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DAZN観戦 2021年J2リーグ第20節 レノファ山口FCvs大宮アルディージャ

2021-06-30 16:10:26 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の山口の記事はこちら(18節・山形戦、0-2)
※前回の大宮の記事はこちら(17節・金沢戦、0-1)

山形戦での力負けののち、前節・甲府戦では好ゲームを繰り広げた山口。
一旦は勝ち越して終盤を迎えたものの、追い付かれて引き分けに終わり(2-2)、勝つ事は出来ず。
目下5戦未勝利の中、攻撃陣が0点ならば敗戦という流れが出来上がっていますが、こうして得点出来る試合で勝ち切れない方がある意味精神的に辛いものでしょう。
発展途上のチーム故安定感は期待できないとしても、徐々に降格ラインに近づいているという状況で、プレッシャーに呑まれてしまうのは避けたい所。

この日の相手は、そんなプレッシャーとの戦いを絶賛展開中という状況の大宮。
成績不振で監督交代も断行されましたが、新監督に前山口の霜田正浩氏が就任したという、青天の霹靂のような巡り合わせとなりました。

山口を遥かに凌ぐ程の未勝利の期間が続いている大宮(14戦)、最後の勝利が3月末という遠い出来事となっており。
4-1-2-3という自身の理想のフォーメーションを早速就任直後から導入した霜田氏ですが、守備時は小島がFWの位置に出て2トップのような形を取り、果敢にプレッシングを行うスタイル。
早速前半立ち上がりから、敵陣でのボール奪取で好機を作る(シュートには繋がらず)など、後の無いチームらしい振る舞いを見せていきます。
しかし山口も、前半4分に敵陣深めで田中がパスカットする(その後高井にパスも収まらず)など、プレスを成功させての攻撃を見せ。

双方互角という状況で、9分に山口が右コーナーキックを獲得。
キッカー池上は変化を付けてグラウンダーでクロスを入れると、ニアサイドで川井が走り込んでシュートを放つもゴール上へと外れ。
セットプレーから一発ゴールを脅かしたものの、その後は大宮が逆にCK攻勢に。
そのCKでの大宮、キッカーの位置には松田と黒川が立ち、松田が蹴り出して黒川がクロスを上げるか繋いでいくかの二択を押し付けるスタイルを主としていました。

10分から2分間で3本CKを得て、2本目の右CKでは黒川がエリア手前へとパスを送ると、右ハーフレーンから小島がミドルシュートを放ちましたがGK関のセーブに防がれます。
続く3本目、黒川のニアへのクロスを翁長がフリック、クリアされたボールを再び小島がシュートするも枠外に。

この変化を付けたセットプレー同士の交錯を経て、大宮側に針が振れ。
以降も敵陣でのボール奪取中心で好機を作っていき、17分には石川俊介の右サイドでのカットから、松田のクロスを中央で黒川が合わせるも枠外に。

大宮のプレスに苦しむ山口も、20分前後からようやくビルドアップが冴え始め。
19分には左→右へとサイドを変えたのち島屋のクロスがクリアされると、池上が拾ってエリア内に進入し、シュートを放つもゴール右へと外れ。
前半のうちは、3バックを変形させてパスを繋ぐ意識が見られた山口。
主に右センターバックの楠本が前へ張り出してのビルドアップが目立っていました。

23分に飲水タイムが挟まれ、明けた後は大宮の攻勢。
26分に右サイドで松田がクロスを上げて(ブロック)から、セットプレーも絡めて山口を押し込み、左右からクロスの爆撃を入れていく攻撃を展開していきます。

中々良い形でのクロスが生まれない中、32分に絶好の形。
自陣での翁長のパスカットから小島が拾い左サイドでドリブル、カットインの姿勢を見せてから奥へスルーパスを送り、抜け出した翁長がほぼノーマークでのクロス。
この低いボールをGK関が飛び出して弾いたものの、こぼれ球を黒川が詰めてシュート、ジャストミートはしなかったもののボールはゴール内へと転がっていき。
チーム全体の前へのベクトルが生んだようなシュートで、先制点を挙げた大宮。

リードを奪われた山口、34分にこの日1トップの高井が右サイドでパスを受け、カットインからシュート。(ブロック)
それでもサイズがある方では無い高井なので、最終ラインからの組織的な攻撃が反撃の肝となり。
渡部博文がボールを持ってから組み立てるのが基本ですが、中央CBというポジションもあり、積極的に上がる訳にもいかず。
渡部博自身は持ち上がりも散らしも出来るのでしょうが、攻撃参加は左右のCBが行うのが通例な中、ややミスマッチな感があり。

45分の山口の攻撃、渡部博が持ち上がったのち左サイドへミドルパス、澤井が受けてから細かくパスを繋いで攻め上がり。
最後は右サイドで、楠本が奥まで進入してクロスを上げる(ニアで島屋が合わせにいくもCKに)所まで行き、CBも絡めての分厚い攻撃を見せた場面。
得点は奪えずも、この攻撃を続けていけば同点は不可能では無い、そんな流れを匂わせつつ前半を終えた山口。

長らく未勝利が続き、順位的にも21位という底辺付近に沈む大宮。
この苦境の中招聘された霜田氏は、前述の通り前年まで3年間山口の監督を務めた人物であります。
山口とは打って変わって、大宮は資本力はJ2内では屈指のクラブでありながらの低迷という事で、前年までとはまた違ったアプローチが求められるといっても良いでしょう。
特にシーズン途中で、降格圏から抜け出す事を要求される状況では尚更の事。

故障離脱が長かった河本・西村というCBコンビを組んだこの日、これが今季初との事。
GKには就任当初から上田を起用するなど、相変わらずの故障者の多さで限られた手駒の中、ディフェンスに関わる選手の入れ替えが目立つのは意識改革のためでしょう。
ロースコアの接戦に持ち込む展開を続け、就任後の2戦で2引き分け。
果たしてこの日は、初めてリードを後半に持ち越す事に成功した霜田・大宮、初勝利に向けてどう立ち回るのか。

後半が始まりその立ち上がり、立て続けに好機を作る大宮。
後半4分黒川がドリブルで持ち上がり左へ展開、翁長のクロスがこぼれた所を黒川が繋ぎ、エリア内左から翁長がシュート。(枠外)
7分にはスローインから右サイドでパスワーク、馬渡が小島のポストプレイを交えたのち右ハーフレーンからシュート(枠外)と、サイドバックが積極的にフィニッシュに絡む攻撃を見せます。

一方の山口、前半とは違いCBの上がりは殆ど見られなくなってしまいます。
大宮ペースが途絶えた序盤は、サイドに展開したのち、ウイングバック(右=川井・左=澤井)が手前からクロスorカットインからシュートという二択の攻撃を敢行。
9分に左から澤井がカットインからミドルシュート(ブロック)、13分に右から川井が以下同文(ブロック)といったシーン。

大宮のプレッシングのギアが上がり、最終ラインへの追い掛けが激しくなったのが一因でしょう。
前半は殆ど見られなかったCF・イバのプレスも頻度を増し、山口に最終ラインで流暢に組み立てを図る暇を与えず。

そして序盤の攻防が終わった15分、大宮は3枚替えを敢行。
イバ・松田・馬渡に代わり、ネルミン・ハスキッチと小野、渡部大輔が投入されました。
プレスに残りの体力を総動員させたのでしょうか、ここでお役御免となったイバ。

一方の山口も、それとほぼ同時(16分)に澤井・神垣→石川啓人・佐藤健太郎へと2枚替え。
相変わらず最終ラインから組み立て、渡部博は巧みに大宮のプレッシングをいなすも、その後サイドに展開しても左右のCBは上がる事が出来ず。
推進力が足りないため、手前からのクロス攻勢に終始する山口の攻撃。

しかしそこからCK攻勢へと持ち込んだのが22分。
左CKを得ると、キッカー池上のクロスが跳ね返されたボールを左サイドで石川啓が拾い、池上とのパス交換ののちクロスのような弾道でシュートを放つもGK上田がセーブ。
2本目の右CKで、ヘナンのヘディングシュートが枠外となった所で後半の飲水タイムに入ります。

ブレイク明け、反撃に出たい山口がボールを握るも、攻撃機会を掴めずに時間が進み。
それでも大宮ディフェンスは盤石という訳でも無く、プレッシングが嵌らなかった際は素早く帰陣しての凌ぎを見せますが、流石に全てを防ぐ事は出来ません。
30分、左サイドで池上・佐藤健・石川啓の3人でパスを繋いだのち、池上のミドルシュートが炸裂するもGK上田がセーブして防ぎ。
直後の左CKも、池上ニアにクロス→楠本フリックでファーへ→川井ヘディングシュート(枠外)と、フィニッシュに持っていった山口。
しかしここでほぼ打ち止めとなり。

大宮は33分に小島→大山へ、34分には河本→山越へと交代し、守備を固める体勢に。
以降はリトリートを重視するようになりますが、それでも山口は中々重心が前に掛かりません。
33分に田中・島屋→浮田・草野に交代しても、流れを変える事は出来ず。(3-3-2-2にシフト?)
CBは相変わらずパスを繋ぐのみに終始し、次第に硬直化していく攻撃。

それを見計らってか、大宮が逆に追加点を狙う体勢に。
36分中盤でのハスキッチのボール奪取から、左サイドで黒川がドリブルからスルーパス、走り込んだ翁長からクロスが上がり。
ファーサイドで大山がヘディングシュート、GK関が片手で弾いたもののハスキッチが詰め、飛び出した関に触られる前にシュート。
誰もが2点目かと思った刹那、シュートコースに居た石川に当たってしまいオフサイドという結果に終わる事となりました。
この決定機を逃したのは大きく、以降も大宮はシュートを撃ち続け。
42分にハスキッチが立て続けに2本、43分に渡部大が、45分に小野がいずれもエリア内から放ったものの枠を捉えられず終わり。(ハスキッチの1本目はGK関が防ぐ)

山口も手をこまねいている訳では無く、40分に最後の交代カードを使い(楠本→梅木)、布陣も4バックへと切り替え。(4-2-3-1?)
それでも大宮の攻撃機会ばかりが増えるまま、アディショナルタイムへ入ります。
その最中に黒川が足を攣らせるなど、大宮の体力面の限界も露わになり始め。

そして最後の攻勢に入る山口、その手段は川井のロングスロー。
左サイドから投げ込まれたボールはクリアされるも、ヘナンが拾ってからエリア内へ連続してボールを蹴り込む攻撃。
そして左サイドからの川井のクロスがクリアされた所を石川啓が拾い、すかさずシュートを放ったものの、大宮・大山のブロックに阻まれ同点ならず。
直後のCKからも、クリアされたボールを佐藤健がシュートしますがブロックに遭い、万事休すとなった山口。

決死の逃げ切りに成功しウノゼロと、実に15試合ぶりの勝利の味を噛み締めた大宮。
ここからの逆襲を成功させるにはまだ不安が多い状況ですが、古巣相手にその第一歩を踏み出した霜田監督の下、一丸となっての戦いを展開出来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J2リーグ第20節 FC町田ゼルビアvs愛媛FC

2021-06-29 16:13:27 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の町田の記事はこちら(14節・新潟戦、2-1)
※前回の愛媛の記事はこちら(14節・山形戦、0-1)

前節に北九州との「6ポイントマッチ」を制し(2-0)、とりあえず降格圏を抜け出した愛媛。
その要因はフォーメーション変更で、3バックへと変更して守備の安定が齎されたとの事でした。
それ以前の試合では3戦で10失点と崩壊していただけに、好材料を持ってこの日に挑む形。

しかしその試合の最中、J1鳥栖から育成型レンタルで補強してきた石井が、アクシデントでインアウトの形になってしまう誤算が発生。
16節以降未出場となっている唐山しかり、戦力増を図ったものの、何も齎されないという事になってしまったら今後の戦いは厳しくなりそうです。

試合開始の笛が鳴り、町田ペースで推移。
最終ラインが距離を取ってのビルドアップを軸に、相手の隙を見るやダイレクトパスをテンポ良く繋いでいく攻撃を展開。
その町田の攻めに対し、愛媛は耐える時間が多くなりがちとなり。
いざマイボールにしても、町田の守備プレッシャーに対して思うようにボールを運べずという、フォーメーション変更したてのチームにとって難敵として立ちはだかりました。

特にビルドアップに深刻な影響を及ぼしてしまっているようであり。
町田は最終ラインで繋いでいる際は構え、ドイスボランチ(山瀬・田中)へ出された所へプレスを掛けるというこの日の前線の守備でしたが、それだけで前進する事が難儀となっていた愛媛の攻撃。
結局最終ラインで繋ぐうちに、ウイングバックを前線に上げてそこにロングパスを送るという手法がメインになりかかっていました。
1つキーとなっていたのが、この日前野に代わって左センターバックに入っていた三原で、彼の持ち上がりや縦パスを経てサイドからのクロスに繋がるシーンが見られ。
マークされるボランチを飛ばしての攻撃が有効打となっていたのでしょうか。

攻撃面で苦労する愛媛を尻目に、好機を量産していく町田ですが、こちらもフィニッシュにまでは辿り着けず。
ダイレクトパスによる裏抜けを多用したものの、オフサイドを取られる等でフイに。
攻勢の一種の証となるセットプレーも多数得たものの、逆にそこから愛媛のカウンターを招くシーンが多々見られました。
特に前半21分の左サイドでのフリーキック、平戸はグラウンダーでの中央へのパスを選択するも、長谷川アーリアジャスールがポストプレイをミスして奪われたシーン。(その後の愛媛の攻撃はシュートまでいけず)
小難しい事をやろうとして危機を招くという、攻勢故の油断と取られるようなプレーが目に付きました。
23分には町田のCKから愛媛のカウンター、拾った藤本から左サイドでパスを交えて前進、三原が奥まで進みグラウンダーでクロス。
クリアされたボールを繋ぎ、内田がミドルシュートを放つもGK福井がセーブ。

次第に町田がペースを失い、中々プレーが切れずに推移したのち28分に遅めの飲水タイム。
町田にとってはこのブレイクが水を得た魚のようになったでしょうか。
再開後の31分、左サイドでパスを繋ぐも戻して中央→右へと展開すると、右サイドを駆け上がるのはCBの深津。
彼がクロスを上げるという珍しい攻撃パターンを作ると、クリアボールを繋いで高江がミドルシュート。(ブロック)
町田の持ち味である球際の強さも見られはじめ、愛媛サイドは激しいデュエルに苦しみ攻撃機会が作れず。
32分からの5分間で3度、愛媛選手が倒れ込み試合が止まるシーンが作られてしまいます。(いずれも反則無し)

再び町田ペースとなっていたのは明らかな状況の中、それを結果に繋げたのが41分。
高江のパスカットから平戸がボールを持ち、中央で細かいタッチでのドリブルから左へとスルーパス。
奥で受けた長谷川アーリアから、クロスは上げずに平戸→中島→吉尾とパスを繋いで中央へ展開すると、ペナルティアークから吉尾がシュート。
豪快にゴール左上に突き刺し、前半終わり際という時間帯で待望の先制点を挙げました。

以降の町田、パスを繋ぎ行き詰まったら戻して作り直しという、ポゼッションサッカーの定型ともいうべきスタイルも魅せつつ攻撃権を支配。
先制した事で自分達のペースを完全に定着させよう、という振る舞いだったでしょうか。
アディショナルタイムに入り、一向に押され気味の愛媛も最後の最後で反撃。
中央CBの浦田が自ら前進して縦パスを入れ、エリアすぐ手前で受けた近藤が反転シュート。
ブロックされたボールを再度近藤がシュート(枠外)と、無理矢理気味ながらも好機を作った所で前半終了となります。

後半を迎えるに辺り、町田は中島→ドゥドゥへと交代。
ドゥドゥの合流以降定番となっているこの交代、この日はハーフタイムという早い段階で敢行してきたランコ・ポポヴィッチ監督。

立ち上がりボールが落ち着かない展開を得て、やはりペースを掴んだのは町田。
後半5分、右サイドから三鬼が中央へ送り、長谷川アーリアのポストプレイを経て佐野が走り込んでミドルシュート。
ブロックされたボールを自ら拾った佐野、エリア内右に切り込んで尚もシュートを放ち、GK秋元が弾いてサイドネットとなりCKに。
その右CKで平戸はショートコーナー、高江から受けた吉尾が低いクロス。
これが直接ゴールに向かうボールで、合わせにいったドゥドゥが触れずスルーという形になると、愛媛サイドには止める術が無くゴール左へと突き刺さり。
変化を好む町田のセットプレーですが、この場面では最高の形を齎す事となりました。

尚も町田が押し込む様相に、たまらず愛媛サイドは動き。
9分に吉田・山瀬→忽那・森谷へと2枚替えを敢行し、反撃を試みます。

しかし展開は変わる事は無く、11分には吉尾のパスカットから左サイドに渡り組み立て、土居の対角線のスルーパスがエリア内右へ。
走り込んだ吉尾からマイナスのクロスが入り、中央で長谷川アーリアが合わせたものの、シュートはゴール上へと外れ。
決定機逸で流れが切れるかと思いきや、続く12分にもGK秋元のロングフィードから、左サイドで平戸がスルーパスを通してドゥドゥからマイナスのクロス。
受けにいった長谷川アーリア、今度はポストプレイを選択すると、受けた平戸がシュートを放ちゴールネットに突き刺します。
シュートコース付近に長谷川アーリアが流れていたためGK秋元は反応できずとなり、秋元はオフサイドのアピールをするも、覆る事は無く3点目が入った町田。

一気に突き放された愛媛、何とか反撃せんとするも、まるで攻撃の形を作れない状態に。
特にディフェンス陣の意気消沈ぶりが窺えたようで、ビルドアップは全く冴えず。
最終ライン3人は殆ど距離を取らず、中央付近に固まり始め。
そこにボランチの田中が降りる訳ですが、ボール保持の際4人が近い距離で固まっているというシーンが目立ち、異様な空間に映っていました。
パスコースを作るという動きから完全に相反しており、ロングボールを入れるにしても、互いに距離を取って何処から上げるかという体制を取った方が良いに決まっている。
一方町田ディフェンスは3点リードもありプレスに行かず、中を固めて何も起こさせないという体制を取っており。
崩す手立てが見つからずに、愛媛にとっては「何をしたら良いのか解らない」状態に陥っていたようであり、手詰まりの様相が伺えました。
前半の終わり際に見られた、最終ラインが多少無理をしてでもボールを運ぶ動きが無ければ、好機に繋げられないという事が如実に表れた格好に。

そんな状況の中、尚も攻める町田。
愛媛がプレスを掛けてくる状況も手伝って、裏狙いのパスが良く効くようになり。
17分には左サイドから平戸が中央へロングパス、走り込んだドゥドゥがエリア内へと落とし、走り込んだ長谷川アーリアがシュート。
GK秋元の股を抜いてゴールに突き刺すも、オフサイドとなりノーゴール。
18分に長谷川アーリア→太田へ交代(平戸が左サイドハーフ→セカンドトップへシフト)した後もそれは変わらず。
22分、右サイド寄りへと変形した最終ラインから深津→高江と渡り、高江が裏へロングパス。
走り込んだドゥドゥがエリア内右で受け、こぼれた所を吉尾がシュート。
またもゴールを奪った吉尾、これでハットトリックを達成し、翌日に迫った自身の誕生日を自ら祝う形となりました。

直後に飲水タイムが挟まれたものの、既に大勢が付いた試合の形。
以降の町田はテスト的な戦いにシフトしていたのか、GK福井が前に出てのビルドアップを見せたり、平戸が降りて来てビルドアップの出口のように振る舞うなど目新しい(と思われる)ものを披露。
30分に平戸・吉尾→鄭大世(チョンテセ)・奥山への交代を敢行すると、土居が右SHに回り。
さらに38分には佐野→奈良坂へと交代。
奈良坂は高卒新人という立場であり、これが2試合目の出場。
しかしパスミスなど、相手の好機を演出してしまうシーンが目立ち、まだこれからの選手という感は拭えず。

一方完全に苦しい状況の愛媛。
29分に藤本・近藤→西田・岩井へと交代し、何とか反撃の糸口を掴まんと藻掻きを見せます。
34分にはクリアボールが直接敵陣深めに入って西田が受け、茂木力也の右からのカットインを経て森谷のミドルシュート。(枠外)
41分には町田・奈良坂のパスミスを西田が拾い、岩井のミドルシュート(ブロック)とフィニッシュを見せる事は見せましたが、ゴールを脅かすには至らず。

町田は鄭が前線に入った事で、前掛かりの愛媛に対しロングボール一本で好機に結び付ける事も珍しくなく。
そしてそれが試合終盤に活きる事となります。
45分ロングボールを左サイドで鄭が収めると、中央に流れてから豪華にミドルシュートを放ち、ゴールバーを直撃しあわやという場面を作ります。

ATに突入後も、CKを得ても時間稼ぎは不要とばかりにクロスを入れるなど、尚も得点を狙う町田。
そして3分台に入ると、高江の縦パスを受けた鄭が中央でキープしエリア内へパス、受けた太田がシュート。
ゴールネットに突き刺す事5度目(オフサイドを含めると6度目)となり、最後の最後で夢スコアを完成させる事となりました。
これで10勝目を挙げ、5位に浮上となった町田。

良い所無く敗れてしまった愛媛、0-5での敗戦は今季2度目。
守備を考えての3バックへのシフトだったはずですが、その目論見が2試合目で崩されてしまったとあり、ダメージコントロールが問われる今後となりそうです。

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DAZN観戦 2021年ACL グループI第1節 川崎フロンターレvs大邱FC

2021-06-28 16:08:04 | サッカー視聴記(2021年その他)

<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB ジェジエウ CB 谷口 LSB 登里
DH ジョアン・シミッチ
IH 脇坂 IH 旗手
RWG 家長 CF レアンドロ・ダミアン LWG 三苫
<大邱スタメン> 3-4-2-1
GK チェヨンウン
RCB パクビョンヒョン CCB ホンチョンウン LCB キムウソク
RWB チャンソンウォン DH イジンヨン DH 西 LWB ファンスンミン
IH キムジンヒョク IH セシーニャ
FW エジガル

日本テレビが失った放映権が、DAZNの下へ移動する事となったACL。
おかげ様でこうして視聴出来る環境が整い、有り難い限り。

そのACLですが、集中開催となった予選で、東地区の舞台はタイとウズベキスタン。
このグループIはウズベキスタンの方であり、中立国。
日程的には中2日の連続で6試合を行うという過密日程で、そんな環境の下今年も日本クラブは戦いを繰り広げ。

さて、ACLは2年ぶりの登場となった川崎。
Jリーグでは絶対王者の地位を築き上げているものの、このACLという舞台では満足な結果を出せていないというイメージ。
2017・2018年とJリーグを連覇した事によって得た出場権で、2018・2019年と相次いで予選敗退の憂き目に遭ったという結果が、そんな印象を強烈に与えてしまう事となりました。

自分がACLの存在を知ったのは2017年で(遅過ぎ……)、その際の川崎は準決勝までコマを進め。
相対したのは同じ日本クラブの浦和であり、1戦目で2点リードを奪って優位に立ちながら、2戦目では退場者(車屋)を出してしまい怒涛の反撃を許した末の大逆転負け。
何かがズレてしまっていたようなあの対戦、勝ち上がって制覇していたら……と今でも思いますが、もしもの事を考えても仕方無く。

この日相対する大邱FCは、日本人選手の西翼が在籍しており。
大学卒業後ポーランドのクラブを渡り歩いたのちに2018年途中から加入と、Jクラブでの経験が無い選手なため、自分のような(Jリーグしか観ない)視聴者には斬新に映りました。
他にはJクラブで経験を持つ選手が数多在籍しており、安庸佑(アンヨンウ)・イグノ・ファンスンミン・パクキドン・ジョジヌ・ムンキョンゴン・イユノ・パクソンスと多種多様。(ややGKに偏っている感はありますが)

ボール保持・パスワークに長けた川崎相手に、常套手段ともいえるカウンターでの展開を仕掛ける立ち上がりの大邱。
早速の前半1分にロングボールを1トップのエジガルがポストプレイ、イジンヨンが拾った所に反則を貰い、そこからセットプレーで押し込み。(キッカーは大部分でセシーニャが担当)

流れを変えるべく川崎も5分、左サイドでパスを繋いでいるうちに、家長が逆サイドから加わって来る持ち味の攻撃を発揮。
そして家長がエリア内左からシュートを放ち、GKチェヨンウンがセーブするもコーナーキックに。
その二次攻撃で左サイド奥から三苫がカットイン、エリア内左に進入してシュート(ブロック)と、早くも得意の攻めで脅威を見せ付けました。

しかし先制したのは大邱でした。
8分西が加わっての中盤での組み立てから、ファンスンミンのスルーパスが左サイドへ送られ、走り込んだセシーニャからグラウンダーでクロス。
ニアでエジガルがポストプレイをするもこぼれ、そのボールを川崎・シミッチが先に触るも、小さくなった所をすかさずファンスンミンがシュートを放ちゴールネットに突き刺します。
シミッチがアシストしたかのような形になってしまい、川崎にとっては攻撃面の良い流れの反面、守備でバタバタしていたというような印象を残す失点となりました。

その後は守備に趣を置きつつ、ゆっくりとした立ち回り(ゴールキックで時間を掛ける等)の大邱相手に中々ペースを掴めなくなる川崎。
ボールを握っても、らしくないパスの乱れが目立ち始め、フィニッシュまで辿り着けない時間が長く続く事に。

そんな川崎の隙を突く大邱、23分には西が敵陣でカットし、セシーニャ→キムジンヒョクと渡ってシュート。(枠外)
最終ライン近辺でのバタつきは相変わらずという雰囲気を醸し出すと、迎えた28分。
自陣でエジガルがパスカットから持ち上がって右へスルーパス、走り込んで受けたセシーニャからクロスが入ると、合わせにいったエジガルが倒れて主審の笛が鳴り響き。
川崎・ジェジエウが裏を取られた末の、後ろから引っ張っての事であり、これでジェジエウに警告が出たうえにPKという絶体絶命の場面に。
あの王者がまさかの2点ビハインドか……という思いが過る中、キッカーを務めたのは反則を受けたエジガル。
これをゴール左隅へと蹴り込みましたが、立ちはだかったのはGKチョンソンリョン。
反応良く片手でセーブ(その後ポストに当たる)とチームの危機を防ぎ、辛うじて1点差をキープ。
その後もジェジエウの反則でフリーキックを与えてしまい、セシーニャに直接撃たれる(壁に当たる・37分)など最終ラインの乱れは相変わらずも、反撃の機運を持って前半の後半へ。(そういや飲水タイムが無かった)

31分には三苫が得意のドリブルで中央へと切り込み、エリアへ進入してすかさずシュート。(GKチェヨンウンセーブ)
フィニッシュに持ち込んでも相手GKの好セーブに阻まれるという状況で、変えるには何かスーパーな出来事が欲しい。
そんな縋る思いが過ってくる中、スーパープレーが生まれたのが40分でした。
最終ラインでパスを繋ぐ川崎、そこからジェジエウが前進したのちエリア内へロビング。
これを足下でトラップしたダミアン、次の瞬間バイシクルの体勢に移りボールを捉えてシュート。
見事左サイドネットを捉える、またも得意のバイシクルシュートを炸裂させ、ピッチ内に異次元空間を持ち込んだダミアン。

同点にした事によりペースを取り戻し、ボールを握って押し込む川崎。
大邱はアクシデントにも見舞われ、キムウソクが足を痛めて倒れ込むシーンが。
一度はピッチに戻ったものの、前半アディショナルタイムに選手交代が行われ、退く事となりました。(イグノが出場)
危機的雰囲気が大邱に漂うものの、川崎サイドもセシーニャに反則を犯した旗手が警告を貰うというミソも付けてしまい、前半を終える事となります。

さらにハーフタイムにも交代を行った大邱。(ファンスンミン→アンヨンウ(安))
CBの穴埋めはシャドーのキムジンヒョクが行い、イグノが左シャドーへ。

交代で入ったアンヨンウとイグノを中心に左サイドで組み立て、クロスを上げるという攻勢をパターンに加えた、大邱の後半立ち上がり。
その最中の後半2分でした。
FKからの二次攻撃で、イジンヨンのロビングをエジガルがエリア内右へと落とし、イグノが反応してクロス。
ファーサイドでセシーニャがフリーとなっており、そのままヘディングシュート。
GKチョンソンリョンが弾くもゴールネットを揺らし、勝ち越しに成功した大邱。

再度勝ち越されてしまった川崎でしたが、これまで無敗のリーグ戦でも、シーソーゲームは慣れたもの。(11節・セレッソ戦とか)
6分、旗手が左サイドへドリブルで持ち込んだのちパスを繋ぎ、旗手→三苫のホットラインから三苫のドリブルがエリア内左を抉り。
そしてマイナスのクロスが入り、ニアサイドにダミアンが走り込む所を、大邱・ホンチョンウンに当たりこぼれ。
そこをダミアンがシュートしてゴールゲットと、大邱の先制点のシーンの如くDFがアシストという絵図となりましたが、今度は川崎のゴール。
これで2-2と、点の取り合いの様相に。

それでも7分に登里がチャンソンウォンに反則・警告を受ける等、守備面では綻びが相変わらずだった川崎。
しかし今度は、そのドタバタしたような流れが川崎に味方します。
10分、再度三苫の切り込んでのクロスがブロックされて左CKを得ると、キッカーの脇坂はグラウンダーでのクロスを選択。
これを大邱ディフェンスはクリア出来ず中央への転がりを許し、パクビョンヒョンが足下で収められなかった所を、すかさずシミッチがシュートを放ちゴール。
前半の失点シーンの借りを返したシミッチ、立て続けのゴールという形で、川崎が初のリードを奪いました。

この直後にイジンヨン→イヨンネに交代と、さらにカードを切ってきた大邱。
イヨンネの背番号は74とやたら大きいものでした(のちに出場したジョジヌも66番)が、Kリーグ(韓国のサッカーリーグ)ではこうした大きな番号を貰う背景が何かあるのか。

その後もエジガルに当てるロングボール主体での攻撃が主の大邱。
しかしパワーはあり、単純な攻撃ながらも川崎相手に好機を作っていきます。
それでも川崎は13分に脇坂が、17分に旗手がエリア内からシュートと大邱ゴールに迫り。(両者とも枠外)
そして18分に最初のカードを切った川崎、脇坂→大島へと交代します。
大島はこれが故障から復帰して初の出場となり、それに伴いフォーメーションもシミッチ・大島をドイスボランチにした4-2-3-1気味にシフト。

しかし以降も送り込まれる大邱のロングボールに苦闘が続く川崎ディフェンス。
20分にはキムジンヒョクのエリア内へのロングパスがセシーニャに収まり、シュートが放たれましたがGKチョンソンリョンが至近距離でセーブしたのち抑え。
21分に登里(足を引きずりながら退場していったが大丈夫なのか)→車屋へと交代するも、尚も押し込まれるシーンが続き、30分以降は完全に大邱の好機が続く展開となります。

それでもフィニッシュには辿り着けずと、リードしたまま時間も進んできた事でやっと川崎最終ラインも落ち着きを取り戻せていたのか。
大邱サイドも、33分には西が足を攣らせるなど、攻め疲れの様相も表われ。
36分にその西が交代となり、パクハンビンが投入されます。(同時にチャンソンウォン→ジョジヌへ交代)
これで途中からCBに回っていたキムジンヒョクがシャドーに復帰し(イグノが右WBへシフト)、ターゲット役を増やしたのち最終局面へ。

38分にもキムジンヒョク狙いのロングボールからセシーニャのミドルシュート(ゴール左へ外れる)と、変わらぬ攻撃の姿勢で押し込む大邱。
ATも近付いた事で川崎も最後のカードを切り、三苫→山村へと交代。(大島がボランチ→左SHへ)
高さのある山村が加わり、これでやっと相手のロングボール攻勢をケアする効果が表れました。
そして好機を作れていなかった攻撃も、43分に敵陣深めで旗手がカット、エリア内に切り込んですかさずシュート(枠外)と脅かす姿勢が復活。

結局残り時間は王者らしい川崎の試合運びで、逃げ切り体勢が築かれた末にタイムアップ。
3-2と、難しい内容ながらも勝利に辿り着いた川崎。
他グループで戦うJクラブ(名古屋・セレッソ・ガンバ)に後れを取らず、まずは何よりといった所でしょうか。

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DAZN観戦 2021年J1リーグ第19節 ベガルタ仙台vs清水エスパルス

2021-06-26 16:05:13 | サッカー視聴記(2021年J1)

<仙台スタメン> 3-4-2-1
GK ヤクブ・スウォヴィク
RCB 照山 CCB 吉野 LCB 平岡
RWB 真瀬 DH 上原 DH 中原 LWB 蜂須賀
IH 加藤 IH 氣田
FW 西村
<清水スタメン> 4-4-2
GK 権田
RSB 原 CB ヴァウド CB 立田 LSB 片山
RSH 中山 DH 宮本 DH 竹内 LSH カルリーニョス・ジュニオ
FW チアゴ・サンタナ FW 鈴木唯人

ともに勝ち点15同士という、J1残留を占う対戦。

初勝利(12節・柏戦、1-0)以降、コンスタントに勝ち点を稼げるようになってきた仙台。
その要因は堅守速攻スタイルの定着と、残留争いを戦うには不可欠な「ハードワーク・球際の強さ」というチームカラーを前面に押し出す事へと傾倒しているのでしょうか。
その一方でボール支配率の平均はリーグ最下位との事(この日の放送席でも語られていた)で、いかにこの泥臭い戦い方を継続するか。
しかしこの日は清水の術中に嵌ったというべきか、見事なまでにボールを持たされる展開を強いられました。

前節・鹿島戦(1-1)は4-4-2でのスタートでしたが、この日は3-4-2-1でのスタートとなった仙台。
スタメンも6人入れ替えましたが、中2日という事を考慮してか、それともフォーメーション変更を前提としてのメンバー変更なのかは不明。
ただし相手の清水がこの日が中断明け最初の試合と休養十分なため、前者の趣が強かったでしょうか。

一方の清水はオーソドックスの4-4-2ですが、そう映らないのは序盤の3トップの布陣が頭に残っていたからか。
両翼の中山・カルリーニョスが、そのまま両サイドハーフへと入るという、4-3-3から若干アレンジしたかのような布陣に見えたものです。

前半8分、パスを受けようとした清水・カルリーニョスから、反則気味に照山が奪って仙台の攻撃。
真瀬が右サイドからクロスを上げる事2度、その2度目のグラウンダーのボールを加藤ポストプレイ→氣田シュートとフィニッシュに仕上げ。(GK権田キャッチ)
早くも仙台の球際の激しさが表れたシーンでしたが、その傍ら顔を抑え倒れ込んでいたカルリーニョス、どうやら照山の腕が目の付近に入ってしまったとの事。
前回観た時の西村然り、一歩間違えればラフプレーとしか評価されないようなシーンで、観ている側としては何処かで歯止めを掛けてほしいものです。

このシーンのように、主に右サイド重視でパスを繋いで攻め上がる仙台。
しかし12分に清水がカウンター、クリアボールを拾ったサンタナからカルリーニョスへと渡り、左サイドをドリブルで駆け上がってからクロス。
ニアサイドでサンタナが収めてシュート、これをDFとGKスウォヴィクの2人掛かりでブロックするも、こぼれたボールを鈴木唯が詰めてシュート。
無人のゴールへと突き刺さり、早くも先制した清水。

直後の13分の仙台、最後方からのパスワークでここも右サイドから前進し、西村のエリア手前でのポストワークから中原がミドルシュート。(枠外)
リードされた事もあり、ポゼッションへの傾倒の始まりを見せる事となります。

以降清水の攻撃シーンが続くも、19分には清水最終ラインのパスミスにより、エリア内左で拾った西村がシュートという決定機。(GK権田足でセーブ)
尚も清水のミス(宮本→竹内へのパスが強すぎてこぼれる)から、21分にも加藤が拾いペナルティアークからシュートし、GK権田のセーブで防ぐという冷や汗もののシーンが続き。
そしてこれで得た右コーナーキックで、ショートコーナーからの上原のクロスを、ファーで蜂須賀の折り返しを経て吉野がヘディングシュート。
左サイドネットを揺らし、同点に追い付いた仙台。
その後双方攻撃機会を作ったのち、24分に飲水タイムとなります。

仙台の右サイドアタックをもう少し語ると、照山が積極的に前に出てパスワークに加わるのが第一。
ウイングバックの真瀬を前に出すため、加藤がパスを受けに降りて来るというシーンも見られるなど、拘りが顕著に見られるものでした。

飲水タイムが明け、清水は好機を作ってもフィニッシュに繋がらずに浪費。
その後仙台のターンとなり、パスを繋いで押し込み、セットプレーを得て矢玉を浴びせにいきます。
34分の左CK、キッカー上原のクロスをGK権田がパンチングでクリアするも、右サイドで拾った加藤から再度クロスを入れ、ファーサイドで平岡がヘディングシュート。(GK権田セーブ)
35分には左サイドのスローインから、上原の低いクロスを加藤が低い姿勢で跳び込んでヘディングシュート。(GK権田キャッチ)
逆に清水は37分にサンタナがドリブルでチャンスエリアに入った所を、仙台・中原のスライディングで倒され止められる(反則無し)など、判定にも恵まれずリズムに乗れないシーンが目立ちます。

押され気味の清水は、終盤を迎えて体制変更。
中山が右WBの位置へと降り、5バックの構えで守備をするスタイルを見せ始め。
これで仙台の攻撃を凌いでペースを剥がすと、43分にはフリーキックからのヴァウドのシュート(ブロック)、44分にはCKから片山のヘディングシュート(ゴール上へ外れる)と攻め立て。
好循環を持って前半を終える事となりました。

共にハーフタイムでの交代は無く。
大きな動きとしては、清水サイドは後半も5バックでの守備を継続。
そして可変による混乱を招かないように、常時3-4-2-1の布陣を取るようになります。
<後半の清水> 3-4-2-1
GK 権田
RCB 原 CCB ヴァウド LCB 立田
RWB 中山 DH 宮本 DH 竹内 LWB 片山
IH 鈴木唯 IH カルリーニョス
FW サンタナ

守備組織を固めたいが、中々そうはいかず結果が出ない日々を送っているミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の苦悩が伺い知れるシフトチェンジ。

大補強を敢行し、名監督も招聘したという事で、開幕前の期待度は高目だったであろう清水。
しかし蓋を開けてみれば、ここ最近の定番と化している残留争いへの参戦を余儀なくされているここまでの戦い。
ロティーナ監督の手腕をもってしても、この渦から脱出させる事は困難を極めるのでしょうか。
かつてサッカー王国と呼ばれた地だけに、クラブを取り巻くしがらみなんかも悪影響を及ぼしているのか。(個人の推測です)
前年のピーター・クラモフスキー氏(現山形監督)の際も思った事ですが、外部の人間とくに外国人の監督は非常にやり辛そうな環境で、中々理想のサッカーを落とし込む事が出来ない。

6年間指揮を執ったOB監督・長谷川健太氏(現FC東京監督)の後を継いだのは、アメリカ人のアフシン・ゴトビ氏。
彼も守備組織を大事にする監督で、徹底した決まり事を落とし込んで相手チームの長所を消すサッカーに特色があり。
折りしも当時の清水は主力選手が大量に流出と、斜陽のクラブで3年間J1を戦い抜いたものの、上記のサッカー故「面白くない」と揶揄される等地元の受けは良くなかった。(若手が多かっただけに「型に嵌める」という批判も多かったようで)
4年目の中盤にかけて負けが込むと、掌を返したかのように解任の憂き目に遭ってしまい。その後OB監督(大榎克己氏)で戦うも降格へのレールが敷かれてしまったのはまた別の話
この辺りから、外国人監督への風当たりが強い土壌が生まれてしまったものと推測します。
それでもフロントが外国人監督の招聘を続けているのは、「外からの人間でなければ改革出来ない」と踏んでいるのだと思いますが、その思考が報われる日は来るのか。

話を戻すと、フォーメーションを変えた効果か、立ち上がりから押し込んでいく清水。
後半1分自陣左サイドでのスローインから、カルリーニョスとサンタナが技も見せてボールを繋いでいき、サンタナの低いクロスがゴール前へ。
中央で鈴木唯が足から跳び込み、合わせたもののゴール右へと逸れて決定機を逃してしまいます。

それでも5分に再び鈴木唯に決定機が訪れ、しかもパスカットしてそのままエリア内でGKと一対一に持ち込むという大チャンス。
スウォヴィクを右へとかわすものの、スウォヴィクが弾いた分遅れ、放たれたシュートは仙台・平岡が胸でブロックで防ぎ。
恥の上塗り……と言っては失礼ですが、再度モノに出来なかった鈴木唯。

ともかくミラーゲームとなった事で、個の力が生き始めて来たのか。
押し込んでいく清水ですが、ゴールを割れないまま16分に選手交代、カルリーニョスを退かせる決断(前半の仙台のチャージの影響か)を敢行します。
代わって入ったのはディサロ燦シルヴァーノ。(鈴木唯と左右を交換)

上下動を繰り返していた影響か、右サイドの中山が試合から消えていた感じであった後半。
それをカバーするかのように、右サイドでクロッサーとしての活躍をし始めるディサロ。

押され気味の仙台も19分に動き、一挙3枚替え。
蜂須賀・中原・氣田→石原・松下・関口へと交代し、全て同ポジションでの交代。
以降膠着状態となり、23分に飲水タイムが挿入されました。

最初の攻撃は清水で25分、仙台・平岡がディサロにチャージして反則・警告となり、そこからセットプレー攻勢に。
鈴木唯が蹴ったFKがクリアされて左CKへと移り変わり、次の鈴木唯のキックもクリアされるも、竹内がダイレクトでエリア内へとロビング。
この後ろからのボールを、ディサロが直接ヘディングシュートに持っていき、見事ゴールゲット。
ようやく今季初ゴールと、前年J2で見せたストライカーの嗅覚をお披露目しました。

再びのビハインドとなった仙台、再度ボールを握っての攻撃を展開する姿勢に。
相手が守備固めに入る以上持たされている格好なのは仕方無く、ここからどう打開していくか。
前半は右サイドでの組み立てが多かったものの、石原・関口の実績ある選手が入った事で、左サイドでもパスを繋いで前進するシーンが目立ち始めます。
33分には左ハーフレーンから松下がロビングを入れ、逆サイドで真瀬が折り返した所を西村が足で跳び込むも撃てず。(クリアされる)
そして攻め手を増やすべく、36分に吉野→皆川へと交代し、4-4-2の形へとシフト。
<後半36分からの仙台> 4-4-2
GK スウォヴィク
RSB 真瀬 CB 照山 CB 平岡 LSB 石原
RSH 加藤 DH 上原 DH 松下 LSH 関口
FW 西村 FW 皆川

そんなベンチの采配に応えたのが38分。
左CKに持ち込むと、上原のクロスがクリアされたボールを松下が拾い、中央からミドルシュート。
これが清水・竹内のブロックで方向が変わり、GK権田がダイブで手に当てるもゴールイン。
2度追い付いた仙台、逆転への気勢が高まります。

しかし直後の、清水最初の攻撃。
宮本から右サイドへと展開され、原のライナーのパスを受けたディサロが中央へパス。
これを後ろ向きでしっかりと収めたサンタナ、エリア内に進入して前を向くと、左への切り返しでブロックをかわしてシュート。
強烈なグラウンダーのボールがゴール左を破り、技術の高さを見せたゴール。
すかさず突き放し、仙台に夢を与えず。

諦めない仙台、直後に加藤→エマヌエル・オッティへと交代。
一方の清水も逃げ切りのカードを切る体勢に入るも、仙台がセットプレー攻勢に入った事もあり、一度用意していた交代(西澤が準備)を躊躇。
もう一人付け加えられた末、結局44分の事となりました。(中山・サンタナ→西澤・指宿)

残り時間、仙台がパワープレイの体勢を取り始めますが、それでも清水の攻撃を何度か許し。
その度にGKスウォヴィクが抑えて止める形となりますが、清水も清水で、仙台のロングボール攻勢をやり過ごす事が出来ず。
GK権田のファンブルから繋がれ、右サイドからのクロスを許し、関口の惜しいシュート(ゴール左へ外れる)に持っていかれたり。
下位同士の戦い、という緩さが露呈していたアディショナルタイム。

それでも結局ゴールを割る事が出来なかった仙台、2-3で清水が勝利を挙げ、貴重な勝ち点3をプラス。
結果が出たのは何よりの事ですが、ほうほうの体という逃げ切り方で、今後も苦労が予想されるであろう清水。
今後ロティーナ氏はこの緩さを締め上げたうえ、清水を覆う殻をぶち破る事が出来るでしょうか。

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DAZN観戦 2021年J3リーグ第12節 ロアッソ熊本vsガイナーレ鳥取

2021-06-24 16:06:27 | サッカー視聴記(2021年その他)

<熊本スタメン> 3-3-2-2?
GK 佐藤
RCB 黒木 CCB 菅田 LCB 酒井
RWB 上村 DH 河原 LWB 岩下
IH 杉山 IH ターレス
FW 高橋 FW 伊東
<鳥取スタメン> 4-2-3-1
GK 田尻
RSB 石田 CB 鈴木 CB 石井 LSB 杉井
DH 新井泰貴 DH 世瀬
RSH 秋山 CH 可児 LSH 田口
FW 石川

今季も相次いでいるシーズン途中での監督交代ですが、J3の舞台でも例外では無く。
開幕から2試合という超初期での辞任(上野山信行氏)を受けた讃岐では、前年岐阜の指揮を執っていたゼムノビッチ・ズドラウゴ氏が就任。
前年旋風を巻き起こしながら今季は序盤に低迷した今治は、リュイス・プラナグマ・ラモス氏を解任し、これまた前年J2松本で監督を務めていた布啓一郎氏が就任。
前年別のクラブの監督業を務めていた人物を招聘するという、監督側にとってはせわしなく働き場を移すという人事が目立っており。

さて鳥取ですが、前年の昇格争いから一転して低迷し、現在は最下位。
7節(八戸戦・0-2)終了後に高木理己氏が解任され、新たにその座に就いたのは金鍾成(キンジョンソン)氏。
彼も前年まで鹿児島の監督という具合に、J3全体の路線に沿った人事となりました。
しかしチーム状況は中々好転せず、前節・長野戦は1-8の大惨敗という有様で、立ち直りの切欠は何時作れるのか。

中々ポジションの判別が難しい試合となり。
鳥取はDAZNの予想フォーメーション(3-3-2-2、10節・YS横浜戦で採用)自体が間違っており、前節の4-2-3-1を継続。
一方の熊本も3-3-2-2の予想であり、その通りに最終ラインは3バック。
しかし右ウイングバック予想の上村が、中央寄りでプレーする事が目立ち、杉山が右サイドに開いてのプレーが多かった。
そのため「上村・河原がドイスボランチの3-4-2-1(杉山が右WB)」と誤解して時間の大半を過ごしていたのですが、右サイドを見ると、杉山同様にシャドー予想のターレスが左サイドに開いてプレー。
J2の甲府・泉澤が頻繁に行う動きでありそれ自体は見慣れたものでしたが、両サイドとも行っていた辺りがイレギュラーな可変に映り。
また左WBの岩下が、右でのパスワークの際に加わって来る事もあり、単なるWB以外の役割も果たしており。
以上を見るに基本は3-3-2-2で、攻撃時は3-3-4というような可変システムだったでしょうか。

そんな特異なシステムを利用し、序盤から熊本が攻勢。
前半2分に伊東・上村のパス交換での中央突破から左へ展開し、開いていたターレスがカットインからミドルシュート。(ブロック)
3分にも伊東と上村の繋ぎから、伊東の右へのパスを受けた杉山がエリア内に進入してシュート。(ミートせずに枠外)
左右の翼を活かしての攻撃が早速見られ、その後も鳥取の攻撃を凌いだ後のカウンターでターレスのスピードを活かす等、狙いは明らかでした。

一方の鳥取、金氏が監督に就いたという事で、後方からショートパスを繋ぐ事を重視したビルドアップを展開。
所謂ポゼッションスタイルのサッカーですが、要所でロングボールを1トップの石川に収めさせる手段も交えて攻め上がり。

立ち上がりは熊本に後れを取っていたものの、徐々に攻撃権を取り返していきます。
19分にはロングパスを石川が収めてからパスワーク、長らく繋いで最終ラインに戻されたのち石井が左へ展開、受けた杉井から中央へ。
そしてキャプテンの可児がエリア手前からミドルシュートを放つも、GK佐藤にセーブされてコーナーキックに。
そのCKでも、こぼれ球となったのちエリア内左からシュートする(ブロック)など、果敢に得点を狙いにいった可児。
その後22分に、熊本・岩下がミドルシュートを放った(枠外)所で、やや早めの飲水タイムが取られました。

ブレイク明けの最初に攻撃機会を得た(25分)鳥取、左CKから鈴木のヘディングシュートが生まれたものの、以降は熊本のペースに。
26分、ここも魅せたのはターレスで、左サイドでボールを持ちカットインの姿勢からクロス。
これが低い弾道でゴールに向かうものとなり、さらにニアサイドに高橋が走り込む難しい状況でしたがGK田尻が何とか抑え。
29分も左サイドでターレスがキープ、切り返しからのクロスが入ると中央で高橋がヘディングシュート。(枠外)
ターレスというストロングポイントを活かしつつ、可変させて圧を掛ける熊本の攻撃にタジタジとなる鳥取。(28分には杉山のドリブルを倒して止めた杉井に警告)

そして35分に左CKを得た熊本、キッカー河原のクロスが中央に上がると、GK田尻が跳び出してパンチングにいくも大きく弾けずエリア内右へと転がり。
待ってましたとばかりにそこに杉山が走り込み、左足を振り抜いて地を這うシュートを豪快にネットに突き刺します。
主導権を握っていた熊本が、綺麗に先制点に結び付けました。

先制された鳥取でしたが、すぐに主導権を奪い返し攻勢に。
ここからビルドアップの体制を最終ライン3枚に変え、ボランチの片割れが降りて来るスタイルを取ります。
ボールを握って主体的な攻撃を繰り広げ、迎えた終盤にフィニッシュ攻勢に持ち込み。
左サイドからのFKを得た41分、横パス→中央からロビングと変化を付けたのち、こぼれ球を拾った田口がシュート。(枠外)
43分には世瀬が左ハーフレーンをドリブルで進み、石川のポストプレイで右へ展開された所を石田がミドルシュート。(枠外)
45分には右サイドからの石田のロングパスを中央で田口が落とし、受けた石川のミドルシュート。(枠外)
立て続けに放たれたシュートはいずれもゴールを捉えられずも、前節の惨状を跳ね返すには十分な攻勢となり、前半を終えます。

しかし後半に入るとそんな鳥取ペースは一蹴され。
熊本監督・大木武氏も攻撃サッカーの志向が基本であり、受けに回っていた前半の終盤を踏まえて後半へと挑みました。

鳥取と同じくビルドアップに変化を加え、3バックの最終ラインに河原を降ろしてのパスワーク。
そして右CBの黒木がサイドに開き気味となる形を取り始めました。
前半のサイドでの個を活かした攻撃に、重厚なパスワークがプラスされた事で、一気に攻撃機会を独占する熊本の立ち上がり。
後半7分、右サイドで黒木のスルーパスから伊東→上村と渡り、右ハーフレーンから上村の無回転シュートが放たれるもGK田尻がセーブ。

それでも立ち上がりを何とか凌いだ鳥取は反撃体勢を取り始め。
12分にはCKから、こぼれ球を左から杉井を折り返して田口がシュート、ブロックされても尚杉井が詰めてシュート(枠外)と連撃を浴びせます。

お互い攻め合いの様相が匂い始める中、先にベンチが動いたのは熊本で、14分に伊東(この日が今季初スタメン)→樋口へと交代。
先に鳥取が攻撃機会を得た16分、中央で秋山ドリブルからパス→石川ポストプレイ→可児ミドルシュートと流れるように攻撃するも、GK佐藤のセーブに阻まれ。
その後奪った熊本のカウンターが炸裂し、杉山がドリブルから一気に裏へロングパスを通し、受けたターレスがシュートするもGK田尻がキャッチ。
フィニッシュからフィニッシュへと移り変わるシーンを描きました。

しかし右に杉山・左にターレスが降臨する熊本のサイドはやはり強力で、彼らにサイド奥に持ち込まれ、何とかCKに逃げるという守備面での凌ぎを強いられる鳥取。
押され気味という印象が拭えぬまま、最初の交代を用意した所で後半の飲水タイムに入り。
明ける際に可児→原田へ交代となりました。(24分)

この交代で4-4-2へとシフトしたのか、田口が前線の位置に入った事で躍動を魅せた鳥取。
27分に右サイドでの攻撃から、新井泰のスルーパスを受けてエリア内へと進入、そしてシュートを放つもゴール上へと外れ。
直後の29分、熊本・菅田のミスでエリアすぐ手前でボールを拾った田口、すかさずシュートしますがGK佐藤のセーブに阻まれ同点ならず。

熊本もあくまで追加点を狙う姿勢で、31分にCKからの二次攻撃。
右サイドでボールを繋ぎ、杉山の手前からのクロスを、ニアサイドで樋口がフリック気味にシュート。
しかしGK田尻が抑えて防ぎ、1-0のまま終盤へ。
(33分に熊本は高橋→浅川へ、鳥取は石田→小牧へ交代)

同点に追い付かんとさらにカードを切る鳥取、36分に石井・田口→藤原・谷尾へと2枚替え。
直後の37分、熊本に再びターレスの突破から際どいシーンを作られる(ターレス低いクロス→ニアで上村シュートも浅川に当たりゴールならず)も、その執念が実り終盤の攻勢へ持ち込みます。
42分にCKを得て、クリアされての二次攻撃から、原田のロビングをエリア内左で受けた杉井からクロス。
ファーサイドで石川がヘッドで合わせ、熊本ディフェンス2人に付かれながらもネットに突き刺しましたが、熊本・河原を倒したという事で反則となりノーゴール。

最も得点に近づいた瞬間だっただけに、その後萎えてしまっても仕方が無いような流れ。
しかしこの日の鳥取は諦めず、続く43分。
左ハーフレーンを杉井がドリブル、一旦止められるも新井泰の繋ぎでエリア内奥へと進入してクロス。
ブロックに当たりファーサイドへ高く上がり、GK佐藤が弾いたボールを石川が拾って再度クロスを入れると、中央で合わせたのは世瀬。
ヘディングシュートでネットを揺らし、今度こそゴールの判定となり同点に。
執念をとうとう結果に結び付けました。

その後熊本も2枚替えを敢行(酒井・杉山→小笠原・東出)し、圧を持って攻め上がったアディショナルタイム。
何度も奥深くに進入しては、CKを獲得して鳥取に攻撃をさせず。
AT3本目のCKから、左サイドでターレスの低いクロスをニアで樋口がスルー、岩下のポストプレイを受けた東出がシュート。
しかしブロックに阻まれて万事休すとなり、再度勝ち越す事は出来なかった熊本。
双方に勝ち点1を齎す、試合終了の笛が鳴り響きました。

J3も今年が8年目という事で、降格により元J2のクラブが大分膨れ上がってきたという印象。
この試合に勝てば首位(岐阜)に勝ち点で並ぶ事が出来た熊本からも、「何としてもJ2に戻る」という気概が感じられましたが、結果が出るとは限らないのが難しい所。
前年の秋田のような快進撃は中々起こらないだけに、この日のような勝ち点を逃す試合を量産してしまうのは避けなければなりません。

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