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DAZN観戦 2021年J3リーグ第6節 アスルクラロ沼津vs藤枝MYFC

2021-04-29 18:20:31 | サッカー視聴記(2021年その他)

<沼津スタメン> 4-2-3-1
GK 大友
RSB 安在 CB 後藤 CB 藤嵜 LSB 濱
DH 菅井 DH 徳永
RSH 北 CH 鈴木拳士郎 LSH 高橋
FW 渡邊
<藤枝スタメン> 4-4-2
GK 杉本
RSB 久富 CB 川島 CB 秋山 LSB 稲積
RSH 枝村 DH 鈴木惇 DH 岩間 LSH 杉田
FW 押谷 FW 宮本

磐田がJ2で燻っている現在、静岡ダービーが観れるのはJ3だけ。

前年にJ2ライセンスを(特例で)取得した藤枝、その通りに昇格を目指す意気込みが感じられる選手編成となっています。
鈴木惇・岩間・押谷・金正也(キムジョンヤ)と、上位カテゴリで実績ある選手達をこぞって補強した今季。
前年からの枝村・久富とも併せ、初めて観たにも拘わらず知っているメンバーの多さに驚かされました。

藤枝にはかつて(Jリーグ誕生以前)、藤枝ブルックス(中央防犯サッカー部)というクラブが存在したものの、Jリーグ参入を目指すため福岡に移転。
それが現在のアビスパ福岡となり、Jリーグクラブとして在籍しているのは周知の通り。
一方で置いて行かれた感じとなった藤枝には、2009年になって新しくクラブが生まれ(といっても、藤枝ネルソンFCが母体)、以降Jリーグ参入を目指す事となりました。
それに伴うかのように、かつて中央防犯時代の監督であった菊川凱夫氏が、(総監督として)藤枝に帰ってきたのが2014年。
折りしもJ3に参入して初年度の事でありました。

そんな歴史はさて置き、沼津が2017年にJ3に参入してから、両クラブは激しい戦い(?)を繰り広げ。
遅れてJリーグ入りした沼津が勝ち越している(4勝2分2敗)という戦績で、藤枝サイドもこのまま燻る訳にはいかず。

立ち上がりは一進一退、沼津が1本・藤枝が2本シュートを放ったのち、前半7分に沼津が決定機を迎えます。
GK大友から中央で繋ぎ、縦パスを受けた鈴木拳が左に流れたのち左→右へとパスを繋ぎ、右サイド手前から安在がクロス。
そして渡邊が合わせヘディングシュート、GK杉本の跳び出しを受けるもループの軌道となってゴールに向かい、戻った藤枝・秋山が跳んでボレーでボールを掻き出し。
際どい所で得点にはなりませんでした。

その後10分に沼津が、左サイドで高橋のスルーパスで濱が抜け出すと、藤枝・川島がスライディングで濱を倒してしまい反則。
そして警告を貰う事となり、早くもガチンコ対決の様相を描く試合展開。

前年沼津のサッカーを観た際は、バリバリのポゼッションスタイルという感じでしたが、この日は様子が違い。
早めにボールを前線に送る攻撃を展開しており、どうやら今季はこのスタイルを敢行しているとの事でした。
ボールを繋ぐ能力を高めるためにポゼッション指向を落とし込み、それが果たされたのち、本来行いたいサッカーを行うといった手法でしょうか。

0-0のまま試合は進み、飲水タイムが挟まれた(23分)のちの27分の沼津の攻撃。
左サイドのスローインから、徳永が北とのワンツーでエリア内に進入してシュート。
ブロックされてこぼれ、その後エリア内で北シュート→安在シュートと波状攻撃を浴びせるもいずれもブロックに阻まれ。
さらに鈴木拳がシュートするも枠外と、4本続けたもののゴールは奪えません。

主導権を握っていた沼津でしたが、以降は藤枝ペースに試合は傾きます。
むしろ藤枝の方が後方からショートパスを繋ぐ傾向が顕著だったこの日、中盤に鈴木惇・岩間・枝村とネームバリューのある選手が揃って居た事も手伝い、パスワークで中央突破を図る攻撃を見せ付けます。
中央からスルーパスを最終ラインの裏に通し好機を作っていきますが、こちらもゴールを奪う事は出来ず。

ともに良い時間帯はあれど、一歩も譲らない試合展開。
35分に沼津・菅井が警告を受けるなどその副産物も目立つ中、無得点のまま前半を終えます。

後半が始まり、藤枝は前半同様に中央でのパスの連続で崩さんとする攻撃を見せます。
スルーパスがエリア内奥まで入りクロスを上げたり、逆にパスを入れられずどん詰まりになり手前からクロスを上げたりと、結果的にクロスで終わる事はあれど基本は中央からの展開。

そのクオリティを保つためか、ベンチも早めに動き。
後半11分に川島・枝村→那須川・谷澤へと2枚替えを敢行した藤枝。
さらに18分には宮本・杉田→大石・松村と再び2枚替えと、積極的にカードを切っていきました。

しかしその甲斐も無く、先に試合を動かしたのは沼津。
直後の19分、徳永の左へのロビングを濱が落とし、走り込んで受けた高橋が奥に進入してクロス。
スライディングで藤枝・那須川がブロックに入りましたが、これが腕に当たったとされてハンドとなり、エリア内だったためPKに。
ハンドを誘発した高橋がキッカーを務め、冷静に右へと蹴り込んでゴール。
ややラッキーながら、欲しかった先制点を挙げます。

その直後、縦パスを収めた沼津・渡邊が藤枝・鈴木惇にチャージを受けて倒れ込む場面も。(反則)
やはりプライドのぶつかり合いを感じさせる一幕で、前年まで福岡に居た鈴木惇も、見事にその色に染まっていたのでしょうか。

反撃に出たい藤枝は、一転してサイドでの攻撃に活路を見出し。
サイドでスルーパスを通して奥まで切り込み、クロスないしはコーナーキックを得る攻撃を押し出します。
スローインも、久富がロングスローを見せるなど、なりふり構わない姿勢を見せ始め。
30分には稲積→岩渕に交代と、早くも5枚全てのカードを切る前掛かりさを見せるベンチ。(同時に沼津も北→森に交代)

そしてその姿勢が報われる事となったのが33分。
右からのCKで、キッカー鈴木惇のクロスを中央で那須川がスルーし、ファーサイドの押谷が合わせシュート。
マイナスの位置ながらもやや強引に合わせた押谷、執念でゴールにねじ入れて同点となります。

そのキックオフ直後に再び反則が。
それも沼津・菅井が、最終ラインでボールを奪われる失態を演じてしまい、奪った押谷のドリブルをエリア手前で後ろから倒してしまうというもの。
決定機阻止の格好となり、一発レッドで退場となってしまった菅井。(まあ既に警告を受けていたので決定機で無くても退場だったでしょうが)
キャプテンマークを後藤に託し、ピッチを去る事となります。

中央やや左という位置からこのFKを蹴るのは、当然ながら名手・鈴木惇。
左足で狙いすましたシュートが壁を越え、ゴール右上を襲います。
しかし次の瞬間ゴールバーを叩く音が響き、惜しくも決まらず。

命拾いした沼津ですが、以降数的不利での戦いに突入。
36分に鈴木拳→瓜生へ交代と、中央を固めての4-4-1へとシフトしたでしょうか。
直後に右CKのチャンスを迎えると、キッカー瓜生のクロスがクリアされ、再度瓜生がクロス。
ファーサイドで濱がゴール方面へと折り返すと、渡邊がヘディングシュートをゴールに突き刺し。
不利を跳ね返す勝ち越し点、かと思われましたがオフサイドで無効となります。

ヒヤリとした藤枝、その後はやはり攻撃権を支配し押し込みます。
ロングパスも交えつつ、何度もクロスを上げる攻撃で勝ち越しを狙いますが、フィニッシュには繋がらず。

沼津は43分に渡邊→今村に交代。
その直後の44分、中盤右サイドから安在がドリブルで運び、エリア手前で中央へパス。
そして瓜生がペナルティアークがシュートするも、GK杉本がキャッチ。
押し込んでいた藤枝とは対称的に、数的不利の沼津がゴールを脅かすというねじれ現象が描かれます。

藤枝も直後の45分、幾度もエリア内にボールを送り込んだのち、落としを経て後方から那須川?がシュート。
ブロックでこぼれたボールを大石が拾ってシュートするも、GK大友がキャッチ。

互いに2点目を狙うスタイルを維持しつつ、アディショナルタイムへ。
そこでも沼津2本・藤枝1本とシュートが重ねられる白熱の様相で、最後に好機を得たのは沼津。
森のロングパスが跳ね返されるも、安在が拾ってエリア内右へと送り、走り込んだ徳永のクロスが中央へ。
そして高橋が捉えヘディングシュートを放ちましたが、ゴールバーを掠めてゴール上へと外れ。
そして試合終了の笛が吹かれ、一歩も譲らない試合内容に相応しく、1-1で引き分けという結果に終わりました。

今季のJ3はクラブ数が奇数という事で、試合の無いクラブが生まれるやや変則的なシーズンに。
またU-23の廃止もあり試合数も全体的に少なく、昇格を目指すには取りこぼしを続けるのは許されない。
5戦で3引き分け(1勝1敗)と出遅れた格好となった藤枝ですが、選手編成に相応しい結果を叩き出せる日は来るでしょうか。


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