイド奥からのFK、キッカー船山から放たれたボールは、角度の無い場所ながら直接ゴールを襲い。
弾かれてゴールラインを割る惜しいボール(GK後藤が弾いたように見えたが、ゴールキック判定なためゴールバー直撃か)となります。

このまま攻撃権を確保しつつ、相手の反撃を凌ぐ体勢に入ったかに見えた千葉ですが、以降は急速にペースダウン。
金沢が31分、嶋田→大谷へと交代したのを受け、千葉サイドも34分に交代カードを切り。
サウダーニャ・船山に代え、ブワニカ啓太・熊谷アンドリューと2枚替えを敢行し、3-5-2(3ボランチ)へフォーメーションをシフトします。

この終盤に来ての「3-4-2-1→3-5-2へのシフト」というのは最近の千葉の定番ですが、それにより守備を固めるはずが、逆に緩んでしまっている疑惑が拭えず。
5-3-2のブロックに変える事により、2列目の脇を相手に使われる事がどうしても多くなり、相手に跳梁を許してしまう事が多々。
この日も例外では無く、再度交代カードを切る(42分)まで、金沢が攻撃権を独占する時間帯となってしまいました。

押し込みつつも、良い形でのフィニッシュを作れない金沢。
左サイドから大谷がクロスを入れる攻撃を続けていきますが、決定機は生まれません。
40分に杉浦恭が遠目からシュートにいくもブロックされるなど、無理目から狙わざるを得ない状況が続き。

前出の通り千葉が最後の交代を使い、見木・安田→矢田・福満。
フォーメーションはそのままで、その後も金沢の攻勢が続くものの、金沢のCKからカウンターのチャンス。(43分)
クリアボールを拾った福満が右サイドで持ち上がり、対角線へロングパスを送り、末吉が収めてエリア内に切り込み。
シュートまでは行けなかったものの、押され気味の状況を盛り返すには十分な一シーンとなりました。

45分にCKから藤村のボレーシュート(ブロック)が生まれたものの、依然として最後の場面で跳ね返される展開が続く金沢。
そんな相手を尻目に、ATでは千葉がボールを支配し逃げ切り体勢に入ります。
その最中、中央CBのチャンミンギュがボールを持つと、突如相手をかわしながらのドリブルを見せた末にミドルシュート。(枠外)
逃げ切りの流れからの逸脱が見られたものの、その後は右サイドでスローインを得ながら漸進していき時間を使い、無事に勝利に辿り着きました。

これで4戦無敗となった千葉。
以前も6戦無敗を記録(12~17節)していましたが、無敗と聞こえが良い割にはそのどちらも引き分けの割合が多く(勝利と丁度半々)、著しい伸びが見られていないのも確か。
ここから昇格争いに加わるには目に見えてのペースアップが必要なのは明らかな状況で、中断を経てどう変わっていくか。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第15節 アスルクラロ沼津vsテゲバジャーロ宮崎

2021-07-16 16:19:09 | サッカー視聴記(2021年その他)

<沼津スタメン> 4-2-3-1
GK 大友
RSB 安在 CB 徳武 CB 藤嵜 LSB 大迫
DH 菅井 DH 徳永晃太郎
RSH 染矢 CH 佐藤 LSH 高橋
FW 渡邉りょう
<宮崎スタメン> 4-4-2
GK 石井
RSB 青山 CB 井原 CB 代 LSB 大熊
RSH 渡邊龍 DH 徳永裕大 DH 前田 LSH 藤岡
FW 橋本 FW 梅田

ボールポゼッションのぶつかり合い。

沼津は前回観た印象(6節・藤枝戦、1-1)だと、最後方から繋いで攻め上がるシーンはあまり見られず。
「ポゼッションは手段の一つで、勝つためのサッカー」へと意識を移していたかのようでしたが、皮肉にも7節以降負けが込み。
4連敗したのち1勝するも、また3連敗を喫してしまい、上位戦線からは遠く離れる事となってしまいました。
サッカーの建て直しが図られても可笑しくない(J2ライセンスがあったならば、監督交代が行われても不思議ではない)状況で、どんな振る舞いを見せるか。

一方の宮崎、前回観た時(11節・岐阜戦、1-3)からは主要メンバーが結構入れ替わり。
千布の故障でボランチの片割れが中々固定できない状況である(大熊がボランチに入ったりと忙しいようで)他、この日は正GKの植田がベンチ外。
また代は前回が丁度休養となっており、以降も中心選手らしくCBをしっかりと固め。
上位をキープしているものの、序盤の勢いは失われつつあるという状態で、センターラインに不安を抱えている状況でスタイルを維持できるか。

試合が始まり、前半4分に早速沼津にボールポゼッションの見せ所が。
宮崎のプレッシングを受ける中、最終ライン(2CB)からボランチに渡ったのち、開いた藤嵜を経由して左へ展開。
大迫から再び中央へ戻ったのち菅井の縦パスが通ると、染矢ポストプレイ→佐藤ミドルシュート(ブロック)と、綺麗にシュートまで繋げるシーンになりました。

しかし相手のプレスを浴びるという事は、余裕が無くなるという事でもあり。
その後の5分には安在がGKへバックパスをするも、乱れて直接ゴールラインを割ってしまい宮崎にコーナーキックを献上する事に。
7分には徳武のトラップミスを宮崎・梅田に拾われると、徳武が足を掛けてしまい、梅田が倒れ反則・警告。
これで得た中央やや左・エリアからやや手前の直接フリーキック、キッカー前田の直接シュートが壁を抜けるも、ゴール左へと外れて沼津にとっては命拾い。

長所と短所が混ざり合い、バタバタした立ち上がりとなった沼津でしたが、その後は落ち着きを取り戻し。
12分には左サイド奥でスローインとなると、左SBの大迫からロングスローが放たれ、これがエリア中央まで伸びるボール。
そして徳武がヘディングシュートに持っていく(枠外)という具合に、終始驚異の一種となっていたこのロングスロー。

全体的には、前回観た時よりもパスを繋ぐ傾向が目立っていた沼津。
渡邉りょう狙いのロングパスも何度かありましたが、基本的には最終ラインからショートパスを繋いで活路を見出すビルドアップ。
成績低迷もあった事で、前年のようにパスを繋ぐ事を基本とするスタイルへと傾倒したのでしょうか。

一方の宮崎は長身FWの橋本の存在が大きく、最後方でパスを繋ぎながらも、彼や片割れの梅田目掛けたロングボールに趣を置く攻撃。
しかしそこから有効打は中々生まれず、沼津に主導権を握られる事となり。

試合が動かないまま26分に飲水タイムが挟まれ、第2クォーターに。
先に攻撃機会を得たのは沼津で、29分中盤で渡邉りょうのボール奪取から、左サイドで攻め上がり左CKを獲得。
キッカー徳永晃が中央にクロスを入れると、エリア内やや遠目の位置で徳武が前方へ落とし。
GKの前に落ちた所を渡邉りょうが右から詰め、コースを変えてネットに突き刺し。
渡邉りょうの逆サイドから菅井も詰めており、巧く惑わしたという攻めで見事先制点をもぎ取った沼津。

ビハインドとなった宮崎ですが、これでスイッチが入ったのか、以降は圧力を掛けて攻撃を展開。
35分には橋本がプレスバックして中盤で奪い、右へ展開したのち徳永裕の裏へのミドルパスが走り込む青山へ。
収めた青山がエリア内右から低いクロスを入れるも合わず、逆サイドからのクロスがクリアされてCKに。
その左CK、キッカー大熊のクロスを梅田がヘディングシュートに持っていくも、ゴール上に外れ。
38分には右サイドで青山がドリブルで持ち上がり、一旦奪われるもエリア内右で橋本が奪い返し。
そのままグラウンダーでクロスを入れると、ファーで梅田が跳び込んで合わせましたが、惜しくも左サイドネット。

そして40分、敵陣で左→右というパス回しから再度中央へ渡り、前田の縦パスを受けた渡邊龍がシュート。
ブロックされたこぼれ球を左サイドで大熊が拾い、そこからエリア内左で持った藤岡がマイナスのカットインからシュート。
これもブロックされますが、跳ね返りが中央の橋本へと転がり、そのまま橋本が合わせたシュートがゴールへ転がり。
押し気味の流れそのままに得点に辿り着いた宮崎、試合を振り出しに戻しました。

その後は、沼津のポゼッションに対して宮崎がプレスを掛けるという、開始直後と同じ様相に。
45分、GKからのショートパスでビルドアップする沼津、徳武の縦パスを(一度カットされたのち)通して前線へ運び。
しかしシュートまで繋げられずに終わると、宮崎がカウンターを仕掛ける(こちらもシュートまでいけず)など、激しいせめぎ合いが行われます。
アディショナルタイムには逆に宮崎がボールを握り、中央~左サイドで長くボールを繋ぎ、縦パスをエリア近辺に入れつつ沼津サイドを脅かす攻撃。
これぞポゼッション同士のぶつかり合い、という試合図式が描かれたのち、最後の攻撃権は宮崎に。
左サイド手前から大熊のクロスが上がると、中央で梅田がヘディングシュートを放ちましたがGK大友がキャッチ。

1-1のまま前半が終わり、試合は後半へ。
最初の攻撃は後半2分で沼津、ここも左サイドから大迫がロングスロー。
中央に入るも誰も合わせられず、バウンドしてファーサイドで渡邉りょうが収め、戻しを菅井がシュート。(GK石井キャッチ)
一方の宮崎はその直後、GKからのビルドアップで沼津のプレスを剥がして攻撃(GK石井の縦パスが妙手)するなど、ポゼッションで抗戦する構えを見せ。

しかし沼津の次の手は、ロングボール(ゴールキック)を佐藤がフリックで落とす単純明快な攻撃で左サイド奥まで運ぶと、再度左サイドから大迫のロングスローに持ち込み。
エリア中央に投げ込まれたボールを受けた渡邉りょう、シュートを放つも宮崎・前田がゴール直前でブロック。
跳ね返りが宮崎・大熊に当たり、右ゴールポストにヒットする冷や汗モノのシーンとなったものの、何とか凌いだ宮崎。

沼津の渡邉りょうが惜しいシュートを放つシーンに奮起したか、宮崎の渡邊龍にチャンスが訪れたのが9分。
前田のスルーパスを受けた大熊が左サイドからカットイン、エリア内左からのグラウンダーのクロスを中央で合わせた渡邊龍。
しかしシュートはGK石井の正面で、セーブに阻まれゴールはなりません。

12分に佐藤→鈴木拳士郎へと交代した沼津。
以降やや停滞気味で、15分には宮崎・渡邊龍が抜け出そうとした所を倒してしまった菅井が反則・警告を受け。

そんな沼津は17分、ゴールキックを今度は繋ぐ選択。
そしてパスを13本繋いだのち、右サイドで藤嵜がミドルパスを高橋に通して宮崎のプレッシングを脱出します。(シュートには繋がらず)
持ち味である攻撃を通したのが最大の良薬となり、以降再び攻勢に出れるようになった沼津。
20分、右サイドで安在のスルーパスに染矢が走り込んでエリア内右奥で受け、マイナスのクロス。
ペナルティアークで待ち構えていた渡邉りょうがスルー、その奥で受けた徳永晃がシュート。(ブロック)
飲水タイムの後の23分、左サイドのスローインから鈴木拳がエリア内へロブを上げると、走り込んだ渡邉りょうが合わせシュート。(枠外)

守勢を強いられるようになった宮崎、流れを変えるべく交代カードを切ったのが25分。
橋本・徳永裕に代え、サミュエル・綿引を投入。
綿引は左SBなので、大熊が左SBからボランチへとシフトします。

その最初の攻撃で、井原が裏へとロングパスを送り、投入されたFWサミュエルを走らせる振る舞いを見せた宮崎。
以降も裏狙いのパスでFWを走らせ、サミュエルのマンパワーを活かし、沼津から主導権を握らんという狙いが垣間見えました。
また守備面でも、スピードあるサミュエルのファーストプレスが良い規制となり。
29分には敵陣で大熊がボール奪取した所を、沼津・染矢に引っ張られ反則。
31分にも、敵陣右サイドで渡邊龍が奪い、抜け出そうとした所を沼津・大迫に倒されて反則・警告。
後追いの反則が膨らみ、苦しさが滲み出つつあった沼津。
33分には、中央で藤岡が前進してエリア内へ進入、こぼれた所をエリア内左で梅田が拾った所を沼津・徳武に倒され。
しかし今度は審判の笛は鳴らずに終わってしまいました。

35分には藤岡・梅田→三村・水永へと2枚替えし、尚も圧力を掛けにいく宮崎。
36分には左サイド奥からスローイン、エリア内で水永がフリックして中央へ流れた所を渡邊龍がヘディングシュート(GK大友キャッチ)と、沼津のお株を奪うスローインからのフィニッシュ。

一気に劣勢になった沼津、2枚目の交代カードは38分で染矢→北。
39分、これまでのショートパス攻勢に、徳永晃のロングパスでの組み立てを交えた攻め。
徳永晃が2度目のロングパスを左へと送ると、受けた大迫から低いクロスが入り、ニアサイドで渡邉りょうが合わせ。(オフサイド)

これでペースを掴み直した沼津、時間も押し迫ってきたという所で、長いパスも有効となり。
42分、左サイドで大迫がカットインからエリア内左へとスルーパスを送り、受けた鈴木拳から戻されたのち高橋がシュート。(GK石井セーブ)
44分には菅井からエリア内へ一気にロングパスが供給されると、走り込んで受けた渡邉りょうがシュートするも、距離を詰めたGK石井がブロックで防ぎ。
ゴールへの道筋は見えつつありましたが、後一歩及ばずに、結局上記が最後のシュートとなりました。

共に交代カードを残していたものの使用されず、ATでは沼津ペースとなるも、フィニッシュに辿り着く事無く時間が過ぎ。
後半はスコアが動かず、1-1での引き分けに終わり。

この日総計シュートが6本に昇った渡邉りょうでしたが、勢い余って試合終了後に異議で警告を貰ってしまったのがミソとなりました。
それでもポゼッションスタイルを根底とした攻め合い・ペースの握り合いで実に面白い試合だったという印象で、今後もJ3のレベルの高まりから目を離せなくなりそうです。しかし強度が上がる上位カテゴリで同じスタイルが貫けるかどうか……

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